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第二話:過去と・・・

??? ??? ???

「そんな・・・・」
セツナは愕然としていた。血塗れの三十代になるかどうかの二人の男女の前で。
「トウサン・・・カアサン・・・」
セツナはこの二人の子"だった"。その二人はピクリとも動かない。戦争とは無縁になって5年ばかり経過していた幸せな家族を奪ったのは、やはり戦争だった。
「じゃまだ!この餓鬼!将軍が通られるのだぞ!!」
MPらしきライフルを持った男達が、セツナの"元"両親とセツナを蹴った。と同時にプツンと何かがセツナの中で切れた。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!」
「な、何だこのがk!!」
MPらしき男達は最後まで言葉を紡ぐ事が出来なかった。何故なら、その二人の内ポケットからナイフと9mm弾を25発装填した、ミネベア社製9mm機関拳銃をセツナが取り出し、ある者は首をきれいに切断され、ある者は顔に数発の9mm弾を叩き込まれたからだ。
「なんだ!?何事だ!?」
目の前で止まった高級車の周りから警備兵がわらわらと出て来た。そいつらにも9mm弾が襲い、全滅する
「殺してやる!どいつも!!こいつも!!皆殺しにしてやる!!」
そう叫ぶと止まった高級車めがけ奪ったライフルを発砲しながら、人間では考えられないほどの速さで一気に駆ける。ハンドルを握っていた男が蜂の巣にされ、車の中にいた様々な勲章を胸につけていてかなり太った男が車の反対側から逃げ出した。
「ヒイイイ!!」
そう叫んだ男は、次の瞬間には右足の足首を切断された。
「ギニャアアアアアアアアァァァ!!た、助けて!!」
醜く叫び、助けを求める男に容赦なくダイヤモンドカッターよりも鋭くなったナイフが一閃、両腕が宙を舞った。
「アギャアアアアアアアアァァァ!!」
返り血を浴び、朱に染まったセツナの両手がその男を切り刻み続けた。こう嘲げすり笑いながら。
「あは!あははは!アハハハハハハハハ!!!みん~な死んじゃえ!!アハハハハハハ!!」

1995年、3月15日 セレス海 ユーク空母[ハルシオン] 船室 7:05
「ッッーーー!!」
がばっとセツナは起きた。
「ハアッハアッ・・・"また"あれか・・・」
夢であることを確認出来てホッとする。
「大丈夫ですか!?凄く魘されてましたけど!?」
そう声を掛けてきたのは、今回の遠征隊の副長、ハヤシ ヒカル三尉である。彼女はセツナの上司であるリョウコ一尉の唯一の妹である。
「ああ・・・ちょっと外に出てる」
そう言うと起き上がって船室を出ようとする。と同時にさっきの夢の情景がまた脳裏に浮かび上がった。
「どうして、思い出されるんだ・・・」
そう呟くと、ヨロッと倒れそうになる。
「無理しないで下さい!明日はウスティオに出発なんですから!」
とがめる彼女に微笑んで精一杯こう答えた。
「大丈夫!大丈夫だって!」
と、次の瞬間別の声がした。
「そうか?俺はそうは思わないがな」
「カザロフ大尉・・・」
その音源、ファング1ことカザロフ・ロッソ大尉とイリーナ・ブロンコ中尉を見る
「此処は素直に休んだ方がいいと思うわ、ファング3を撃破した、ノースポイントの若きエースさん」
ユーク海軍でもトップエースクラスのパイロットとRIOに促され、またベットに戻り、眠りにつく。

