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第4話:宣戦布告

オーシア オーレッド郊外 セーフハウス 9月27日 04:20
「・・・何で一思いに殺さなかったの?」
シャワーを浴びおえて、ガーゴイル1は刹那に問い出さす。刹那は口だけを動かした。それだけでも彼女は理解できる。

そうさな・・・。情報を得るだけなら拘束している。戦友だから殺せぬ、仲間になれと言う様な理由なら、お前を2夜も抱く事はありえんし、そんな心算はまったく無い。思い当たる節は?

「そんな事言われても・・・」
彼女はとても困った表情で刹那の顔を覗き込む。彼はフフッと微笑った

私も人間だと言う事だ。感情は捨て切っていない。自分では気付かなくとも・・・・どうやら、私もまだまだ甘い所もあるようだな


「え?ちょっとどうi――」
ドサッ
刹那は彼女をゆっくりベットに押し倒し、優しく唇に唇を重ねてまた笑った。

こう言う事だ。何時の間にか「他人を好きになる」という感情を持っていたんだよ。こんな戦争中毒者でもな

「×○△☆!?」
彼女は理解不能の声を上げて顔を真っ赤にする。彼女も彼も互いに意識していた時期はあったが、「好き」とか、「愛する」等と言った感情は一度も持った事が無い。何故ならそれとは無縁の「戦場」と言う世界に居続けたのだから
「何でこんな年になって・・・!?」

さあ、な。良く解らん。・・・・まあ、いつかはこの"忌々しい感情"も消えるだろう。・・・手伝ってくれるか?彼等「国境無き世界」も言った通り、「灰色」の目的を防ぐ事では一緒の筈だ。彼らとは手を組めない。だが、私が信用するに値する人間は君ぐらいしか居ない。まずは"狙われている人物の確保から始めなければならない"

刹那にとっては雑念でしかない「愛情」、だが彼女は戦場から離れる機会も多かったので「愛情」と言う感情を持ちたいと思っていた。
「・・・解ったわ。・・・・でも、条件がある」
サンド島 同日 10:20
「諸君、24日以降状況は最悪だ。今日さらにその状況を悪くする情報が入った」
酷く肥えたペロー司令はもう懲り懲りだと言う様な表情で言った。24日・・・サンド基地所属機による国籍不明機の撃墜以来の状況が動いたのだ。オペレーターがサンド島周辺の図を見せながら状況を説明する
「このサンド島沿岸に、国籍不明の不審船が接近するのをレーダーが捉えた。また、当該船舶から無人偵察機とみられる物体が射出された事も確認されている。偵察活動を終えた無人偵察機は、回収される為に不審船へ戻るものと予測される。回収される前に無人偵察機を補足、破壊し、その偵察活動を阻止せよ。なお、船舶への攻撃は許可あるまで禁ずる」
状況説明が終了すると、ハミルトンが釘を刺すように言った。
「諸君、任務に当たる前に確認して欲しい。敵の無人偵察機は複数確認されている。演習気分で行って貰っても構わないが、敵の増援に気をつけてくれ。24日みたいに大勢で波状攻撃もありうる」
「「「Sir Yes Sir!」」」
新兵達が声を揃えてハミルトンと司令に向け敬礼する。
「バートレット、宜しく頼むぞ」
「任せとけ。無人機をさっさと撃ち落して引き上げりゃ良いんだろ?」
ニッと笑って、バートレットは軽く敬礼し、さっさと退出した。

しかし、サンド島に彼が戻ってくる事は・・・・無かった

サンド島沖 不審船内 10:30
≪船長!サンド島から航空機を複数確認しました!機数・・・4!≫
「了解、回収作業を急がせろ」
高速艇の船長は、無人機の回収を言い渡した。
(これで・・・全ミッション完了だな。後は隊長機を撃墜して搭乗員を回収すれば終了だ)
船長は対空レーダー画面を見つつ、そんな事を考えていた。
≪敵機、UAV接敵まで3分!≫
「全艦対空戦闘用意!シースパロー準備良いか?増援が突入して大きな被害を受けたら発射しろ」
彼らは、ユーク軍ではない。彼らの正体は・・・・

