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第九話:真の敵

4月16日 ベルカ ガルテンブルク空軍基地 野外駐機所 17:50
「まったく・・・天候不良とウステイオ軍のお陰で二日も出れなかった・・・」
セツナは呆れた声を出した。ウステイオ軍の171線攻略とハードリアンライン、円卓の天候不良で二日も出れなかった事に呆れたのだ。地理上と政情的ににどうしてもハードリアンラインと円卓を低空飛行で通らねばならず、天候が悪いと、IRSTの性能が悪くなり、墜落しやすくなるのだ。
「あの時は済まなかったな・・・」
司令はセツナに謝った。もしセツナがラルド家の急所を掴んでなければ、二人ともこの世にはもういなかったのだ。
「いえ・・それに本格的に調べてくれたのは、ノースポイント総合防諜本部ですし・・・まあお世話になりました。では!!」
セツナはそう言うと機体に乗り込んだ。
「今度は敵同士か・・・」
司令はそう呟くと、セツナはこう返した
「そうとも限りません。また、仲間として会えますよ!」
キャノピーを閉めて離陸準備に入る。

??? ??? ??? 同時刻
「一刻も早くあのセツナというノースポイントの士官を殺害せねば、我々の作戦に障害が出ます・・・」
若い男がそう言うと老年の男が切り返した。
「いや、此処は奴を泳がせよう・・・むやみに動けば、オーシア・ユーク・ウステイオ等の連合軍にノースポイント・サウスポイントが加わる事になる・・・それよりベルカ公王の方は上手く行くのか?」
別の若い男がこう言った。
「はっ、それならもう手は打っております・・・」
それを確認した老年の男が少し声のトーンを上げた
「そうか、これでベルカは我が物だ」

ベルカ 円卓 22:50
「・・・ちょっと燃料に余裕があるな。小一時間は余裕がある」
セツナは残存燃料と残りのクレスタまでの距離を計算した。計算し終えるとすぐに機内の明かりを消す。
「あと3時間か・・・」
眠らないように、チューインガムを噛みながらも周りに目を回す。
「静かだな・・・来た時は別ルートだったから、こんなに静かだとはな・・・!?」
ザザッと無線が雑音を発した。とっさにオートパイロットを切り、ウェポンシステムを起動させ、IRSTを最大限使用しサーチした。
<<・・ザザッ、エマージェンシー!エマージェンシー!こちらケーニヒ1!現在戦闘機に追われているため救援もとむ!!繰り返す!・・・>>
(ウェル少尉の声!?何処だ!?)
エマージェンシースコークと無線をたどり位置を特定しようとする。とそこで別の無線が混線してきた。
<<くそ、あいつら岩の間に逃げ込みやがった>>
<<どうやらあのパイロット、相当出来るやつみたいだぞ>>
<<増援が来ると厄介だ。早いとこカタをつけるぞ>>
オーシア語を喋るということはオーシアのパイロットらしい。
(馬鹿な!!この日のこの時間帯は両軍とも偵察以外の出撃は無い筈!!本格的な戦闘なんて起きないはずだ!!)
セツナはそう考えると愛機を無線の方向へと向けた。勿論何が起こっているか確かめるためである。

ベルカ 円卓 23:00
「逃すな!追え!追え!」
オーシアのパイロットは旅客機を追い回していた。
<<チッ、ちょこまかと!!>>
僚機が旅客機をロックオンしかけている状態なのに岩を良く使って旅客機はかわし続けていた。
「こいつを落せば勲章なんてレベルじゃない、銅像が建つぜ!!」
<<それに加えて億万長者だ!こんなおいしい任務、他には無い!!>>
オーシアのパイロット達は皆、嬉々として目標を狙っていた。
<<・・・・黙って聞いていれば、一体何をしている!?そこのオーシア軍機!!所属と目的を答えろ!!返答次第では撃墜する!!>>
そこに、謎の機体が割り込んできた。
「ああ?誰に向かって口を訊いている?」
そうオーシアのパイロットが言うと、火球が一つ出来、空に散った。
<<「な!?」>>
オーシアのパイロットは何が起きたか解らなかった。
<<少尉、無事か!?後3分でベルカ軍の援軍が到着する!>>
<<三尉!?来てくれたんですか!?燃料は大丈夫なんですか!?>>
<<後5分位しか、ここに居る事は出来ん!>>
(三尉!?まさか噂に聞く日の丸とやらはこいつか!?)
オーシアのパイロットは混線を聞きながらこう考えた。
「おい、そこのパイロット!早く目標を落すのを手伝え!敵が来るのだぞ!!」
オーシアのパイロットはこう言った。が、このパイロットには最期の言葉になった。何故なら、オーシアのパイロットは次の瞬間には蜂の巣にされて、キャノピーには赤紫の脳漿と血の混合液がついた。

