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番外編:エリート・ソルジャーズ/One Shot One Kill

6月18日 上陸地点より南に15km エルジア軍物資集積地点 14:05
「よう、相棒。タバコ吸うか?」
「よしてくれよ・・・禁煙中なんだ」
迷彩色の日の丸を防弾チョッキの胸に刺繍して、ギリースーツを着込んだ自衛官三名は丘陵地にたっている敵の物資集積地を目下に、本隊の到着を待っていた。日はすでの傾き始めており、背後に太陽、前方に集積地を眺められる素晴らしいくらいのスナイプポイントだ。他にも、別の装備を持った狙撃兵が2、3チーム展開している。現在彼等は目標1個大隊と接敵し、5、6人程撃って敵を足止めしていた。距離は425m程度、風は東方より0.5~0.7m/秒、使用火器は即応性に欠けるが確実性があるM24とMSG-90A1N(ノースポイント向けのMSG-90A1、セミオートと2連バーストを備えていて兆弾防止のFMJとフランシブル弾を使用。全重量6.045kgと軽量化も図られている)、SVU-AS(サウスポイント向けのライセンスブルパップ式狙撃銃、フランシブル弾、FMJを採用)と近接戦闘用ダットサイト、サブプレッサー付き01式小銃を使っていた。敵は格納庫に戦闘ヘリも所持しているが、先手を取ってヘリ周辺を撃った為に整備員は近寄れない状態だ。もし離陸しようとしてパイロットが乗り込んでも、最近納入されたバレットM95で撃ち抜くつもりだ。
「・・・来た。友軍部隊だ」
北の遠くから軽装甲機動車と高機動車のエンジン音が聞こえて来る。さらにISAF軍用に三菱製ライセンスのメルカバ戦車やレオパルドⅡの走行音が響いてきた。
「始めるぞ。構えろ」
班長が伏せたままの状態で言った。即座にバイポッド・サイレンサー・10倍スコープ・偽装網付きのMSG-90A1NとSVU-ASを構える。
「攻撃開始前に上陸地点からMLRSの掃射を行なう。既に座標は送ってある。もう間も無く発射される筈だ」
程なくして無線機にロケットが斉射される旨が伝えられると、彼等は掩蔽壕の内部に隠れている敵兵を2~3人撃った。角度的に敵兵士が隠れている所が丸見えなのだ。
「Nice Shot!ありゃ頭だな」
「目標無力化。次」
≪命中≫
≪スナイパー2より1へ。掩蔽壕から敵が出て来た。別の掩蔽体を探すつもりらしい≫
「1より2へ、好都合だな。MLRS着弾まで20秒。敵の指揮官を探せ。何だったら軍曹クラスの奴を撃ってもいい。敵の指揮能力と士気を奪え」
≪了解≫
僚隊のスナイパー2はSR-25とSVU-AS、そしてヘリでの戦闘地域輸送中敵の携帯対空ミサイルを避けようと回避を行なった際に銃身がわずかに湾曲したM24の変わりに我々の分隊が敵軍の武器庫から恐らくWW2時旧軍のものであろうか・・・鹵獲した九七式狙撃銃を使っていた。6.5mm×50弾は、特殊部隊向けにと腐るほどあるし、大陸の武器商人から腐るほど購入できた。精度は恐ろしいほど良好だったので、一応我々スナイパー1もボルトアクションのM24が破損した場合に備えて狙撃用ライフルの予備として持ってきた。さらにサブプレッサーを使わずとも音もマズルフラッシュも小さく、市街地でも全然使えるものだった。
ピンッ・・キン・・ピンッ・・キン・・ピンッピンッ・・キンッキンッ
≪His Down≫
≪Good Night≫
「ナイスキル」
「素晴らしい・・・MLRS弾着まで5秒・・・・3・・2・・・弾着、今」
ヒュウウウウウウッ!!パンッ!ババババババババババババッ!!!!!!
≪土埃で目標視認不可。狙撃支援は出来ない≫
「了解。此方もだ。此方スナイパーチーム01、敵の損害率は確認できず。繰り返す、MLRSによる敵損耗率は確認できず」
≪此方第ISAF海兵隊、了解≫
MLRSの600発もの子弾を搭載したロケット弾4発は指定された地点・・・敵兵が逃げ惑う頭上へと落ちた。計2400発もの子弾の殆どが炸裂し、掩蔽壕にいた奴だけ生き残ったのだろうと推測するが、断定は出来ない。敵を殺すというのは何て楽なんだろうか、スコープを覗き、敵の頭に直接照準するか、又は偏差を持って狙い、左手を添えて右手人差し指をトリガーにちょっと力を込めて引けばこっちは反動を受けて、そいつは崩れ倒れる。それを繰り返し、繰り返しするだけだ。初めて人を殺したときも、あまりの冷静さに驚いた。海外で"実戦経験"を積んだ狙撃の教官から聞いた話だと
"狙撃兵ってのは、敵弾がビュンビュン飛んでくる所で撃ち合う小銃手とは違って全然怖くない。あまりの拍子抜けに俺は笑ったけどね"
といった。まさしくその通りだ。まるでコントのようにトントン拍子に敵を斃せば基地で暖かい食事が待っている。上手く行けば昇進も早まる。いい事尽くめだ。さらに基本的に敵に降伏するときは他の小銃手と一緒なので狙撃兵とばれる物を持ち歩かなければ普通の捕虜扱いになる。戦闘中の敵兵は誰が誰に何所から撃たれたのかなど知る由もない。
「ん?ヘリ格納庫に人影が・・・?」
「本当か?M95準備しろ」
「オーケイ」
≪格納庫方面に敵兵発見。撃ちます≫
≪了解、発砲開始≫
僚隊でも敵兵士を確認できたようだ。しかし、IRスコープを使っても敵の姿は確認できない。と言うより所々で着弾後に火がついたらしく、役に立たない。
≪此方主力部隊、敵集積地に到着した。≫
≪スナイパーチーム2了解。これより援護を開始する。ヘリ格納庫周辺はどうなっている?≫
≪あー・・・敵がM60を格納庫入り口に付けている。現在そいつ等と交戦中。他は死体だらけだ≫
「此方スナイパーチーム1。此方からでは確認できない。敵ヘリKa-50が居たはずだが」
≪ネガテイブ、確認不能。敵はスモークグレネードを使っている。敵の制圧射撃を受けていて前進不可≫
「スナイパーチーム1、了解。火力支援を行なう為に移動するぞ。2もだ」
≪2、了解≫
ギリースーツを着ている以上は敵が我々を踏まない限りはばれない。ばれるとすれば夜間で暗視スコープや暗視ゴーグルをつけているときぐらいだろう。匍匐で敵陣を中心に反時計回りに移動を開始する。戦闘はかなり激しいらしく、特にM60が据え付けられた格納庫周辺は死傷した海兵隊員が倒れているのが見受けられる。
≪此処からなら格納庫の機関銃手が狙えます。≫
「射線確保、風東方より1.45m~1.8m/秒、距離395。2、機関銃をやれ」
≪2、了解≫
此処までいくらアサルトライフルの有効射程に近いとは言えど、銃声は

