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軍事研究:番外編 北が「撤回・謝罪無ければ核実験・ICBM試験」

北が警告

記事より引用

北朝鮮外務省は29日、先の人工衛星打ち上げとする長距離弾道ミサイル発射を受け、国連安保理がこれを非難する議長声明を出したことに関連し、「撤回、謝罪しなければ、核実験や新たな大陸間弾道ミサイル発射実験を実施する」と警告した。朝鮮中央通信が報じた。

謝罪しなければ、北朝鮮の最高度の利益を守るため再度の自衛措置を行使しざるを得ないと主張している。

北朝鮮は議長声明を受け、6者協議からの離脱や核開発の再開を宣言。25日には、非核化作業が進んでいた寧辺の核施設での使用済み核燃料棒の再処理開始も発表している。同協議脱退や再処理開始などは、米国を直接協議に引き込むための手段と受け止められているが、今回は核再実験や大陸間弾道ミサイルの発射実験にまで踏み込んている。

オバマ米政権は、北朝鮮との直接対話を大枠で否定していないが、6者協議重視が基本姿勢となっている。

国連安保理の制裁委員会はミサイル発射実験を受け、北朝鮮の貿易会社3社に追加制裁も打ち出している。北朝鮮の次席国連大使はこの制裁を拒否すると反発していた

引用終わり

北が踏み越えてはならない一線を越えようとしている。当然だが、安保理が宣言や制裁を撤回・謝罪するなど、万に一つ・・・いや絶対にありえない。北もそれを十分知っての事だろう

彼等は今回の飛翔体打ち上げで追加制裁を受けて6者協議を欠席するだけではなく、さらに核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行すると宣言したのと同義語だ

彼等は体面を維持し、自国の力が落ちる事を恐れてこの行動に出たのだろうが、もはやこれまでの様に中国・ロシア共に庇いきれるような物ではない。これは世界に対して「我々は孤立して生きていく!」と言った様なものだ

第一、こんな事をして何所の誰が褒め称えるだろう?イランか?タリバンか?イスラム原理主義者の武装組織か?ソマリアの海賊か?否、誰一人として褒めないだろう。

彼等は自分で自分の首を絞めようとしているようなものだ。

飛翔体発射→制裁→逆ギレで核実験強行・ICBM発射試験→制裁強化→新たなリアクション→反応次第では制裁強化

下手したらこの無限ループだ。最悪、軍事制裁かもしれない

今、彼の半島・・・「極東の火薬庫」に、火の手が迫りつつある

その火を止める事が出来るのは、周辺国の働きかけにも掛かっているが・・・北が自重する事が最善なのは言うまでも無い。自ら安定を乱そうとすれば誰からも白い目で見られるのは必至だからだ

(個人的にICBMなんて高価な物持ってたの?と驚いたのは内緒w)撃ったとしても、どうやって着弾観測をするのだろうか?まさか米国のテレビにかぶり付き・・・・ないかw

自衛隊の基地先制攻撃の議論が再燃しそうだ。・・・・・むしろそうなって欲しい。国防をしっかりと見直せるならば、この件を利用するのもアリだろう。

しかし一部で良くある「核保有論」というすっ飛んだ話は流石にマイナス面(主に外交面・特に外交面・その次に外交面・最後に経済面)が大きすぎて、どれほどそれに近づいても「選択肢の内の一つ」程度にしかならない。

「空母保有論」なども論外(主に予算的な点で、特に人員的な面で、米海軍の空母機動打撃群の規模を見れば自衛隊には無理だと分かるはずだ。※正規空母で5千人の乗員を必要とし、さらに支援・護衛艦艇で海上自衛隊の予算が吹っ飛ぶだろう)である。

どう考えても、現状のBMD+策源地攻撃の二本立て位しか現状に合った戦略は無い

当ブログ「SS」及び「防衛研究」には著作権があり、無許可転用を禁ずる
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軍事研究第14回:空自スクランブル回数から見る周辺国状・特殊部隊の今後

2008年度の空自のスクランブル回数が防衛省から公開された

読売新聞より
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090423-OYT1T00800.htm
緊急出撃回数(ADIZ内に正体不明機をレーダーサイトが捕捉して、※1「5分待機」のエレメント編隊がスクランブル出動した回数)

