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第8話:部隊再編開始

ノースポイント 国防省 統合自衛軍 即応作戦司令部 10月1日 14:25
「事情は大体分かった。まず君が望む事は?」
薄暗い地下20階のノースポイント陸・海・空・宇宙の4軍の統合自衛軍の即応作戦司令部ではオーシアのARC支部から脱出してきた刹那と4軍の幕僚長、そしてその副官らが座っている。彼は喋れないので専門の読唇術の心得を持つ者が通訳を行なう。
「えー・・"既に状況は一転し完全に最悪な方向に進んでいる以上、もうこのARC以下我が私兵の"大きな組織"では目立ちすぎて行動する事は出来ない。そこで、我が隊のほぼ4/5以上の即応戦力をそちらの指揮下に入れてそちらで対灰色・及び要人奪取・そして両国国民への焚き付け等に活用してもらいたい。此方の残存する戦力1/5については此方で別の任務に付けさせる"・・・と」
「ふむ、だが・・・これ以上国民に秘匿するのは無理があるのだ。元上級幹部の自衛官なら我々がどれ程危険な橋を渡っているか、お分かりだろう?中佐」
刹那はコクッと頷く。そしてさらに続けた
「"その通り、下手をすれば貴方も我々も消される事ぐらい承知の上です。ですが、ここまでしないと対抗するのも難しいです。リスクが高いのであれば、ここでビジネスをしましょう。・・・・報酬として私が持つ全ての部隊・及び全ての施設・技術を貴国に全面無償投与、というのはどうでしょうか"」
「虚言だ!!貴様は今まで自分が心血を注いで育ててきた全ての資産・戦力・技術を投げ出すだと!?仮にも一国の戦力に匹敵する戦闘部隊の総指揮官だろう!?そんな事、出来る筈が無い!!」
刹那の元上司の航空自衛軍の航空幕僚長が机を激しく叩いて反論する。刹那は一度フッと微笑って言った。
「"お分かりになられていない様ですね。別に組織が無くとも彼らの穴程度一人で塞げます。私は戦う為に地獄の底から這い上がって、此処まで来たのですからね。その程度出来ないでどうすると言うんです。それに、私の部下は揃って感情が高ぶっている。こんな部隊を私流に動かせば、どんな作戦をしようとしても失敗します。【[人間]と言う不確定要素は極力排し、その上で最高のコンディションで作戦に望む】これが私流の用兵術です。彼らは私にとっては足手纏いに過ぎない"」
「ほう・・・では、やれるというのだな?確証は?」
「"正直に言えば1%、いや・・・0.5%の成功率でしょう。私の作戦が上手くいっても、制御しきれない勢力が多すぎる。ですが、これをしなかったら0%です。この分の非常に悪い賭けにBETしますか?"」
刹那の不敵な笑みが薄暗く、楕円形テーブルの情報モニターの青白い光で妖しく光る。
「・・・・良かろう。私は乗る。異存があれば出て行くが良い。何もしないよりかは可能性はある」ノースポイントARC作戦チーム司令本部 14:30
「お帰りなさい、中佐。どうでしたか?」

悪くない感触だな。ジョーカーを見せたら皆揃って顔が青ざめていた。だが事態は悪化修正されたぞ。灰色の連中がアークバードを使う気だ。プランCに移る

作戦準備態勢に入れ。ARC1~40はオーシア・ユーク軍ハト派及び各州の知事と接触。協力を取り付けろ。ARC20~160はノースポイントSOCOMの指揮下へ入らせろ。各部隊は傭兵として可能な限り戦線を維持させるのだ。これがこの組織の最後の闘いになる。交戦規定は唯一つ、斃れても銃口は敵に向けたまま、トリガーを引いたまま倒れろ。いいな


「Sir Yes Sir!」
「とうとう、灰色との最終決戦てこと?」
ガーゴイル1はにやけ顔を隠しもせずに刹那に話し掛ける。

否、これは最期の序章だ。これ以上の事態悪化を抑える。と同時に時間稼ぎでもある


「へえ・・・まだ奥の手なんて隠し持ってたんだ・・・・」

奥の手?馬鹿言え、ここまでは想定の範囲内だ。ただ、かなりギリギリな事だけを除けばな。それに、奥の手は私が"死んでから"でないと発動しない

「・・・死んでから?死してなお戦争を止めないつもりなの?」

当然だ。まだまだこの世界は可能性に溢れている。貴様等「国境なき世界」も、「暁」も誰にも予想できぬ最後の一手はこの肉体の活動が完全に止まってからだ。そうなってしまえば誰彼関係なく死ぬだけだ。・・・・それより私はオーシアに行かねばならない。管制官、此処は任せる。どんな手段でも奴等を止めねばなるまい。

