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新章:灰色と漆黒 第1話:教導

この章から書き方が微妙に変わっていきます。そこら辺はよろしくお願いしますm(_ _)m
サイトを軽くするため追記を活用していくので、ご覧になられる方は「続きを見る」をクリックしてください

・・・・・・・・・・・本編・・・・・・・・・・・・・

オーシアADIZ(防空識別圏) サンド島40ノーチカルマイル北西沖上空 2010年 9月10日 14:25
≪隊長、本当に良いんですか?これっていくらなんでもフライトプランとはかけ離れていますよ≫
≪・・・・≫
周波数124.58MHzの無線はかなり静かだ。1機のF-4を先頭とし後に続く2機づつのF/A-18EとSu-33近代化改修機の混合編隊は高度1万mを遊覧飛行のように巡航速度で飛んでいる。隊長機の無線は黙ったままだが、MFDに返答が返ってきた。

相手を試すだけだ。周辺の警戒を怠るな

≪・・・だってよ。わかったか?セイバー4≫
≪・・了解≫
≪カリカリしなさんな。今回は戦争しに来たわけじゃない。それに・・・たまには戦場から離れるのもいいだろう?≫
そんな無線を聞き流しつつ、隊長機は首を回し、目・直感を駆使し周辺を索敵する。すると後方の下方に反射光を見つける
≪・・・!≫
≪た、隊長!?≫
激しくバンクを振り、スパイラルダイブでそれに向かう。Gを感じつつ、両目に捉えた航空機を見て微笑む

第三章:灰色対漆黒
オーシアADIZ(防空識別圏) サンド島40ノーチカルマイル北西沖上空 2010年 9月10日 14:30
≪そーら気づきやがった!ベイカー!スヴェンソン!ブレイクしろ!≫
ジャック・ハートブレイク・バートレットは接近していたアンノウンの編隊から此方に急速ターンしてきたF-4を正面に見据えながら操縦桿を捻った。F-4Gが素早く反応し、それをかわす。
≪奴等・・・国籍マークをつけてないみたいですが・・・・≫
≪ベイカー!んな事気にしてたら早死にするぜ≫
続いてきた僚機の零した言葉に喝を入れる。国籍不明機の編隊は全く動かないが、突っ込んで来たF-4は反転しこちらを狙っている。
≪野郎・・・やる気だぜ≫
≪ハートブレイク1!まさかやるつもりじゃあ・・・・≫
≪ったりめーだ!やる気ならこっちだってやってやるんだよ!≫
F-4GにJ79の出力スロットルを最大にし、A/Bに叩き込まれる。
≪・・・・≫
≪このむっつり野郎が・・・後悔させてやる≫
敵となった以上、やるしかない。それがバートレットの考えだ。しかし、同じF-4といっても片方は実戦で戦うために基本設計まで変えて何十回も大小の改良が行われてきたファントムⅡ・それに対しバートレットのF-4は対地攻撃、しかもワイルドヴィーゼルの為に作られた機体だ。流石に遅れは取る。
≪くそったれめ・・・喰い付いて離れん≫
≪・・・!?バートレット待て!交戦をやめろ!≫
≪なんだこの石頭!≫
サンダーヘッドの制止に逆ギレする。しかし、次の言葉はオーシア側のパイロットたちを驚愕させるのに十分すぎる言葉だった。
≪そいつらは今日サンド島基地に来る"新兵の教導"目的の例の傭兵部隊だ。たった今IFF信号の照合が回されてきた。そいつらの発するIFFと合致した。攻撃を中止しろ!≫
≪馬鹿!そう言う事は先に言え!!もう少しで撃墜されるところだったぞ!≫

