HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>SS

第8話:空戦

FCU信託統治領 アレンフォート空軍基地 12:45 
「!!敵機確認!大型機6!護衛機8!その後ろから友軍機5!」
レーダー員が司令官に報告を入れる。直ぐにアレンフォート基地はスクランブルが掛かった。
「良いか!此処より先には行かせるな!対空戦闘用意!」
対空砲も航空機も連日の敵襲で数は減っていた。新鋭機は優先的に狙われ、腕の良い奴は大概が戦死か負傷、又はノースポイントとサウスポイントで非常に厳しい訓練の為疲れが溜まっていて、数人が倒れたと言う報告すらある。
「冗談じゃない・・・・」
基地司令はそう呟いた。

作戦中域内 12:50
≪此方スカイアイ、貴部隊は我が機の指揮下に入った。これより作戦を開始する≫
AWACSの報告を受けて各機が増槽を落として加速して行く。
≪もう直ぐ6機の爆撃機が見える。全機叩き落してくれ。実を言うが今日は私の誕生日だ。誕生日プレゼントに勝利を頼む。≫
≪此方レイピア8、ラージャッ。≫
≪此方オメガ14ラジャー≫
≪此方バイパー11ラジャー≫
≪そいつは御めでたいな、メビウス1Engage。因みに私は負傷したメビウス1の代理パイロットだ。本人は後席にいる≫
刹那は軽く笑いながらAWACSに報告を入れた。
≪此方スカイアイ、了解メビウス1。所で、貴機の調子は?≫
≪此方メビウス1RIO良好です。Over≫
玲がそれに応答したため、周囲から冷やかしが来る。
≪お?メビウス1?もしかして婚約者でも乗せたのか?≫
≪良いねえ。若い奴は・・・・≫
≪え・・あ・・いや・・・その・・・≫

玲が応答に困っているのに軽く溜め息をつきながら、IRSTを見る。
(四発爆撃機・・・・これは・・・プロペラだな・・・この大きさは恐らくベアだろう・・・護衛機は小さな単発機が4・・同じく・・いやこれは双発か・・・これも4・・・舐めてるのか、航空機が足りないのか・・・もしくは囮か・・・)
色々考えている間に敵機を捉えた。
≪敵機確認。ベアが6機、護衛に小型戦闘機8。いずれも旧式だ。稼がせてもらう≫
直ぐにA/Bに叩き込んで加速する。その程度の数ならまったく問題は無い。
≪先に行かせるか!FOX1!≫
後続の各機がスパローを発射するが、いかんせん古いスパローなので何基かが稼動せずにそのまま落下した。
≪やれやれ・・・良いか?玲、ミサイル万能時代といってもなミサイルが作動しない場合が多い。ECMやその土地特有の電波障害なんかも良くあるんだ。砂漠の時なんて砂埃でIRシーカーが汚れて能力が下がった事だってある≫
刹那はそんな彼等に飽きれながら後席の正規のメビウス1に言った
≪は、はい!・・・キャ!≫
すると刹那は急に機体をハイレートクライムさせた。
≪この程度で驚くな。それでもメビウス隊隊員か?≫
高度35000フィートで反転、スパイラルパワーダウンに入る。高度計と速度計がぐんぐん回っていく。
≪わ!わ!わー!≫
玲は驚いた。今の機はベアの直上でそのまま突っ込めば確実に衝突する。
≪頂き・・・In The Gun Lenge・・・FOX3≫
ヴァアア!!!ヴォン!ガン!バン!ガキュン!バカッッ!!!!!!
刹那の機から放たれた20mm弾は正確にベアの燃量槽を撃ちぬいた。
≪敵襲だ!6時に敵機!≫
≪5番機がやられた。敵の歓迎委員会だ≫
≪護衛機!頼むぞ!≫

敵機がこっちのスパローを交わして迎撃に入ってきた。
≪刹那さん!後方に敵機3!≫
≪分かってる。あの動きなら十分落とせる。舐めきっているな≫
酸素マスクの中で刹那はニヤついている。さっさと済ませる為にある機動を行なう事にした。
≪玲、ブラックアウトしないように気をつけろ。≫
≪え?ど、どういう・・・≫
≪さっさと準備をしろ≫

