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第三十三話:奪取

6月17日 大陸北東部沖 ISAF海兵隊上陸部隊 第45海兵隊師団、第4外人部隊 NGSDF第15混成大隊、SGSDF第4混成団連合第一軍 04:50
明日、STNが破壊された事により、大陸北部への攻撃が開始される。
「オーライ、マリーンズ。作戦目標を確認する。まずはヘリボーンで敵地側面に侵入し、橋頭堡の確保を―――・・・・」
ヘリ搭載護衛艦ひゅうがを旗艦とする輸送船団には約8000名の歩兵がUH-60やNH90などに分譲し、航空支援にNMSDF第一機動艦隊から機龍Ⅱ型15機、海兵隊F-35B30機、ISAF空軍F-15アクテイブ10機F-22が5機、Su-35が12機出撃する。敵軍の予想兵力はおよそ9000人。しかし、その多くは捨て駒のように配置された新兵とのレジスタンスからの報告があった。
「海岸線と内陸部の一部を確保するまで気を抜くな。敵が何所に潜んでいるか分からんぞ」
「敵は新兵揃いらしい・・・ま、明日の夜までには海岸線とかは完全に制圧できるだろう。問題はその後だ。」
そう、内陸に行った後が問題なのだ。内陸部にはエルジア精鋭部隊[501大隊]が待ち構えている。彼等が海岸線に到達した時には我々は海に追い出されるだろう。何故なら彼等はどんな状況でも死を恐れない。そして、戦闘技術に関しては第一空挺団に匹敵する。そんな捨て身で攻撃してくる敵と真正面からやり合ったら大きな損害が出ること間違い無しだからだ。気温はマイナスに近いほど北・・・それが兵士達に気力を徐々に奪っていた。さらにリグリー飛行場は二度壊滅したがその度に復旧させ、今度は少数のステルス戦闘機とXB-70と巡航ミサイルを配備したらしい。未だに脅威であるリグリーに止めを刺すためにその補給路となっていた北部を奪還し、リグリーを間接的に無効化するのが今回の目的である。デラルーシ等の大陸北東部のレジスタンスもこの作戦に乗じ、一斉蜂起を起こして我々を援護するそうだ。
「15大隊強襲チーム、集合!搭乗待機!!」
≪此方艦長、目標の海岸を視認した。現在敵航空機の反応は無い。作戦は予定通り明日行なわれる。上陸部隊各員は搭乗待機せよ≫
「よーし!準備しろ!!」
≪司令部より入電、"制圧攻撃を開始せよ、幸運を祈る"以上です≫
≪了解、支援艦隊前へ。全艦に通達、対地砲撃、トマホーク、ハープーン発射用意≫
ひゅうがの甲板や強襲揚陸艦上では慌しく乗員や兵士が配置に付き始めた。ISAF海軍第一艦隊も主砲を陸地に向けVLSを開いた。陸地からの攻撃は無い。まるで無人状態だ。そこに弾薬を使うのは素人から見れば無意味だが、軍人からいえば士気高揚や伏撃を防止するのに役に立つ。
≪制圧砲撃開始!撃ーッ!!≫

大陸北部に対する砲撃・ミサイル攻撃が開始されるのと同時に、戦闘機が戦術爆撃の為にJDAMと中距離AAM、短距離AAM、対レーダーミサイルを翼下パイロンやウェポンベイに搭載して大陸内部へと進んでいく。海兵隊・傭兵部隊が上陸用ホバークラフトに乗り込んで海岸を制圧し、NGSDF、SGSDFがヘリボーンで橋頭堡を確保する作戦[オーロラ]と同時進行でSAFのパイロットの一部とBLACK OPSが極秘作戦を行なっていた。

