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第十八話:ソラノカケラ shattered skies

コモナ諸島上空 戦闘空域 11:30
≪スカイアイより各隊へ、第一先遣隊の損耗率は60%を超えている。至急救援せよ!≫
≪バラード1、On My Way!無茶しやがって・・・各機に告ぐ!10カウント後にFOX3アタックだ!≫
≪ツクヨミ、コピー。マスターアームオン、Stand By to Engage≫
≪レイピア1コピー。マスターアームオン、シーカー・オープン≫
≪シグマ1、ウィルコ。敵機を捕捉・・・・Bandit at 290 for 20nm Angels Medium, Hot.(方位290距離20ノーチカルマイル、高度11000~22000フィート)交戦中≫
≪シグマ3、コピー。エンゲージ。シーカー・オープン。ロックオン≫
≪5・・4・・3・・2・・1・・FOX3!!≫

ISAF空軍の本隊からミサイルが発射される。と同時に、先遣隊から標的を変えた敵機がレーダー照射をしてきた。
≪Break!Break!Break!≫
誰かの叫び声と共に全機が弾けた様にチャフを大量に放って散開をする。
≪かわしたか!?≫
≪レイピア12が喰らっただけだ。戦闘に異常は無いみたいだが≫
殆どのミサイルが此方側のチャフに引っ掛かって明後日の方向へと消えていく。ただ、一機が近接信管を喰らって機体に穴が開いたようだ。
≪此方レイピア12、まだやれる。油圧、燃料共に異常なしだ≫
≪各機へ此方スカイアイ、敵と触接して戦力を殺ぎつつ先遣部隊を援護しろ≫
≪AOK(All Okの略)、シグマ隊Engage!2はカバーを頼む!3は隣に並べ≫
≪ツクヨミEngage!上空より仕掛ける!グエンもついて来い!≫
≪ラジャー!≫
≪バラード1、Engage!IRシーカー・オープン、Lock On!FOX2!≫
≪メビウス1Engage!先遣隊が無事だといいんですけど・・・≫
≪ダルモエード3、Engage。メビウス1・・・そんなの気にしない様にして下さいです。軍隊は犠牲が付き物で御座いますです≫

メビウス1が呟いた事をA-10ではなく黒く塗装したSu-35に搭乗しているダルモエード3が突っ込んだ。赤の他人を気にする前に敵を気にしろと言う事だ。
≪増援部隊か!遅かったぜ!此方エメットリーダー、本隊の諸君聞いてくれ。敵に黄色中隊機を確認した。気を付けてくれよ≫
≪ご忠告どうも。それは最も被弾率の多いオメガ11に言ってください≫

敵を追い回しながら本隊の中で5番目に撃墜数が多いレイピア1は言った。無線にに笑いが走る。
≪各隊へ此方ブラックデスサイズ。それよりさっさと敵を殺せ。遊ばせられる駒は一機もいやしないのだからな≫
≪コピー・・・・各隊へ此方エメットリーダー。ミサイル、機関砲は弾切れだ。現在パルスレーザーだけで交戦している。燃料が一番ヤバイ。早い所抜け出させてくれ≫

先遣隊の交戦能力はゼロに近い。さっさと離脱させないと危険だ。
≪方位0-9-0への道を作ってくれ。そうじゃないと此処でベイルアウトせにゃならなくなる≫
≪やばいのはよーく分かった。だが0-9-0はそちらの交戦エリアから行って反対だぞ。敵陣を突破する気か?≫
≪・・・・それしか我々が生き残る術はない・・・・≫
≪分かった。Will Cover You!FOX2!≫

バイパー隊が0-9-0から敵機群にASRAAMやAIM-9X、R-73で攻撃を仕掛けた。
≪エメット各機!ヴァイパーが開いた道を駆け抜けろ!≫
≪各隊へ此方ブラックデスサイズ。機銃弾がまだ残っているので私は留まるぞ。後始末もやらなければいかんのでな≫

エメット隊の機龍Ⅱが全速力で0-9-0に向かっていくのを尻目に刹那の機は黄色中隊の5機と単機でわたり合っていた。メビウス1はそれに目を付けた。刹那の後ろを占位している黄色のケツには誰もカバーがいないし、何よりもあの黄色いヤツは後方注意が良く出来ていないようだからだ。黄色は気付いていないのだろうが、刹那は友軍機が最後尾の黄色中隊機を狙えるように甘い機動をしている瞬間があるのだ。状況で言えば力量がかなり上の剣士が帯同している弱い剣士に実戦を教える為にわざと複数いる敵の攻撃を逸らし続けてチャンスを与えていると言った感じだ。しかも相手は頭に血が上っていて攻撃に特化した機動を取っている。つまり後方のチェックは甘い。と考えたのだ。しかも黄色の腕前が良いから他の敵機は彼等を信頼してその事を警告したりせずに自機や自分の部隊のほうを気にする。エースパイロットの意外な脆さが浮き彫りになった。
(―――チャンス!)
気付かれない様に黄色の後方にゆっくりと接近する。出来ればレーダー照射やIRシーカーで気付かれたくない。兵装をガンにしてレテイクルが重なる瞬間と刹那の機動が緩くなる瞬間のタイミングを合わせていく。その瞬間だけ黄色は一撃必殺の攻撃を仕掛ける為にハイG旋回をし始めるのだ。高AOAの状態から実質的な旋回に入るまでのコンマ0.5秒は硬直状態であり最も被弾面積が増える瞬間を狙う。しかも刹那の機動は30秒ごとに緩むのだから合わせ易い。
(次で当てる・・・・・・3・・2・・1・・Nowッ!!)
ヴァアアアアアアア!!!!ヴォン!!ガン!ギン!!