サンド島 15:50
「やれやれ・・・・隊長、誤解される様な事は金輪際しないで下さいよ。肝を冷やしました」
「・・・・」
コックピットを覗き込んで来たセイバー4に言われた刹那は「いい汗をかいた」程度にしか思っていない。彼はヘルメットを外し"首に繋がっていたコネクタ"を抜き、機体を学習機能を除き完全停止させた。そう彼は"声"を失い"脳波"で僚機と会話していた。コネクタを隠す為に束ねていた髪をばらけさせた。さらに外から首の傷とコネクタ両方を見られないようにするために包帯を巻きなおす。
「良く来てくれた。早速だが司令がお待ちだ。急いで来てくれ」
この基地の副官、ハミルトンが刹那に駆け寄りさっそく打ち合わせの為に、司令室に向かう。
「・・・あれがあのファントムのパイロット?年齢詐称してるんじゃねえの?随分若く見える」
「いや、あれで33歳だ。人生のほぼ半分は戦闘機との付き合いなんだよ」
「どーりで腕が立つわけだ。あのファントムなんて改造ってレベルじゃねえ。仮想敵機を何にしたら此処まで改造できるんだ?」
「あれはノースポイントの機龍シリーズに匹敵するために作られたものだ。F-22なんて目でもないさ。何と言ってもあの隕石を撃ち落とせる唯一の戦闘機を撃墜するための戦闘機なのだからね。あんたのあの機動じゃあ、彼にとっては準備体操ぐらいだよ。相当手を抜いていたんじゃないのかな?」
バートレットはセイバー隊のパイロット達と談笑していた。そんな彼らを整備隊としごかれる新兵達が遠巻きで見ていた。
「あれがセイバー隊・・・数々の戦争・紛争を先陣切って戦う傭兵集団「ブラック・ツイン・ドラゴン」か。乗っている機体が艦載機ってことは中型空母から飛んできたようだ」
「ヘイヘイヘイ、いつの間にそんなに調べ上げたんだブレイズ」
「軍事雑誌じゃあ結構有名な組織だ。オーシアやユークといった超大国とも繋がりは強い。空母すら有する巨大な傭兵企業さ。最近は目立った紛争が減ったからこう言った教導任務をしてるらしい」
ブレイズことエイノ・ウィンドは016の機体番号を有するF-5に背を預けて刹那の背中を見つつ言った、チョッパーことアルウェン・H・ダウェンポートが突っ込む。
「いくら我々の機体と同じ奴に乗ってくれるからと言っても、手強そうだな。腕が鳴る」
「そこら辺の傭兵なんて所詮発展途上国の空軍としか戦ってないんだ。それほど恐れる必要はない」
そんな意気込む彼等におやじさんと呼ばれる初老の整備員が言った。
「おいおい、彼等をそんな程度で見てどうするんだ。彼等は君らの想像以上に手強いはずだ。多分対抗できるのは教官ぐらいじゃないのか?」
「そうね。彼等は中小国相手とは言っても200:0のキルレートを誇っている。墜とすのは相当難しいはずよ。これは公式記録だから全体数はもっと多いはずね」
ケイ・ナガセもじっと談笑する彼等を見ながら言う。彼女の情報源も軍事雑誌である。
「200:0!?なんだそりゃ!?」
「彼等が首を突っ込むのは軍事力が比較的豊かな独裁国家の内紛とかその国同士の国境紛争、そんなあたりだ。あの企業は錬度と装備と情報、補給網が頑丈だから出来る圧倒的な軍事力を持っている」
「な、成程・・・そんな奴らでも暇になるんだなあ・・・」
「それだけ平和になったって事よ」

同島 シャワールーム 19:00
「・・・」
サーッと冷水を頭から浴びつつ、刹那は思いにふける。彼が必要とする戦争・紛争が殆ど起きておらず、高額の報酬を受け取って部下にゲリラ狩りをやらせたり、こうやって教導任務をしているだけだ。
(いい加減灰色も動いたらどうなんだ?こんな事では慌てさせた意味が無いではないか・・・・)
前の大陸戦争で得た情報を活用し[灰色の男達]を追い立てては見たが、予想に反し彼等は予定通りに行動しているようだ。ためしに彼等の直轄のテログループや民兵組織を殲滅しても彼等は動かない。そんなこんなで既に4年以上たっている。
「・・・!」
足音と話し声を水音の中に聞いた。キュッとシャワーを止め全身を適当にタオルで拭くとサッサとツナギのズボンを穿きタンクトップを着て包帯を首に巻いてシャワー室から出た。髪の毛がまだ水滴を持っていたが気にする事はない。
「あ・・・」
すれ違った彼等はさっと体をよけると通り過ぎた後に後ろから眺める。無理もない。刹那の肉体には銃創・切創・刺創の痕が無数にある。タンクトップを着ているとはいえどそれは肩、首筋、腕などの多くにあるのだから。
「・・・・」
そう言う視線が大嫌いな刹那は夜とはいえど熱帯夜の暑い中でツナギの上を着なおし、外に出て愛機のもとに向かう。
「・・・・!」
「夕飯の時間だというのに、自分の機体がそんなに気になるかい?」
おやじさんとこの基地の者から慕われる整備兵が声をかけて来た。レッグホルスターに手を伸ばすところだった。
「・・・・」
「一切喋らないのだな・・・何か、あるのかね?」
刹那は包帯を少し捲って首の傷を見せる。
「!・・・声を出せないのか。それにしても、こいつは凄い機体だね。改造もそうだが、機体に付着した煤の様なもので塗装されている。余程の至近距離で敵機を撃墜し続けないと決してありえない量だ。しかも洗浄していないのは何故なのか・・・私にはそれが理解できないのだが」
「・・・・」
適当にいつも持っている筆談用のメモ帳に書いて渡す。