ファーバンシテイ郊外 BLACK認証コード[エリア14] 通称テスト空域 簡易試験飛行場周辺 01:15
「ふぁああぁぁ・・・・」
「こら!警備中だぞ!」
「いや、こんな所に敵なんて来ないでしょ。何たって空軍の次期主力戦闘機のお守りしなければならないんだ」
「任務は任務だ。愚痴を言う前にちゃんと見張れ」
こんな会話をしていた見張り塔の彼等は、50m以内に敵が侵入している事に気付いていなかった。昼間なら基地の格納庫や管制塔以外何もない荒野のど真ん中なので直ぐに異変には気付く筈だったが、その敵は音も光も無く近づいていて、さらにRPKを装備した防弾仕様のテクニカル(民間車両の荷台を改造し、銃火器などを装備した戦闘車両。ここでは民間車両の仕様書で作られたが、偽装工作の為に防弾用のチタン製鉄板や土嚢が積まれている)がSAFパイロット5名とBLACK OPSの隊員運転手、助席、荷台に3名が搭乗していた。
≪目標捕捉、敵歩哨、見張り員20・・・いや35、侵入経路における歩哨の視認間隔は45秒。隠密で行けるか?≫
≪ネガテイブ、此処は奇襲効果を狙って、パイロットと3-2で主目標を・・・他はテクニカルで機動展開しながら敵に奇襲攻撃を仕掛けて陽動する。≫
≪3-4、Roger。位置に付きます≫
≪3-1、Roger。さあ、行け≫
≪3-8、こちら3-0。40秒後に敵見張りを片付けろ。可能な限り音を立てずに・・・な≫
≪3-8、スタンバイ≫
狙撃兵4名の分隊が暗視ゴーグル越しにAK-47に取り付けられた狙撃用スコープを覗き込み、見張り塔の上でボケッとしている敵兵に合わせた。二人で一人を狙っている。
≪5・・・4・・・3・スタンバ~イ・・・GO!≫
カシュッ・・・カシュッ・・・・
≪Target Dwon≫
≪Tango Dwon≫
≪Move in!≫
≪突撃だ!行け行け行け!≫
タタタタタタン!!!タタタタタタタタタタタタタッ!!!ドガガガガガガガガッ!!!
突然の銃撃に敵兵達は急速に散開した。流石は首都防衛隊である。
「敵襲だ!応射しろ!!撃て!」
「司令部に通報しろ!!ゲリラ攻撃だ!!」
「遮蔽物を確保しろ!!機体のほうに行かせるな!」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!俺の腕がぁ!!助けてくれっ!誰かっ!」
≪敵が防御を固める前に突っ込め!!≫
≪MG3!!3o'clock!!≫
≪了解!!制圧射撃!≫
ダラララララララララララッ!!!!タタッ!!タタタタタタタ!!ドガガガッ!
≪RPG!!12o'clock!!INCOMEING!!!
バシュッ!!シャアアアアアアア!!グワッ!!
≪負・傷・者・2・名!!メデイック!!≫
≪All Team For Back!!テクニカルは機動迂回!!Hurry!≫
「テクニカルが側面に!!RPGでテクニカルをやれ!!」
「装填する!援護を!」
「Covering Fire!!」
≪テクニカルに火線が集中しているぞ!今だ!!制圧射撃!!≫
「クソッ!機体の方は大丈夫かッ!?」
「知るか!早く敵を撃退しろ!!」
管制塔周辺で派手な銃撃戦が行なわれていたがテスト機が入っている格納庫付近は静かなままだった。そのため、エルジア側はそっちの方に目をやらなかった。格納庫は既に整備員等は射殺され、機体の整備と発進準備が進まれていた。
≪RPGを潰せ!目には目を!RPGにはAT-4だ!!≫
≪援護頼むぞ!≫
≪任せろ!≫
テクニカルからAT-4を取り出すとそいつを先程RPG-29が放たれた管制塔根元に向けた。
≪Fire!!≫
ドンッ!!ギュウウウンッ!ドンッ!!!
「クソッ!RPGが潰された!!」
「敵の狙いが良いぞ!暗視ゴーグルもってこい!!」
≪敵の狙いが正確になってきたぞ!!≫
≪奴等も暗視ゴーグルをつけたらしい・・・皆殺しにする!≫
姿を見られたのではBLACKの存続に関わる。彼等はより一層制圧射撃を集中した。
「手榴弾投げろ!!」
「手榴弾は武器庫です!!」
「馬鹿!何故それを言わん!!」
≪M203を使え。アーウェンもだ!≫
「クソッ!敵の榴弾攻撃だ!伏せて撃て!」
≪ぐあっ!≫
偶然敵の放った銃弾がテクニカルに乗っていたBLACK隊員を貫いた。
≪軍曹!!・・・クソッ!即死だ!≫
≪3-0へ!This is3-4!ソロモンSgtK・I・A!I Say Agein ソロモンK・I・A!!≫
≪3-0、Roger・・・死体のティルミットをかけて焼却しろ。遺体を残してはならん。Over≫
≪・・・・3-4、Roger。Out!≫
「敵の一人を殺った!」
≪エルジアめ・・・こいつを10兆倍にして返してやる!≫
≪落ち着け!体を出すんじゃない!!伍長!≫
≪ぐあっ!!I'm Hit!≫
≪Men Down!メデイック!≫
≪無闇に動くな!撃ち殺されたいのか!!≫
「あ、当たった!」
「ここに固まっていたらやられるぞ!兵舎と武器庫に散開する。制圧射撃が止まったら行く!」
「し、しかし!」
「議論の余地はn!!」
