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軍事研究第10回:F-X選定に関する事案§3

今回は特に汎用性と制空戦闘能力が突出した戦闘機を選定しなければならないF-Xに関しての研究議題である。

代替対象のF-4EJ改「スーパーファントムⅡ・ファントムⅡ改」は既に三沢の第3航空団第8飛行隊ではF-2支援戦闘機と任務を完全に交代(邀撃・支援任務)し、退役

沖縄・那覇の南西航空混成団第304飛行隊は那覇基地へ配置換えされた第204飛行隊(現在、第83航空隊隷下)と交換

百里基地に配置換えされた(沖縄は空自戦闘機部隊にとって急激に軍備を伸ばす中国との最前線に当たる。百里は首都防空の要だが、そこまで入ってこれる戦闘機や攻撃機は中空SOC管制下に入る前に必ず邀撃を受けるため、余裕がある。さらに同基地にはF-15J編成の第305飛行隊も居る。要は第二戦級配置だ)同基地の偵察航空隊第501飛行隊のRF-4E・E改はF-15の偵察型に決定している(空中投下式UAVが試験中。偵察以外の用途にも転用可能の可能性有)

新田原基地第5航空団の第301飛行隊のF-4EJ改も耐用飛行時間上あと1~2年飛べれば御の字だ(1番目の部隊として、1973年10月16日に百里基地の第7航空団隷下部隊として新編された飛行隊、1991年にEJ改に機種変換しているが、EJ改はEJを元から改造し、新規生産した新機種ではなく単純な改造機であり、多少耐用飛行時間が延びているとはいえど、製造年はほぼ同じだ)

そもそもF-4とはどんな戦闘機か?

もともとは米海軍で始まった新型戦闘機の開発においてF-110として創られた戦闘機だ。空軍にはいい戦闘機が無く海軍のF-4を借用したと言う。海兵隊はもともと海軍と同じ機体を採用する(軽空母等からの攻撃が本来の任務)という体質があった。

初陣はベトナム戦争で、様々な米海軍(空軍・海兵隊の航空隊にも)の体質改良点(ミサイル万能主義の崩壊、訓練によるキルレシオの回復)を見出した機体でもあるが、その兵器搭載量、当時としては画期的なアビオニスク・比較的優れた運動性等で西側で最も採用された(総生産数5千機以上、戦後の戦闘機では4機種しか超えたことの無い数字だ)戦闘機だ

空対空兵装はBVR戦用AIM-7スパロー・一部の改修機にはAMRAAM WVR用にAIM-9サイドワインダー・改修機には改修国の国産ミサイルが搭載可能(各種4基搭載)

空対地兵装は戦術核爆弾・各種無誘導爆弾・レーザー誘導爆弾・対レーダーミサイル・対地ミサイル 改修国によってその特徴が顕著になる(空自の場合は対艦ミサイルASM-1/ASM-2)

E型のみに固定兵装があるM61ヴァルカン20mmガトリング砲 弾数639発

ある意味世界初の完全マルチロール機の本機は長年に渡って使用され続けてきた。しかし、栄枯盛衰の理・・・時代の流れ、技術の進歩にはおいていかれるのは何時の時代も変わらないのである

新型機と開き続ける性能差、耐用飛行時間の限界に近づいているF-4は日本以外の国(韓国・イスラエル・イラン・オーストラリア・ドイツ・スペイン・ギリシャ・トルコ・エジプト)も同じような問題を持っている(ドイツ・ギリシャ等、一部は近代化改修・延命化で対応)

そこで退役するF-4の穴埋めにF-Xで対応しよう、と言うのが今回のF-Xだ

ボーイングはF-15SEと言う新型のF-15を発表したものの、ウェポンベイCFTの概念実証機初飛行・テストは来年であり現実性は低い(配備はもっと年月がかかる)

F-22Aが増産されなければ諦めるほか無い。F-35は満足する性能・登場時期ではないそうで既に外された(防衛省)