・出動:237

・領空侵犯事案0

ロシア軍機:193回(約8割を占める)

中国軍機:31回

台湾軍機:7回

※2その他:6回

※1:エレメント編隊とは2機でのフライトの事、空軍の最小ユニットであり、これ以上小さい(つまり単機)編成は戦術・戦略的価値を失う。
5分待機とは空軍の戦闘機をアラートハンガーと呼ばれる特別のハンガーに入れ、領空に無許可で接近してくる航空機を探知した際に出動命令が下される。最長で5分、平均的に3分~2分以内に全ての機体チェックを終わらせ、エアボーン(離陸)しなければならない。航空自衛隊の5分待機はF-15J・F-2A・F-4EJ改の3機種が担当している。武装は短距離空対空ミサイル2基・20mmM61機関砲弾・増槽1又は2。尚、航空自衛隊の「領空侵犯に対する措置(スクランブル回数)」は世界一だ

※2:その他とはフライトプラン未提出の民間機・自衛隊機・米軍機やハイジャックされた航空機や緊急事態を宣言している航空機を指す。因みに気象ロケットでスクランブルというのもあったらしい

スクランブル・・・・領空侵犯に対する措置任務とは航空自衛隊の戦闘機飛行隊の中でも実動体制にある航空団の飛行隊が行っている邀撃任務だ。全国に張り巡らされたレーダー網・三沢のAEW・浜松のAWACSと府中・三沢・入間・春日・那覇基地の※3:JADGEと呼ばれる警戒管制システムにより日本の領空は守られている(四国以外の3島や離島等にもレーダーサイトはある。四国に無いのは四国は十分に他のレーダー網に覆われているからだ)

※3JADGE(Japan Aerospace Defense Ground Environment):警戒管制レーダーのFPS5(下甑島など)、FPS3改(加茂、大滝根山、笠取山、背振山)、リンク16、陸自の中SAM、海自のイージス艦など多くの最新防空装備の配備や運用開始から20年以上経過、航空機等の性能向上や処理航跡数の増加、高速高機動目標追尾等の新たな運用上の要求への対応が困難になってきた等でCOTS(民生品)や技術を積極的に取り入れたシステムに仕上がっている。今年度運用開始される。
主な能力は各種センサー、ペトリオット、イージス艦など多種多様なシステムを連接、指揮統制、戦闘管理、通信機能が付加され、弾道ミサイル防衛(BMD)から防空戦闘までこなす。つまりは自衛隊統合運用の骨幹システムという訳だ

領空に所属不明機を侵入させない為にADIZと呼ばれる防空識別圏を設けて、そこに不明機が侵入した場合に戦闘機を邀撃に向かわせる。これがスクランブル発進だ(ADIZ侵入前に捕捉した不明機に備える状態をBC:バトルコンディション待機と呼び、低空侵入等で突如としてADIZ内に侵入された場合はホットスクランブルと呼ばれる)

去年に比べて約70回程度減少している。しかし、最近増えているのはロシア軍機の接近ルートが変わった事が注目されるべき事だろう

そのルートとは、日本海側方面だ

今までは「東京急行」と揶揄されるほど太平洋から航空機を接近させてきた。これはロシア軍が在日米空・海軍と航空自衛隊の能力を測る為に冷戦期からずっと行って来た飛行ルートである。2008年の2月9日の領空侵犯の時のルートも東京急行コースだった

しかし、今回北朝鮮のミサイル(飛翔体)発射やその直前の在韓米軍と韓国軍の共同訓練、竹島問題等が背景となり、ロシア軍は日本海側に偵察機を飛行させている

この事から見て取れる事は、ロシアは決して極東に関する事案に無頓着ではなく、相当気にしているという事がこれまでの発言や行動等からも容易に伺える

北朝鮮はミサイル発射の際にもし迎撃すれば戦争だと言っていた。その発言は嘘ではない。事実、Mig-23をムスダンリの発射施設の最寄の空軍基地に移動させ、警戒を行っていた。さらに予備役の兵士も招集していたそうだ。そして、偵察活動を行っていた米軍偵察機(恐らく沖縄に展開していたRC-135偵察機)を撃墜するとの強気の発言もあった

