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第十一話:フトゥーロ運河①

4月24日 ウステイオ クレスタ基地 ブリーフィングルーム 06:50
「・・・以上がこの4101号作戦の概要だ。質問は?」
4101号――この作戦は、オーシア、サピン、ウステイオ、ユークトバニア(大陸遠征部隊)の4ヶ国の軍を統合した「連合軍」が行う、初の大規模作戦である。目的はフトゥーロ運河の海運確保であるが、そこには最新空母「ケストレル」が参加する。4101号は「ゲルニコス」「ラウンドハンマー」「コスナー」の三つの作戦で構成される。セツナが手を上げた。
「三つの作戦に全て参加するというのは無しですか?」
司令は少しポカーンとした。作戦時間は順調にいって1時間半、悪けりゃ3時間はするだろう。
「三尉、燃料が持たないから、一つの作戦にしろと言っているんだ。」
質問に答える。が
「何のための空母ですか?燃料補給してくれれば十分です。それに命令系統が統一されたんだから、現場指揮官のAWACS[イーグルアイ]が一言言えば十分でしょ?それに艦載機乗りは私以外にもUAF(ウステイオ空軍)にも沢山いますよ」
と反論された。
「まあ・・・それもそうだが・・・他には?」
司令は口ごもった。

ウステイオ クレスタ基地 野外駐機所 07:45
「いや~あんな司令、はじめて見たよ」
ネクサス・ラグゼ・ステラは愛機の様子を見ながら、セツナに話しかけていた。
「君、ネゴシエイターをやったらどうだ・・って、無視ですか~」
セツナはAIの様子を見ていた。
「今日も宜しくな・・・・相棒」
<<スタンバイ・レデイ>>
無機質な機械音声が無線レシーバーから出た。
《ローレライより各機へ聞こえますか?間もなく離陸しますよ》
《こちらトライデント隊よく聞こえる》
《こちらワイバーン、オールクリア》
《こちらROY SHLANG、よく聞こえます》
《エクスクルード隊、全機、感度良好》
《サンダー1無線感度良好!》
《シグマ1全てOKだ》
《フェンリル隊、感度良好、まったくシン・キチは給料がいいヴァレーなんかに行くなんてな》
「・・・此方デスサイズ、無線感度悪し。途中で置いてかないでくれよ、こっちは増槽2本、対艦ミサイルが2本、対空ミサイル4本、対地爆弾6個+機関砲弾積んでるんだからな」
<<此方ローレライ了解、デスサイズ、ほんとに三つの作戦に参加するつもりですね>>
やり取りを終え、離陸を開始する。次から次えと離陸して行き、自分の番が回ってくる。
「離陸を開始する。・・・・V1・・・・VR・・・・・V2!」
重い機がゆっくりと飛び上がる。目標は―――フトゥーロ運河

フトゥーロ運河 ゲルコニス作戦空域 11:40
<<ターゲット、捕捉。目標・左翼対空車両、左翼ジャマー施設。全目標破壊後、敵航空機の排除>>
無機質な音声が接敵と作戦目標を伝える。
「頼むぞ、相棒・・・デスサイズエンゲージ!」
《上は任せろ!トライデント隊エンゲージ!》
《同じく上は任せてください!ローレライエンゲージ!》
《此方ワイバーン!下のことは任せろ!エンゲージ!》
《此方レックレス!対地は好みじゃない、まかせたぞ!エンゲージ》
《ミグがいるみたいだな。よし上は任せろ!クロス隊エンゲージ!!》
《イーグル1よりイーグル隊各機へ傭兵に遅れをとるな!イーグル1エンゲージ》
《ブレイズ1よりブレイズ隊各機へ、ウオードッグ隊・ソーサラ隊と連携して対地攻撃を開始する!いいな!ブレイズ1、エンゲージ!》
《ウオードッグリーダーより各機!特にブービー!遅れるなよ!!ウオードッグエンゲージ!!》
《ソーサラ1より各機へ傭兵連中に遅れをとるな!ソーサラ1エンゲージ》
《オーシアの連中に遅れをとっちゃまずいな。ユーク海軍の実力を見せてやる。ファング1エンゲージ!》
《とんだ貧乏くじをひいたようね、私って不幸なのかしら・・まあいいわ、ドルチ隊エンゲージ!》
《レールガンの実力、試すにはもってこいだな。お前らの狂気を見せてみろ!グルグス隊エンゲージ!》
《それじゃいっちょ行きますか!オービット隊エンゲージ!》
ゲルコニス作戦機全機が交戦を宣言し、戦闘が始まった。先に火蓋を切ったのは、イーグル隊とトライデント隊だった。集結中のベルカ機の上から覆いかぶさるようにトップアタックを仕掛け、さらにローレライのグラム隊とクロス隊そしてファング隊が下方から仕掛けて、固まった所にドルチ隊とグルグス隊そしてレックレスが真正面から攻める。誰の指揮も無く、華麗に、正確に、そして速い連携攻撃。その後各機はそれぞれの技量のかぎりを駆使して格闘戦に入った。
対地攻撃隊も負けてはいない。運河・右翼攻撃隊のソーサラ隊が敵を引き付ける間に一気にブレイズ隊が機銃と爆弾で仕掛け、残った敵はウォードッグ隊がミサイルと機銃で攻める戦法を取っている。
左翼はワイバーンがロケットと機銃で適当に掃射して、シンキチとオービット隊がワイバーン周辺の掃討を担当している。
「[エースストライカー]、左翼・第二陣対空車両を相手するぞ」
<<アタック・レデイ>>
爆弾に装備を切り替え、降下角度70度の急降下爆撃を仕掛けようとする。が、対空機銃が火線を張り対空ミサイルが三本、飛んできた。
<<前方、敵ミサイル、迎撃可能。ガンアタック開始>>
「ラジャー」
バルカンに切り替えトリガーを引いた。と、同時に飛んできたミサイル3発が一斉に爆発した。真正面から来たミサイルに命中したらしく、それが誘爆したのだ。
<<撃墜確認、損傷なし。爆弾投下開始。>>
「了解、リリース」
爆弾に切り替え、トリガーを引きながら上昇に転じる。機体の腹から6発の250ポンド爆弾が切り離されるのを感じた。機が水平になるころに後方で爆発がおきた。
<<目標、壊滅。次の目標、左翼第1戦車郡。その後ジャマーの破壊>>
「了解」

