HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>SS

番外編:死神の記憶

??? ??? ???
漆黒の中にポツンと自分が立っている。

・・・・ワタシハ・・・ダレダ??


ワタシハ・・・ナンダ??


ワカラナイ・・・・オレハ?ジブンハ?


ココハ?


ナニヲシテイル?ワタシノカラダニ?ナニヲ?


ワカラナイ・・・?


タシカワレハシンダハズダ・・・ココハアノヨナノカ?


ワカラナイ・・・ワカラナイ!ワカラナイ!!ワレハイッタイナンナンダ!?


お前は人殺し・・・・・
お前は死神代行人・・・・
お前は快楽殺戮者・・・・
お前は狂気の、凶気の塊り・・・・
お前が殺った事は世界は忘れない・・・・
お前は絶対に救われない・・・・
お前は恨まれる・・・・ずっと・・・100年先も、1000年先も、1000000000年先も・・・・
お前は誰も愛せず、そして愛されぬ・・・・
お前は神にも悪魔にも見放され死神と化したのだ・・・・
お前がやって来た事を我が教えてやろう・・・・


≪助けて・・・!!死にたくない!!≫
≪ああああああ!!!俺の、俺の脚がああアアア!!!助けて!助けてえっ!!≫
≪うぎゃああああ!!!≫
≪ヴォアアアアアアアアアア!!!≫
≪助けて!おかーさーん!おかーさーん!オガーザーン!!!!≫
≪やめてくれ!!やめろ!やめろおおおお!!!!!!嫌だああああああ!!!!!!≫


突然耳に響く悲鳴、悲鳴、悲鳴・・・・そして思い浮かぶのは死んでいった人間の顔、そして血。見渡す限りの血、内臓、千切れた手足そして薬莢や剣、ナイフ、戦闘機の残骸、艦船の沈没したものが転がっている。そして自分も血に染まっていく。隣には微笑みかける黒い衣を着て大鎌を持った自分。どんどんどす黒くなっていく自分。耳を塞いでも聞こえる悲鳴。逃れる為に走り出すが、自分の手足を屍の腕が押さえて屍の足が転ばせた。目の前には死人達の苦しみ、生へともがこうとする人、人、人。


≪貴様アアアアアア!!≫
≪エリス・・・御免な・・・・≫
≪・・・・こんな所で終わるのか・・・・・≫
≪嫌だ!嫌だ!嫌だあああああ!!!!!!≫
≪あ・・ああ・・・・あ・・・・・≫
≪畜生!畜生おおおおおお!!!≫
≪苦しいよ・・・誰か・・助け・・・て・・・・≫
≪熱い!!熱いよおお!!助けて!助けてええ!!誰かアアア!!AAAAHAAAAAA!!!!≫
≪グハッ!・・・・・≫
≪誰か!此処を・・・!此処を開けて!!≫


ハア・・・・ハア・・・・・ハアア・・・・・ハアアア・・・・・ハアアアッ・・・・・・ハアアッ!!!

邪魔だ!邪魔だ・・・・!消えろ!消えろ!消えろ!皆死んでしまえ!!死ねえええええ!!!

そう言って何時の間にか手の中にあった大鎌をそれらに向けて振り下ろした。するとそれらが一気に消えて、何時の間にか哂っていた。

ア・・・ハ・・・・アハッ・・・・・アハハハハハ・・・・なんだこんなに簡単だったんだ・・・・。殺しちゃえば良いんだ。なあんだ・・・こんなに簡単だったんだ。苦しみから解放されるなんて・・・・・こんな簡単だったんだ・・・・

