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第十四話:灰色の脅威

セレス海 12月2日 15:40
≪中佐、ファントムが借りれて良かったですね。護衛機も無しに此処を渡ってきた時は心許なかったので・・・・≫
「まったくだ。オーシアもユークも万々歳だな」

刹那は中立軍救援任務を一昨日に終わらせてISAF軍指揮下に戻ろうとした時リップサービスとしてオーシア空軍から退役前のファントムを無料で譲与された。一人乗り用にする為の改造と整備の影響で一日出発が遅れたもののユークも空中給油機まで出してくれると言った。まあ、見返りとしては丁度良いくらいだとは思うが。
「出来れば護衛機を付けて貰いたかったなあ。なあミシェル」
≪ええ・・・我々は何時も狙われてますからねえ。特に旧南ベルカ産業廠・・いえノースオーシアグランダーIGの重役達に。ま、貴方一人でオーシア、ユーク軍の総戦力と互角ですから心配はしてないんですけどねえ≫
「おいおい、それを言うなよ。何時でも"拘束術式零号"が解放できるとは限らないんだから・・・・・・!!」

刹那はレーダーの微弱な反応を見逃さなかった。
「噂をすれば何とやらって奴だ・・・・灰色のお出迎えだぜ。ロックンロール」
≪私達は邪魔かしら?≫
「その通りだな。25mmで自衛してくれるとありがたい」
≪了解。では十分ごとに定時連絡を≫

プッと無線が切れる。自機は敵機に向け軽く旋回しAC-130はユークの空中給油機とのランデブーポイントに急ぐ。急いで救援を要請するためだ。ユーク防空識別圏内まであと20km・・・・そこまで気付かない振りをしても良かったのだが、どうも通してくれそうに無い。
(敵機はレーダーの微弱な反応からステルスと分かる・・・・だが、F-22よりも反応がデカイ・・・・Su-50も同じだ。レーダー、機体がよぼよぼの老兵とは言え舐めてもらっては困るな)
内心相手がレーザーを使ってきてでも避けられる自信はある。天性の第六感が動けばどんな敵でも地獄に叩き落せるのだから・・・。
≪敵機反転。交戦体勢に入ったようです≫
≪良し、第一射よーい≫

混線して来た敵の無線。それらの発信源を捉えて敵をでディスプレイに捉える。
(来るッ!)
≪Fire!≫

瞬時に機体を捻って敵機が放った赤い光をかわす。
≪避けた!?≫
(正確ゆえに予測しやすい攻撃だな。問題外だ)

手に取る様に頭の中に敵の動きが映る。機龍タイプのはパルスレーザーで命中率よりも連射による面制圧が主になる。こいつはモルガンタイプのレーザーだった。パルスレーザーの面制圧なら確実に撃墜されただろう。こんな"点"を狙うレーザーでは問題外だった。
≪ま、ま、まぐれだ!落ち着け!≫
相手は相当慌てているようだった。そりゃそうだ一秒で地球七周する"光速"で飛んでくる何千度の光をかわすなんて人間では出来ないのだから
(落ち着けって言えば言うほど落ち着けないのが人間なのさ。こいつらに本当の機動戦闘ってのを教えてやる)
ニヤ付きながらあわてている敵機に近づいた。どうやら一撃で何もかも一切合切決すると確信していたようだ。敵機の形状はフランカーにX-29を足して二で割ったような形状だった。資料で一度見た事はある。ADFX-01モルガン・・・・・の量産型のようだ。数は四機
「ついて来れるか!?私のスピードに!!」
一気にアフターバーナにスロットルを倒す。まずは慌てふためく隊長機に接近した。
≪ブ、ブレイク!か、か、囲めば落とせる筈だ!≫
「機銃射程での格闘戦ってのはな、どんなに囲んでも陸戦とは違って攻撃する方は一機でしか出来ないんだ―――ぜッ!!」
ヴァアアアアアアアアアアアア!!!ガン!ゴン!ベキ!ガヒュン!ガキュッ!ギュバアッ!!!!

ヘッドトウヘッドで機銃攻撃を決める。コックピットから後部のエアブレーキまで20発以上の20mm弾が直撃する。ベイルアウトさせずに確実に殺す。さもなくばもう一度自身の命だけを狙うだろうから。
「スプラッシュ1、次はどいつだ!」
≪隊長が落ちた!≫
≪クソッ俺が囮になる!レッド2、3!奴にFOX2アタックだ!≫
≪コピー!!≫

敵機が前に出てきた。明らかにこいつは囮だそれに乗るほど馬鹿ではない。一気に急降下する。
(よーし良い子だ・・・・付いて来いよ。地獄への直行便は直ぐに終点に着くから・・・・な)
敵機も喰らい付いてくる。後ろから機銃弾が襲って来た。それを上手くかわしながら海面を目指す。敵機もスピードが増しているようだ。
(待ってろよ・・今すぐに地獄に送ってやるからなぁ・・3・・2・・1・・Now!!)
海面まで5000フィートでエアブレーキ、スロットルオフで急減速した敵機からは何所に行ったかなど分からずオーバーシュートした。
≪き、消えた!?何所だ!?何所に行った!?≫
「素人め、FOX3」
ヴァアアアアアアアア!!!!ガン!ゴン!ビチッ!ガウン!バキッ!ズガアン!!