極東ロシア軍はもし戦争になった場合に備える為に下見をしていたのだろう。それだけではなく、韓国・日本の係争地域たる竹島(韓国名・独島)と隠岐の間を飛行してそこにどれほど両国の関心があるかを見ていたのだろう。竹島で紛争が起きる可能性は0ではない。北方領土も然りだが、竹島ほど議論や意見は熱くは無い。因みに北方領土へのスクランブルも空自は行っている

中国も他人事ではないのは重々承知だ。発言や6ヶ国協議の議長国としての行動は十分理解できる

とは言え、日本とは大陸棚のガス田や尖閣諸島を巡っての係争が依然として続いている。ありとあらゆる方面で有利に立とうと傾注し努力しているのだ(米国のF-35計画へのハッキング行為も中国と思われる)

台湾も尖閣諸島への干渉が強い。中国・台湾両国民は何故尖閣諸島が日本の海上保安庁によって守られているのか不思議がっている。ただ、台湾の場合は訓練空域の一部が航空自衛隊のADIZ内にある為、回数から言っても両国が意図しない邀撃が多いのかもしれない

因みに自衛隊もやられるだけではない。航空・海上自衛隊側も電子測定機と呼ばれる機体を仮想敵国に飛ばし、情報を得ようと躍起になっている

たった一つスクランブルを取っても何所の国がどれ程日本や周辺国への関心が強いかを表しているのかが良くお分かりだろうか

話は打って変わるが自衛隊の特殊部隊やエリート部隊の今後に関しても言及しよう

自衛隊の特殊部隊といえば特別警備隊内での隊員死亡事件が記憶に新しいと思われる。因みに自衛隊の特殊部隊は
陸上自衛隊:中央即応集団の「特殊作戦群」。主にレンジャーで構成された準特殊部隊的存在が同「第一空挺団」、「西部方面普通科連隊」、「冬季戦技教育隊」、「対馬警備隊」
航空自衛隊:「基地防衛教導隊」
海上自衛隊:「特別警備隊」

が存在する

その内、海外で実際に稼動していたのは特殊作戦群と特別警備隊だ

特殊作戦群はイラクでの情報収集任務や教導などに当たった。特別警備隊はソマリア沖で任務に当たっている

私が言及したいのは特別警備隊での死亡事故を大きな教訓としてほしい事だ

かといって、15対1の訓練を変えろ等とは言わない。イスラエルの特殊部隊も似たような物を行なっている。私が言いたいのは、「縦割り」行政ならぬ、「縦割り」訓練を止めろと言いたいのだ

意外かもしれないが、今回の事故で海上自衛隊の特別警備隊は他の特殊部隊と頻繁に共同訓練や意見交換をしてこなかったそうだ

自衛隊の間ではこれまで縦割り行政のように他の自衛隊に関しては然程良く思ってないらしい

これが災いしたのか、友好国・他の自衛隊特殊部隊同士の意見交換や訓練があまり行なわれず、例の事故が起きてしまったらしいのだ

これを教訓として陸自特殊作戦群やレンジャー部隊と海自特別警備隊、岩国の海兵隊特殊部隊・沖縄トリイステーションの米陸軍グリーンベレーとの共同訓練や警察の特殊部隊SATの様に欧米への隊員派遣を頻繁にしてほしい

今自衛隊の特殊部隊に求められているのは、実地での経験ではなく、部隊同士の蟠りを消し、不要な部分をカットして、互いの良い所はどんどん取り入れることである。

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第10話:反攻

10月23日 14:00 カーウィン島基地
整備格納庫の中で機体の部品交換をしていた刹那の携帯がバイブで震える。ヘルメットをかぶり、その携帯を機体の端末に接続させる。そうする事で相手と擬似音声で会話する事が出来る
≪・・・刹那さん、大統領が拉致されたそうです≫
刹那はMFD上に相手の名前を見る。それはユークバニア軍の情報部員の名だ

・・・・予定通りだな。南雲の奴、うまく情報をリークしたようだ。追跡出来ているか?

