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第十七話:ソラノカケラ shattered skies

コモナ諸島上空 08:45
≪グール4シーカー・オープン・・・FOX2!FOX2!≫
≪グッキル!グッキル!≫
≪此方ストーム6!ケツを取られた!助けてくれ!≫
≪ストーム1より6へ、これより援護する!2はカバーリングにつけ≫
≪ウィルコ!≫
≪本隊のETAは!?長くは持たないぞ!≫
≪此方エメットリーダー、後30分だ。何としても持たせろ!≫
≪30分・・・か。かなり燃料がヤバイぜ≫

戦況は何とか持ち堪えているといった所だ。部隊を二分して一方が燃料弾薬補給、もう一方が防戦と言う戦術でどうにかやり繰りしているが・・・・流石にこれ以上は持ちそうに無い。此方の機数は25機。敵の前衛・・・30機。さらに敵の本隊・・・約130機が既に差し迫っている。刹那は防戦ラインを下げようと決断した。
≪此方ブラックデスサイズ、各隊聞け。時間が無い、少しでも長く制空権を確保する為に敵を撃破したら20マイル後退しろ。少しは敵の増援部隊を遅らせられる≫
≪だが、センター上空まであと50マイルしか・・・・≫
≪やるしかない。此方は敵のアクテイブ誘導のミサイルは受け付けないからな・・・20分は持たせられるか?≫
僚機は格闘戦をしながら、受け答えている。かなり苦しそうな声が聞こえて来るが・・・・
≪一機当たり2分掛けて、移動に4分として・・・・2~3機分か。軽く80万ドルだな≫
≪やってやるぜ・・・・グール2、グール3をカバーリングだ!4は俺のケツを頼む≫
≪ウィルコ!何かやる気が出てきたぜ!≫
≪此方エメット4、スプラッシュ!これで3機目だ。残弾チェック、燃料チェック・・・・まだやれる≫
≪フ・・此方ブラックデスサイズ。逃げ出す奴がいないのに感謝する。燃料、弾薬チェック・・・・あと5~6機は相手できる≫

口元を歪めながらも、向かってくる敵機に進路を取る。ヘッド・トウ・ヘッド・・・・機銃射程に入るまで待つが、敵はIRミサイルを放ってきた。
ビイイイイイイイイ!!!!!!
≪追加装甲パージ!フレア放出!≫

二つのスイッチを操作しながら機体をバレルロールさせて避けた。
≪かわした!こっちの番だ。FOX3!!≫
ドガガガガガガ!!!ガンキュンゴンギンガンガン!!!ドンッ!!!!
敵に正面から砲身を減らしたM61A2の20mm弾の集中射撃を喰らわせると、あっと言う間も無く発火した。
≪スプラッシュ!次!≫
絶え間なく敵機は戦闘空域に雪崩れ込んで来る。友軍本隊が到着しても完全有利には働かないだろう。敵にはアクイラ隊もいるし何よりも数が多い、練度も現在のISAF空軍と同等だ。
≪クソ!グール3が食われた!≫
≪ストーム1!!助けてくれ!!敵に食いつかれた!!う、うあああああ・・・・・≫
≪ストーム3がやられた・・・・≫
≪ガキュン!!!・・・此方・・・・・グール2・・・被弾・・・負傷した・・・俺の脚が・・・・≫
≪クソッ!全滅しちまうぞ!?≫

唯一無傷なのがエメット隊と自分だけ、だがそれも追い詰められている。ファイアコブラ隊は既に1/3を撃破された。
≪あと・・・15分!≫
≪後退だ!後退しろ!!≫
≪ストーム4!後ろに三機!畜生!黄色もだ!≫
≪分かってる!!≫
≪私がやる!ストーム4、10秒持ち堪えろ≫
ドドド!・・・ドドドッ!!!ガン!ギン!ガキュン!!・・・ドドドッ!!!べキャッ!ガキュン!バキッ!!

ストーム4に引っ付いていた黄色いSu-37に牽制の機銃弾をプレゼントしそいつを引き剥がすと、ストーム4を追い詰めているMig-29とF/A-18Eの主翼の付け根に機銃弾を狙撃させた。敵機の主翼が吹き飛び、錐もみ状態で落ちていく。
≪ほう・・・ISAFにもやれる奴がいるのか・・・・≫
さっきの黄色のパイロットだ。こっちを標的に変えたらしい。早速背中を取られた。その間に友軍機が後退して行く。
(やるしかないな・・・・)
機体を上昇させて、一気にスロットルを引き上げて昇って行く。刹那の狙いは垂直上昇に伴う推力の低下・・・そしてそれによるテールスライドを使った木の葉落としだ。黄色はピッタリと獲物を狙う鷹のように、くっ付いて来る。さらにその後ろにはハイエナの如く待ち伏せる敵機群。抜けるにはこれしかない。
≪何の真似だ・・・?・・・・!!しまった!
黄色ようやく刹那の機動の意味に気付いた。だが自機の空戦エネルギーはもう殆ど無かった。そう、友軍を簡単に落とされて頭に血が上っている状態だったのでHUDの速度・高度表示や計器を見ずに敵機とガンサイトだけを見ていたのだ。いくら低速に優れるフランカーでも150kt以下では揚力も何も得られない。それにエンジンにしっかりと気流が送られなくなっている為に出力が下がっていた。しかも刹那の場合は空戦エネルギーが激減する直前にエンジンその物を切ったたため、さらにグンと堕ちて来た。FE-14は空中でエンジンが切れても安全に再起動できるように設計されている。機内電力をエンジンから内臓バッテリーに切り替えて落下に備えた
≪掛かった!!行け!!≫
機体が落ちていく。落下速度が急激に上がっていく。目の前に苦しそうにもがく鶴が現れる。落ち着いて敵機をガンサイトの中央に捉えて、一射撃を加えた。
ドドドッ!カン!ガイン!
だがそれは角度が浅く、兆弾してしまった為に有効弾とはならなかった。だが刹那は落とそうとは考えていなかったのだ。今度はハイエナの如く上昇に転じてきた敵機と相対する事になる。機体のエンジンに火を入れて機体を180度縦回転させた。つまり












     
     
≪ボーッしてるんじゃない!FOX3!!≫
ドドドッッ!!!ガン!ヴォン!ベキャッ!

