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第四十二話:共闘作戦

エリアB7R「円卓」 アヴァロン攻撃隊
≪此方ローレライ・・・敵機どころか、鳥すら居ませんよ・・≫
ローレライことアクセルは不気味そうに言った。確かに5分前まで戦闘を確認していたが、何も居なかった。
「お、おい地上を見ろ・・・どうなっているんだ!?」
クロスは地上を見て驚いた。黒煙がもうもうと上がり、戦闘機らしき残骸がゴロゴロしていたからだ。
≪・・・・・こいつはひでぇ・・≫
サンダー1がその光景の中にさらに酷いのを発見した。―――血だまりが白色のパラシュートらしき物の直ぐ近くに点々とある。明らかに狙って撃ち殺したものだ。
≪一体誰がこんな事を・・・!?≫
――ロックオン警報!!
すぐさま各機が散開しようとした時、上空からたくさんの機影が編隊に突っ込んで来た。しかも90度の直角で音速ギリギリの速度で至近距離に、だ。
「な、何だ!!」
クロスがその機影を追い駆けようとした時にはもう後方に付かれていた。
≪おい、バタリオンリーダー。本当にこんな甘ちゃん共が例の第六航空師団か?まるでお話にならない≫
軽くふざけた声が無線に響く。
≪まあ、な。こんな雑魚の連中がベルカを負けに導いた奴だ。本当に傭兵なのか疑いたくなるほどだが・・・空戦では中々やる方だぞ?≫
冷静な声がそれに補正を加える。攻撃はしてこない様だが・・・。
≪こんな所でやり合ってしょうも無いだろうが、コブラリーダーより各機。お遊戯は終わりだ。フォーメション・ランチャー≫
unknown機の一機が突如僚機の後ろから離脱するとunknown全機が編隊を組む。
≪お久しぶりですねえ・・皆さん≫
編隊とは別に単独で向かってきたファントム。その機体はさらに暗い色になっている。
≪あんた・・監禁されてたんじゃ・・・≫
誰かが言った。奴は今サンド島に監禁されている――そう報告を受けていたのだが・・・。
≪あんな暑苦しい所なんかに何時までも長居してる場合じゃないからね・・流石に腕が鈍ったよ。どうせあんた等じゃあ此処で全滅って言うのが落ちだと分かっていたからちょっと掃除をしただけさ。ま、とんだ雑魚だったけどな。愉しむ暇すらない≫
ニヤ付いた声が無線から漏れる。
≪まあ、此処は共同戦線と行こうじゃないか。アヴァロンを落とすのは容易じゃないし、こっちも損害は出来るだけ抑えたいからな≫

アヴァロンダム周辺 森林
「良し・・全員行動開始・・」
静かな声が森にとけていく。すると30m刻みで冬季迷彩服に枯れ草等を目一杯付けた兵士が動き出す。その数20。
フフュ・・フュフュフュィ・・
鳥の囀りに混じって聞こえた笛の音らしき音。
プシュプシュプシュ・・ズシュウッ、ビスッ、ビシャッ
サイレンサー・ダットサイト・フォアグリップが付けられた89式小銃改から放たれた銃弾によってパトロールをしていた兵士が3人斃れた。
フュフュ・・フュイ・・・
また兵士が移動する。音も殺気も出さずに、だ。
フュフュフュイ・・・フュフュフュフュィ
プシュプシュプシュプシュ・・・・ドシュ、ビシュウ、ズシャ、ドシャ・・
また、国境無き世界のパトロール兵士が斃れる。
フュフュフュ・・フュフュイ
今度は2人の兵士が姿勢を非常に低くしながら、音を立てずに敵2人に近づく。そして後ろからナイフで首の頚動脈を切断した
「・・・カッッ・・・!!・・・・」
ナイフを鞘に戻し、死体を雪に付いた血の上にのせた。
フュフュ・・フュ・ウ
兵士達が移動を開始する。ダム周辺の森林にいるパトロールを次から次へと始末する。彼等はSOGの中でも特に野戦・CQB・戦況・時間を問わずサイレントキルのみを専門とする連中だ。CSはSKT(サイレントキルチーム)、通称「暗殺専門隊」と呼ばれている。基本隊員構成はハイパーレンジャー隊員20名1チームで10チーム存在する。その内4チームが潜入している。
フュ・・フュフュ・・フュウ
プシュ・・・・ブシュ・・・
遠くに点のように見えた敵兵にヘッドショットさせた兵士は何の表情を変えずにゆっくり進む。
「周辺制圧・・次だ」