撃墜マークと同義だ。その煤の下にはセラミックとレーダー波吸収材が塗られたチタニウム・炭素素材の複合装甲があるだけだよ。

「成程・・・コックピットも見せてもらったが、まるで最新鋭機を見ているようだった。あれも改修した影響かな?」
コクリとうなずき、タラップを要求する。はいはいと受け答えしつつ転がしてきた。後部座席のキャノピーを開けて、中に入るとキャノピーを閉めて安らかな浅い睡眠についた。刹那にとって世界中のどんな場所よりも安全であり、もっとも危険なところへと赴くのに最適の40度の傾斜を持つ耐Gシートに背中を預ける。彼は眠りにつく前に最近大きく行動を起こしてきた組織の事を考える。それはかつて自分が戦った相手だ
(・・・・国境なき世界の残党か。灰色と我々の戦争にどう介入してくるか・・・。気づかれずに奴等をつぶせる方法を考えねばならんな・・・・)

翌日 10:25 訓練空域
≪昨日はよく眠れたかな諸君?≫
≪・・・≫
≪返事が無い、まるで屍のようだw≫
HAHAHAと笑うセイバー2を尻目に、戦闘態勢を整えつつある刹那のF-5Eは20mmバルカン砲のマスターアームをONにした。初日の今日は訓練生の実力をチェックする為に7機を引き連れ、セイバー隊2機+刹那の機と交戦させるという半分無茶な訓練内容でもある
≪いいか、ブラックデスサイズが信号弾を放ったら交戦開始だ。お前らの実力がどれ程のモノかを見せてくれよ?≫
≪・・・・≫
ドドドドドドドッ!
機体をバンクさせ、注意をいったん引いて20mm信号弾全10発を放った。
≪セイバーリーダー、合図を確認した。セイバーEngage!≫
≪セイバー2、Engage≫
≪ブレイズEngage≫
≪エッジ、Engage≫
それ以降も次々と交戦の報告が入ってくる。スロットルをマックスパワーに叩き込む。操縦桿を捻って、スパイラルダイブし新兵の腹のほうを掻いていく
≪・・・・≫
≪おわ!ブレイズ!オイラの腹に一機居やがる!何とかしてくれ!≫
(エンジン回転数良好、シーカーオープン・・・・エネルギー効率おおむね良好・・・・)
独自の空戦理論に基づき、最適の旋回を頭の中で計算していく。操縦桿とスロットル、ラダーを微調節しながらお喋りな敵機を追う
≪待ってろチョッパー。エッジ、他は他の奴に任せてついて来てくれないか?≫
≪解ったわ。そいつを追い立てる。ブレイズ、あなたが近いから私はカバーに回るわよ≫
(・・・・この二機の動きは他と違うな。016と007か。こいつは囮と言った所だろう・・・・セイバー隊は・・・2機相手でも上手く追い立てているな)
周辺の状況をチェックし、戦術を練り始める。
(追い立てられるなら、"追い立てる者を追い立たせる"か)
≪ガッ・・・≫
無線マスクを叩き、僚機に合図する。僚機の内、セイバーリーダーが此方をチラッと見る。ハンドサインで指示を出す。