サンド島上空 10:32
≪情報収集船に戻る無人偵察機あり。回収を許すな。空中で撃ち落とせ≫
AWACSサンダーヘッドから指示が飛んできた。バートレット大尉が此方に質問する。
≪あいよ。聞いたな、野郎ども≫
「・・ブレイズ了解」
≪エッジ、了解≫
≪チョッパー了解!≫
≪良し、行くぞ。船には発砲するなとのお達しだ。いいな≫
「・・・了解」
≪そうだ。無人偵察機だけを狙え≫
作戦目的に釘をさした大尉を見て流石だとエリックは思った。敵機との距離は縮まりつつある。前方で金属反射が見せるキラキラした反射光を確認した。
「此方ブレイズ、敵機視認」
≪目が良いなブービー。・・・ブービー!お前のお手並みを拝見させてもらうぞ!≫
「・・・了解」
機をスロットルレバーを少し倒し上昇し、編隊の前へと出る。高度を取りつつ反射光を再度確認した。十分高度と距離を詰めると降下して敵機に迫る
「ロック・・・オン!」
機銃の最大射程でホットライン(機銃弾の航跡を示すHUD上の表示)の一番細い部分のレティクルにあわせる。
「発射!」
ボボボッ!
「命中、次」
機銃弾の命中を確認すると、もう一機に機首を向けるためにラダーを蹴っ飛ばして操縦桿を微調節する。
「撃ちます」
ボボボッ!
「命中」
≪此方エッジ、ブレイズの撃墜を確認。2機を一度に・・・≫
撃墜は確認できなかったが、20mm機関砲弾を喰らったUAVは被弾箇所から折れていき、やがて回復不能のスピンへと入った。
≪ブービー、どうだ。この位なら楽勝だろう?≫
「はい、射撃訓練と一緒です」
≪さっさと片付けるぞ。エッジ、あっちの2機をやれ≫
≪エッジ、了解≫
エッジの攻撃の確認に向かう。今度は2段返しで2機撃墜した。
≪スプラッシュ!≫
「2機撃墜確認、流石だなあ・・・」
エリックはソラにいる間は気を抜く事は無い。そして決して驕らない。今度はチョッパーの援護に向かう。ナガセと隊長機が話しているのを割り込んで拾う。
≪恐らく本土にも偵察の手が≫
≪そうじゃねえ事を祈りたいがな・・・。チョッパー、あの船に回収される前にさっさと撃墜しろ!目標は小さい。仕損じるなよ。ブービー、手解きをしてやれ≫
「ブレイズ、ラージャッ」
ブレイズはゆっくりチョッパーの背後から接近し、射撃に手間取るチョッパーの下方を通ってレティクルに収める。
「発射」
ボボボッ!ドンッ
≪妙な避け方しやがる・・・・って、ブービー!俺の獲物まで横取りするなよ!≫
「さっさとしないそっちが悪い」
≪はーん・・・撃墜スコアを競うってのもありかな?≫
ドドドッ・・・ドンッ
チョッパーはブレイズに負けじとUAVを一機撃墜する。
≪こんな奴らとの空戦は願い下げだ、俺が警戒する。お前たちはあの玩具と遊んできな≫
「了解。エッジ、カバー頼む」
≪了解、・・・ねえブレイズ無人機は無線操縦なの?≫
「少なくとも、それ以外は考えられない。対空ミサイルは積んでいない様だ。狙っていけば簡単に殺れる」
エリックはナガセの質問に軽く答えて、もう一機に狙いをつける。その直前にチョッパーが聞いてきた
≪ブービー、ナガセ、こいつは人が乗っていないのが救いだな≫
「そう?人が乗っている方がもっと緊張感がある。それよりこっちは集中してるんだ」
≪スマン、スマン。・・・・それにしたってそうか?俺はこっちの方が楽だ≫
≪・・・ブレイズもチョッパーも言ってる事は御尤もね。私は保留にしておく。ブレイズ、先に頂くわ≫
「あっ!」
ドドドッ・・・ボンッ
エリックは一瞬の隙を突かれて、ナガセが最後の敵機を撃墜する。と同時に警報が鳴った。RWRに反応があった事を示す警報だ。と同時にAWACSから連絡が入る
≪警告!国籍不明機多数の接近を探知≫