10月3日オーシア バセット国際宇宙基地 09:50
「・・・・・・」
小銃を片手に小高い丘からバセット国際宇宙基地のSSTO発射施設を見やる。あの中に刹那の目標であるレーザーユニットがある。

ピーッ
≪PAM・PAM・PAM、コードU。Unkownが接近しています。ユーク空軍のIFF応答を発する戦闘機と爆撃機、輸送機の混合編隊とオーシア空軍のIFFを発する戦闘機多数。対処しますか?≫

刹那の愛機に直接リンクしているコムリンクが愛機のセンサーがユーク軍のB-2やC-130Hなどを確認する事を知らせる警告音が鳴る。と同時に機械音声が指示を求めてきた。刹那は思念で愛機に指示を送る(刹那は脳波で愛機への指示を出せるように機体と自身に送受信機を埋め込んでいる※1)

※1:脳波は微弱な電波である。それを脳内に埋め込んだ増幅器で増幅し、脳内の送信機から発信して遠隔操作している

ネガティブ、そいつは同じ目的で行動している奴とオーシアの邀撃の奴だ。監視続行

≪Roger≫
「あなた完璧なまでに化物ね。人の皮を被った化物よ」
ガーゴイル1がボソッと言った。刹那は苦笑しながら答える

化物・・・か。私には人間の一種の可能性を試しているに過ぎない。金と権力があればこんな事まで出来るものだよ。お前等でも出来るだろうな。ただし、"ヒトではなくなる"リスクを犯してでしか出来ない芸当だが

「・・・ヒトではない・・・か。確かにヒトではない証明をするなら戦場が一番よね。・・・時間よ」

さて、行って来るか。戦闘の混乱に乗じてSSTO内部乗り込めば爆薬をセットできる。手柄は貴様等のものにもなるしな。ただし、侵入ルートが正しければ。の話だが

「少なくとも、貴方を陥れる理由は無い。今の所、って言う点を除けばね。無理はしないで」
刹那はC4爆薬を背に丘を下っていく。少なくともバセット国際宇宙基地の守備隊は小火器の類を持っている。刹那も手には遠赤外線温度受動感知式無倍率スコープ・Eo Tech553タイプダットホロサイト・バーティカルフォアグリップ・不可視レーザーサイトを取り付けた64式小銃とその弾倉をマガジンポーチに収めて戦闘態勢を整えていた。移動速度は15km/h程度、素早く且つ確実に周辺警戒して移動する。3つの無線周波数をそれぞれオーシア軍・ユーク軍・そして間違いなく展開しているであろう「白銀の騎士団」のものに合わせておき、常時情報を集めておく事も忘れずにしておく
≪発射まで10分、秒読み続行中≫
≪あれが・・・アークバード?≫
上空には受け入れ態勢を整えたアークバードが待機している。時間は少ない。軽く息を切らしつつも施設に近付いていく

