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軍事研究第7回目:ソマリア沖派遣に関する事案

今回は最近騒がれているソマリア沖に海上自衛隊第8護衛隊」(広島・呉)の護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」とP-3C対潜哨戒機が派遣される
それ以前にソマリアの海賊事案は今に始まったわけではない。自衛隊派遣すべきだろうという声が上がったからこそ騒がれているのだ。

では、何故自衛隊が派遣されるのか。何故海上保安庁ではないのかと言う事から切り込んで行こう

海上保安庁は日本領海・排他的経済水域で犯罪行為(密漁行為etc)が起きた場合に対処する「海の警察」である。

そしてマラッカ海峡などで日本に関連のある船舶が海賊の攻撃を受けた際にも急行する。(海保特殊部隊SSTが既に実際に対処している)

では海賊対処が出来る海上保安庁がソマリアに行けない理由とは

艦艇の絶対数の不足

外洋での広範囲に及ぶ作戦行動が取れない

巡視船の性能(速度が30kt出せるのが少ないのもあるが装甲にアンチマテリアル火器防御性能がない上に護衛艦と比較し排水量に余裕が無い※1※2)から無理がある
※1:言うまでも無くRPG-7の事
※2:被弾時に浸水しても大丈夫な様に軍艦仕様の艦艇は排水量に余裕があり、大型艦艇は対艦ミサイル一発では沈まないよう設計されている

ただし1隻だけ、ソマリアに行っても作戦行動が大丈夫な艦艇はある
その1隻が「しきしま」だ
性能諸元
排水量 総トン数:7,175トン
基準:6,500トン
全長 150.0m
全幅 16.5m
吃水 9.0m
飛行甲板 飛行甲板
機関 ディーゼル4基 2軸推進
速力 25ノット以上
燃料 燃料
航続距離 20,000海里
乗員 ???
兵装 35mm連装機関砲 2門
    20mm機関砲 2門
航空機 アエロスパシアルAS332L1 ヘリコプター 2機
レーダー 対空:OPS-14 1基

しかしながら、これは日本の原発燃料である「プルトニウム運搬船護衛」用に建造された巡視船なのだ。さらに機密が満載であり(乗組員の人数すら公表されていない)特殊任務用の上、1隻しかこの世に存在しないので交代任務は不可能=海賊対策は不可能なのだ。

つまる所、海上保安庁では海賊を艦艇で追い回す事は出来なくて自衛隊の艦艇が適任である、と言うことだ。(海賊の乗る船は多くの場合は小回りなどが効く漁船やモーターボートである)

派遣される二隻の艦艇の諸元
「さみだれ」
排水量 基準 4,550トン
満載 5,100トン
全長 151m
全幅 17.4m
吃水 5.2m
機関 IHILM2500ガスタービン 2基
川崎スペイSM1C 2基
2軸推進、60,000PS
最大速 30ノット
乗員 165名
兵装 76mm62口径単装速射砲 1門
Mk15ファランクスCIWS 2基
90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)4連装発射筒 2基
Mk41VLS 16セル
Mk48VLS 16セル
68式3連装短魚雷発射管 2基
電子装置 OPS-24対空レーダー
OPS-28D水上レーダー
82式2型31射撃装置
OQS-5ソナー
OQR-2曳航ソナー
NOLQ-3 ECM
OLT-3 ECM
Mk137チャフ発射機 4基
SLQ-25曳航パッシブアレー
搭載機 SH-60Jヘリコプター 1機

「さざなみ」
排水量 基準 4,650トン
満載 5,300トン
全長 151m
全幅 17.4m
吃水 5.3m
機関 IHILM2500ガスタービン 2基
川崎スペイSM1C 2基
2軸推進、60,000PS
最大速 30ノット
乗員 175名
兵装 127mm54口径単装速射砲 1門
Mk15ファランクスCIWS 2基
90式艦対艦誘導弾 (SSM-1B)4連装発射筒 2基
Mk41VLS 32セル
68式3連装短魚雷発射管(HOS-302) 2基
電子装置 OPS-24対空レーダー
OPS-28D水上レーダー
OPS-20航海レーダー
82式2型31射撃装置
OQS-5ソナー
OQR-2曳航ソナー
NOLQ-3 ECM
OLT-3 ECM
Mk137チャフ発射機 4基
搭載機 SH-60Jヘリコプター 1機