当然です。第247・第359・第220偵察衛星が灰色配下のオーシア人部隊を追跡しています。HH-60ヘリでベルカ領に向かっているそうです。今送りますね≫
そう言うと愛機のMFDに大量の赤外線衛星写真を映した。撮影された位置情報は狂いも無く北東へと向かっている。最後の一枚はシューティア城の座標で、さらに映像には城が写っている

・・・シューティア城の監視部隊からの報告は?

≪本日01:15時、衛星が追跡していたHH-60が着陸したのを確認済みです。ハーリング大統領らしき人物を確認しております≫
赤外線画像の連続写真が受信される。城の開けた地点に着陸したHH-60から降りてくる複数の男達を写し、最後の一枚は城へと入る瞬間だ。

これで、ハーリング・ニカノールの居場所が判明したな。奪還は時機を見てからになるだろう。それより、2ヵ国間の政府に入り込んだ犬共は?

≪現在、それらを特定し灰色とのレポ(連絡員)が誰かを洗い出しております。特殊部隊や正規軍の長達は比較的協力的です。CIA、GRUは我々の話に対しては多少懐疑的でしょう。ユーク内務省及びDIAは我々の話を完全に否定しました。よほど自信があるんでしょうね、自分らのほうが完璧だと≫

・・・国家の暴力装置たる軍隊は政治的な事は然程考えないからマシだが、諜報組織はそういうことを考えるから扱いが難しい。首脳部を拉致した連中はどうせそういう所にいた奴だ。ユーク大陸反攻の部隊規模は?

刹那はさらに情報を求める。相手は刹那の貪欲さに失笑した
≪やれやれ、あなたは情報が無ければ安心できないのですね。・・・ユーク大陸への攻撃部隊はオーシア陸軍第5師団から選抜された4個中隊です。支援に第二艦隊、空軍一個飛行中隊が確認されています≫

あの国にしては珍しいな。最初に海兵隊を出さないとは・・・

≪海兵隊は縮小されつつありますし、MEUは廃止されましたしねえ・・・ま、陸軍も功績を残したいのでしょう≫

・・・全て順調だ。どうせユークも、もう一隻のジョーカーを残しているだろう。奴らが派手に殺りあってくれれば、動きやすい。そうだろう?サーニャ中尉

≪勿論です、中佐。我々にとっても丁度良い煙幕ですよ。ただ・・・・祖国を荒らされるのは良い気分ではないですね・・・≫

貴様の祖国の威厳は地に落ちた。国家として機能しなくなるのは後10~20年後の話だが、それまでは持って貰いたい物だからこそ我々は動く・・・・それ以外の何があろう?・・・もういいな?では

≪ダー。重要情報が入り次第、連絡いたします≫
ブツッと端末から携帯のコードを引っこ抜き、携帯を元からあったところに戻す。多少満足そうに作業を続行する

・・・クリストフからの方面での切り込みは失敗したが・・・こっちからなら横槍を突けそうだ。楽しみだ。実に楽しみだ

彼は今、ベルカ騎士団の本拠地のカーウィン島の航空基地に邪魔をしている。目的は接触し、情報を引っ張り出して利用するはずだったのだが、条件を出された上に協力しないと言った「人の心を読む男」を運ぶ事と不足してきた物資の補給だ。と言ってもノースポイント軍からの高品質の消耗品供給がセーフハウスをソロ島に移動させた為に途絶えてしまった。そこで、ここまでの運送屋としての移動の代金として機体の品質の保持の為にある程度の部品交換と比較的新品の配線を調達するだけだ。しかし、暫くAIがフル稼働状態での放置が多かったり、飛行頻度が増えたせいか、部品の損耗が酷くなってきている為、予想以上に足止めを食う事になっている。その間、別の組織からの情報に頼らざるをえなくなっている。先ほどのユーク軍情報部の一部はオーシアの国益を第一とするCIAと情報提携している。何故ならばどちらにとってもこの戦争は無益だからだ。刹那もそれをつい最近、知った上でそれらと情報を多少なりとも共有している。そして、クリストフという男も刹那にとっては思ってもいない不確定な存在だった。全ては10月のサンド島侵攻直後から動いていた

10月5日 14:20 オーシア・廃棄された飛行場
刹那はオーシア南部の山岳地帯の廃棄された民間飛行場で愛機の端末に「灰色の男たち」が使用するデータリンクシステムを接続して通話を行っていた。「ADF-01:ファルケン」の状態報告を行っていた整備クルーに化けていたスパイからだった

・・・もう一度言ってみろ。クリストフが、何だと?