ピーッ
≪PAM・PAM・PAM、コードE。南西5nmにて交戦確認。勢力不明。排除しますか?≫

ネガティブ、監視続行。そいつらも先程の連中と同義の目的だ。ただし、危険を感じたら全機排除し搭乗員を鏖殺しろ

≪Roger≫
刹那は即座に答える。別に「白銀の騎士団」と「灰色」が戦っていようと関係はない。使えるものは出来る限り使うだけだ。アークバードも、「灰色」も「国境無き世界」もレジスタンス、市民、傭兵等々・・・それらはあくまで「駒」なのだ。刹那は言うなれば、その中で何所にでも動きまわれる特別な「ナイト」の駒といっても差し支えは無い。ただし、そのチェスに「キング」はいない。だからチェックメイトされる心配は無いが、全滅すれば話は別だ
(駒には駒らしく動いていてもらおう。私のチェスの流れを狂わせないのであれば何だって構わない。奮戦しているようだし、放って置いても邪魔はしなさそうだ)
≪畜生、しつこく食らいついてくる!何なんだコイツは!≫
≪落ち着けガゼル4!もう少しでヤツのケツに…≫
灰色の方が押されているとは言えど、数で何とか押さえ込んでいるようだ。同じ「灰色によるアークバードの兵器利用阻止」が目的でも、片や「それを利用して状況を有利にしてから一時期利用不可能にして時間稼ぎする側」と片や「元から破壊し、利用させないようにする側」・・・ここまで違うとなれば「白銀の騎士団」も「敵」だ。
刹那はようやく施設の入り口である排水溝を見つける。暗視ゴーグルを右目まで下ろしスイッチを入れて、安全装置を解除し「単射」にセットする。情報漏れさえなければ、此処だけは無防備の筈だ。今回の攻撃を考案したユーク軍のナスターシャ少佐や白銀の騎士団も此処から攻撃を仕掛けられると知れば、こんな正面攻撃はしなかっただろう
(さて、辿り着いたまでは良しとして、まだ交戦が始まっていない。その時まで待機するのは面倒だな・・・前進するか?・・・!)
暗視ゴーグルには無数の不可視レーザー光が見える。その光源にはクレイモアが設置されていた。
(・・・ブービートラップか、ワイヤーのまであるとなると・・・普通の兵士には突破できないだろうな)
何かが通過すれば、爆発するクレイモア・ワイヤーを引っ掛けると炸裂する破片手榴弾。それらが排水溝内に張り巡らされている。誰かが情報を流しているのは確かだ。それが何所から漏れているかは刹那は知っていた上でこの作戦を行なっている。だが、そこから逆探知で誰が主要メンバーかを当てる為に泳がせているだけだ。刹那は迷う事無く進んでいく。レーザー光線とワイヤーをかわす為に壁を使ったり、排水溝内の水に潜ったり、突破の方法は様々だ。ただ、人間を超越した身体能力が無ければこれ等をかわす事が不可能なほど入り組んでいる。その為時間がかかっているのだが、そんな時に朗報が入った。
≪秒読みを中止しろ!此方基地防空指揮所!敵編隊は、輸送機多数!それに護衛戦闘機が随伴している。敵の狙いは当基地の占拠だ!≫
≪まさか!敵は・・・ア本土の侵攻ま・・・てるの?≫
刹那は苦笑しながら、無線内容に耳を傾けた。
(今のユーク軍にそんな余力はない。オーシア軍にはあるかもしれないがね・・・・秒読みを中止したまでは予定通りだ。上手く潜り込めるか?)
白銀の騎士団同様に攻撃をしてくれたユーク軍に多少感謝したが、どう考えても今のオーシア軍を破るには能力不足で、白銀の騎士団の戦力での灰色の防御網の突破はどう努力しても間に合わないのだ。しかし、奇跡が起きたとして彼らの攻撃が上手くいっても「灰色のアークバード兵器利用阻止」は達成できる。どう転んでも、自分に勝利が回ってくるように刹那は仕向けてある。
≪ウォー・・・、此方レ・・スだ。北東は任せろ≫
≪ツクヨミより基地防空指揮所へ、作戦空域に入った。・・・・ドッグ・レイギスの援護に回る≫
≪輸送機から空・・・が降下!≫
≪空中でパラシュートを撃てば落下する筈・・・全・・・・・mmでパラシュートを狙うんだ≫
≪戦車に突破されたら終わりね。ブ・・・、こっちの戦力は充分だと思う?≫
≪微妙だけど、・・・しかないよ≫
≪ガ・・隊へ。現在敵機が・・・ル2を狙って攻撃を仕掛けています…それとも・・・・らに向かっている模様≫
≪クソが、あいつ・・・・「目」を潰すつもりだな?≫
≪な、・・・んだこの黒いのは・・・っ≫
≪ちくしょう!・・・ジーすぎる・・・がああぁぁぁぁぁっっ!≫
≪クソッ、基地上空に敵機が多い!≫
≪落ち着・・・ガ4!孤立するな!≫
≪運命を受け容れろ!FOX2!≫
≪オメガ・・・・た!≫
無線は混線し、全ての勢力の無線が入り混じる。今更ながら無線周波数を全ての勢力のものに合わせたのを後悔した。兎に角喧しいのだ。全てのトラップを潜り抜け、排水溝の一角にブリーチング(爆破突入用)用C2の爆薬を満遍なく塗りたくってセットする。事前調査の通りなら此処から地上に出られる
(3・・2・・1・・ブリーチングッ)
ドドンッ!!
≪被弾!損害報告!!≫
≪負傷者はD格納庫へ!≫
爆破と同時に近くに空挺戦車BMD-4の100mm滑腔砲の多目的HEAT弾が着弾する。その着弾の破片が刹那に降りかかる。
(やれやれだ、折角の新調した市街地BDUが砂漠迷彩になった。倍にして返してやろう)