アヴァロンダム攻撃隊集結地点
≪此方タンカー、次どうぞ~ハイオクにしますか?レギュラーですか?≫
タンカーにゆっくり近づく青のF-15S/MTDのパイロットは黙っている。
≪・・・・サイファー・・・頼むから構ってくれよ・・≫
タンカーのオペレーターはあきれた様な声を出す。給油が終わり次はPJの番。
≪う~何かやりずらい・・・つーかじれったい!!≫
PJがぎゃーすか言うのは当然だろう。ろくに空中給油の訓練をしていないのだからだ。
≪此方コブラ1、先に行くぞ。コブラ隊各機続け!!!≫
空中給油をさっさと済ませたノースポイントのコブラ隊が一気にアヴァロンめざし加速して行く。風みたいな連中だ。
≪クソ!!先を越されてたまるか!!ファング1より各機奴等に後れを取るな!!≫
早速、給油を終えたファング隊が続く。制空隊も順次加速して行く。
≪此方デスサイズ、コブラリーダー制空戦闘は任せる≫
「・・・・」
サイファーは自分と違ってこの状況にしっかり対応している弟に驚きを隠せない。そんな時専用無線に切り替わる音がした。
≪姉さん。上の事は任せて下さい。アヴァロンの核はあんたが潰すんだ。じゃ無きゃシナリオが狂っちまう≫
「・・・・・何のつもり?」
サイファーは冷静に聞き返す。シナリオ?何の事を言っているんだ。と
≪いや・・・気にせずに、ね≫
その瞬間、背中がぞくっとした。まるで掌で踊らされている様な気がしてならないのだ。
≪サイファー?何やってんすか?さっさと行きましょうよ≫

アヴァロン上空
「此方コブラリーダー、さあ行くぞ!!」
目の前が見えないほどの激しい対空砲火にまったく動じずに、コブラリーダーは言った。
≪了解、地獄までお付き合いしますぜ!!≫
≪如何するんだ?コブラリーダー!!!≫

僚機から指示を仰がれて即答した。
「コブラ2、3は俺の援護!!4、5は西、6、7は東の敵機を引き付けろ!!!その他は対地攻撃!!」
≪≪≪≪≪了解だ!!コブラリーダー!!≫≫≫≫≫

僚機が一気に展開する。地上部隊からのデータリンクも同時進行で行なわれ、海上部隊がAWACSの代役として管制を担当する。
≪見えた、アヴァロンだ!!スゲぇ・・なんて数だ≫
レーダー上には約50機近い敵機がいる。
「コブラリーダーより各機!!一歩も持ち場を譲るな!!恐れる事は無い!!攻め続けろ!!」
≪≪≪≪≪≪了解!!≫≫≫≫≫≫

僚機の反応を確認すると自機の主翼とカナードを戦闘位置に固定する。被弾面積が増えるが、機体性能を最大限活用するためだ。
「来るぞ!!」
敵機が雲霞の如く迫ってくる。そのど真ん中に突っ込んで行く。連合軍機は距離を取って長距離ミサイルを放とうとしたが、コブラ隊が突っ込んだお陰で放つことが出来なかった。
≪う、うわわああ!!!≫
≪こ、こいつ等死ぬのが怖くないのか!!突っ込んで来るぞ!!≫
≪ブ、ブレイクだ!!こいつ等は肉弾特攻するつもりだ!!≫
≪こんな密集編隊に突っ込まれたら!!交わせぇぇ!!!≫

敵機群が一気にブレイクする。それに一気に喰らいついた
≪≪「ィィイヤッホゥゥゥゥ!!!」≫≫
一回突っ込んで機銃で攻撃しただけで5機が撃墜・衝突大破した。
「もう一回だ!!続け!!」
≪≪諒解!!≫≫

それを眺めていた連合軍機はここぞとばかりにミサイルを放った。
≪お前等ばっかりに言い所取られてたまるか!!≫
≪遅れるな!!続け!!≫
コブラ隊が作り出した混乱は、アヴァロン全域を混戦へと導く事になる。

fin
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