≪は、彼が突然あなたに会いたいと。・・・詳しい合流地点は今から送ります。罠かも知れませんが・・・此方の考えを読める奴です。奴がその気なら私は今頃警備兵に連行されているでしょう。信用してもいいでは?≫
そのスパイは冷静に、慎重に情報を得ていた。しかし、刹那が接触しようとしている男は人の考えを「直接」読める人間だ。その気なら既にスパイの存在は気付かれていた筈なのだ。もし、明日以降に反応が無ければ強襲して奪取するつもりだった

・・・その件は了解した。・・・ファルケンにバックドアを今から仕掛け、情報を吸い出したいが、データリンクを立ち上げられるか?

≪私を誰だと思っているんですか?整備主任ですよ?そんなの簡単です。・・・許容時間は1分です。それ以上だと警備兵に怪しまれます。出来ますか?≫

これまでありとあらゆるデータリンクシステムをこれに積み込み、散々試験してきたのだ。出来ない筈が無い。ハッキングは不可能だが、バックドアなら非常に簡単だろう

≪Roger・・・あなたは末恐ろしいですね。世界中の全てのインターネットシステムにバックドアできるようにしたのですから・・・試験目的でエンジンを回します。12分後、バックドアをお願いします≫

了解。クリストフに「よろしく」と伝えてくれ。Out

10月5日 21:45 ノースオーシア スーデントール市街地
「・・・驚いた、まさか一人で来るとは思わなかったです」
その男が最初に放った台詞はそれだった。恐らく周囲は既に「サーチ済み」の様だ。男に紙を渡す。刹那は周囲に溶け込む為にいつも上にあげていた前髪を垂れさせ、Yシャツ・スーツ姿だ。はたから見ればサラリーマンにしか見えない上に、体の動きも軍人のそれとはまったく異なる動きをしている。

私が何を考えているか、分かっているだろう?今後は喋らずに並行して歩け、周辺に監視している連中が居る

「え・・・は、はい。何故いきなり接触を取ろうとしたのか、でしょう?しかし、何故見張りが居る事が?」
(臭うんだよ、あっちこっちからな。とてもじゃないが、火薬の臭いが堪らない。一番近いのは11時方向・40mのビールバーのオープンカフェで新聞を読んでる奴、次に5時方向・52mのホテル2階部分)
どうやらスパイの報告は確かなようだ。内心驚きつつ、この「実験動物」の成果を確かめてみる
(早速試さないでください、刹那さん。しかし、あなたの嗅覚・聴力・知力、どれもずば抜けていますね・・・もしかして、自分と似たような事を「された」のですか?)
(フフ・・・私が自分で「した」のだ。それ以外の何がある?私は言うなれば「生物兵器」だ。お前の様にモルモットと同義語だ。お前ですら読めない所もあろう)
刹那は心の声でクリストフと会話する。刹那の「中」に入り込めるクリストフはあちこちを「漁って」いた
(・・・確かに核心部分は見せてくれませんね。まるで暗号化されているようだ。しかし、その他は丸見えですよ)
(確かに、それらを組み合わせればその暗号の配列は解けるだろうな。しかし、「AIの言語」を訳せなければ中身は分からんぞ?お前ではその情報を持って元の場所に逃げ込み、解析する事は不可能だ。従って貰おうか?)
確かに刹那の計画の核心部分は「パズルの様な断片的な情報」と「刹那の人工知能が持つ専用言語」によって2重に暗号化されている。しかし刹那の中を漁り終えたクリストフは苦笑交じりに言った
(・・・・その台詞は此方の台詞ですよ、刹那さん。あなたには協力しません。・・・カーウィン島に連れて行ってください。さもなくばこの情報を組織に回します。・・・・此方の能力を舐めないでください、解析要員に情報を渡せば解読可能です。そうなればあなたは破滅ですよ?)
(逆に脅しに来るか、小僧。・・・・・・いいだろう、興味がわいた。乗ってやる)

