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第十三話:真の敵3

5月2日 ウステイオ クレスタ基地 司令室 11:00
セツナは呼び出されていた。緊急を要する事が発生した、と言われて。
「済まんな、急に呼び出して」
司令が掛けたまえとてで合図する。すぐに座る。
「何用ですか?緊急を要する出来事って・・・」
まずは、質問からだ。
「うむ、驚かないで聞いてほしい・・・たった今入った情報だが、ベルカ国内で観光中のサウス・ノースポイント人が40名、恐らくベルカ政府の手によって拉致された。」
一気にその質問に答える。
「は!?ど、どう言う事です!?」
セツナは問い詰めた。何故だ、と。
「彼等は[ベルカ解放戦線]と名乗り、政府ではなく君に要求をしている。48時間以内に君自身が非武装の君自身の機体でデインズマルク郊外廃飛行場に来て、その後も言いなりにならければ、人質を全員殺すと。交渉の余地もないらしい・・・これはまだ非公式の出来事だが、拉致されたのは事実だ。我が連合軍のスパイが確認した。救出は不可能・・・だ」
悔しそうに歯を食いしばりながら言った。
「どうして・・・・」
セツナは呆然としていた。
「わからんが・・恐らく君の力と機体が欲しいのだろう、我々としては君はこのままウステイオに残って欲しい・・・が、全ては君が決めることだ。好きにしたまえ。」
そう言うと退出を許可した。

ウステイオ クレスタ基地 宿舎 12:00
「・・・・・・」
ずっとセツナは考え込んでいた。
(このまま戦友たちと戦い続けたい・・・けどそうすればたった自分一人のために40人のまったく戦争に関係ない人達が確実に死ぬ・・・・)
「―――――ッッ!!」
ダン、と壁を叩く。痛みが襲うが関係ない。
(まだ・・・まだこれからなのに・・!そうだ!!)
セツナは携帯を取り出し、やり取りを始めた。

ベルカ デインズマルク郊外廃飛行場 17:00
「ふう・・・着いたか・・」
機体を駐機所につけてエンジンを止める。
「・・・あいつだな・・・」
目線の先には5人の黒服の男達が歩いてくる。
「コバヤシセツナ三尉だな?来い」
男の一人が言うのと同時に、手を引っ張られた。
「・・・・」
素直に従い、飛行場のすぐ傍の小屋につれてかれた。
「座って、両手は椅子の背もたれにぴったりとつけて、両足は椅子の足にぴったりつけろ」
椅子に座り、言われたとおりにする。すると手錠をかけられた。
「人質は解放されるんだろうな」
セツナは男達に問いかけた。
「それはお前の行動次第だ。・・・!Dr!」
男が問いかけに答えるのと同時に、二人の男女が入ってきた。一人はセツナを拉致した女だ。
「やれやれ、あちこちで我々の同志をよくも撃破してくれたな」
Drはこう言うと一発腹を蹴った。
「グッ・・・」
呻きながらもDrを睨みながらこう言った。
「フッ、何が同志だ。貴様の組織の人間なんてベルカ軍の中では誰一人前線にいないだろうが」
そう言うとDrは驚いた。
「な・・に・・?何故そんな事を・・・」
驚いてる隙にさらに続ける。
「どうせ欲しいのは、最新のAIと私の空戦技量だろうが。貴様の組織構成員は約3000名、計画は終戦時のゴタゴタを利用してアヴァロンダムで試験中のⅤ2による世界同時攻撃を行って世界を支配することだろう。調べるだけ調べさせてもらったよ。」
一気に相手の確信を突いた。
「人質を殺すのは結構だが、その瞬間この戦争の幕は閉じてしまうぜ。こっちにはすでに我が国と某国の二ヶ国、90名の"ゴミ処理係"が各地でスタンバイしているんだからな」
さらに"口撃"する。
「何・・・だと・・!?」
ゴミ処理係――つまりノースポイント・サウスポイントの暗殺を得意とする奴等の陰語だ。表立ったことにはしない、暗殺のエキスパート達。勿論、セツナが動かすことは出来ない奴等だ。
流石のDrもこれは効いた。
「ついでに貴様の名前も知ってる。アントン・カプチェンコ・・だろ?最近行方不明の」
さらに続ける。口先三寸でどんどん追い詰める。
「何故・・貴様のような一介のパイロットがそんな事を・・」
DRはやっとの事でその言葉を返した。
「政府・防衛省・防諜部が最大限協力してるからさ。ついでに言うと今私が何をしているか、何もかも彼等は知っている。此処に監禁されたのもね。そして彼等はこれらの情報ですぐに対策練れる。」
しれっと言った。勿論相手が表立った事が出来ない事も承知だから言える事だ。――つまり特殊部隊が何時強襲してもおかしくない状況と言う事。生殺与奪の権利は相手にあるのに確実に相手を追い詰めていく。
そう、さっきの電話はこういう事を想定して機密保持のためにAIに仕掛けてあった盗聴器を使い、状況を防諜部の方で把握し、もしもの時はベルカ軍・政府要人とアントン・カプチェンコとその組織の近しい者を始末するように防諜部の同僚に頼んでおいたのだ。そしてそのAIはセツナ自身が所持している。
「こっちからも条件を出そう。一切この件をこっちから公開しなければベルカ国内のノースポイント・サウスポイント人に一切の危害を与えない事と私の安全を保障する事とAIは持っててもいいがチャンと5日以内に返す事だ。この三つを守ってくれればあんたの計画はうまくいくはずだ。さもなくば、あんたら全員の命は無い。つまり、命の取引だ。」
さらに付け加えた。だが、この条件を飲めば向こうはベルカ国内からノース・サウスの二ヶ国の人間は皆、逃げ出すに違いない。さらに退避が終わったら、いつでも公開できる、と言うわけだ。簡単に飲む訳にはいかない。
「・・いいだろう。ただし、あんたにはベルカに残ってもらう。それが此方の条件だ。そうすれば、人質は解放してやる。」
カプチェンコはこう言い放った。つまり人質交換と一緒だ。
「私一人でノース、サウスのベルカにいる人間、約四千人が助かるのなら良いでしょう。取引成立ですね。」
そう言うとセツナはニヤッと笑った。だが
「それだけじゃない、貴様にはこれからベルカ空軍の一員として戦ってもらう。そうすれば約4000人の健康な肉体と財産の安全は補償しよう。・・ああ、貴機の国際表示は日の丸のままでな・・ククク」
カプチェンコは微笑しながらこう言った。
「何!?貴様ッ!!」
セツナは抵抗を試みるが、手錠で動けない。
「よろしく頼むよ、裏切り者・・ククク・・・」
カプチェンコは笑いながら出て行った。すると女が足と手の手錠を一旦外し、すぐ近くのベッドに寝かせて、そのベッドの四方の細い鉄の柱に手錠を掛け、また手足にその手錠を掛ける。
「フフ、今度こそあの時の借りも一緒に返えさせて貰うわよ・・」
そして、黒服の男達を退出させて、身体チェックを行い、AIを抜き取り、盗聴器のスイッチを切る。そしてそれをトランクに入れて外の男達に持っていかせた。

