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第三十八話:解放3

撤収中の黄色中隊 00:18
≪・・・損耗2機、残存3機・・うち一機は被弾機か・・・・まったくやられたな、6≫
「ああ、隊長・・・4が生きて居て、12と3が引き抜かれなかったらこんな事にはならなかった」
≪・・・・・≫
「気にするんじゃない、ジャン・ルイ。初陣だったがお前は良くやったよ・・・!」
6は後方警戒レーダーの反応に気付いた。IFF(自動敵味方識別装置)は・・・反応あり。つまりは友軍
「隊長、7時方向に友軍機がいます。」
≪進行方位と距離、目的は?≫
「待って下さい。・・・・・対象機BRAA方位2-0-0、進行方位1-6-0、エンジェル22000コールド。450kt!(対象機、自機を軸に南西方向に居る、南東方面へ進出中、高度22000フィート、離れつつあり。速度450ノーチカルマイル)機数・・・10以上!新市街に進んでいます。機種は・・・・戦略・・・爆撃機!!」
≪13、了解、上層部は何を考えてる?AWACSルークアイ、進出しているのだろう?聞こえているか?≫
13は事実を確認する為にAWACSの呼び出しコールを入れた。
≪アクイラ1、此方ルークアイ、聞こえている。確かに爆撃隊は確認できている≫
「此方6、なら何故残存部隊の連中に伝えない?。近くの空港で補給を受ければすぐさま援護できてISAF軍を追い出せるというのに?」
≪上位のコマンドからの命令だ。貴官が口を利いて良い立場ではない≫
「では、爆撃隊の目的を伝えろ。友軍の行動くらいは聞いても文句は無いだろう?」
≪上層部から緘口令が敷かれている。貴官には説明できない。・・・すまないエーリッヒ。これは命令なんだ≫
≪13、了解した。・・・"6、直接確かめるぞ"≫
「Roger」
≪隊長!?何所へ行―――≫
ブツッ!
隊長機は6の個別無線で言うと左旋回を始めた。6も落ち着いて付いていく。新人がギャーギャー喚いてるので無線機を切る。
≪13よりルークアイ、現在無線とGPSが効かない、発光信号で友軍部隊に位置を聞いてみる≫
≪何だと?おい、エーリッ―――≫
ブツッ
隊長機は冷静に爆撃隊に針路を取る。明らかに尋常じゃないこの嫌な空気。友軍が何をしようと言うのか確かめなければならない。

国営放送ビル 00:15
「・・・戦闘機の姿は見えませんが、エンジン音が聞こえます。時折軍用無線が無線から聞こえてきます。あのリボンのエンブレムの戦闘機が、この中にいるのでしょうか?」
アンドレイはいたって冷静だった。国営放送ビルは砲撃を受けていなかったのだ。
「爆発の瞬間だけ、飛行機が見えます。」
アンドレイは上空を良く見ていた。もしかしたらメビウスのエンブレムが見えるかもしれないと思ったのだ。
「我々の真横を、ISAFの戦車が通過しました。国道に戦車が集結しています。炎がここからもよく見えます。」
≪・・・ファシストめ!焦土作戦か!≫
無線機からISAF軍兵らしき声が響いた。エルジアが何を考えているかを容易に想像できた。
「エルジア軍が市街を爆撃をするようです!人口が集中する地区での避難は終わっていますが、中央地区から離れた地域にはまだ多くの住人が居ます!この放送は録画ではありません!」
≪ブラックジャックを撃墜!メビウス1!て・・・≫

00:17
「くっ・・・黄色中隊機!?」
メビウス1は一機のフランカーF[テルミナートル]に気付き、急旋回をした。Tu-160をもう一機落とそうとした瞬間にだ。空戦エネルギーは減っていたので今迄ドックファイト中に焚き続けていたA/Bを再度焚いた。下降して振り切ろうとしたのだ。
≪援軍か!?・・・った!!≫
(!?追ってこない?)
メビウス1はRWRの反応が外側のリング(RWRは外側、内側のリングと呼ばれるゾーンで照射されるレーダー波の脅威度・方向・レーダーの種類を示している。この場合照射はされているが、追跡・攻撃状態ではないことを示す 参照フライトシュミレーターLOMACのRWRの紹介[非公式サイト])で留まっている事に気付いた。しかし、攻撃しようにも他機は護衛戦闘機にかかりきり、自機は弾薬に余裕が無いのだ。敵機の無線に周波数を合わせながら機を水平にする
≪此方イエ・・13、そこの爆撃機隊へ。作戦、および攻撃目標を伝えろ≫
≪此方オレンジ5、我々の目標はサンサルバシオン一帯に対する無差別爆撃だ。より上位のコマンドから命令を受けている。援護しろ!≫
(無差別爆撃!?させるか!)
メビウス1は機体を急上昇させて爆撃機に向ける。だが、黄色の僚機が立ち塞がった。
(クッ・・・構ってられないのに・・・・!)
≪行かせるかよ!≫
メビウス1はそいつからのガンレティクルをバレルロールで乱してかわした。しかし、敵爆撃機を逃してしまう。市街地への突入を許してしまったのだ。
(ダメッ!追いつかない!)
ミサイルは切れて、30mmGunのみ。しかし、相手はアフターバーナーで此方の速度を振り切っていた。その時
≪死ね≫
≪え?なn―――≫
上空から黒い影が、音速の3倍以上で突っ込んで来た。それは20mm機銃弾をエンジン・コックピット・そして爆弾庫に向けて発砲し、ブラックジャック乗員全員を一瞬で地獄の業火へと叩き込んだ。
ガンッ!
「わっ!なん・・・ひっ!?」
メビウス1は、キャノピーの正面にぶつかった"何か"を見た。それは一瞬で後方に吹っ飛んだ。キャノピーに異常は無かったが、メビウス1に一生のトラウマモノとして残るような何かであった。それは――