外に出た直後、撃ってきたBMD-4が通過してきた。刹那は空挺降下時に使われるパラシュート留め具を掴んで上部装甲に飛び乗り、ドアブリーチング用のC2を2つハッチに引っ掛けて少しハッチから離れる。と同時に爆破スイッチを押した
「!航空攻撃か!?」
「下車だ!急げ!」
停車すると同時にユーク兵がAN-94を手に歩兵5名が降車用ハッチから飛び出した。刹那は飛び出した直後の敵兵に銃口を向ける
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
(Досвидания、運が無かったな)
До свидания・・・ユーク語で「さようなら」を意味する言葉を吐き捨てるように口走り、今度は乗員用ハッチに銃口を向けた。
「!?上で銃声が・・・」
「敵に集中砲火を受けてるんじゃ・・・脱出すべきだ!」
ドンッ!
乗員が顔を出したと同時に発砲。7.62×51mm弾の眉間への直撃で血と脳漿が飛び散り、刹那の顔にかかる。ズルズルとそいつは車内に斃れ込んだ
「う、うわああ!」
キンッ・・・ゴトッ・・・ドンッ!!
パニックに陥った最後のユーク兵に射殺したユーク空挺兵の手榴弾をプレゼントする。BMD-4上面から刹那は降りると、SSTO発射施設へと走った。
≪班長、自分は納得行きません!打ち上げ再開を要請します!≫
≪防空指揮所からのお達しだ。覆すことは出来ん≫
≪ユークの空挺戦車は全滅した。上空の味方機に感謝する≫
≪地上兵力による宇宙基地占拠をあきらめた敵は、破壊作戦へ移行した模様。敵残存兵力を掃討し、マスドライバーの損害を最小限に抑えよ。レーダー圏外から飛来する巡航ミサイル多数捕捉。戦闘機は巡航ミサイルを撃墜せよ≫
≪こちら飛行実施責任者のアダム・ギッテルマン。SSTOの発射を決行する。打上シークエンス再開各員へ、打ち上げのタイミングは・・・今しかない≫
(・・・間に合うか?SSTO内に侵入するには気密扉から侵入する必要がある。C4を補給物資の内に入れるには2分は必要だ)
最終チェックに追われている今しかSSTOには侵入できない。終わってしまえば、SSTOへのアクセスは完全にシャットアウトされる。
≪レイギスより各機!・・射まで4・・・それまで守りぬけ!≫
≪4分もか!?とても・・・い!≫
≪やるしかない。・・・・くそう≫
(・・・良し、間に合った)
SSTOの気密扉を確認し、最終チェックをしている整備員の隙を突いてSSTOの内部へと突入した。補給物資を積んでいる部屋へのアクセスコードを素早く入れる
(積荷表で、確か宇宙食3週間分のコンテナがあった筈・・・良し、これか)
コンテナの扉を抉じ開けて最奥にC4を時限セットして、C4分の重量の宇宙食を持って同じ気密扉から出る。アークバードでは一応テロ対策の為にコンテナの重量チェックが必ず行なわれる。が、テロ攻撃や攻撃予告にもあった事のないアークバードは本格的なチェックはしない。そういった事は地上で徹底的に行なわれるからだろう
≪ブービー、打ち上・・・・・事か?こっちからは確・・・・い≫
≪ああ、何とか見えてる。被害は・・・うだ≫
≪・・・・だな。・・・続き作・・・・・・る≫
≪なんとして・・・・・・・しろ!≫
≪やらせる・・・・オメガ2!援・・・しろ!≫
≪あと少・・・・・・・・と2分・・・!≫
可能な限り離れる必要がある。刹那は宇宙食を燃えさかる施設に放り投げ、別の脱出ルートを探し出した。最初の侵入ルートでは時間がかかりすぎる。ユーク軍以外の「侵入者」に誰かが気付けばあの経路は第一に警戒されるからだ。好んで「エネミーライン」のような真似はしないのは当然だ。空中戦と巡航ミサイルに見とれているオーシア兵の僅かな隙を突き、ササッと基地の外へと避退する。
≪何とし・・・・・壊しろ!≫
≪このま・・・・・いぞ。・・・・騎士団に・・・・かる≫
≪最終確認だ、各部署へ。今一度チェックを行なえ。誘導・航法・制御・計測・通信・飛行力学 いいか!?≫
≪各担当主任より確認、ALL OKです、飛行実施≫
(早く打ち上げろ。此方はそれを待っているんだ。良い旅を)
安全地帯まで引き揚げると、彼は無線と双眼鏡を使って発射まで待った。
≪あと・・・1分。良い旅を!≫
≪畜生!ここま・・・・か!?巡航ミサイルがまた来るぞ!!≫
≪空軍が何・・・・!きっ・・・・・る!だから・・・≫
≪誘・・班!発射ルートはもう何分と・・・・ぞ!≫
≪空軍連中を信じろ!最・・・・怠るな!≫
≪制御班、君たちはもういい。直ちにそこから退避しろ!≫
≪この仕事にミスは許されないんだ!・・・・残る!最終調整右+0.04!≫
≪マスドライバーに至近着弾!ああ、今のはやばかった≫
≪頼むぞ・・・これ以上は・・・≫
≪秒読み…20、19、18、17、16…≫
秒読みが始まり、周辺の状態を再度確認する。その時上空で警戒をしていたF-4Eスーパー改Ⅱが再度警告してきた。無線もほぼ同時に警告を受ける。ECMが限定展開されていたようで、基地側からは察知出来なかったらしい。
≪敵機、接近!退避しろ!≫
ピーッ
≪施設南西から急速接近する戦闘機あり。攻撃態勢≫