ベルカ ??? ???
「・・・駄目です。解読にはどうしても特殊なパスワードが必要です。多分、奴も知らないでしょうし、最新の解読機を使っても無理です。おそらくこいつ専用の奴じゃないと侵入出来ませんから・・・。」
白服を着た科学者らしい男はカプチェンコに呆れた口調でこういった。
「本当にどうにも出来ないのか?」
カプチェンコは聞き返す。
「はい、ありとあらゆる手段を用いても・・・」
男はこう言った。うーむと唸る。
「・・・仕方ない。こいつは奴に返してやれ」
カプチェンコはいかにも諦めた顔でこう言った。
「Dr、厄介な事が起きそうだ」
男がカプチェンコの後ろから声を掛けた。
「どうした、アシュレイ。厄介な事とは?」
カプチェンコは聞き返した。
「ウステイオが一気に首都を取り返すつもりらしい。オーシアのジョシュアからの連絡で第101空挺師団と傭兵達がソーリスオルトスを取った後にウステイオ全軍、101師団合同でディレクタスを取るつもりらしい。さらに西部戦線で大規模攻勢に出ると言う噂もある。」
アシュレイは一気に言うとカプチェンコの返答を待った。
「・・・そうか、では我々も急ぐとするか。そうだ、セツナって言ったか、奴を西部戦線に入れてやれ。奴はかなり使える。って言っても、どうせ一週間くらいで逃げ出すだろうがな。」
ニヤリとカプチェンコは笑った。

fin
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コメント

拝見いたしました
交渉ごとも得意ですね、セツナ三尉
それと、なんだかDrのキャラが結構、濃い…
グラーバクがいるんですから、オブニルもいるんでしょうね
もはや、単独でのスニーキングミッションでもしそうなセツナ三尉の活躍と、ディレクタスで彼の機体が飛んだりしないよう、願ってます

P.SあのAIが今後どんな働きをするのかすごく気になってます
お体に気をつけて、今後も頑張ってください

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