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第十五話β:巨人達の咆哮

ユージア南西部 17:02
(作戦は順調に推移・・・壊滅も時間の問題か・・・・)
刹那は地上の施設の破壊率を調べていた。ヴァイパー・オメガ隊が敵地上施設への攻撃を順調に進ませている。制空権も殆ど此方に傾いていた。
≪ヴァイパー4、シーカーオープン!FOX2!!FOX2!!≫
≪グッキル!レイピア4!≫
≪ダルモエード3、リリース!≫
≪YAAHAAHA!!!エルジアの奴等が逃げてくぜ!!良い様だ!!≫
≪メビウス1OWN SHOT DOWN!!≫
≪クソッ!ケツに付かれた!振り切れない!!誰か助けてくれ!!!うああああ!≫
≪ブルー2が食われた!!・・・ッッ!!しまった!正面上!?≫
≪遅いんだよ!レイピア2!Fire!≫
≪グッキル!レイピア2!≫
≪クソッたれ!!迎撃隊損耗率65%!援軍はまだか!?≫

南の目標α上空空域では今も空戦が行なわれている。そっちはもう直ぐ制圧できそうだ。目標ブラヴォーはクレーター内に集光用のパネルと操作タワーがまだ残っている程度だ。そっちも後五分もあれば任務完遂できるだろう。その時、IRSTに反応が出た。
「・・・・・!此方ブラックデスサイズ、各隊に警告。機影1、ベクトル360より650ktで接近中だ。余力があれば攻撃しろ」
≪たった一機?偵察機か?≫

僚機の反応を聞いてIRSTで再度確認する。
「ネガテイブ、速度、赤外線反応から見て戦闘機だ。しかも何かデカイのを主翼かにぶら下げているのがIRST上に出ている。長距離ミサイルと見て間違いない」
≪了解、留意する。・・・が、攻撃隊の安全確保の為に貴機に迎撃を頼みたい≫

少し考えて、答えを出した。
「・・・・Roger、迎撃体制に移る。・・・・・ヘッドオン、マスターアームON。距離40nm、140秒後に交差する。」
武器は機銃、増槽、そして"自分"。十二分すぎる。例え相手が核ミサイルでも自分の五体満足であれば良い。それが刹那にとって全てだからだ。言葉も、思想も、ドラッグも、戦争も、殺しも、全てが刹那にとっては暇潰しの遊びなのだから。
「・・・・30・・・・25・・・ッッ!・・・・フェニックスミサイルか!!」
敵機がミサイルを発射したようだ。警報音と上昇するミサイル、距離から言ってAIM-154フェニックスらしかった。刹那は落ち着いて敵のミサイルの機動を見極める。
(急降下しながら突っ込んでくるって事は・・・ギリギリでかわしても間に合わない・・・だったら!)
操縦桿を左に倒し左フットバーを蹴っ飛ばす、180度ロールしたら左フットバーから足をどかし、操縦桿を手前に引きスロットルレバーをA/Bに叩き込む。・・・・つまりはパワースパイラルダイブをしたのだ。機体が急降下を始める。あっと言う間も無く900ktを超える。高度15000で水平に戻し、エンジンをスクラム・エンジンに切り替える。エンジンフィンを折りたたみ、超音速で吸気される空気を直接燃焼室送りながらに徐々にスペース狭めながら圧縮し、液体水素を液体窒素から分離させてから気化させ、燃焼室に送り込み、圧縮空気と共に燃焼。その間にも敵のフェニックスミサイルは頭上から迫っていた。命中まで後5秒まで待ち、敵機に向けて急上昇する。するとミサイルもちゃんと付いてきた。後は敵機に突っ込むのみ。もし相手が正面攻撃を避けてもバルカンで仕留めるし、ミサイルを使ってきても後ろの敵のフェニックスをデコイ代わりに避けるつもりだ。
≪成程・・・中々出来る奴じゃないか・・・≫
敵機はミサイルを連射する過ちは犯さなかった。此方を仕留めてから後ろをやるつもりだろう。その声は刹那には聞き覚えはあった。
「南雲・・・か。成程、やはり裏切り者だったか・・・・お前も私も同じ穴の狢って事だな」
≪刹那一佐!?・・・・まさかこの戦争に参加しているとは・・・・≫
「此処で会ったが百年目ってな・・・・・死んでもらうぞ。私は今迄裏切り者を一人も許した事など、無い」

奴がアナトリア人で妻子だって事は仲間だった頃既に知ってはいた。それでも利用したのは面白そうな奴だったからである。一度助けた事はあったが、ここは戦場。敵は殺すしかない。
≪くっ・・・ロック・オン!FOX2!≫
正面からIRミサイルR-73が飛んでくる。
「甘い」
ヴァアアアア!グワッ!!!

刹那は機銃でミサイルを撃墜した。ミサイルの破片が正面から当たり、機体のあちこちに被弾した。それでも突っ込む。スホーイの弱点、それは機関砲の弾数が少ない事と多目的処置能力が低い事だ。もし今の破片でこっちの機関砲がいかれても、特攻すれば良い事だ。
≪クソ!何て奴だ!喰らえ!!≫
「堕ちろ。FOX3」
ヴァアアアアアアア!!!!!ヴーーーーーー!!!!!

