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第三話:ACM訓練

3月18日 ウステイオ南部 クレスタ基地 ブリーフィングルーム 09:10
バンッ
ブリーフィングルームにドアを慌しく開ける音が響く
「遅いぞ、セツナ三尉」
基地司令にしかられるセツナ
「申し訳ありません、機体の整備方法が解らないと整備員が言っていたので手伝っていたら遅れました」
「まあよかろう、とにかく掛け給え」
(良かった・・・)
フェザー隊のそれぞれの愛機は通常のとは、かけ離れたほど魔改造されているため、整備方法が変わっているのだ。整備が遅れても仕方ない。
「まったく・・・」
アクセルは多少あきれた声を出した。
「ブリーフィングを始める」

ウステイオ南部クレスタ基地 スクランブルハンガー 09:45
「いやーあんたの機体は毎年の奴とは全然違うねえ」
この基地の整備長が驚きの声を上げた。
「何つったて特にエンジンやラダーさ、エンジンは静粛性が高いのに出力は見たことが無いほど高い!ラダーは予想以上に稼動するしな!」
「はは・・・」
セツナは苦笑しながら機体を叩いて点検し始めた。
「・・・よし!今日も機嫌が良いみたいだな、エンジン回してください」
整備員がエンジンを始動させる。後はハンドサインのみで機体を動かし、愛機を外に出して装備の点検を始める。
整備員のグッドサインを見て敬礼。相手も敬礼を返し、タキシングを始める。他の機体も同時進行していた。
アクセルのF-14と共に滑走路に着き、管制塔の指示を待つ
<<フェザー1、ローレライ、クリアード・フォー・テイクオフ>>
<<こちらローレライ、了解>>
<<こちらフェザー1、了解>>
ギアブレーキを解除し、スロットルを上げて滑走を始める。
<<「・・・V1・・・VR・・・V2、テイクオフ!」>>
フワッと機体が浮き、滑走路から離れた。
<<ノースポイントの若きエリートさんの実力、見せて貰いましょうか>>
「此方こそ、ウステイオ空軍の中で唯一のケラーマン教室出身の腕前、拝見させていただきます」

ウステイオ南部 訓練空域α 10:30
<<此方、審判係のイーグル・アイ、ルールを説明する>>
AWACSイーグルアイから連絡が入る。
<<今回は第55戦技教導隊、遠征隊、どちらかの陣営が全機撃墜された時点で勝負が決まる、そして撃墜の判定は当機が行うので戦闘に集中してもらいたい>>
<<<<「了解」>>>>
全機の了解を確認するとイーグルアイは宣言した。
<<全機へ、クリアード・トゥ・エンゲージ>>
<<ローレライ、了解!さあ行きますよセツナさん!ブレイク!!>>
「こっちこそ!ブレイク!!」
8機の戦闘機がばらばらな高度に散らばる。より高く、より早く、相手より有利な高度に上がっていく。先に付いたのはセツナの機だった。
「さあ、義経の逆落しと行きますか!!」
高度10000メートルからのスパイラルダイブ、目標は一番後ろ、高度7500メートルの4番機だ。
一気に高度が下がり模擬IRミサイルの射程に入る。相手はどうやら正面から魚燐の陣の最後尾を狙うとは思ってなかったらしい。
<<んなっ!>>
アクセルの隊の4番機は驚きの声を上げた。その直後撃墜判定が出た。
<<・・クソ>>
4番機は毒づきながら、機を反転させた。
<<やってくれますね・・・>>
4対3になってもアクセルは落ち着いていた。
<<ならば此方も!>>
アクセルは上昇を止め、そのまま愛機を水平飛行に移させ目の前に飛び出たフェザー4をペイント弾で撃った。回避は間に合わなかった。
「流石ですね、アクセル大尉」
素直に認めるセツナ、イーブンになった。セツナはアクセルの機に機首を向ける。アクセルも機首をセツナの機に向けた
<<行きますよ!ファントムだからって手を抜いたりはしませんから>>
「それは有り難う御座います、此方も全力で行きますよ!」
正対して距離1000からガンを放つ。一瞬で過ぎ去るが互いに命中弾なし。そして格闘戦、いやシザースに入る。
(クッ、やはりエースが使うスーパートムキャットには劣る!)
徐々に押され始めるセツナのファントムⅡシータ改。
<<サアどうするんです?このままやられるんですか?>>
嫌味を込めてアクセルはこう言った。
「まだだ!まだ、終わっちゃいない!!」
<<じゃあ、どうするんですか?上昇でも下降でもやってみたらどうです?>>
(クソ!この状況下で勝機を見出すのは、難しい!・・ん?待てよ・・・上昇? !!そうだ!)
セツナは何かに気付いた様だった。
「一か八か!いっけえええ!」
<<上昇したって無駄ですよ>>
アクセルは半ば勝利宣言してアフターバーナーオンでセツナの機を追った。模擬ミサイルを選択しセツナの機をロックした。
<<この程度とは・・・残念です・・・FOX・・!!??>>
アクセルは驚いた、何と言ってもセツナの機が消えたのだから。そして目の前に太陽があったのだから。そしてペイント弾の着弾の衝撃が走った。
「ひっかかりましたね」
セツナはにっこりしながら勝利宣言をした
<<何時の間に、後ろに・・・!まさか!?>>
「そうですよ、"木の葉落とし"です、まだ完璧ではありませんが、本国で極度まで軽量化してもらったお陰です」
自分がいましたことをアクセルに説明した。
<<その若さで・・・>>
唖然とするアクセル。セツナはまだ18歳なのだ。
「さて、2と3の援護に回らないと!」