ベルカ 円卓 23:05
<<此方サラマンダー隊、ケーニヒ1これより援護する!>>
<<グリューン隊、ウェル、今から助けてやんよ!>>
「邪魔になりそうだな・・・さよならだ」
そうセツナは呟くと機を1-7-5に向けて遁走した。

??? ??? ??? 23:40
「おのれェ!!貴様らぁ!!何が手を打った、だ!!」
老人の声が部屋に木霊した。それに反論するのは、ベルカの若い高級士官であった
「は・・しかし、貴方様が迅速に尚且つ確実な、といったので、オーダー通り事を進めた結果、こうなりました」
だが、さらに老人は怒りをあらわにした。
「言い訳など聞きたくないわ!!この若造ごときに何が解る!!わしが直接動いてやるわあ!!」
それを咎めたのはドクターことアントン・カプチェンコだった。
「お待ち下さい閣下、貴方が今動いては一気に不利になります・・それにまだ時間はあるのです・・次の時を待ちましょう」
カプチェンコに咎められ、ようやく怒りを納めた。
「う、うむ・・・そうであった・・目先のことに囚われてはいかんのだ・・少し頭を冷やしてくるぞ・・・」
そう言うと暗い部屋から老人は出て行った。
「・・・ふう、これだから老人は扱いにくい・・・カプチェンコ、助かったよ・・・」
若い士官はそう言うと顔を洗いに出て行った。
「・・・あんな奴等に私の理想を邪魔されて堪るか・・・」
カプチェンコはそう呟くと、世界地図に手を添えた。

4月17日 ウステイオ クレスタ基地 野外駐機所 2:30
「やっと戻ってこれた・・・」
セツナはそう呟くと機体から飛び降りた。出迎えなど一人もいない。勿論、大半が眠っており、起きているのは管制塔とスクランブル待機との奴等と基地司令位だ。
「とにかく、司令室に行かないとな・・・」
そう言うと、セツナは司令室に歩き出した。

ウステイオ クレスタ基地 司令室 3:00
「よく戻ってきてくれた。君なら無事に戻れると信じていたよ。」
基地司令は喜びの声を上げた。
「いえ・・・171号線の件は聞いてはいなかったのですが・・・」
セツナは疑問をぶつける。
「あー、それか・・・でもね、敵地に行く作戦の人間じゃない人がそれを知っていたら、敵に教えてるようなもんだからね・・・済まなかったよ・・・ま、何はともあれ戻ってきてくれて助かった。ゆっくりと休みなさい」
「は・・・失礼します・・・」
セツナは敬礼をすると、すぐに退出をした。部屋に戻る途中、携帯のメール欄を見ると一件だけ届いていた。早速内容を見るとそれは特殊な暗号で作られていた。
「暗号・・・か、これは・・・一体何の?・・・」

fin
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コメント

追伸
家のキャラクターのセリーヌですが、姉と父親の安否を心配している描写があれば幸いです
基本的にやさしい子なので…
拝見しました

とうとうやった、キャノピー撃ち
そこまでセツナが怒った理由は、なんなんでしょうか…

頭の悪い老人とその取り巻きにも目を付けられてるし…
まぁ、これからクレスタで頑張ってください

月並みですが、次の話も期待してます

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