HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>SS

第十話:謎の組織・2

4月21日 ウステイオ クレスタ基地 野外駐機所 12:40
「・・・う~ん・・・」
セツナは今、携帯と睨めっこしている。
「どうしたんだよ」
整備員が声を掛けてくる。
「この暗号が解らなくて・・・ほら」
携帯の画面を見せる。そこには『-』と『・』で構成された文である。
「んー?こりゃモールスかもなあ。・・・おっと、整備長にどやされる」
整備員はこう言うと作業に戻っていった。
(モールスなのかなあ。やっぱ)
そう思うと、資料室に歩いていった。

4月20日 ウステイオ クレスタ基地 資料室 13:00
「えーと、モールス・・モールス・・・あった」
インターネットで検索してようやく見つけた。
(モールス信号の内容・・・習ったのに、なんでド忘れしてたんだか)
そう思いながらも、内容と照会を始める。15分後にようやく解いた。
「よし、おわりっと・・・えーと何々?」
その内容は―――

ベルカ ??? ??? 13:40
「まだ始末できていないのか?」
カプチェンコは苛立ていた。
「ハ・・しかし、奴の所在地を割り出しました。空で殺るよりも簡単に済みそうです」
若い士官は答える。
「フン!よく言うな!!2回も失敗したくせに!まあいい、そこに一個分隊を送れ、ただし、生かして捕らえろ!そしてそこの関係者に気取られるな!その後はディレクタスまで送ってこい!期日は3日だ!」
カプチェンコはそう言うとすぐに若い士官を下げた。
「・・・ウステイオめ、連合軍などと組みおって・・・!」

4月21日 ウステイオ クレスタ基地付近 16:00 
「フワアア・・・眠い・・・」
雪解け水で濡れている草原の上に寝転がり、目蓋を閉じた
「はあ・・・所詮モルモット、か」
暗号の中身にはこうあった。
[このメールを見ているということは君はまだ生きてるな、今回は君へのプレゼントだ。今度のFXは純国産の機体と言う事は知っているな?そこで戦地にいる君にテストを兼ねての新型AIプロトタイプを送る。これは元はといえば、「心神プロジェクト」の一環で、搭乗員の支援のためにあるが、実際に搭載するとなるとかなりデータ処理に負荷がかかる。このプロトタイプにはカスタマーが出来るようになっていてさらにリミッターがついてはいるが最大限注意してくれたまえ。 NSDF技研本部 兵器開発部部長 ヒヤマ ショウ]
「一眠りしよ・・」
そのまま眠りにつこうとした。
「!?殺気!?」
身を翻しあたりを見回すが、人影は見えない。
(何処だ?・・・!)
地中から周囲を囲むように兵士が5人出て来た。男が3人女が2人
「何者だ!!」
リーダー格らしき女にそう言うとこう答えた。
「来て頂けないかしら、NASDFの坊や?」
次の瞬間一斉に襲い掛かってくる。とっさに銃を構えたが蹴飛ばされた。
「くっ」
転がり囲みから出る。
(クソッ。こいつら特殊部隊の訓練を受けている!戻れば最悪、基地の誰かが死ぬ!)
そう考えながら。次に一手を考えていた。
「逃げ出さないのね。良い覚悟してるじゃない・・・」
2人が一斉にナイフを片手に走って来て切り刻もうとするが、間一発で交わす。
(野郎!!)
交わしながらも、一人にこめかみに右ストレート、もう一人にはハイキックで倒す。
「へえ、なかなかやるじゃない。行きなさい」
また二人かかってくる。しかも息が合っている。二度三度と交わすが五撃目にとうとう捉えられた。
「ぐっ」
右腕を軽くを斬られた。激痛が走るが、交わすことに集中した。
「何時まで逃げられるかしら?フフフ」
リーダーの女は笑っている。
(いい加減にしろ!!)
一人の腕を掴み、無刀取りでナイフを奪い、もう一人の足を切りつけて掴んだ奴は腹に膝を食らわす。無論倒した全員は気絶はせず、最初に倒した奴はよろけながらようやく立ち上がろうとしていた。
「あらら、倒されちゃった。でももう逃げられないわよ?」
そう女は言うと指を鳴らした。次の瞬間、また地中から5人現れ、セツナを捕らえる。
「なっ!?放せ!」
「さ、坊や。行きましょ?」

ウステイオ ディレクタス ??? 19:00
「う・・ん」
ゆっくりと目が開く。
「おはよう。坊や」
また女の声がした。椅子に座らされ、両手両足は縛られ、上半身裸の状態である。
「こ・・こ・・は?」
薬も使われているようで、ろれつが回りにくい。
「拷問施設ってとこかしらね」
女が質問に答える。
「な・・に・・がの・・ぞ・・み・・です?いの・・ちです・・・か?」
こう聞くと相手はこう述べた。
「まずは情報、ね。その後思う存分に楽しませてもらうわ。若い男なんて久しぶりよ。フフフ・・・」
そう言うと注射器を取り出し、中に透明の液体を入れる。
「自白剤よ・・たっぷり頂きなさい・・・。」
腕の静脈に針を入れる。
「キ・・サ・・・マァ・・・!」
抵抗を試みるが、体はぴくりとも動かない。
「無駄よ・・・大丈夫、ちゃんと最期まで世話は見てあげるから。ウフフ・・・」

ウステイオ ディレクタス ??? 23:00
「しぶといのね・・・自白剤が効かないなんて、しかもこんなに殴ったり、叩いたりしても吐かないのは初めて・・・」
女は疲れきった声を出した。
「フ・・フ、これ・・でも・・き・たえて・・るんだ・か・・ら・・」
ボロボロの状態なのに、まだ余裕が見られる。
「でも、明日にはちゃんと吐かせてあげる。今までとは違ったやり方で・・・フフフ」
そう言うと女は出て行った。
(行ったか・・・!)
「ガハッゴホッ・・・・ハッ・・ハッ・・ハッ」
突然血を吐き出す。肉体が悲鳴を上げていた。だんだん意識が遠のく。
(こんな所で・・!)