敵機・・・赤茶色のF/A-18Eの右ストレーキとレーダードームや機関砲に直撃し、命中した箇所がきれいに捥げた。そのまま飛行能力を失った敵機はテールスライドしながら錐揉み状態で堕ちて行った。脱出は出来ないだろう。何故ならF/A-18のレーダーは勿論の事バルカン砲はコックピット正面にあり、そこに直撃したのだからパイロットか射出装置が逝かれる筈だ。案の定、敵機の涙滴型のキャノピーは赤黒い液体で染まっていた。
≪スプラッシュ1。次はどいつだ!≫
≪ホワイト2!応答しろ!ホワイト2!!クソ!何なんだあのファントムは!!≫

さっきの敵機と同じエンブレムの機体が襲ってくる。真紅のMig-29UB・・・いやこれはベルカから借り出されていたが、9年前の戦争で返す必要が無くなったMig-29OVTだ。IRST上の排気熱が旋回の度に曲がりくねっている。それに物凄い機動性である。あっと言う間にケツを取られた。
(かなりの手だれで・・・・しかも機体の事を完全に熟知している様だ。取り逃がすと厄介だな)
左右に機体を振りながらA/Bで追ってくる敵機をHMDに捉えようとする。だが、あまりにも距離が近すぎる。ガンの安全射程ギリギリに敵機はいるのだ。舌打ちをしながら敵機の機動より一歩先の行動を取り始めた。シザースに上手い事誘い込んでオーバーシュートさせようとしているのだ。だが敵機は低速に優れるファルクラム、そう易々とは背中を取らせてくれない。
≪やれやれ・・・・これだけはしたくなかったんだが・・・≫
そう呟くとエアブレーキを展開した。ファントムのエアブレーキは主翼の下側に付いていてしかもかなり小型だ。敵機にはよく見えない位置に付いている。それが幸いし、機体は確実に減速した。勿論自機の空戦エネルギーが一気に低下してしまうのは承知の上だ。そして2分に及ぶシザース派刹那が敵機の後方を取った事により終わった。
≪私の前に出るとは・・・運がありませんでしたねえ・・・・・FOX3!≫
ドドッ!!ドドッ!!ガン!!ゴン!・・ギン!!ヴォン!

冷たい悪魔のような冷静さで敵の動きを観察し、荒ぶる鬼神や強烈な吸血鬼の様な大胆な機動で敵機を躍らせて、死神のように敵を狩る。そう言った方が良い様な戦闘機動の仕方だ。エメット隊も戦線をゆっくりと後退させながら敵を迎撃している。彼等は少しの甘さ以外は刹那の機動に非常に近い物を取れるACE集団だ。他の部隊がどんどん撃破されていく中で一秒でも長く生き延びて敵を一機でも減らす戦闘のやり方だ。専守防衛を主とする戦闘機部隊だからこう言った戦法を取れる。・・・・否、この戦法しか出来ない様に躾けられているのだ。
≪エメットリーダー、本隊は到着したか!?≫
≪ようやく来ました!!後2分です!後二分で友軍機の長距離ミサイル射程に我々が入り込みます!!≫
≪もう一踏ん張りだ!ECMを開始する!ミュージックオン!≫

対赤外線センサーECMと敵性レーダーへのECMを作動させ、敵をひきつける。IFFも再度確認し、再度敵機と相対する。
≪正面から突破する!エメット隊、各隊の残存戦力は我に続け!≫
≪了解!!≫
≪了解!≫

敵機も黙っている訳ではない、AWACSを前進させてECCMと此方へのECMを強化しようとしている。
(こっちのジェネレーターを舐めるなよ・・・・AWACSにだって負けはしない!)
ECM・ECCM共に出力を最大にして増槽を三本全てパージする。武装を再度確認・・・20mmバルカン400発、銃身を減らしたお陰で無駄弾が物凄く減った様だ。零式奮進弾8発・・・何となく積んできた簡易自立誘導装置装備アンド稼動カナード付きの70mmロケット40発。燃料は後50分格闘戦が出来る。被弾もなし。十分だ。この敵機群約100機を掏り抜けるには十分すぎる。
≪全機に告ぐ、このアタックで全弾使い切るつもりで撃て。全弾打ち込むんだ!≫
≪了解・・・シーカー・オープン・・・・≫
≪撃ち方始め!全弾打ち込め!!FOX1!!≫
バシュシュシュシュッ!!!!シャアアアアアアアアアア!!!

勿論敵も撃ってきた。目標は先頭の刹那の機。
≪詰めが甘いですよ!刹那一佐!!≫
ドシュドシュドシュウン!!!

エメット隊がそのミサイルをパルスレーザーで迎撃する。勿論それを予期して刹那は動かない。それにミサイルの誘導もあるので動けないのだ。だが、ミサイルが命中する前に敵機群の中で爆発が起きた。反乱のようだ。目を凝らすとエルジアのマークのMig-31が同じエルジア軍機を襲っている。その機動に刹那はある人物を彷彿させた。
≪あの機動は・・・南雲の動きか。奴は何をやっているんだ?・・・まあいい≫
呟きながら、敵機に喰らい掛かったミサイルを最後まで誘導し切ると、敵機に向け吶喊して行った。

Fin
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