航空用ヘルメットをつけた敵爆撃機乗員の生首

目は上を見た状態で、首から下は綺麗に千切れていた。何億分の一の確率だろうが、それはキャノピーにあたった。間違いなくコックピット上面が吹き飛んでその風圧で捥げた首だった。
≪スプラッシュ1。脱出は確認できず。次≫
≪な、何だありゃぁ!?≫
≪下から突き上げてくるぞ!回避しろォ!アプローチ中断!中断だ!≫
敵爆撃機の搭乗員らしき奴の声が聞こえる。彼等はもう爆撃する意思は無かった。だが・・・・

≪誰が逃がすと言った?街を燃やそうとするリスク程度、負え≫

≪ひっ!?た、たすけ・・・≫
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!ドンッ!
「うぷっ・・・・」
メビウス1はGをかけている訳でもなく吐き気がした。コックピットを正確に射抜いているのだ。アレでは内部の人間はズッタズタになり、全身のパーツがバラバラになるだろう。それを想像してしまった。敵機に容赦なく20mmの炸裂弾を当てた機体が何か分かっていた。さっきまでずっとJ-STARS代理をやっていた機体だ。何故なら自分達迎撃隊を除いて高高度にいる友軍機はそいつしか居なかったのである。
≪スプラッシュ。さてお次は・・・!・・・ほう・・・私の活路に立ち塞がるか、黄色≫
≪味方が"虐殺"される現場は見たくない・・・・俺はお前を殺す!≫
≪・・・・プッ・・・クフフフ・・・虐殺?それは自分たちの事を言っているのでは?違うか?"坊ちゃん"≫
≪ッ!貴様・・・・≫
≪貴様と言いたいのこっちの方だ、この腐れ餓鬼め。そっちが"我々"の警告を無視してやりすぎたのが悪い。だから私はお前等を殺す。一片の後悔も無く、一塵の躊躇も無く、"我等が世界に誓い"・・・・・親切で言っている。さっさと失せろ。この世の摂理も知らん図体がデカイ餓鬼め。それともあの女のようにバラバラ死体にされたいか?私は一向に構わん≫
≪・・・・くっ・・・・≫
そいつの台詞は相手を恫喝し、震え上がらせるのには十分だった。奴の言葉は黄色を圧倒した。
≪さて・・・喰わせて貰うとしようか・・・・おい、リボンの。付いて来い≫
「・・・・は、はい」
≪お前が残りの内の2機をやれ。あの1機は念入りに私が殺る≫
「は、はい!」
奴は別次元の戦場に居た。既に暗黒の世界より暗い闇に全身を漬かせていた。そこに日の光が届く事は絶対にない。

国営放送ビル
ドォン・・・・
「また爆発音が・・・どうやら爆撃機が撃墜されたようです」
≪・・・・・・ゲットの破壊を確認した≫
アンドレイは自分の耳と軍用無線を拾っていた無線機が静かになった事から、終わった事を確信した。

ゴォォォォォォ・・・・・・

「終わったな。良くやった皆。犠牲者は出なかったし、作戦も終わったようだ」
自分達の護衛の兵士達が言った。それを聞いた後彼はカメラマンに向けて大きな声で言った。
「・・・爆撃機を撃墜した戦闘機が、上空を通過していきます。放送を検閲していた将校もさりました。今、私たちは声を大にして言えます。「勝利した」と。共同放送、アンドレイ・ペチェルスキィがお伝えしました。」

サンサルバシオンの解放において、エルジア・ISAF両軍の犠牲者は膨大な数に膨れ上がった。中には白兵戦でがっちり組み合ったまま死んだ両軍兵士の遺体もあった。特にエルジアの地下を利用した攻撃により、ISAFの死者はエルジアの死者を超えた。しかし、作戦自体はISAFの完全勝利、エルジア側もある程度作戦は成功した。
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