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第二十六話:英雄の誕生

4月1日 ノースポイント 入間統合自衛軍基地 04:50 地下5階SAFミーテイングルーム
「諸君、静粛に」
NASDFの制服を着た士官が世界最強の飛行部隊の部隊長達に対し威厳のある声で言った。それに直ぐ答え、ミーテイングルームは一気に静かになる。と同時に部屋の明かりを消した
「・・・・オーライ諸君、明日の作戦についての最終確認だ。諸君の任務はTARCAP・・・ISAF軍への露払いである。明日の作戦[ストーンクラッシャー作戦]には三個飛行小隊がSTNへのストライク、一個飛行隊がSEAD担当する事はわかっているな?諸君はそれらの直接援護を行なう」
士官はそう言うとSTNの資料をスクリーンに映した。
「STNの弱点・・・それは海抜2000フィート以下は攻撃できない事と、至近距離での交戦は想定していない事・・・・そして直上発射できない事・・・以上の事から、我々の航跡はどうなるかな?」
士官はそこまで言うと不敵な笑みをこぼしながら部隊長達を見た。そして彼等も少しニヤついている。それを士官は確認すると、ストーンヘンジ周辺の衛星写真をスクリーンに写し、そしてそれに赤いマジックで線を加えた。
「超低空を地形追従レーダーを持ってSTNの懐まで突っ込み・・・・STN上空でファンブレイク、ブラックデスサイズとユニコーンが約10分間のCAPと同時にガーゴイル・スカーフェイス両隊のJSOWによる敵邀撃機の破壊とBLU-107デュランダル、CBU-87クラスター爆弾による隣接する複数の敵航空基地の滑走路、誘導路に対する制圧攻撃をかける。JSOWはGPS/INS、BLU-107デュランダルとCBU-87は落下式対無誘導爆弾だから敵のECMは関係無い。現刻より作戦準備に掛かれ。FLIR等の装備は整っている。解散」
その士官による説明が終了するのと同時に各隊の部隊長は一斉に立ち上がった。
「オーライ、一発かましてやるぜ」
「エルジアの連中が炎に焼かれて逃げ惑う姿を想像するとゾクゾクするわ」
「そりゃ楽しみだなガーゴイル1、ロックロール!奴等を血の池に沈めてやる」
「ああ・・・それは良いなスカーフェイス1・・・私は血の臭いさえ嗅げればいい・・・それで十分だ」
「相変わらずなんですね。刹那さんは・・・・」
後ろからいきなり声を掛けられてサッと振り向く。勿論SIGP220を引き出しトリガーに指を掛けながら。照星の先にはメビウス1の姿があった。
「何用だ」
「お話があるんですが・・・」
メビウス1は向けられた銃を気にする事は無く、ズイッと顔を近づけた。
「モテモテねえ・・・中佐殿?」
「五月蝿い。話って何だ。作戦が近いから手短に、だ。くだらない内容だったらぶち殺すぞヒューマン」
クスクスと苦笑しているガーゴイル1に一喝を入れて再度メビウス1の眉間に銃口を突きつける。刹那の目は今化け物の目をしている。何もかも破壊しようとする化け物の目・・・常人だったら逃げ出すような殺気と冷気に包まれる。メビウス1は怖気づく事も無く言った。
「刹那さんはあのアクイラ隊のリーダーと仲が良いですってね・・・・これをISAF上層部に漏らしたらあなたはどうするんですか?エルジア側に逃げるんですか?」
「!?・・・どういうことだ!ラインハルト!!あのイエロー13と仲良いなんて聞いてねえぞ!?」
「黙ってろ・・・別に隠しては無いが」
周りの人間が動揺しても刹那は落ち着いていた。刹那にとって陣営などどうでも良い事だ。ただ人を殺せれば良い。それが断末魔と銃声が聞こえればなおさらだ
「へえ・・・・てっきり私を殺すのかと思ってましたよ」
「・・・・お前も中々筋金入りになって来たようだ・・・・私の後ろにいる奴等がいなかったら直ぐに射殺している所だ。それに、通報したって別に構わん。私は何にも縛られない。否、縛る事などお前の様な小娘には無理だ。オーシアの大統領が土下座してきたら考えてやってもいいが」
「そのくらいは解ってますよ。こっちも任務の準備中なので・・・・では」
メビウス1の何かが変わったと言う事は刹那には痛いほど解った。奴は私を焦らせて早く死なす気だと言う事も・・・彼女の言葉には憎悪の塊が感じ取れた。戦争に引金を引いた本人に対する酷くどす黒い憎悪の塊を・・・・
「フ・・・憎しみだけでは生き残れまいて・・・・」
SIGP220を収めながら刹那は呟いた。

