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第二十九話:極秘広域核発射阻止作戦:オペレーション・レクイエム③

デインズマルク 上空 08:25
「こんな事が・・・有り得るのか・・・」
シゲネダテは周りを見て愕然とした。首都防空隊40機中全機被弾、内15機被撃墜と言う大敗北だ。たった20機の日の丸を付けた新型ステルスによってだ。キルレートは15:0・・・よっぽどの性能差がある戦場位でしか有り得なかった数字である。しかも精鋭ぞろい、最新鋭機の筈の首都防空隊がたった20分で、だ
≪クソ・・なんて化け物だよ・・・≫
友軍機は憤りを露にしている。
≪あの飛び方何所かで・・・・!!!!・・・ま、まさか・・・そうか!これなら辻褄が合う!!≫
パトリオットは何かに気付いたようだ。
「此方アルセム1!アドラー!一体如何したんです!?」
ダテはパトリオットに聞いてみた。
≪あの飛び方・・白鳥のように飛び、隼や大鷲のように鋭く、速く、確実な攻撃・・・あの飛び方は・・NASDF、防衛省直轄空戦技教導隊[コブラ]隊の飛び方だ。畜生・・何で気付けなかったんだ・・勝てる訳無いじゃないか・・・≫
悔しさがひしひしと伝わって来る声。過去に戦った事のあるのだろう。
≪此方イーグル・ネスト、アドラー。どう言う事だ?≫
僚機が聞いて来た。
≪俺は・・あいつ等と戦った事がある。第1教導隊の時に向こうに遠征に行った時だ。ACM訓練で、コブラ隊はF-4E、こっちはF-16Cblock50、俺も、部隊員全員勝ったと思っていた。だが・・・完敗だった。相手に油断してた訳じゃない。でも一回も後ろを取れずに・・2手、3手先読みして来て・・機数の多かったこっちがだぞ!圧倒的な強さで・・・4機相手に僅か10分で、6機とも撃墜されたんだ。2倍の戦力で勝てる訳が無い。・・・その時思い知ったよ・・・とんでもない奴がこの世に居るって事を≫
悲痛な声が聞こえて来る。どれだけ屈辱だったか容易に想像できる程に
≪だが、何でこんな奥地にNASDFが?それにノースポイントはまだステルスは導入して無い筈、何であんなに高性能なステルスを持っているんだ?≫
確かに浮かび上がる素朴な疑問。二つ目は大体想像できた。
「もしかして・・ほんの少し前に全世界の航空誌を騒がせた、ノースポイント・サウスポイント共同開発のステルス[心神]って奴では?」
ダテはこう言うと、少し反応を待った。
≪確かに・・だが、あれは実証機の筈だろ?すぐに実戦機ってのは違うかも知れないんじゃないのか?≫
部隊員が答える。それにすぐに反論したのが居た。
≪いや、最近防諜体制がかなり強くなってるからな、極秘開発ってのが可能性高いぜ≫
次の瞬間、防空司令部から緊急電が入った。
≪総員!!緊急事態だ!20分ほど前から首相官邸が占拠され、謎の武装組織が立て篭もっている!!奴等は・・囮だ!基地で機体を交換!早急に制空権を確保せよ!!既に武装憲兵隊、陸軍第2歩兵大隊の3個中隊が全滅している!!!≫
この命令を聞いた途端全員がザワッとした。
「な、何だって!!??」
≪じゃあ・・俺達の敵は・・≫
≪≪≪≪ノースポイント!!!!????≫≫≫≫