後ろの小蠅2機を追え。一機やっても構わない。

≪Sir Yes Sir、セイバーリーダー、援護に回る≫
僚機のセイバー1のF-5Eが急速旋回、刹那の後方に張り付く敵機に近づく。
≪!おいナガセ!ブレイズ!ブレイクだ!後方に一機いるぞ!≫
≪≪ッ!?≫≫
(乱れた、良しまず一機・・・)
刹那は正面の逃れようとする敵機にシーカーを重ねトリガーを引いた
≪!?しまった!俺様が撃墜されちまった!≫
≪此方セイバーリーダー、これ以上は無理です。あとは自力でお願いします≫
(よくやった、もう二機追い詰める)
機体のエアブレーキを操縦桿を左に倒し、すぐに手前に引く開き左急速旋回させる。目標は攻撃感覚が乱れ、回避の為に左旋回したために此方を見失った007と016だ。
≪!離れていく・・・・?≫
≪ケイ・・・奴は何処に消えた・・・?≫
≪・・・・スゥー・・・・≫
静かの大きく息を吸うのと同時に正面のHUDに捉えた二機にAIM-9Lのダミー弾のシーカーで捉えさせる。
≪・・・・フゥー・・・・≫
息を吐くと同時にトリガーを2回一定間隔を経て短く引いた。これは機を見計らう為の深呼吸でもある。
≪≪!?・・・・やられた!?≫≫
≪ナガセとエイノが墜とされた!?・・・・すげえ・・・3機やりやがった。しかもたった2分で・・・・って、うわっ!≫
≪此方セイバー2だ。009を撃墜、チョロイもんだぜ。赤子の手を捻るが如しって感じだ≫
僚機も奮戦している。戦力比にして2:1だったが、まあ、新人相手に遅れは取る事はありえない。さらに刹那は敵機を求めて、僚機の後方に纏わりつく小蠅を落としに向かう。
(・・・後方、戴くぞ・・・FOX3)
≪018、撃墜判定。ケツには気をつけろよ。しかし、3分で4機とは・・・・≫

その日の空戦では3回に分けて飛びあがって空戦し、刹那は新人を11機撃墜、他も損失なしで合計25機落とした。この基地の新兵全員である。なお、個体差によるハンデはお互いになし。ただ数的有利とセイバーと刹那の方が機体に慣れていなかったことを除けば、である。つまり、ここまで差があるのだ。因みにセイバー・刹那側はかなり手を抜いていたので連戦に耐えられた。

デブリーフィングルーム 15:45
「―――・・・・ここで006がうまく抑え込めば撃墜は可能だったろう?そこら辺を見落としているじゃないのか?・・・まあ、我々が言うべき事はこれで以上だ。明日の編成は夕飯ののち発表する。夜間フライトはなし。但し、明日から毎日此方側の決めたスケジュールと編成に沿って行動してもらう。当然夜間哨戒訓練もするし、夜間における空中機動戦も習得してもらう。何か質問は?」
セイバーリーダーがもくもくと戦術評価及び予定を伝える。ほんの一部を除けば皆ぐったりしている。その間刹那はじっと編成をメモに書いている。質問が少しあったものの、それは短く終わった。
「・・・よろしい、では20:00にブリーフィングルームに集合しろ。解散!」
ガタガタと席を立つ音が響く中、セイバー第一分隊の紅一点のセイバー3を刹那は手で呼んだ。
「総隊長、何か?」

他の隊員からは意見を聞いているのだが、007と016、この二人の配置について意見してもらいたい。

刹那はサッと質問をぶつけると、彼女は難色を示す。
「私は彼等とは並んで飛んだ事はないのですが・・・それはセイバー4にもあたる事では?」
フルフルと首を振り、さらに書く

君の眼から見て、あの二人の地上の関係はどうなのかを知りたい。それ以外の事ならセイバーリーダーと話してある。

「・・・うーん、少々お時間をいただければ・・・・」
彼女は首を傾げて答えた。刹那はさらに返事を返す

よろしい、20:00までに解っている事を聞いておいてくれ。あの連携は普段から互いの力量や性格を良く知っていないと出来ないモノだ。それに、そう言った事は我々男達が調べるより君の方がやり易いだろう

「・・・あ、成程・・・了解しました」
彼女は意外とよく考えている刹那の思考に感心した。屈強そうな男が調べるより、多少小柄な女性の方が抵抗は受けにくい。それに、女性しか入れぬ場所で情報も収集できる。(女子トイレや女性が集まりやすいPXの一般向けファッションモデル誌が並ぶ前の踊り場・休憩所など)彼女が走り去ったあと、刹那は小1時間ほど真剣な表情でその編成表と格闘していた

To Be Countinue…
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