4月2日 ストーンヘンジ周辺 05:45
≪・・・・時間だ≫
≪無線封鎖解除、間も無く攻撃態勢に入る≫
≪ガーゴイルフェイス・イン、デュランダル・スタンバイ≫
≪スカーフェイスマスターアームON、クラスタースタンバイ≫
東から超低空、昇り始める太陽から急速に接近する中隊規模の戦闘機群は各機が武器のセーフテイーをはずした。
≪・・・・・始めるぞ。目標確認≫
≪ブレイク・・・・・Now!!≫
その戦闘機群はストーンヘンジの上空をフライパスした直後に上空に向けて機首を上げると各方向に散開した。
≪!?・・・・て、敵機だ!!≫
≪た、対空戦闘用意!!戦闘配置につけーッ!!≫
地上の対空車両、対空火器に人が群がり出すが戦闘機はそれらを気にせずにA/Bで目的地へと向かう。
≪空襲だー!!総員戦闘配置につけーッ!!!≫
周辺の2つの基地が騒ぎ出し、スクランブル機のエンジンがかかり始める頃には滑走路上に翼下に爆弾とありったけの対空ミサイルを積んだXF/A-27やADFX-02に率いられたF-22とSu-50がウエポンベイを開いていた。
≪オーライ・・・・ベイヴウェイ!!≫
≪滑走路を叩いたらハンガーも叩け、増援機を上げるな≫
≪Copy≫
投下されたデュランダルはパラシュートを開いて滑走路直上数mでロケットモーターを作動させて一気に滑走路にのめり込み、かなり進んだ後に爆発し滑走路に大穴を開けた。クラスターは滑走路に傷をつけてさらに野外駐機中のF-2AやSu-35、ラファールその他輸送機多数を破壊した。余ったデュランダルはハンガーに打ち込まれ、ハンガー内で大爆発を起こし中にいた整備員と機体を吹き飛ばした。
最寄の基地には攻撃は加えなかった。何故ならこの後ISAF軍機が徹底的に壊し、上がってくる機体はSAF機が叩き落しているからだ。
≪まるでダックハントだ。張り合いがねえな≫
≪いずれSAMの嵐が飛んでくるさ。おっとスパイクSA-19!≫
≪そいつはご勘弁だ。ヴィーゼル機持ってねえか?≫
≪オーライ、ユニコーン隊、ワイルドヴィーゼル任務だ。2、4You Will≫
≪ラジャー≫
ユニコーン1のスーパークルセイダーにクフィルが続く。目標はSTN周辺のSAM群
≪機銃で片付ける。ミュージックオン≫
ECMを展開するとRWRに反応のあるSAMレーダーサイトに攻撃を加えるために機銃を選択する。
≪機銃は一射撃で終わらせろ。空戦十則を忘れるな≫
≪了解・・・・敵SAMよりミサイル来ます!5、6!ミサイルをスライスターンしてかわせ!≫
≪チャフばら撒け!ECMが効いているか解らんぞ!≫
≪ウィルコ!Fuck it All!!!≫
≪目標確認、射線確保!撃て!≫
≪撃破確認!RWR、反応減少!≫
SAMの反応が減ったのを確認すると次の目標に向けて機を向けた。
≪此方ブラックデスサイズ、敵機が2~3機離陸した。援護求む≫
≪了解、ユニコーン4、7行け!≫
≪ウィルコ。7、インメルマンターンでSTN上空に戻る。FOX2アタック・スタンバイ≫
≪Copy、インメルのちに敵機にFOX2アタック行きます!≫
クフィル二機が編隊から離れると急速に上昇、ストーンヘンジ上空に向かっていった。
≪ブラックデスサイズへ、此方ユニコーン4、援護入ります!≫
≪ラジャー、頼む・・・・ッミサイル!ぐっ!≫
刹那は後方Su-35から放たれたRー73をフレアを2パッケージずつ放ちながらエンジン出力を下げてナイフエッジ、そしてスライスターンでかわしに入る。そしてミサイルはギリギリでフレアに突っ込み爆発する。
≪かわした・・・敵機は2機ケツについてくる。奴等をデッドラインまでまで持って行ってやる≫
≪Copy、FOX2はまだだ≫
≪5・・・4・・・3・・・2・・・・・・・Now!!≫
刹那のカウントと同時に敵機に向けてミサイルシーカーをオンにする。
≪ブルー4!後方に敵だ!!≫
≪トーン来ました!!FOX2!!≫
≪んな!?うああああああ!!!≫
≪4、スプラッシュ1≫
≪7、FOX2!≫
≪ブラック6!かわせ!≫
≪駄目だ!かわせない!イジェクト!≫
≪7、スプラッシュ1!≫
ケツについていた敵機を叩き落すと同時に刹那は後一機の敵機に迫った。
≪ぐあああああっ・・・・・≫
敵機のパイロットがGで大声を上げている。
≪フッ・・・・クッ・・・・フッ・・・・クッ・・・・・≫
刹那はフック呼吸をしながらガタガタ振動する敵機をHUDに捉えようとする。G計は7Gを超えている。敵機は8GでのハイGヨーヨーに耐えている様だ。
≪捉えた・・・・FOX3≫
ドドドドッ!!!!・・・ガン!!ガン!!ギン!!バキャ!!!
ヴァーティカルローリングシザースで逃げようとする敵機をホットラインに捉え、ガンレテイクルの中に収めるとトリガーを一瞬だけ引いた。発射された弾丸は敵機の主翼に命中し、Gで主翼が一気に折れた。揚力を失った敵機はそのまま堕ちていく。
≪ブラックデスサイズ、スプラッシュ1≫
≪ガーゴイル5ベイヴウェイ!≫
≪命中確認!撤収!≫
敵飛行場にデュランダルが打ち込まれたのを確認すると、各機は編隊を整えて一路ロスカナス空港に向かった。その間僅か12分45秒、自動式SAMが2発発射されたものの回避され、3機が邀撃出撃に成功するも撃墜された。
かくして対隕石超大型レールガン砲台、コードネーム「ストーンヘンジ」破壊作戦[ストーンクラッシャー作戦]は幕を上げたのである。

fin
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