・・・・突破したか。監視続行。・・・・今撃っても間に合わぬよ、小僧

≪Roger≫
≪こ・・・・ネーヴェル1、これ・・・・ジェットモードで攻撃目標へ・・・する≫
≪これだけは死んでも上げろ!≫
白銀の騎士団の一機がマスドライバーに向かって突撃してくる。速度は他の比ではない様だ。噂のエルジアのXF/A-27の量産機らしい
≪5、4、3、2、1、ゼロ!リフトオフ!・・・・SSTO加速中!第1ポイント通過!≫
≪・・機ミ・・・ル発射!退・・・≫
≪・・・・ル?ま・・・残って・・・か!≫
≪第2ポイント通過!・・・・・第3ポイント通過ッ!≫
≪駄目だ!・・・・ない!!≫
≪・・ドライ・・・・・・・ル被弾!!≫
ドォン・・・
巡航ミサイルは確かに直撃した。しかし、爆炎と土煙を突破してSSTOが加速して行く。そしてマスドライバーから宇宙に向けて速度を上げていく。無線の電源を切り、小銃の安全装置を安全に戻す

・・・やったな。ミッションコンプリート、RTB

≪Copy That≫
F-4に撤退指示を出して、刹那は元の位置へと戻る。
「お疲れさん、一部始終見てたけど大した度胸ね。爆薬はセットできたの?」

当然だ。デカイ組織と違って私個人ならミスはしない。時が来れば起爆する。ユーク軍のスケジュール表も、オーシア軍の反攻も計画手に入れた事だ。これで必要な情報は手に入った

「用意は整ったって訳?」
刹那は顔についている血と脳漿を拭い取ろうともせず、微笑みもしなかった

いいや、まだまだこれからだ。まだ下準備すら終わってない。私一人では動きやすいが、使える権限は無いに等しい。それと、お前はもう帰れ。これからは誰の助けも必要としない。必要なのは揃っているし、本部が面白い人材を見つけたようだしな

「は?これ以上の情報収集に協力できないって言うの?冗談じゃない!私達に必要なものはまだ揃ってないのよ!」

そちらの都合では動けない。それに私の部下は全て別組織の指揮下にある。つまりはこれ以上の情報を手に入れる必要も無い、と私は判断した。後は状況を動かすだけなのだ。それにこれ以上そっちから情報が駄々漏れさせる訳にはいかない

「!?・・・漏れてる?そんな馬鹿な・・・」

「そう信じたい」、だろう?だが現実は漏れてるんだ。お前を経由してな。丁度良い雨樋だった訳だ。

刹那は愛機と繋がっているノートパソコンの画面を彼女に見せた。
「・・・これって・・・二重工作員って事?信じられない!」

まったく、私が馬鹿だったよ。お前等の背後は「企業」なんだ。お前が「思想」に眩んだ様に、連中は「金」に目が眩む。そんな奴らと休戦し続けるなど、愚の骨頂だ。何所から何所に繋がっているかは良く判ってきた、そろそろ邪魔者の排除を始めようと思っていた頃合だ。だが、私には2方面作戦が取れるほど余裕は無い。暫くはそっちに牙はむかない事にはしている。まあ安心して「殺される」時を待っておれば良い。私はこれまで一度も「裏切り者」を許した事は無いのだからな

To Be Countinue…
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