フトゥーロ運河 ゲルコニス作戦空域 11:45
「チッ、レーダーが利かない!」
ファング1ことカザロフ大尉は舌打ちした。
《かなり強力なジャミングがあるみたいですね、まあこいつのお陰でBVRミサイルは来ないでしょうけど》
隣に並んだローレライことアクセルがこう言った。
《お二方!敵がまた来るぞ!》
イーグル1が警告を促す。と同時にミサイルアラートが鳴り響いた。
「くっ」
フレアを放出しながら左に急速旋回。ギリギリで交わす。
「やっこさん、しつこいな!イリーナ!ミサイルロック!!」
《もうやってる!》
「あいよ!FOX2!!」
右のパイロンから最後のサイドワインダーが飛び出し、突っ込んできたベルカのF-20を粉々にした。これで5機目。
《グッドキル!ファング1!》
《ドルチ1!FOX2!・・・よし!スプラッシュ1!4機目!》
空の戦いは押しつ押されつの状態になった。
「!?ジャミングが弱まった!?」
レーダーのノイズが少し緩和された。
《此方イーグルアイ、対地攻撃隊がジャマーらしき施設の破壊を確認、制空隊は長距離ミサイルに警戒せよ》
イーグルアイから報告を受ける。
《向こうが撃てるという事はこっちも撃てるって事ですよ!ターゲット捕捉、FOX3!》
アクセルが機体に積んであったフェニックスを放った。
「イリーナ!フェニックスを使うぞ!」
《了解!ターゲット捕捉!》
「ファング1より各機。撃ったら、俺に続け!FOX3!」
自機もフェニックスを放つ。他の友軍機も今まで足かせだったBVRミサイルを一気に北から接近する敵機に向け放った。

フトゥーロ運河 ゲルコニス作戦空域 11:55
<<目標郡、完全沈黙、護衛目標への危害の可能性、0%>>
「了解、ジャマーも壊したから大丈夫だな」
対地目標が全滅したため、対空目標に移ろうかとした時にAWACS から連絡が入った。
《敵航空機、壊滅。残りは撤収した模様。ラウンドハンマー・コスナー作戦開始時刻は12:05だ、どうやらコスナー作戦機の奴等とラウンドハンマー作戦機の一部が遅れているようだ。ゲルコニス作戦機は艦隊の支援に回ってもらいたい》
そこで傭兵達からブーイングが起きた。
《おいおいおいおいおい、ちょっと待った。何で早める必要があるんだ!!》
そこでイーグルアイはこう言った。
《艦隊の護衛に回れば、報酬は倍だが?》
ブーイングは一瞬で収まり、歓喜の声が上がった。

FIN
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コメント

拝見いたしました
おお!!作戦開始時刻12:05!!
これは、私の拙い小説に合わせてくれている、ということなんでしょうか!?
もしそうでなくても、ちょっとだけ嬉しいサンダーです(笑

そしてコスナー作戦であのシーンが……(爆

<<サンダーよりデスサイズ、次の話を期待します!>>

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