そんなこんなでベルカ騎士団の元に来たのだった。刹那にとってはどうでも良い目的だったが、情報が漏れるのは極力嫌った為止むを得ない事でもあった

軍事研究13回:MD・基地・敵首脳部攻撃能力及びソマリアへの展開事案

今回はMDの今後、及び敵国基地・首脳部攻撃能力に関しての研究と、ソマリア海族対策での陸上航空海上自衛隊展開に関する研究である
さて、4月の初めに北朝鮮がテポドン改造型ミサイル(ミサイルは飛翔物体全体を指す)の打ち上げが決行されたが、いずれの軌道衛星監視国家でも打ち上げ後の展開を確認できず、打ち上げ失敗との結論に至った

今回、日本への危機への除去対処の為にイージス・PAC-3が展開に至ったのは記憶に新しいだろう

しかし、これだけでは国家防衛は不可能に近い。「盾」をいくら頑丈にした所で壊れぬもの等存在しない。敵の「矛」が「盾」を破壊する前に敵の「矛」を破壊せねばならないのだ

当然盾を頑丈にするのは非常に重要だ。同時に敵に絶対「撃たせない」事も重要となってくる

MDのSM-3が今後進化していく事に関しては触れているので割愛させて頂く

問題はPAC-3だ。これはイラク戦争時にクウェート近郊PAC-2と共に展開、イラクの短距離弾道弾を多数迎撃している。もともと前線防衛用だが、市街地運用の実績はこれにあり、さらに実戦も経験済みだ。しかし、これには問題がある(都市への被弾は海上から来たたった一発の巡航ミサイルだ)

それはこのPAC-3は「局地防衛用」の対弾道ミサイルなのだ。射程距離が20km程度と足りない

そう、敵のミサイルが防空圏内を避けた(外れた)場合にそこに着弾すると言う事だ。これはどうしようもない。突入フェイズにおいて、当たる圏内に居なければ意味が無い

そこで防衛省はTHAAD(サッド:終末高々度地域防空システム、射程150km。最高速:秒速2500m。10連装ミサイル発射機、Xバンドのフェーズドアレイレーダー(AN/TPY-2)、指揮情報管制システムからなる。〔Xバンドレーダーは1000km以上の探知距離を持ち、飛来する弾道ミサイルの追跡・迎撃ミサイルの中間誘導も合わせて行う〕)の購入を検討している。これはSM-3・PAC-3の中間が迎撃範囲であり、迎撃範囲が広い。現にUAE向けの商談が進んでいる真っ最中だ。当然日本もこれを要求するだろう

THAADが導入される事で日本の脅威となるノドンや低空を燃料を減らして飛んでくるテポドンシリーズを迎撃できるだろう。こればかりは購入せねばならないが、最近朗報が入った

ゲーツ長官はこれまでの多くの計画から予算を削減し、F-22の生産停止などを決定。議会も認めた。F-Xの選択肢からF-22はほぼ消え失せたが、SM-3Block2やTHAAD等の開発に予算が増やされるとの事だ

最近になってTHAADは試験で命中させる事に成功したが、PAC-3の射程が短ければ未完全であれ導入せねばならないだろう。SM-3(日本海)・THAAD(日本海側沿岸)・PAC-3orPAC-3後継(首都圏重要施設・空自主要防空基地)の3段構えのMD迎撃網ならば迎撃率は理想値で99%以上、現実的数値でどんなに少なく見積もっても70%程度は行くだろう

そして敵に撃たせない事も重要だ。敵基地からミサイルが移動する事も十分考えられる。その際、その拠点を叩く為に日本海で戦闘機(F-2・護衛のF-15及びF-X)と空中給油機・AWACSを待機させたとしても発見・撃破は非常に難しい。砂漠における対地索敵能力が優れるE-8J-STARSをも用いたスカッド狩りですら大した戦果は挙げられなかったのだ。打ち漏らす事も十分考えねばならない

その際、敵の本拠地・首脳部を攻撃する事も考慮せねばならない。ソウルと違い、北朝鮮の首都は遠く、簡単には叩けない。在韓米軍・韓国空軍が開戦からすぐさま反攻できるかどうかにも掛かっているが、自国防衛は自国でやるべきだ。スタンドオフ兵器の調達や早期警戒衛星の整備も必要となってくるだろう。そうする事で直接攻撃を受ける事に危機感を持たせ、ある程度の抑止効果が狙える。(現在の自衛隊に朝鮮半島に攻め入れられるほどの輸送力は無く、帝国主義の復活とは程遠い事を忘れてはならない)

しかし!その為に必要な予算が絶対的に足りていない!!