ファントムのM61A2バルカン砲とスホーイのGSh-301が火を吹く。だがどちらも当たらないまま、通過した。
(今見えた曳航弾は、45発、90発は使っているな・・・弾数の多いこっちが有利なんだ)
刹那は敵が使った機関砲弾を正確に割り出しながら、エンジンを通常の奴に戻し左ハイG旋回に入った。Gが心地よく感じられる。このときだけ刹那はソラを飛んでいるという錯覚に陥る
スー・・・ハー・・・スー・・・・ハー・・・・
呼吸とGで軋む機体の音、そしてエンジンの音がコックピット中に聞こえる。Gは既に7.9Gを数えている。視界が黒ずんでいくが、あくまで刹那は落ち着いていた。向こうは比較的機体に無理をかけていないようだ。何故なら対空ミサイルが満杯の状態なのだから投棄しない限りは負荷はかけられない。やがて敵機の背中を捉えた
「ケツを取った・・・・・」
≪今だ!喰らえっ!!≫
ドシュ!シャアアア!!

敵機がHMDを使ってR-73を撃ってきた。R-73は少しだけ直進し、母機が指示する方向急ターンした
ビイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!
「!・・・」
刹那はそれでも尚落ち着きながら、チャフ・フレアデイスペンサーからフレア全放出と耐G増槽全パージを一瞬でおこないながらさらに追跡する。ミサイルは増槽に向かっていって爆発した。
≪何!?≫
「捉えた、FOX3!」
ヴァアアアアアア!!ガンガンガンガン!!!!

旋回している敵機は被弾面積が増えるため非常に狙いやすい。あっと言う間に機首からストレーキ、左主翼に命中した。その直後敵機からパイロットが脱出したのを確認すると止めを刺すために旋回を開始した。もう既に敵の施設は沈黙したようだ。その瞬間
≪・・・ザーザザッッザッ!アルファ6よりアルファ1!STNが発砲!至急退避してください!≫
「!チイイ!!ブラックデスサイズよりスカイアイ!ストーンヘンジが発砲!各隊に警報を出せ!」

そう刹那は言いながら機体を急降下させた。
≪2千フィート以下!?地下にはもぐれないぞ!≫
≪峡谷だ!峡谷に入れ!≫
≪そんな狭い所を!?自殺行為だ!≫
≪死にたくなければ黙って行け!≫

刹那はスカイアイのカウントが始まる直前に峡谷に突入した。と同時に砲弾の威力を確かめるために遅れている僚機を見た。
≪着弾まで後10・・9・・8・・7・・6・・5・・4・・3・・2・・・インパクト!!≫
ズガアアアアアアアアン!!!ギュバアアアア!!!!ズギャアアアアアアアン!!!
≪ヴァイパー2墜落!≫
≪オメガ1墜落!!≫
≪第二派来るぞ!≫
ズガアアアアアアアアン!!!ギュバアアアア!!!!ズギャアアアアアアアン!!!グバアアアアアア!!!!!
≪レイピア7墜落!≫
≪オメガ8墜落!!≫
≪チェックシックス!!敵戦闘機!!峡谷内に侵入!!≫

AWACSの無線で後方を振り返ると敵機が送り狼のように引っ付いてきた。前にはダルモエード3が低速で飛んでいる。その理由は搭載された爆弾だった。今落とせば峡谷が土砂崩れを起こす。
「ダルモエード3へ此方ブラックデスサイズ。後ろの敵機を振り切りたい。2マイル先に急なS字カーブがある。」
≪まさか!?そこに爆弾を落とせとおっしゃるんで御座いますですか!?どうかしているので御座いますですか!?≫
「構わん!!やるんだ!!」
≪りょ、了解!・・・・・・・・・・リリース!!≫
ヒュウウウウウゥゥゥゥ・・・・グワッ!!!!!ドザザザザザ!!!!!
≪ブルー3、FOX2!≫

ダルモエード3がハイG旋回しながら投下した爆弾は切り立った崖に命中した。上はSTN、左右は崖、前は崩れる崖、後ろからはIRミサイル・・・敵も上昇は出来ないなら勝ち目はある。
「突っ込む!!上手くいってくれよ!」
そう呟きながら崩れる崖のど真ん中に突っ込んでいった。微妙に開いた所を通っていく。一つ間違えれば土砂とキスするのだ。冷や汗が背中全体に噴出した。そして
「よしっ!抜けた!!」
≪んな!?うわああああああああ!!!!!ザーーーーー・・・・・・≫

峡谷から飛び出ないように機体を安定させながらSTN射程外へと逃れた。

今作戦でエルジアは軍事用の電力を6割失った。だが、この作戦の損害はISAF上層部の想像以上に多かった。だが、SAFによるデータ収集により正しいSTN射程と威力が確認されたのは大きな収集だった。

Fin
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コメント

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拝見しました
イヤー、南雲中尉のやられっぷりがいいですね~
最高でした!
ところで、当方の執筆中の小説に 刹那一佐 をゲスト出演させていただきたいのですが、宜しいでしょうか?
OKでしたら、当方のHPの掲示板に書き込みをお願いしますm(ろ)m

PS:URLを書き忘れていました、こちらから申し込んでおいてすみません。
No title
何とかプロローグを上げました。
まだ主人公以外出ていないのは許して下さい。最初の八人は第一話から出ますんで。

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