少し離れた所ではフェザー2と腹痛で出れなかったアクセルの二番気に変わったマーロン中尉が戦っていた。
「クッ、出来る!」
ヒカル三尉はマーロン中尉の腕を賞賛しながら押されていた。
<<終わりだ!>>
マーロン中尉はF-15Cを駆ってハヤシ三尉のF-2を追い込み止めを刺そうとした。
<<ローレライがやられた!>>
<<何!?>>
R1、アクセルの撃墜をイーグルアイが知り、マーロンは驚いた。
(怯んだ!今!)
ハヤシ三尉は170ノットと失速域の愛機を上に傾けさせた。
<<!!コブラだと!?>>
(行け!行け!前に出て!)
そう念じたが、次の瞬間には機体に着弾の衝撃が走った。
<<ふう、あぶねえ、とっさに引き金を引いて助かった!凄いな君も、とっさにコブラで来るなんて>>
ヒカル三尉を褒めるマーロン中尉。
<<これでまたイーブンだ>>
「はあ、隊長・・・スイマセン・・・」
どうせ3の援護で聞こえないだろうが、セツナに謝った
<<いや、十分だ>>
<<んな!!>>
「え!?」
セツナの声の後に二人の驚きの声が響く。
すぐに撃墜判定が出た
<<「何時の間に・・・」>>
二人が驚きから解放されない間にいつマーロンの機の後ろについたのかを聞いてみた。
<<そっちが、コブラやって、それを撃墜した時には後ろに居たけど>>
<<戦技教導隊、残り一機!・・あ、R3にミサイル命中、撃墜確認>>
<<よし何とかやりました!隊長!>>
3から無線が入る。
<<1より3へ、時間かかりすぎ!もし私が落ちていたら如何するつもりだったんだ!!>>
本来褒めるべき所なのに、何故か叱るセツナ
「隊長、そこまで言わなくても・・・」
と、咎めたが。予想外の台詞が飛んで来た
<<2!!貴女はコブラのタイミングが早い!もっとひきつけてやりなさい!>>
(うっ、事実だから言い返せない・・・)
<<4はもっと敵機を良く見る!だから落されるんです!!それにアクセル大尉はどんなに追いつめても、油断しないこと!だから不完全な木の葉落しでやられるんです!!マーロン中尉も・・・>>
どんどん悪い所を追求するセツナ。全て事実なので、誰も言い返せなかった。

ウステイオ南部 クレスタ基地 基地司令室 12:30
「――――以上、空戦報告終わります」
基地司令はセツナとアクセルの報告を受け、ほうと声を上げた
「セツナ三尉だけで三機撃墜・・・素晴らしいな・・・その上木の葉落としとは・・・」
「・・・・」
二人とも黙っていた。無論次の言葉が気になって。
「三尉・・君は・・何者だ?・・見たところ、ただの搭乗員と言う訳ではないだろう?」
「・・・・」
セツナは押し黙った。かつて自分は凄腕の傭兵だと言っていた基地司令だ。それ自体はホントか嘘かはわからないが、いずれはセツナが周りと比べれば異物だという事に気が付くだろうと思っていた。
「まあ、よかろう・・退室して良いぞ」
「「失礼しました」」
敬礼をして退出する。

ウステイオ南部 クレスタ基地 食堂
「あの基地司令の言葉・・どういうことです?」
昼食を食べながら、アクセルはセツナに聞いた。
「・・・・」
セツナは押し黙っている
「何かあったんですね?・・・過去に」
「・・・・」
それでもセツナは黙っている。だが頭を前に傾けた。
(何だろう、この人の過去には触れてはならない様な気がする・・・)
アクセルはそう感じた。その直後だった。基地の隊員が食堂の入り口でこういった
「おーい!基地司令から伝言で午後の訓練の内容を知らせるぞ!」
ざわざわと食堂が騒がしくなる。
「えと、今日の午前の訓練で撃墜された奴は基地外周を30周!そして筋トレ各種20×10セット、その他は飛行教育課程最終試験の試験官として飛んでもらう!との事です」
食堂内で悲鳴が響き渡った。
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コメント

何で再編集が出来ないんだ?
2尉では無く、三尉でした
すみません
そろそろ一番機から落ちるかな?
拝見しました
やはり親からの血筋は受け継がれていくものですね
セツナ2尉、教導隊の機体を3機も撃墜するとは・・・
空戦の描写も、すばらしいです
”木の葉落とし”とか調べてこないと…(笑
ベルカ戦争開戦まで、後7日。
今後の展開に期待します

なお、私も何とか第2話を公開できました(苦笑
でも、そろそろペース落ちしそうです

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