エルジアの守備隊長が命令を言い終わる前に、ヘルメットを飛ばして倒れた。偶然守備隊長がいた所の壁は銃弾で特に削られ薄く、貫通した銃弾が固定されていたヘルメットを飛ばし、そのショックで首の骨が折れた。
「ひっ!」
「隊長!クソオオォォ!!」
ダララララララララララララララ!!!!
≪隠れろ!RPKだ!≫
≪撃て!撃ち返せ!!RPK持って来い!!≫
襲撃側が正規の装備を持っていたのならば犠牲者は最小限ですんだろう。彼等は現地の武装勢力に見立てるためにわざと遅れた装備できたのだ。ボディーアーマーも着けず、弾薬も使い慣れていない7.62×39だった。元はと言えば"撃てて当たれば良い"という思想の元に5.45mmのAK-74や5.56mm×45のAK‐100やM‐16、FAMAS、IMIタボールAR21、6.5mmの零式小銃を使うため、大口径軽重は手馴れていなかった事が苦戦する要因となった。
≪Fire!Fireーッッ!!≫
≪コリンズが負傷!全滅しちまうぞ!!≫
「押せ!押し返せ!」
≪3-0へ!3-4、現在敵の射線が集中!釘付けだぞ!!ファック!≫
「撃ちまくれ!第二分隊突撃!!」
≪武器庫に向かうつもりだ!行かせるな!!あぐっ!≫
≪RPK射手が撃たれた!ケラー!救助しろ!≫
≪無理だ!敵の射撃が激しすぎる!≫
≪せめてRPKを拾え!援護する!!≫
「走れ!後ろを振り向くんじゃない!!行け!」
≪死んでも知らんぞ!ええい!ままよ!!≫
管制塔に向けて分隊支援火器を撃っていた射主が撃たれ、それを救助するためにケラー一等軍曹は全力で銃火の中を駆けた。痛みに耐える隊員の前に、スライデイングしてRPKを右手に隊員を左手で引きずってさっきまで居た軍用トラックの陰に全力で戻った。
≪良くやったケラー、名誉勲章モノだ≫
≪生きて戻れたら貰うさ!RPK装填完了!制圧射撃開始!≫
「ぎゃあっ!」
「マグナーソン!くそっ!!肩貸せ」
「俺は良い!!早く・・・!!」
「マグナーソン!!」
「死んだ奴は放っておけ!!止まるんじゃない!!死にたいのか!?」
≪武器庫に向かった奴等を撃て!逃がすんじゃない!!≫
≪あの止まった奴を撃て!≫
≪此方3-4!クソ!弾が切れた!!援護頼む!!≫
≪ネガテイブ!敵の火線がこっちに集中している!援護は不可能だ!≫
「武器庫に着いたぞ!早く開けろ!!」
≪武器庫周辺を狙え!上手くいけば弾薬に誘爆する!≫
≪任せろ!≫
「ちくしょォ!弾が切れた!!」
「武器庫から離れろォ!!奴等の狙いはこっちだ!!」
「冗談じゃねえ!にげr!!」
グワッ!!!ドンッ!!ドガン!!
≪やった!≫
武器庫兼弾薬庫に置かれていたミサイルの信管に銃弾が命中し、倉庫ごと大爆発を起こした。それに巻き込まれたエルジア兵の血肉が茜色に瞬時に染まった空に飛び散る。
「クソッ!やられた!!」
≪此方ユニコーン1、待たせたな。離陸準備完了した。後続の機も整備、20mm弾薬、燃料補充は完了した≫
≪3-1、Roger That!総員撤退用意!!テクニカルは健在か!?≫
≪現在、管制塔の裏側です!敵部隊と交戦中!≫
≪了解!負傷兵から乗せろ!呼び戻せ!!≫
≪3-4、Roger!3-0!C‐1はまだか!?≫
≪3-0、現在・・・あー・・・超低空でその基地を目指している。ETA1分≫
≪燃料の関係上、30秒しか居られん。早急に撤退だ≫
≪オーライ!!≫
≪ユニコーン1、これよりエンジンを始動する。離陸開始まで1分40秒≫
「!?・・・エンジン音!しまった!!」
「機体が奪取されたぞ!!」
≪敵増援が接近中。APC3台、Mi‐8二機≫
≪この期に及んで、まだ来るか!≫
「敵のテクニカルに火線を集中しろ!M60を撃ちまくれ!!」
≪敵の機関銃を潰せ!撃てー!≫
「がっ!くおぁぉぅぅ・・・・
「射手が殺られた!」
≪Nice shot!ヘッドショットか!≫
≪C‐1が来たぞ!≫
滑走路に真っ黒なC‐1輸送機が低速で進入し、スラストリバーサを使って停止した。直ぐに負傷者を乗せたテクニカルが開いたカーゴルームに侵入する。そして、それに入る兵士達をを庇うようにX‐02とYF/A‐27が盾を作る。
「撃つな!機体に傷が付いたら射殺モノだぞ!」
「し、しかし!敵に乗っ取られたんですよ!破壊しましょう!」
「・・・・この際止むをえん・・・RPG用意!」
「RPGは使えません!軽機、重機もだめです!」
「クソォ・・・撃って撃って撃ちまくれ!」
≪敵に撃たせるな!グレネードを全て使え!≫
「!!逃げろォっ!!爆発に巻き込まれるぞ!」
「うわああ!!」
ズンッ!ドン!!グワッ!
グレネードが投擲されエルジアの兵士達は急いでその場を離れた。小銃を撃つ間も無く、逃げ出したのだ。その隙にC-1はエンジン出力を高め、全員が搭乗すると滑走を始めた。
≪行け!離陸しろ!≫
≪何とか、任務成功だな・・・・≫
≪得たものも大きいが、我々は多くの戦力を失った・・・・目だし帽をしていたから顔を見られてないはずだが・・・・・≫
≪皆殺しできなかったのは痛いな。ばれるかもしれん≫
≪3-0、此方3-1、全員の脱出に成功。SAFパイロット達が機体を確保しました。主目標達成です≫
≪ご苦労。基地に戻ったら休暇が待っている。じっくり休んでくれ≫
≪・・・・out≫