デインズマルク 首相官邸 08:30
「厳しいですね・・・奴さんに包囲されています・・・」
隊員の一人がぼそりと言った。
「ああ・・・だが、もうじきだ・・総員に残弾を再分配!!」
副長は無線に叫んだ。
≪ハッ・・ですが、残弾がもう少しで・・後二、三回しか分配出来そうにありません。如何しますか?≫
無線から厳しそうな声を出す隊員。
「構わん、これで最後だ。突破用の弾丸だけ残しとけ!」
副長はそう叫ぶと無線を切った。
「さあて、次は何で来るか・・・」
チラッと鏡で敵を見る。敵は入り口で立ち往生して居る。
「まあ、良いさ・・どの道、我々は生き残る。敵機が一時撤収したからな、そろそろ彼等が来る筈だ。」
ニヤリとしながら北の空を見るそこには、「心神」20機が入れ替わる所だった。そして――
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
地上の敵に十機が機銃掃射。敵兵が血を噴き出し、内臓を散らせて死んで行き、敵車両も破壊されて行く。
「馬~鹿!こっちばっかりに気を取られるからそうなる。少しは学習しろっての」
またもや敵軍は壊滅に陥った。対空警戒を怠れば死ぬのがバトルフィールドの定石だ。
「流石はNASDFの対地攻撃の精鋭達、殺る事が違う」
にっとしながら、空を仰いだ。最新鋭のステルス「心神」は小さいながらも、高い戦術遂行性があり、両主翼の付け根の機関砲2門だけでも1000発搭載可能だ。航続距離は4500km。エンジンはⅩ-5エンジン改(大きさをそのままに馬力を2倍近くした物)コストも最新のCFRPを使ってコストを抑え約85億円と安めで、操縦性は最新CCV技術で素直で非常に良好。別名は「"零式艦上戦闘機71型"」とまで言われるほどの運動性、機動性を確保した。まさに化け物戦闘機だ。
「ゼロに敵う敵無しってか?まったく強いよなあ」
おしゃべりの隊員は笑って味方機がバンクを振っているのを見た。
「あれでもまだ改造計画が在るらしい。もっと強い戦闘機が出来そうだよ」
副長も感嘆とした声で言った。
「良いねえ。我が自衛軍が始まった時はオーシアのお古だったからなあ。こうして純国産の世界最強の武器を持ってると嬉しくなるよ」
ニヤッとしながら空を占拠する味方機を眺めた。
≪・・・・ザザッ・・此方バタリオンリーダー、間も無くそっちに着く、撤退準備をしてくれ≫
そんな時地下のセツナ一佐から連絡が入った。
「Aye Sir!!総員撤退準備!!!第一、二、三分隊は装輪装甲車に分乗!!第四、五分隊はヘリを待て!!行動開始!!」
副長が無線に叫ぶと兵士が移動し始めた。
「・・・セツナ一佐・・・作戦通りで良いんです・・ね?」
副長はセツナに五回目の台詞で聞いた。
≪ああ・・・覚悟は・・出来ている・・・行け!
その声を聞くと少しだけ言った。
「Aye・・・Sir・・・最高でしたよ・・セツナ一佐・・・来世で・・またお逢いしましょう・・さようなら」

デインズマルク 上空 08:50
「ど、如何言う事だ?」
パトリオットは驚きの声を上げた。
≪敵が・・居ない!?そんな馬鹿な!!≫
何所を見ても白い雲が点々とある紺碧の空と首都のビル群と町並みしかない。
「一体、どうなってんだ・・・!?」
無線の雑音に気付いた。僅かに声が聞こえる。無線周波数を合わせてみた。
≪・・・・此方、バタリオンリーダー、一度しか言わん。[レクイエムの演奏は無事終了した、全員家に帰って眠りにつけ]・・・・また、来世でな。楽しかったよ。OVER!!≫
そこでぷつっと切れた。発信地はごく近くだ。
≪中佐!今の声は!?≫
ダテが声を荒げた。何度か聞いた日の丸ファントムのパイロット――コバヤシ・セツナ三等空尉の声。
「あいつ・・・一体何者なんだ?」

fin
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コメント

拝読しました
28・29話拝読しました。
ノースポイントの自衛軍・・・平和国家の割りに、絶対実戦経験ありまくりだろ!みたいな感じで面白かったですw

ちなみにACM訓練の所ですけど、25分が10分になってます?w

この後の展開が気になるので頑張ってください!
返答が遅れました
>でも合ってる!!
と書いてますので、いちようOKです(笑

今現在、宅のBBSでくだらない企画を実行中です
お暇でしたら、ぜひご参加ください

http://bbs5.fc2.com/php/e.php/crash/
間違い・・・では無いんです・・一応
>「流石はNASDFの対地攻撃の精鋭達、殺る事が違う」
実はわざとこうしました。こうなった方が面白そうですからね・・・ダメ?
拝見したけど・・・
>「流石はNASDFの対地攻撃の精鋭達、殺る事が違う」
漢字が違う!!でも合ってる!!

>・・・・此方、バタリオンリーダー、一度しか言わん。[レクイエムの演奏は無事終了した、全員家に帰って眠りにつけ]・・・・また、来世でな。楽しかったよ。OVER!!
おい、諦めるな!!責任問題等は放り出せないのは分かるが、このままだと体を失うぞ!

この後の展開が気になってます

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