≪このあいだと同じ方位か?≫
大尉がサンダーヘッドに聞き返す。即座に返答は帰ってきた
≪方位2-8-0、同じだ!≫
≪ああ、畜生のクソッタレ。向こうはどれだけの数を国境に揃えてんだ。こっちはこの4機っきりだぜ。そら避退しろ!こっちだ!≫
機体を基地の方へ向けて、ミリタリー出力で撤退する。しかし、一機が遅れ始める。チョッパーの機体だ。
≪俺のケツについて来れるか? ≫
≪「勿論です、隊長」≫
≪よし、いい子だ≫
エイノ機とナガセ機は隊長機にピッタリ食いついている。ハモった事に互いに少し吹きそうになるがどうにか抑えた
≪間に合わねえよ、追いつかれる≫
≪ハァ・・・・今日のどん尻はお前か、ロックンローラー。待ってろ。助けてやる≫
≪今日はくじ引きで負けたんだあぁあ!≫
隊長機が反転し、エリックとナガセは顔を見合わせ、その後に後方に目をやった。数が違いすぎる。
≪援護した方が良さそうね≫
「同意、行こう」
スプリットSで速度を稼ぎながらエイノは敵機に向けて飛び、ナガセは反転し高度を取った。A/Bの最大段階にスロットルを入れて突進する。F-5のJ85エンジンが唸る。
≪お前らも見てねえで、降りかかる火の粉はさっさと払え!≫
「・・・了解、チョッパーを援護します」
≪心配するな。いつもの訓練通りやればいい≫
バートレット大尉のF-4Gが敵編隊に迫った時、AWACSが叫んだ。
≪バートレット大尉!≫
その瞬間、曳光弾がキラッと見える
≪攻撃確認、反撃します。エッジ、交戦≫
≪ハートブレイク・ワン、交戦≫
「ブレイズ、交戦」
≪チョッパー、交戦!≫
突然の交戦宣言にAWACSは中止するよう叫ぶ。しかし、もう遅い
≪ウォードッグ、交戦許可はまだ出していない!≫
≪ブービー、全部落とすぞ!≫
「了解です。チョッパー、機首を下げていろ。ブレイズFOX2」
右主翼端のミサイルランチャーのレールからAIM-9Lが放たれる。直前にチョッパー機がスパイラル・ダイブでシーカー上には敵のMig-21だけがあった。
≪のわっ!あぶねえ! さっきのドローンの仕返しってわけか?それにしても、こいつ等はどこから来たんだ?こないだの奴らの仲間か?≫
ドンッ!
「スプラッシュ1、チョッパーつべこべ言うな」
≪交戦許可無しで撃墜だと?何を考えているんだウォードッグ!≫
≪敵部隊、反撃を開始≫
敵の無線とAWACSの無線が被る。そんな事は気にしていられない。
≪国籍は・・・やはり分からない。また以前の戦闘機なの?≫
「エッジ、そんな事は彼ら以外誰にも解らないよ。ただ僕達にとっては敵だって事はハッキリしてる。隊長機を援護してあげて」
≪了解。隊長の後ろに一機、撃墜します。 FOX2!・・・スプラッシュ!≫
≪ほいよ。やるじゃねえか≫
隊長機の後方の敵機の撃墜を確認し、此方もチョッパーの後方に張り付く敵機に発砲、撃墜する。
≪機体4。2日前と同部隊と推測。敵増援無し、早急に駆逐せよ≫
≪帰投したのはこれだけなのか?ふざけやがって≫
敵の無線を盗み聞いている限りは、明らかな敵意を持っている。
≪敵の増援だ・・・来たな。今度はしっかりやれよ≫
「!」
隊長機が発見した敵機の反射光・・・間違い無く増援部隊だ。
≪よっぽど俺たちの国の事が知りたいらしいな≫
≪チョッパー、見物料を頂いて来い≫
≪了解!≫
チョッパーが敵編隊の正面から攻め入って、AIM-9Lを放つ。しかし、フレアをばら撒かれてかわされる。エイノの後方にも一機喰い付いた
≪くそっ、あたらねぇぞ!≫
≪繊細さが足りねぇんだよ、ナガセとブービーを見習え≫
ミサイルを外し、敵機の反撃をかわす為に旋回したチョッパーは二機に囲まれる
≪落伍した一機に攻撃を集中しろ≫