3月16日 セレス海オーシア西200マイル ユーク空母[ハルシオン] 飛行甲板 0:45
「それじゃあ気をつけてな、体はもう大丈夫だな?」
「はい、大丈夫です」
ファング1と最後の別れを告げる。
「それにしてもあの後、1日も寝るなんて・・・貴方も人の子と言う事ね」
「はは・・・」
イリーナ・ブロンコ中尉の言葉に苦笑する。そして愛機のキャノピーを閉めて、無線に集中する。
<<フェザー隊、こちらは射出指揮所、夜間の発進は初めてだが、計器を見て上手く飛んでくれ>>
「フェザー1、了解」
<<フェザー2了解>>
<<フェザー3!了解!>>
<<フェザー4、了解!>>
全機の了解を確認すると今度はハルシオンのCICから無線が入った。
<<此方CIC、航法を確認する、離艦後はそのまま方位0-9-0を維持、高度30000で編隊を組み、450ノーチカルマイルでオーシア領空を目指し、オーレッド南西25マイルでオーシアのタンカーと接触、給油し、クレスタ基地に向かうんだ>>
<<「了解!」>>
全機がほぼ同時に応答する。
<<此方、射出指揮所、2、3、4、射出準備よし!いつでも良いぞ!!>>
<<2、了解、ご指導有り難う御座いました!>>
<<3、了解、今までありがとよ!>>
<<4、了解!また逢える日まで!>>
というやり取りの後、2のF-2C(邀撃特化タイプ。カナードと三次元推力変更ノズルが特徴)から3のF-15改A型、4のSU-30mkiベータ型(マルチロールのSU-30mkiを邀撃用に対艦ミサイルを搭載できなくしたもの)と順番にアフターバーナーをオンにして飛びだって行った。
<<サア、フェザー1、次は君だ>>
「了解・・・今までたくさんの指導有り難う御座いました」
<<此方CIC,我々に出来るのはここまでだ、こっちも楽しかったよ、いやー大晦日の時は済まなかったなあ、司令部からそっちの防空能力と腕前を確かめるように言われてたからなあ>>
CICと射出指揮所とやり取りをした後に、セツナは愛機をカタパルト上に載せ、サポーターで固定させる。
<<圧力最大!!射出準備よし!>>
射出準備が完了の合図を受けるとスロットルをMAXに持っていった
「フェザー1!行きます!」
ドシュウ!とカタパルトが動き、あっと言う間に300ノット近くまで加速し、セツナのファントムⅡ改は漆黒の空へ飛びだって行った。

ウステイオ南部クレスタ基地東100マイル 04:57
<<ああ、さっきの給油は大変だった>>
3が喚いている。先程オーシアのタンカーで給油した時にタンカーと接触しそうだったからだ。
「だから慎重にやれって言ったのに」
<<へへ・・>>
次の瞬間別の無線が入る
<<ガーッピ・・・此方はウスティオ空軍第55戦技教導隊隊長のアクセル・シュレイダーです、そちらの編隊はフェザー隊ですか?>>
(正面のIRSTに感!お迎えが来たな・・・)
すぐに応答する
「ええ、そうです、こちらはノースポイント・サウスポイント協同遠征隊隊長のコバヤシセツナです」
すぐに応答が帰ってくる
<<了解しました、ではクレスタ基地まで誘導します>>
すると正面からエレメントを二つ組んだ4機のウステイオカラーのF-14がやって来て、目の前で編隊を維持しながら左右に旋回し、こっちの編隊の右正面と左正面を占位した。
<<随分綺麗な編隊飛行ですね・・・>>
2が驚きの声を上げる。それに対しすぐに答える
「戦技教導隊なんだから当然だと思うが?」
<<お褒めに預かって光栄ですね、基地に着いて司令への挨拶が終わったら本格的な紅茶でも入れましょうか?>>
その言葉を聴いて3と4が喜びの声を上げた
<<うほっ!こっちは長旅で疲れてるんだ!隊長!此処はお言葉に甘えましょうよ!>>
<<そうですよ!隊長!あ、アクセルさん、僕のは砂糖多めで!>>
はあ、と溜め息をつく。
「遊びに来たんじゃないぞ・・・ま、いいか、一日くらいは、流石に疲れたしな・・・でもちゃんと節度は保てよ!」
<<<<イヤッホー!>>>>
3と4は大きな声で雄たけびをあげた。2が疑問をぶつけてくる
<<いいんですか?隊長?>>
すぐにセツナは答える
「ああ、ユーク空母の時も毎日のようにACMやっていたからな、流石に君も疲れてるだろう?疲れていては、いざって時に体が動かなくなるしな・・・君もアクセルさんの紅茶でも飲んで、リフレッシュした方がいい、それに体を休めるのも立派な仕事だ」
ちょっと理論的に2を納得させる
<<・・わかりました>>

ウステイオ南部クレスタ基地 基地司令室 8:50
「・・・以上が我々のスケジュールです」
B5版のスケジュール表をめくりながら基地司令はこう言った
「かなり過密スケジュールだな・・・こんなんで倒れないのか?」
その疑問にすぐに答える
「いえ・・・我々の国では毎日のようにスクランブルがかかります、"もしも"が発生した場合、即座に対応するためにこの位の訓練はしておかなければいけません」
ふむ、と話を聞いていた基地司令は次にこう言った
「だが、流石に何時間も飛んで疲れているだろう・・・今日と明日は休んでもいいぞ、下がっていいぞセツナ三尉」
セツナは話が解り易い基地司令でよかった、と内心喜んでいた
「は・・・その点に関しては隊員も喜ぶでしょう、失礼しました」
敬礼をして退室する