§2で紹介したユーロファイターはNATO規格(米軍のもNATO規格)であり、カナード付きデルタ翼の高い機動性と小さい正面RCSで有利である。F-15FXはSEとは違うE型の派生なのでステルス性で論外(というかボーイングが推していない)、F/A-18E・Fは若干のステルス性と高い汎用性・兵器搭載量・運動性・レーダーレンジ・最新鋭アビオニスクと言ったものが備わっている(ボーイングは此方を推しているらしい。・・・F-15SEも日本向けとも言っているが、正直言って間に合わない)ものの、艦載機である以上、不要な物がおのずと出てくる(F-4採用時も不要な高い強度を持つ脚、無駄に強度のあるアレスティングフック、主翼折り畳み機能などがある=機体を重くする 発展性の低下)

そこで三菱重工業が出した案がF-2増産である。

F-2総生産数は98機と当初の141機から相当削られている。さらに開発の遅れなどから機体価格は高騰している

しかしながらF-2の基本性能は優れているほうであり、対艦ミサイル4基搭載+増槽+2+WVRAAM2機という小柄ながら高い搭載量(機体はF-16より一回り大きい程度だがA-10との差があまり無い兵器搭載量といえばその異常さが分かるだろうか)

そして世界初の量産型搭載のAESA・J/APG-1の欠陥(35~20nm程度という空対空探知距離の短さ。それ以外は改善されている)もAAM-4搭載と並行し空対空モードの改修で改善されると聞く

自衛隊デジタル戦闘システム(JDCS(F)、自衛隊版C4I)の搭載 、次世代対艦ミサイルのための各要素研究(XASM-3の事である)、敵性電波識別及び対放射源攻撃システム(3次元高精度方探システム、ステルス戦闘機対策の一環)、FCSレーダーの高機能化等、数多くの研究もなされているのも事実だ

RAM(電波吸収剤)の主翼・インテーク前部への採用により限定的な低RCSもある
RCS値
F-15---405(F-15のような角型インテークは角度によってはリフレクターとして働き、RCSが異常に増大する事がある)
F-4----100
B-52----99.5
Su-27----1
F-16-----5
F-18E/F--1
Rafale----1
Typhoon--0.5
F-22-----0.0065
F-117----0.003
B-2------0.0014

正面RCS値
Mig-29-----1.8
Su-27.-----1.3
F-16.------1
F-2.-------0.9
SU-33-----0.95
F/A-22----0.000002
F-35A-----0.000017
774号埋立地 レーダーステルス 【F-35】JSF総合スレッドPart 3【X-32】の301氏の発言より

さらにF-Xの要求数である50機程度の少数調達であるならば既に運用体制が整っていて。整備要員の教育や整備機材の新規調達等が不要であり、ランニングコストを低く押さえられるという他の機体には一切無いメリットがある。つまり、現場の運用側にかかるコストが抑えられるのだ。量産効果も重なり、全体的コストは抑えられるだろう

しかし、これにもデメリットは存在する。まずは2機種編成になってしまう事で、かつてあった様にF-15・F-2が飛行停止になるような事があれば致命的なまでに制空権を失う事になる

次に共同開発及び生産ラインの確保だ。周知の通りF-2はロッキードマーチンとの共同開発機であり、一機あたり共同開発・生産負担費として47億円程度を支払わねばならない上に、ロッキードマーチンが担当する生産ラインが閉鎖された場合、それをどうやって三菱重工が確保するかだ

F-22A輸入が不可能でも、F-22J-Ex(日本向けダウングレード機)が導入できるのであれば、それを導入したほうが格段に良い(空幕は今年の上四半期までにはF-22導入に関しての決定をすると明言しており、増産されなければ導入は諦めるそうだ)

しかし、それが駄目ならばタイフーンのライセンス生産かF-2増産しかなくなるだろう

先ほど書いたとおり、F-15SEは2009年度内に決められる(延期続きでむしろ決めなければならない)であろうF-Xには100%間に合わず、F-15FXはF/A-18E・Fに比べてボーイングが推していないのである。F/A-18E・Fは確かに素晴らしい性能も持っているが、艦載機は機体構造上発展性が陸上機に比べて小さい、さらにF/A-18の「機体」の設計上エンジン性能が向上しても加速力は非常に悪いのだ

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コメント

こんにちは
どうも、エイセスから来ました~

以前、小説求人でお訪ねした“重盛優友”でお分かりかと思います。

アレ以降も、なんどかきまして、見させていただいています。

とても参考になります

これからも頑張ってください

追伸:個人的にF-15SEにかなり惹かれてます(^_^;

良ければHPの方でお話しませんか?
お待ちしています。

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