敵機の動きをバックミラーで見ながら、敵機が一直線にならぶのを待つ。
(敵機が右旋回でほぼ一直線になった。行け!!)
グンと操縦を引き、エンジン出力を下げエアブレーキを最大限に作動させる。直角で失速状態になり機体が後ろにのぞけり出した。すると敵機と真正面に出た。戦闘機としてはあり得ない状態で正対したのだ。

 進行方向→    ↓自機(刹那)
→>→>→>   →<
 ↑  ↑ ↑
敵機(Mig‐21、F-5E)
 ↓  ↓ ↓       →∧
→>→>→>   →>/   \→<
             ↑刹那の単純な機動の図
≪!?な、何だこれは!≫
敵機の動きが鈍ったのでミサイルレンジを取っていたF-5とMig-21のパイロットは驚いた。だがそれでもガンレンジの状態だ。だが先に引金を引いたのは刹那だった。
≪落ちろ・・・≫
ヴァアアアアアアア!!!!
背面の状態でバルカンを掃射する。その弾丸はまず先頭にいるF-5に直撃し、次にその流れ弾を後ろにいたMig-21に当たった。
≪うあああ!!≫
≪ば、馬鹿なあ!!≫
≪グハッ!!≫
敵機三機は回避などできる筈も無く、全機が爆発四散した。刹那は機体を急降下の状態で速度を戻し機を立て直した。
≪びっくりした・・・・寿命が縮まりますよ≫
玲が急激な機動に身体を振り回されて、息が荒くなっていた。
≪いや・・・思いつきでやってみたんだが上手くいくもんだな≫
刹那は自身でも感心していた。
≪・・・・・へ?≫
目から鱗が落ちるとはこの事なのだろう。余りにも突然な告白で驚きを隠せなかった。
≪行くぞ、玲≫
機をまたベアに向けて上昇させた。僚機は敵機と格闘戦のようだ。それにアレンフォートの援軍が加わり一気に畳掛けに入った。

13:02ベア、護衛機全滅確認。被害は僚機の一機がベアの機銃で被弾、戦闘に支障は無かった程度で、市街地が爆撃されたが全市民は避難していた為怪我人、死者はいなかった。

14:52 空母[ウィスコンシン]飛行甲板
「驚きました・・・・。まさかあの状況であんな機動を行なうなんて・・・・」
機体から降りた玲は刹那に言った。
「・・・別に・・・あの機動はお前を看病してて暇だった時にちょっと浮かび上がった物だ。それより、ちゃんと機動の仕方や機動を始めるタイミングを盗めたか?」
刹那は玲にゆったりとした口調で言った。
「ええ・・・と言ってもほんの少しですが・・・」
刹那はそれを聞いてふむ、と少し考えた。
「・・・・では、今夜特別授業をしてやる。イメージと空力がつかめるように頭の中に叩き込むからな。それで良いか?良いなら黙ったまま頷け、嫌だったら黙ったまま首を振れ。」
玲は迷う事無く頷いた。
「そうか、了解した。今度の作戦でお前の上達度を見る。集合は19:00、私の部屋割りは413だからな」
そこまで刹那は言うとさっさと戻って行った。
「おい、メビウス1。ありゃお前さんの彼氏か?今のどう聞いてもお誘いにしか見えんのだが・・・グヘェ!!」
オメガ11が軽い気持ちで言うと玲はオメガ11のみぞおちに一発殴り込んだ。
「アホ!」
玲は顔を少し赤らめながらさっさと立ち去った。
「あーあ。オメガ11、お前それは言わない方が良かったのに・・・・」
整備員が笑いながら苦しそうにのた打ち回るオメガ11に言った。
「あの人はそんな卑猥な人じゃないよ。むしろ、他人には優しい人だ」
整備員の一人がまた言った。

fin
スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL

http://4253blog.blog115.fc2.com/tb.php/85-fdd36d47

コメント

No title
刹那はもう敵無しですね・・・って元からか。
敵など単なる動かない的みたいな感じですね。

グングン話が進んでいき何時の間にか更新されている・・・アフターバーナー全開ッつーとこですか。
オレも早くUPし始めてヘリの様にユラユラといこうと思います。
No title
拝見しました。
メビウスは刹那に徹底的にしごかれるようですが…大丈夫かしらと心配してみたり。
読む限り刹那の教えは厳しそうだからなぁ…。

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky Ruins DW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。