思惑通りに20mm弾は黄色中隊機に命中した。当たったのはたった3発だったが、一発がエンジンに残りは尾翼とカナード翼に命中し、カナード翼が吹き飛んだ。あれでは第一第二どちらかのエンジン出力が下がり、撤退を余儀なくされるだろう。
≪やった・・・!≫
≪おい!黄色が煙を吹いているぞ!≫
≪クソッ、どいつにやられたんだ!?俺を撃った奴を確認してくれ!≫
≪此方イエロー13、リボンのエンブレムのヤツだ。・・・・まさか我々を手玉に取るとは・・・・撤退だイエロー6≫
≪・・・・了解・・・≫

黄色中隊が撤退していく。だがそれをチャンスだと思ったのかオメガ1と11、そしてヴァイパー6が黄色に襲い掛かったが黄色中隊の僚機に瞬殺された。勿論[ベイルアウト]の言葉は残して脱出はしている。ISAFのパイロット生還率は異様に高かったりするので有名だ。その代わり機体に乗って帰ってくるのは毎度同じ奴だが・・・
≪ロケット発射まで後6分だ。各隊持ち堪えろ!≫
≪・・・・!スカイアイへ、此方ブラックデスサイズ。B-2の編隊がセンターの2-7-0より接近中。センター上空まであと5分。これよりデータを送る≫
≪スカイアイ、ラジャー。・・・・通信範囲内の友軍機に告ぐ、東よりB-2爆撃機が接近中。≫
≪スプラッシュスリー・・・・此方バラード1、ネガテイブコンタクト。レーダーにはそんな反応はないぞ≫
≪B-2はステルスだ。開いている機は迎撃に向かえ。≫
≪簡単に言うぜ・・・・っと、ツクヨミ!Check six!Check six!≫
≪!!クソッ!ダルモエード3!6時方向を頼む!こいつは落とさないと!≫
≪ウィルコ!≫
ヴァアアアアアアアア!!!ドンッ!!
≪≪≪!?≫≫≫

突然ツクヨミの後ろにくっ付いていた敵機が爆発四散した。そしてそれを攻撃したのはエルジアのマークを付けたmig-31だった。そいつは今度は軽くバンクすると高速で方位3-1-0に飛んでいった。
≪どうなっているんだ!?何なんだ奴は!?≫
≪ツクヨミ!気にするな!敵を落とすことに集中しろ!≫
≪メビウス1、FOX2!・・・スプラッシュ!えへへ~悪いですねツクヨミさん♪≫
≪あ、てめえコノヤロ!≫

そんな事をやっていると此方の無線が聞こえたのか敵の無線が混線してきた。
≪まだ敵の・・・機が・・・・ぞ!?どう・・・だ!?≫
≪気に・・な!ばく・・・・続行する・・・・≫
≪どうやら、敵の爆撃機ってのはマジらしい・・・・誰か迎撃に行ける奴はいるか!?≫

その回答にイエスと答えられるのは殆どいなかった。ほぼ全機が交戦中であり、余分に戦力を割けられないのだ。
≪メビウス1、シグマ1、バラード1へ此方ブラックデスサイズ。君等三機で行け。私が攻撃を防ぐ≫
≪りょ、了解!ですが・・・残弾は!?≫
≪もう機関砲もスッカラカンだが、囮位は出来る。燃料の心配なら無用だ。敵の給油機からコールサインを騙して給油したよ。ついでに落としてやった。さあ、行って来い≫
≪・・・・うぇ~い≫

シグマ1はそう答えると機体を加速させた。刹那を信頼しての事だろう。つられて残りの二人も加速する。発射まで残り2分の所でようやく視認出来た。
≪タリホー!タリホー!二人とも用意は良いか!?≫
≪何時でも!≫
≪Rest in Peace・・・・行くぞ、In The Gun range!Fire!!≫
ヴァアアアアアアアア!!!ガンガンガン!!ドン!ガンヴォンギン!グワッ!ガインギインガキュン!ドンッ!!
≪スプラッシュ!さすがグエンさんとガフェインさんですね!≫
≪そっちこそ!≫
≪もう一撃だ!後半分をやるぞ!≫

即席の三機編隊が旋回を始めた瞬間にB-2がもう一機火球となった。
≪ずるいですよ!隊長!≫
ナシナのAV-8Bがホバリングしながら機銃で落としたのだ。
≪おう!そうだった、そうだった。お前を忘れてたな!良し、シグマ2は俺と一緒に左のをやる。あんた等は右をやってくれ≫
≪了解!Lock on・・・メビウス1FOX2!≫
≪FOX2!≫
≪シグマ1、Lock on!FOX2!≫
≪シグマ2、FOX2!≫

四機から放たれたミサイルは確実にB-2が発する排熱の赤外線を捉えた。勿論B-2は回避運動をしながらフレアを放ったがそれは無駄に終わった。
≪良し!全機撃墜!≫
≪了解した。もう敵も壊滅状態だ。打ち上げ花火を見て帰ろうじゃないか。≫




オペレーションカウントダウンはほぼ完全に成功した。だが・・・ロケットが打ち上がるその空に刹那の機体は無く、すでに空にいる奴等が気付かない所の"戦場"にいた
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コメント

拝見しました
うーむ、相変わらず刹那君は荒っぽいですなぁ。
敵の心理を巧みに利用する刹那の戦術は感心するものがあります。

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