比較対象
海保大型艦艇「PL型」の工作船対応能力を持つヘリ甲板付高速高機能大型巡視船「ひだ型」巡視船
船種 2,000トン型巡視船
排水量 総トン数 1,800トン
満載排水量
全長 95.0m
全幅 12.6m
深さ 6.0m
機関 ディーゼル4基
ウォータージェット4軸推進
航続距離 海里
速力 30ノット以上
武装 ボフォース 40mm機関砲(FCS) 1門
住友重機械工業製
20mm機関砲(RFS) 1門

2隻とも艦隊の主力を担うだけあって、海上保安庁の艦艇とは次元が違う(警察と軍隊の第一線級装備を比べるのはアレだが)

主に海賊制圧にはヘリによる強襲乗船か内火艇・作業艇による母船・攻撃担当船への接舷強襲、そして海賊に乗っ取られた艦艇を重包囲して機を見て攻撃するか投降させる

この任務には海上自衛隊特殊部隊SBUと護衛艦付き立入検査隊が行なう。当然ながら、乗員等に暴行を加える事は少ない(と言うか普通にそれをやる海賊はほぼ居ないし一応海賊の掟なる物も存在している)

しかし、中には勇敢(と言うより無謀)な海賊も居て、米海軍(しかもイージスシステム搭載の防空艦2隻、銃撃戦だけで済んで良かったw下手すりゃ20mmCIWSでも撃ち込まれそうだ)に攻撃を仕掛け、銃撃戦に発展・海賊1名死亡・5名が負傷したりし、襲撃中に英・露のヘリに応援を呼ばれイギリス海兵隊に追い詰められて結局3名の死者をだしたり、と銃撃戦や海戦に発展するパターンも少なくない

そういった時に海上保安官より発砲条件のハードル(警察官職務執行法7条「警察官は、犯人の逮捕若しくは逃走の防止、自己若しくは他人に対する防護又は公務執行に対する抵抗の抑止のため必要であると認める相当な理由のある場合においては、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において、武器を使用することができる。但し、刑法第36条(正当防衛)若しくは同法第37条(緊急避難)に該当する場合又は左の各号の一に該当する場合を除いては、人に危害を与えてはならない」を適用する)が高い自衛隊は即時対応が出来るのかと言う問題が生じる。さらに自衛隊側は「護衛船舶に不審船から投げられた縄梯子が掛かっていて乗り込もうとしている」と言う様な具体的な想定を行なっているが、政府・与党はそれは「想定の範囲外」だそうだ。

次に航空機、SH-60K4機(各艦艇に2機※3)とP-3Cである
※3:DDは設計上格納庫に2機のSHを搭載でき、接舷用専用機材「特別機動船」を積み込むらしい。

SH-60Kは強襲・支援・警戒用、P-3Cは警戒用の機体としての運用なのは言うまでも無い。

SHは艦上で整備が可能だが、P-3Cは航空基地を必要とする。さらにP-3Cのパイロットや整備クルー等の環境なども考慮せねばならない。さらに防衛省では陸海空の統合作戦も考えており、イラクでの米軍・海自共同の邦人救出作戦「バビロンの桜」※3以上の連携と多国籍軍との情報共有が必要になるだろう
※3:未実施、自衛隊初の銃撃戦になったかもしれない

ちょっと前にお馬鹿記事としか言いようが無い記事があった
海賊対策法案:武器先制使用を容認 警職法を準用
http://mainichi.jp/select/world/news/20090225k0000m010104000c.html
お馬鹿なところ(ボケ?)
海賊対策での武器使用権限の拡大を、自衛隊による治安維持活動の解禁につなげたいとの思惑があるのは明白だ。今回の武器使用基準の緩和が、なし崩し的に海外での自衛隊の活動を拡大するものではない

ツッコミ
海上警察権の行使=海上警備行動≒治安維持出動の海上版 とでも言いたげな記事内容・・・
そこまで武器使用基準は変わってないですよ。無理矢理結びつけ過ぎでしょ(´д`;)

政府も政府、マスコミもマスコミで・・・ダメですな、これは orz

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