≪くそっ、ブービー!早く助けやがれ!≫
≪ブービー、ロック野郎を助けてやりな≫
「無理です。後方に一機喰い付かれてます。援護が必要です」
≪ブービー、もっと気合入れて飛べ!≫
バートレットの叱責に舌打ちしつつもエアブレーキを立ててフレアを3つばら撒き、エンジン出力を弱める。
≪チョッパー、応答して≫
≪取り込み中だ、後にしてくれ!脳みそが片寄りそうなくらい旋回してる!≫
≪喚く元気があるなら敵を落とせ!≫
≪ンな事言ったって・・・あいつ俺の正面をかすめたぞ!くそっ、燃料切れまで逃げ切ってやる!≫
味方の無線を聞き流しつつ、速度をどんどん落とし後方の敵機との距離を詰めていく。
≪オーバーシュート!?しまった!≫
「逃すか」
≪ブレイズ、あまり深追いはしないで!高度が低い!≫
「!!」
気が着けば相当速度が落ちた影響で揚力が減っており、かなり高度を失っていた。それは敵機も一緒だが、敵機はさらに高度・速度共に低かった
≪失速!?しまった!立て直せ――≫
ドンッ
敵機は水面に激突、エリックはその瞬間を見てしまった。人が、自分の所為で確実に死んだ。
≪息ついてる場合か、まだあるぞ!それとあんまり深追いするなよ、どんな罠があるか解らん≫
「は、はい!」
≪敵機追い詰めています。・・・FOX2!・・・撃墜!まだ退かない・・・一体何が目的で・・・?≫
≪低空に誘い込め。こちらでも引き受け可能だ≫
≪了解。一機そちらに向かわせる≫
≪畜生、あいつ俺より腕が立つ。中々ロックオンできねえ≫
チョッパー機が敵の船に近付いていた。援護しようとするが、先にナガセと隊長機が向かう。
≪無人だったらそれ程気もとがめねえが・・・ナガセ、狙えるぞ。攻撃しろ≫
≪了解、ラスト1機やります。FOX2!・・・スプラッシュ!≫
≪全ての戦闘機の撃墜を確認≫
AWACSが戦闘終了を宣言した。一瞬気が緩む。
≪警報が解除にならない。引き続き対空警戒を怠るな≫
直ぐに気を引き締めなおして、上昇する。その直後隊長機が吼えた。
≪気をつけろナガセ!敵は下にもいるぞ!≫
≪「!」≫
敵艦がSAMを発射、それはナガセ機に喰い付く。
≪くっ・・・くう・・・・!≫
「当たれ!」
ボボボボボッ!
エイノはナガセの後ろに喰い付いたミサイルに機銃を乱射したが、当たる筈も無かった。そこの間に隊長機が割り込む
「隊長!?」
ミサイルはバートレット機を追い、やがて被弾した。
≪隊長!≫
≪馬鹿っ 涙声なんか出すんじゃねえ!ちょっくらベイルアウトするだけだ。機体なんざ消耗品、搭乗員が生還すりゃ大勝利だ!救難ヘリと俺の予備機の整備の手配、頼んだぜ≫
隊長はまるで遺言の様に言うと、機体から脱出シートを射出した。と同時にパラシュートが開く。

不審船内 21:25
「じきに着くからな。黙ってろよ」
「へっ」
彼は「記念すべき捕虜第一号」として収監されていた。
「もう少しマシな牢屋はねえのか?捕虜の扱いがなっちゃいねえな」
「やかましい、黙れ。次喋ったら―・・・」
カラララ・・・
「なんだ?見てくる。何も言うなよ。・・・ったく、ネズミかぁ?・・・」
ザシュッ!ドゥッ・・・
音に気がついた見張りがそちらに向けて歩く。しかし彼は数秒後突如現れた人影にナイフで殺された
「!!何だお前等!?」
≪船室、クリア≫
≪オールクリア、バートレット大尉を確認しました。少佐、指示を≫
彼らは静かに無線交信をし続け、バートレットを監禁していたコンテナを空ける。
「どうぞ、我々は貴方を必要としています。貴方の元恋人がお呼びです」


To Be Countinue…
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