Fin

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コメント

設定の変更です
すいません、朱義君の設定の決定版です、よろしくお願いします。

本名:彩雲 朱義 アヤグモ スギ
性別:男
年齢:2?才
出身:不明
所属:オーシア空軍管区防空第1師団第12飛行隊「ルーキス」所属、環太平洋戦争後はオーシア民間警備保障ホワイトウォーター社所属。
階級:不明
使用機体:オーシア軍では空自色調のF-15C、F-15S/MTD、民間ではF-16XL改(プロト)を使用。
主義:他人が苦しむ様を見ることを嫌うので敵対者の即死を狙い攻撃する(使用武術等もそれに沿った技を使用)。
家族構成:独身、異父双生の姉がいる。
趣味:ナイフ投げ、特殊弾頭開発。
嗜好品:愛銃のソーコムmk23×2と艶消しナイフ等暗殺道具多数。
経歴:ベルカ戦争、環太平洋戦争に参加、その後腐敗しきったオーシア軍に呆れ果て、民間警備保障ホワイトウォーター社に入社、航空機使用の任務や暗殺、要人警護など多方面で活躍している。
人物設定:話すと整然としていて、冷静なイメージを持たれるが絶望的なまでに方向感覚が悪く、派遣先の基地で迷子になることもしばしば、一番酷い結果では基地内で3日かかって発見されていたりする。
その他話術が得意で、敵との無線が繋がる時など度々説得を行い退役するまでに8名を説得に応じさせている。
その他: コールサインは月詠(つくよみ)で意味は月の神の意。

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