コモナ諸島 18:15 ISAF空軍臨時滑走路
「アハッ・・・・アハハハハッ・・・・何で?何で哂ってんだ?」
そこは愛機の中、帰還後の整備が終わっていて、さらに作戦も終了していたようだ。何時の間にか寝ていたらしい。
「・・・・・大丈夫か?・・・・すごく魘されてたぞ・・・・・しかも最後には高らかに哂って・・・・どんな夢を見てたんだ?お前・・・・」
グエンがコックピットの淵から声を掛けた。冷静さを取り戻して落ち着いて彼の質問に答える
「最高にハイな夢を見てた。何時間寝てたんだ?私は・・・・」
「ざっと5時間だ。帰還した時には既に夢の中だと聞いていたぞ。何やらこの機体の人工知能がお前を此処まで運んできたらしい」
夢の内容を思い返しながらグエンの差し出した水を一気飲みする。
「作戦はどうなった?」
「成功だ。A-10の編隊がやって来た時には危なかったがな。取りあえずサラスタンは確保したそうだ」
「ありがとう。もう大丈夫だ」
自分の両手には人を斬殺した感触が残っていた。
「此処からの撤収は何時になる?」
「明日だ。他のパイロットは皆引いているよ。余りにもおぞましかったからね」
グエンが苦笑しながら随分離れた所にいる一団を指した。
「・・・・解らんでもないが・・・・自分ですら引きたくなるような哂いだったから・・・ッつーかあそこまで引かなくても・・・」
一団の場所は此処からざっと見50mと言った所だろう。
「・・・・MPですらあの一団に混じるくらいだ。確かに最高にハイな夢だったんだな」
「五月蝿い。夢に魘されて何が悪い」
開き直ると機体から降りた。向かう場所は自室だ。あまりにも汗びっしょりで気持ちが悪いので着替えるか洗って干そうと考えた。
パイロットスーツの上を脱ぎ、一団の中を通り過ぎる時青ざめた顔をしているパイロット達を見た。メビウス1等ISAF正規軍の奴等だ。
「どうした?メビウス1。地獄でも見たか?」
「刹那さん・・・背中・・・・」
「え?」
背中を見ると血の手形が一杯付いていた。しかも夢の時腕に捕まれた所と一緒だ。それはまるで紋章の様だった。
「・・・・気にするな。こいつは古傷が開いただけだ。なに直ぐに治る。血も流れてないし」
そう言うと自室に真っ直ぐ進む。疲れたのだろうと自分に言い付けて、さっさと進む。

刹那の自室 19:00
「刹那さん・・・入っても良いですか?」
メビウス1は外からこっそりノックしながら中にいるであろう刹那に聞いた。
「いいぞ。別に入るなとは書かれてないだろう」
「それじゃ・・失礼します。・・・・ッ!?どうしたんですかその体!?」
メビウス1はレイピア1と共に刹那の容態を見に来たらしい。だが刹那の体を見て二人揃って悶絶した。
「何って・・・戦闘機パイロットにはよくある症状だろう?」
刹那の体は上半身中痣だらけ、さらに傷だらけだった。腕には複数の注射器の痕、背中には手術の後が沢山あった。こんな体で戦闘機乗りなど不可能なはずだ。
「そんな無茶な・・・こんなので空を飛ぼうなんて・・・・」
「私は人から恨まれるからね、こうでもしないと生きていけないのさ」
レイピア1はただ呆然としただけだった。
「それに戦争がこうなるように仕向けたのは全て私だ。恨まれて当然だと思っている」
「え・・・?・・・・・まさか・・・貴方って人は!この人殺し!!」
メビウス1は刹那の肩をつかんだ。彼女は部隊をこの戦争で失った。だからこの戦争を始めた奴を恨んでいるのだ。しかし刹那はユリシリーズを落下させてこの戦争を勃発する事で世界的な軍縮をさせるつもりだったのだ。

ユリシリーズを迎撃しようとすれば全て迎撃できた。だがそれをすれば世界的な軍拡へと発展してしまっただろう。何故ならノースポイントの上層部は世界にレーザー砲を無償で借そうとしていた。あくまで地球の事を考えていてやった事だが、それは軍拡への第一歩に発展するのは確実だった、下手をすれば第三次世界大戦に発展するだろう。例え全世界の人間から恨まれようと刹那は全人類と地球の100年先を思って行動したのだ。

「人殺し・・か・・・・私はそう快楽殺人者だ。迷わずに殺し続ける・・・その為に死ななかったんのだから・・・。じゃなければ、自分が殺されるだけだから。どんなに恨まれようと知った事ではない。恨むなら恨め、それでも私は生きぬく。殺したければ殺すが良い。だが我が肉体は汚せても、魂までは汚させぬぞ」
メビウス1の剣幕を圧倒的な威圧感で押し退けた。
「・・・・くっ・・・・」
彼女は涙ながらに走り去った。
「おい、お前・・・あいつ泣いていただろう!?放って置くのか!」
「彼女を慰めるのはお前等"戦友"の役目だ。私が謝りに行っても仕方なかろう?」

クク・・・とニヤつきながらレイピア1に言った。自分はあくまでも戦友ではなく傭兵であり全世界の仇なのだ。彼女は自分に恨みを持つ一人なだけの話。レイピア1は黙って敬礼しメビウス1を追いかけた。
「・・・もう・・・限界かな・・・・」

fin
本当に本当に有り難う御座いました!
東京タワーが、紅い理由


おまけ

スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL

http://4253blog.blog115.fc2.com/tb.php/104-406efe29

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky Ruins DW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。