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軍事研究第12回:日米印関係について及び武器輸出について

今回はインド洋におけるパワーバランス及び日本製武器輸出に関して言及したい

現在アフガンのタリバン掃討作戦支援のために補給艦及び護衛艦が派遣されているインド洋で、大きな力が動いている

インドはインド洋の制空・制海権をかなり欲しているのだ(あまり表ざたにはなっていないし、誰も無理に取ろうとはしていないが)

さらに接近しているとは言えどインドがアメリカと同一歩調を取ると必ずしも言えない(大国意識が強く、外交において独自性を打ち出す傾向が強いと見られている。また、ネルー大統領の時代から反米意識が強い国だとか)

これの何所が日本に脅威となるんだ?と思われる方も多いだろう。しかし、2つの点で大きく問題がある

インド洋・英国領のチャゴス諸島中の一環礁であるディエゴ・ガルシア島には、米軍の航空基地がある。実は第7・第3艦隊に匹敵するほどのアジア~中東間の戦闘抑止力となっているだけではなく、アメリカの軍事戦略上の要衝でもある。(日本のタンカーが常日頃から護衛なしで航行できるのはひとえにこの基地のお陰とも言えよう)

そして、この基地への主な補給は日本の沖縄に頼らざるを得ない立地なのだ

インドに制空・制海権が渡ると起きる事は、以下の通りだ

・沖縄からの補給が不透明となり、この基地は補給を受けづらくなる(もし補給の為の通行を許可しなかった場合、補給は受けられなくなる)

・基地がその価値を失えば、抑止力を失った南アジア~ペルシャ湾岸にわたるインド洋地域は覇権争いの舞台となり、その地域の航行は極めて危険なものになる可能性がある

そう、日本は当然だが、それ以上にインドネシアなどをはじめとするアジア各国は、中東地域に多くの出稼ぎ労働者を送っており、経済的に見て日本とは比較にならないほど中東への依存度が高い。つまり彼らが最もダメージを受ける可能性があるのだ。さらに米国の対外政策も大きく転換せねばならなくなる

アメリカがディエゴ・ガルシア基地の空軍によって、インド洋に対する制空権を持つという今の状態があればこそ、アジア諸国は安心してこの地域を通行できるというのが現実的な考えだろうと推測される

さらに沖縄にこのディエゴ・ガルシア基地の補給基地を設けている以上は日本も直接攻撃を受ける可能性は0ではない。(インドは軽空母も保有している上に核戦力もある)

この基地を巡って紛争や米印が緊張関係に入れば日本も巻き込まれるのは必至なのだ

そういう事をさせない為にも、日米同盟を堅持してこのアジアの生命線におけるパワーバランスを維持し、日印関係を悪くせず、米印間の緩衝材としても日本がこの問題に取り組むべきなのだ

これが出来なければ、アジアへの経済的ダメージは防げず、自衛隊の護衛無しではタンカーがこの海域を進むのは危険となり得る

逆に言えば、だ。中国・パキスタンは共に関係が良い。しかし、パキスタンとインドは関係は例のテロ事件で悪化している。インドに関しては中国は傍観している。日本の主な仮想敵国は中国・ロシアである事に変わりは無く、敵を増やしても意味は無い。インドと軍事・民間両面の協定を結びつつある今、保険の一つとしても日本は早く経済を安定させて、インドとの経済的関係良くしておき、接近する必要がある(ロシアはパキスタンの戦闘機事業には積極的ではない。中国の戦闘機計画「FC-1」の輸入をすると決定した際にロシアは手を引いている。しかし、結局はF-16に主力を譲りそうだ)


もう一つ、日本製の武器・兵器輸出に関してだ

日本は武器輸出3原則により、武器を諸外国には売れない。それだけではなく、さらに制約が掛かっているという

それは海外での演習にて、修理する為の部品がない!といった事態でその時送られる部品一つですら「輸出」扱いになるという(射撃の選手が外国の競技場に銃を持っていくときにも「輸出」、そこから持ち帰るときも「輸入」になる)

さて、ここで輸出入審査を受けねばならない。当然「輸出入品」にはさまざまな制約が掛かるが、武器輸出3原則で「武器」に当たるものはさらに制約が掛かる為、余計に金がかかったりするとか

元はといえば共産国には売らないと言うものだったのが変化してこうなったのだが、この所為で国産兵器は高騰している

さらに別問題として、実戦における性能をチェックできない事も上げられる(試験ではなく「武人の蛮用」に耐えらるかどうかや、問題性の指摘も難しくなる)

兵器・武器は血で洗われ・磨かれてこそ、その能力は上がるものだ

さらに輸出する事でその相手に良い印象を抱かせる事にもなる

武器輸出での全体的なメリットを纏めると

1・相手国用に大量生産する必要が生じ、一つあたりの設備投資額が減って兵器・武器の額は下がっていく(量産効果により安くなる)

2・相手国が紛争国なら実戦での問題点が必然と浮き上がり、実用性が上がる

3・ハイテク兵器であれば、相手国は技術仕官を輸出国に派遣し、技術を学びに来る。その士官が自国に戻ればその技術・知識を元に輸出国の兵器・武器の利点をあげ、結果的に追加投資による経済効果や関係良好化にもつながる

以上が主なメリットだ。加えてデメリットも存在する
1・兵器のデータを輸出国にある程度開示せねばならなくなる

2・捕獲された場合や、相手国との関係が悪化した場合に仮想敵国にそのデータが漏れる可能性がある

しかしながらデメリットはモンキーモデルやブラックボックス化させれば相手国はそのデータを全て知る事はない。その上、ブラックボックス化させれば部品整備は輸出国頼りになる(現に空自F-15Jの一部もブラックボックス化されている。ブラックボックス化された部品は無理に解析出来ない様にされている物も結構ある)

その為、メリット1・2による見返りが圧倒的に大きいのだ

因みに、あまり知られていないが大手銃器メーカーの削り出し器の多くは日本製という噂を結構聞く。
それを採用する理由は「正確に削れるから」だそうだ

豊和製のAR-18も他のAR-18よりも弾が良く当たったとも聞く

日本製武器は対外的な輸出において高い評価を得ているのにも拘らず、輸出がされていない

そこで提案である。不景気の時は防衛産業の輸出事業を許可してはいかがだろうか

我が国は、第一次・第二次産業に支えられた輸出・サービス産業によって栄えているのだ。それが危機に陥っている今、いつまでもキレイな手のままでは傷が癒えるのに時間が掛かる。少しでも傷を早く治癒させる為にも多少は手を汚すべきだろう。経済大国の経済が落ち込んでいては、世界の経済も落ち込むというものだ。

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