ウステイオ南部クレスタ基地 談話室 9:00
「んー♪おいしいです、アクセル大尉」
2が幸せそうな声でアクセルに感謝した
「それはそれは、ありがとう」
3と4は他の隊員と話をしている。どうやら3はコーヒーを持っている身長が高い男と性が合っているのか、かなり話がはずんでいる。
「そんでさあ、そいつがね・・・って隊長!どうでした!?休みの日数は!?」
3に問われて微妙な日数だったので即答を少し躊躇した
「・・・休みは今日と明日だけそうだ」
3の顔が一気に解放された感じになった
「十分ですよ!!むしろ多い位じゃないですか!あ、こちらはマーロン・ハルブレード中尉です」
3はそのコーヒーを持った男――マーロン中尉を紹介した
「マーロンです、今後共に宜しく」
4は自身に似て童顔の少女のような娘を紹介した。
「隊長、こちらはセリーヌ・クレメンス・スターク一等空士です」
「一等空士・・・まだ飛行教育課程か」
「はい!セリーヌです!宜しくお願いします!3日後に最終試験があります!」
(元気な娘だな。にしても、言語の壁を心配したがそれほど大したものではないな、もう皆、新たな環境に対応してる・・・流石は選ばれし者たちだ)
セツナはそう感心した。
(こうゆう空気は好きじゃない・・外にでも行って笛でも吹いて様か)

ウステイオ南部クレスタ基地付近 9:10
「驚いたな、基地の近くにこんな平原があるとは・・・」
基地から歩いて10分、そこには一面の銀世界があった。遠くにはちょっと古い町並みも見える。
「空から見たときは疲れに疲れれきって、周りを見る暇がなかったのか・・・・・・・・・・・!!」
セツナは銀世界の中がササッと動くものを見つけた。
「ウサギ!?」
こっちに向かって来たのを優しく捕まえる。
「こんな山間部の峡谷に・・・」
さらに目を凝らすと5、6匹ほどいる
「面白い自然卿だな・・・」
そう言いながら捕まえたウサギを解放し細長い袋を懐からとりだし中から木製の横笛を取り出した。

ウステイオ南部クレスタ基地 談話室 9:20
♪~♪~~
「シッ、何か聞こえない?」
最初に異変に気が付いたのはセリーヌ・クレメンス・スターク一等空士とハヤシ・ヒカル三尉だった。
「本当ですね・・・笛の・・・音色?」
アクセルもその音色に気が付いた。音量は僅かではあったが確実に聞こえる。
「一体誰が・・・この基地や町の人間じゃない」
マーロン・ハルブレード中尉も気が付いた。
そのうち誰も喋らなくなった。
「こっちの方だ・・・」
何かに引っ張られるように談話室の人間が移動し始めた。

ウステイオ南部クレスタ基地付近 9:30
「この近くだけど・・・」
笛の音色は美しく何かに惹かれるような音で休むことがなく続いていた。
パキッ
誰かが落ちた木の枝を踏んだらしい。そうしたらピタッと音色が止んだ。
(誰だよ、踏んだの!)
(ごめん、俺)
小声でその誰かを責めるマーロン中尉
ザスッザスッと音を立てて演奏者が近づいてくる
(やば!逃げろ!)
誰かが小声で指示を出した。サッと全員が動き始めた瞬間だった。
「待て!どこへ行く!」
カチャという音がしてその演奏者が大声を出した。
恐る恐る全員が振り向く。そこには桜の印があるSIG拳銃を片手にかまえ、ウサギを5,6匹引き連れたセツナだった。
「あら?皆さん、おそろいで何してるんです?」
その場に居た全員の腰が抜けた。

fin
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コメント

拝見しました。
話の展開が早くて、読んでて楽しいです。
ウスティオに着いたフェザー隊の活躍を楽しみにしています。

自分のキャラを使っていただき、ありがとうございます。なんか・・・恥ずかしいですね(笑)
ボッコボコに壊してやってください。
にばんです
拝見しました。

あの㌧でもない夢はセツナの過去に関係しているのでしょうか…気になりますね。
フェザー隊も無事にウスティオに入りましたし、今後の展開に期待ですね。

早速自キャラを出させていただき、ありがとうございます。
好きなように弄ってやってくださいなw
もう1度、1番機
早いですねー
第2話の執筆で忙しいサンダーです
私のキャラを早速、出させていただきありがとうございます
イメージどおりの人物のようで、ほっとしてます

これでフェザー隊の面々がウスティオ入りしたわけですね
これからの展開が楽しみです

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