反転しようとした敵機の背中部分からコックピットを綺麗に20mm弾が抉り取り、爆発四散した。
≪レッド3!クソ!仇はとる!FOX2!FOX2!≫
≪FOX2!!落ちろ!落ちろ!落ちろぉ!≫

残り二機からミサイルが飛んできたが、角度がかなりある。いくらオフボアサイトミサイルでも正面に撃たないと命中精度は悪くなるのだ。フレアをばら撒きながら後ろに喰い付くミサイルの動きを良く見る。降下している機体をそのまま海面ギリギリで水平に持ち直す。
「本当の機動戦闘ってのは、こうやるんだ!」
ミサイルの信管が作動するかしないかの瞬間に操縦桿を引いた。ハイGで旋回したため旋回角度に切り込むように機体がエッジを書きながらほぼ垂直に上昇し始めた。すると機体の出す排気によって海面がうねり、大きな波が後ろから来たミサイルに直撃した。そのまま機体を敵機に向ける
≪こ、こっちに来る!?た、助けてくれ!!≫
敵機はヘッドトウヘッドは避けて逃げ出した。その瞬間を刹那は見逃さなかった。
「ケツを見せたら負けなんだ。FOX3!」
ヴァアアアアアアアア!!!!!ガンガンガンガンガンガンガン!!!!ボン!

敵機の電子系統が集中するコックピットの後ろ側を中心にエンジン、尾翼コックピットを破壊した。主が即死した為セレス海に敵機は墜落していった。
「ラス一だ。逃げんなよ?」
≪まさか・・・俺だけ!?シュトゥルム!フラウ!キャリントン!・・・誰か!誰か応答を!誰か!!・・・・あ・・・あああ・・・うあ・・・うああああ・・・う゛あああああああああああああああ!!!!≫
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!グワッ!!!!!!!!

最後の敵機を叩き落し、ランデブーポイントに向かう。
「お前、運がなかったな・・・・」
静かな勝利宣言と共に鉄の空を飛ぶ竜に乗った竜騎兵は西のあの戦場へと向かった。

ノースポイント 入間統合自衛軍基地 21:00
「やれやれ・・・くたびれた・・・・・ん?」
彩雲 朱義は乗機から降りると懐かしい機体を見つけた。オーシアの国際表示を付けている機体F-4ファントムとAC-130だ。その近くに自分より明らかに疲れているような表情の人の集まりを見つける。その中で知ってる人を見つけた。
「よう・・・元気だったか?彩雲 朱義大尉?こっちはくたびれたよ」
「刹那さん・・・こっちもこっちで迎撃任務が多くて疲れますよ。何があったんです?」

刹那は今迄あったことを彼に全て伝えた。
「灰色が・・・直接ですか・・・・我々はまだ?」
「当然だ。奴等の動きが活発じゃない今攻勢に出るわけにはいかん」

刹那は機体をコンコンと叩いた。自分の愛機と比べると凄い差ではあるもののまだ頑張れる機体と判断したようだ。少し満足げな表情に見える。
「所で、エルジアはどうだった?X-01の件についても聞きたい」
「此処で立ち話でもあれでしょうけど。まさかあの人が亡くなられるとは予想だにしませんでしたが・・・まあ、何はともわれ基地内部に来てください。とっくに許可は取ってありますよ」
「了解だ。部下全員に休暇を申し入れたっていいはずだろう。彼等は十分働いた。有給休暇3年は貰ったって良い」
「まったくです。本部は我々に休暇を与えませんからね」
「ハハハ・・・良し全員集合!今日は君等の戦果を称えて上官に休暇を申請してみるぞ!」

疲れ切った彼等に刹那の一言はまさに戦場と言う砂漠に浮かび上がったオアシスのような台詞だった。もしかしたらそれは幻かもしれないが見えるだけで十分なオアシスだ。

??? ??? ???
「何!?また攻撃が失敗しただと!?」
男は口があんぐりとしたまま言った。
「ハッ・・・キャリントン少佐以下全員が未帰還いたしました。ノースポイントに奴の姿が確認されたようです。」
部下の声は鎮痛だったADFX-01のレーザー装備さらに対ミサイルECM装備の量産型4機が退役前のファントム一機に全滅させられたのだから驚くのも仕方ない。しかもADFX-01に乗っていたのはこの元ベルカ空軍の奴を含めノースオーシアグランダーIGきってのトップエース・・・・・
「な、何て化け物なんだ・・・・奴は・・・・・・・」
「・・・・・・・如何致しますか?」
部下に下がれと言うと。会議を開くために男はホットラインを開いた・・・・・。

Fin
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コメント

F4
前にネタ募集で提案していただいたF-4が出来ました。一応自分のHPでUPしてあります。大分急ピッチで作ったので出来は悪いのですが、形にはなってるので確認してくださいm(_ _)m
何か追加して欲しい説明文が有りましたらメールして下さい。
No title
小説面白いですね。俺も頑張らなきゃ。
さて本題です
小説出演OKです。ただ口癖を変えます
[俺もお前も血で汚れているんだよ]になりますいかがでしょうか?
またまた追伸
それと朱義君は面倒ならスギで結構です。
拝読しました
応募人物登場有り難うございます!
あんなに格好良く書いていただいて感謝です。
これからも楽しく読ませて頂きます、執筆頑張ってください。

追伸
最近友人のマルイのデザートイーグル(ガスガン)を撃たせてもらったのですがリコイルショックが強すぎて初弾は手から飛んでいきました、あれは慣れがいりますね。
No title
これはっ!!??
特S級の防衛機密だな・・・・
何々?部外者の閲覧禁止?
ふっ、もう読んじまったよ・・・・・
・・・・・
・・・
・・

脱出!(シュガ!!!!!
見ました!
空戦シーンが、鮮やかです!!!
見事、としか言い様がないですね。
こっちも負けてられないな…!!!
では、南雲中尉が登場させていただけるのか、次回に期待してます!!!

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