4月22日 ウステイオ ディレクタス ??? 04:00
「う・・・」
目が覚めた。
「おはよう、坊や。傷が痛むかしら?」
またあの女だ。確かに痛いが慣れてきていた。
「足だけは自由にしてあげる。Drの命令には逆らえないからね。」
(Dr・・・?)
足の縄がほどかれる。
「さて・・拷問のやり方って何通りあるか知ってる?」
女が問題を出す。
「三通りでしょ・・・一つ目は・・薬、二つ・・目は、痛み・・三つ目は・・快楽で吐かせる・・・んでしょ・・う」
答えを言う。
「ピンポーン!正解でーす!まあ、三つ目は本当の最終手段だけど、大抵その前に死んじゃうからね。」
にっこりしながらこう言うと、また詰問を始める。
「じゃあ、これが最後の詰問。これで言わなかったら体に聞けばいいんだからね。・・・貴方は何故、いや何のためにここにいるの?」
これで20回目の同じ質問。
「だ・・か・ら、何・・・度も・・・言わ・せないで・・下さい・・よ。私・・・自身の・・独断・・・でウステイオ・・の解放・・・・を手伝う・・ためにいるん・・・ですから」
また20回目の返答。
「・・・聞いても無駄か・・・じゃあ、これならどう?」
そう言うと生傷を舐め始める。
「・・ッッ!!~~~ッッ!!!!」
痛みがさらに倍増した。
「クスクス・・・気持ち良いけど痛いでしょ」

ウステイオ ディレクタス 09:00
「ハア・・・ハア・・・もの凄くしぶといわね・・」
女はもう疲労で限界という所まで来た。
「ハッ・・・ハッ・・・まった・・く信じて・・もらえ・・・ませんね・・・私が・・独断で・・・きたと・・いうこと・・を」
セツナもすでに限界である。女は内線用の電話を取り、こういった。
「・・・Dr、どうしますか?・・・ハイ・・・ハイ・・・解りました。」
やり取りを終え、またこっちに向く。
「Drは私に好きなようにしろ、だって・・・好きなようにさせて貰うわよ・・坊や」
そう言うと女は口にキスをする。
「なっ!?」
「私を満足させられるかしら?」
女はそう言うとベットまで運び、上から覗き込むようにしようとした瞬間だった。
(隙有り!!)
左足を上げ、女の首の横に膝を喰らわし、気絶させる。隠し持っていたナイフで腕の縄を切り解き、鍵を奪って部屋から逃げ出した。

ウステイオ ディレクタス基地地下より移動中 09:10
「此処はやはりディレクタス基地!だったら・・・!」
警備室からG3ライフルを盗み出し、備品室で耐Gスーツに着替え、適当に走っていたら、見に覚えある風景があった。
「おい!貴様!」
ベルカの警備兵に見つかった。
「ちいっ」
すぐにトリガーを引いた。ベルカ兵は2発の弾を頭と胸に喰らいうしろに倒れた。
「こりゃすぐにばれるな」
舌打ちしながらも階段を上り地上に出る。
「やっぱり!戦闘機が!」
そこには無数の戦闘機がずらっと並んでいた。すぐに人気の少ない所の機体を何機かチェックし、端っこのF-5Eに飛び乗る。
「よし、行ける!」
エンジンを始動させ、キャノピーを閉め、すぐにタキシングを始める。
「燃料は満タン、機関砲が弾数300か。油圧もOK・・・」
機の状態を確かめ、滑走路に着くが管制塔がギャーギャー言っているので無線を切って離陸を開始する。
「さあて大空へただいまだ!!」

ウステイオ クレスタ基地 滑走路 12:00 
「ハアアア・・・・やっと戻ってこれた」
大きな溜め息と共に安堵がこぼれた。もし20日のガルムのB7R強行偵察の影響で他のベルカ機は殆ど北に行っていたから助かったのだ。
「お!誰かと思ったらお前か!何でベルカ機なんかに乗っていたんだ!!冷や冷やしたぜ!」
整備員が詰め寄って来る。超低空で基地に入ってきて、レーダーには映らずに着陸したので。最初は何事かとあわてていたようだ。
「そういや、あんたが居ない内にこんなのが届いたんだが・・」
整備員の一人がそう言うと一つの手のひらサイズのカセットを取り出した。
(・・・もしかして、これがAI?)
「ああ、有り難う御座います。・・・ちょっと休ませてください・・・。」
そう言うと自室のある宿舎に歩いていった。

fin
スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL

http://4253blog.blog115.fc2.com/tb.php/17-ac65b03e

コメント

読みました

…ジ○ー○ズ・○ン○?
諜報能力があって、特殊な訓練受けてて、戦闘機も操縦できる
おまけにかなりきつい拷問に半日以上耐えるなんて…

とりあえず、あの女は嫌いなタイプです
うちの小説のジョンですら毛嫌いしますね(笑
続きを期待します

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky Ruins DW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。