タタタタン・・・タタッ・・・タタタ・・・

ぐらいしか聞こえない。その連続した発砲音が一瞬で消えるのと同時にクロスコムに一声が入った。
≪Tango Down≫
「良くやった。狙撃支援を再開する」
ピンッ・・ピンッピンッピンッ・・・
≪・・・!?シャフトローターエンジンの音!?ヘリが動いています!≫
「1、了解。M95スタンバイ。他は狙撃支援続行」
「了解」
程なくして、敵のヘリコプターが自走しながら出て来た。Ka-50の搭乗員は1名。
「確認しました。確かに搭乗員が乗っています」
「良し、撃て」
ズガンッ!ビシッ・・・
もう少しでローターを回して離陸しようとしていたパイロットの頭に向けて放たれた12.7mm50.cal弾は防弾ガラスを突き破り、首と胴体を永遠に分かれさせた。様々な計器が並ぶコックピット内に血と一緒に白子のような脳の欠片や淡いピンク色に染まった頭蓋骨の欠片が散乱し、血肉でコックピットは真紅に染まった。
「Nice Shot!奴は死んだ」
≪ウホッ、こりゃ凄い≫
≪敵が気付いたぜ。M60をそっちに向けた≫
「了解、機銃を撃て。上手く行きゃ暴発するさ」
「了解、相棒見てろよ?」
ズガンッ!!・・バキャッ!!ドンッ!
「流石だな。命中確認。暴発したぜ」
敵兵が此方に向けて乱射していたM60に向けて放った銃弾は、的確に風を読み、機関銃の銃身部に命中。歪んだ銃身の状態で発砲したため、暴発を起こし機関銃手と装弾手、指揮官が破片を受けて死亡した。ISAF海兵隊と外人部隊が一気に突撃を開始。5分もしない内に殲滅した。
「終わったな・・・ふう・・・」
「おい、タバコねえか?」
「お前、禁煙中じゃなかったのか?」
「良いじゃねえか、どうせ配給されんだから減るもんじゃないし」
「はいはい」

Fin
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