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軍事講義第一回:ステルスの定義

Stealth-ステルス

一般人どころか、一部の軍事新参者にとっては魅力的な言葉であるステルス

しかし、物事を語ろうと考える上で重要なのは経験ではなく、正しい情報を集めて物事を正しく捉える事

そこで、今回は多くの情報をもとに物事を語っていく

今回は「ステルス」について、複数回に分けてお聞きいただきたい

戦闘/軍事に限らず、目的の達成には「目標物の発見」をしなければ始まらない

恋の告白をしたいのに、告白の対象者がいなければ意味が無いのと同様に、である

しかし、軍事では敵に見つかる事=攻撃を受けて極めて危険な状況である事を意味する

なので、ステルス技術を駆使する必要がある

ステルス技術とは、ハイテクだろうとローテクだろうと関係なく「敵に見つかりにくくする」技術である

重要なのは、区分が沢山あると言う事だ

ステルス技術は主に以下に分けられる

・電波に対するステルス

・可視光に対するステルス

・赤外線に対するステルス

・音波に対するステルス(潜水艦)

・磁力に対するステルス(艦艇)

・各種逆探知に対するステルス

ステルス技術は、索敵中であれ、攻撃中であれ機能しなければ意味が無い。同時に、自分の目を封じる訳にはいかない

一言で言えば、「相手からは見えなくて、自分から見える」環境を作り出すのがステルス技術という事になる

一般的なステルスは「レーダーに映らない」といわれるものだが、これは「狭義のステルス」と呼ばれている

「広義のステルス」は、先程表した全てのステルスが当てはまる。なので書き加えると

・電波に対するステルス=狭義のステルス

・可視光に対するステルス=広義のステルス

・赤外線に対するステルス=広義のステルス

・音波に対するステルス(潜水艦)=広義のステルス

・磁力に対するステルス(艦艇)=広義のステルス

・各種逆探知に対するステルス=広義のステルス

となる。では、どんな物がステルスなのか、それを示していこう

・電波に対するステルスを特に強化したモノ
F-22A ラプター
images.jpg

http://www.geocities.jp/eaglet_f15/MILITARY/F-22.htm

ヴィスビュー級コルベット
123583116651416417886_2009022321-1.jpg

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E7%B4%9A%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88

これらの外見的特徴は、角ばっていて、統一された角度に傾いていると言う事

つまり、電波を特定方向に跳ね返す事により、反射波が発信源に戻らない様にしている

気付きにくいだろうが、実は内部設計にも手を加えて、内部に透過する電波を一定角度に返して、反射が発信源に帰らない様にしており、塗装も電波を吸収して熱エネルギーに変える特殊な塗装に変更している

・可視光に対するステルスに特化したモノ

迷彩

Wiki 迷彩Ⅱ型を着てCQC戦闘訓練中の陸上自衛官と米陸軍州兵
OS_CQC2.jpg

見ての通り、周囲に色に溶け込む配色がされている

これは、想定されている戦場の地面や草むらに隠れるのに最適な色が調達されている

逆に言えば想定外の戦場(野戦迷彩服であれば市街地)だと効果が薄い

赤外線に対するステルス

・AH-64 エンジンノズル
Cobrachen_ah64-2.jpg

赤外線に対するステルスとは、可視光より長波長の赤外線の発生を抑制する事で赤外線探知装置に映りにくくすることである

AH-64のエンジンノズルは、細かくブロック化されていて、外気に触れやすくしている。これによって高熱部分を減らし、赤外線放出量を減らしていると言う事だ

現代戦車のエンジンブロックにも、赤外線放出量を抑える塗料が使用されている

・音波に対するステルス(潜水艦)

防音タイルを艦橋に使用している「おやしお型潜水艦」
IMG_2178.jpg

音は音速で、空気中では超音速を出せる航空機より遅く、地形によって反響するので地上・空中・海上での捜索には向いていない

しかし音を伝える媒体(海水)のお陰で音速が速く、電波や赤外線が著しく減衰し可視光が殆ど届かない深海では「音」とは有効な索敵手段となる

その音を吸収する素材(防音ゴム)を使用したり、特定方向に傾けて指向して反射するようにする事で音に対するステルス性能を確保している

・磁力に対するステルス(艦艇)

磁気を帯びない様に木造の「すがしま型掃海艇」
JMSDF_MSC_682_Notojima_3.jpg

大きな磁気を帯びた金属の物体が通れば地球の磁気線は乱れる。その乱れを探知するのが哨戒機の「MAD」である

また、磁気を帯びた物体に反応して作動する魚雷や機雷の信管もある

なので、磁気信管を持つ機雷も排除する磁気を帯びない木造/FRP製の掃海艦/艇が存在する

同時に、潜水艦はMADに引っ掛からない様に集中整備の際には消磁装置で徹底的に磁気を取り除く

これも立派なステルスである

・各種逆探知に対するステルス

AN/APG-77
af_radar_capabilities.gif

IRST
573px-OLS-for-Su-aircrafts.jpg

逆探知とは、電波とレーザー照射を探知して大まかな脅威を示す装置の事を指す。主にESM(電子支援装備)と呼ばれる

これは戦闘機や艦艇のレーダーからの攻撃用の照射レーダー波を探知して脅威を知らせるRWR(レーダー警戒装置)や、電子戦機の高度な電子装備(各種通信傍受から電波の周波数の解析、EWと呼ばれる電子戦を展開する装備)の逆探装置から見つからないようにする為の装備になる

AN/APG-77を代表とするF-22の電子戦/通信装備は、使用する周波数帯を広く取っているので逆探を難しくしており、EMCONと呼ばれる電波統制(電波の放出を自分で弱くしたり強くしたりできる)を敷く事が出来る

IRST(赤外線追跡装置)やFLIR(前方赤外線監視装置)に代表される受動式の捜索装置は、敵に逆探される事無く索敵を行える。ただし、距離の正確な測定は出来ないので、データリンクを使用した三角測法による測距か他の能動的捜索装置(最たる例はレーダー、測距用レーザー)を併用する必要がある
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