問題はお金・・・と言う事なのだろう(ああ、悲しきかな日本の国防。経済大国なのに金が足りていないとは)

次はソマリアである

現在P-3Cが派遣される事が決定された。P-3C対潜哨戒機の拠点となるジプチ共和国と日本との間で、航空自衛隊が物資輸送などの面で支援にあたり、陸上自衛隊も基地警備任務などで支援を行うとのことだ

イラク以来の陸海空共同海外派遣任務と言う事になる

既に海上自衛隊の護衛艦は不審船対処を決行しており、完全に実戦のど真ん中に自衛隊は居る

現在ソマリアは完全に無政府状態だ。海賊で得た身代金で豪遊をかます程に旨味を得たソマリアの海賊は誰かが彼らに「教育」してやらねば何度でもやるだろう

その誰かとはソマリアに実権を持つ政府なのだが、それは機能していない。フォローすべき周辺国も大した海上警察力を持っていない。そうなれば「世界」がやらねばならない

海賊の武装、周辺国の能力・商船の数・海賊の数・・・etcこれらを見ればド素人でも一般の海上警察力では意味が無い事が分かる。マラッカはインドネシア・アチェ州の紛争が終結し、治安が改善されたことも海賊事件激減の背景にあるだけではなく、各国に海賊の拠点を攻撃できる警察力があるだけではなく、周辺国の海上警察力も充実しているからこそ成功したのだ

しかし、ソマリア周辺国ではこの方法は不可能に近い。無政府状態のソマリアでは海賊の拠点(港町)に対する陸地での取り締まりを警察力で行えず、これを取り締まるならば陸軍しかない。そしてそれを支援できるのも海軍しか存在しない

当然、ソマリア政府が実権を握れる様になって警察力を持てば各国は支援に回れば良い。だがそれでは時間が掛かりすぎる。今はすぐにでも商船を何事も無く通過させる様にしなければならないのだ

日本国内では「法案、法案」と口を揃えて言うものの、軍において法律なんかよりも重要なのはROE、交戦規定だ。これは有事やそれに近い状態・・・つまり法律の効果が薄く、超法規的処置(殺人・物資・土地調達・作戦遂行の為の警察権使用)を軍に行わせる為のルールだ

自衛隊ではこれはまだ不十分であると言えるだろう。ROEはほんの少ししか公表されない。しかし、公表されているものでも有事の状態になった時を除き、「自衛隊」が「軍」として動ける機能はあまり無い

ROEが整備され、発砲権限や護衛・追跡権限が完全に定められてこそ自衛隊は国防軍として成り立つ

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新章での求人・人物まとめ(統合されました)

大変遅ばせながら、これより求人活動を行います!

以下の事を絶対護ってください!

・氏名

・性別

・年齢

・コールサイン:
レイピア等のいわゆる脇役も可。但し、数字は明確にする事。例:「レイピア4」

・所属:「オーシア軍」・「ユーク軍」・「レジスタンス」・「"灰色の男達"直属」・「傭兵・オーシア側」・「傭兵・ユーク側」

「オーシア軍」・「ユーク軍」「傭兵・オーシア側」「傭兵・ユーク側」を選択した方は次の二つを選択してください。歌声によって集結する「ACES」の「英雄・支援」側・「灰色の男達」支援側

・口癖

・愛機(陸軍などの歩兵なら愛銃と装備・車両兵ならば愛車)


以下の事は守らなくてもまったく構いません!ただ書いて頂くと非常に助かります!


・経歴:1995年ベルカ戦争にて参加したか否か、持っている個人的な経歴、主人公「刹那」を知っているか、戦歴※撃墜数・車両撃破数・艦艇撃破数・出撃回数・被撃墜数

・趣味

・戦争嫌い
(又はPTSD持ち)か、戦争中毒か、どちらでも無い

・部隊がいるなら僚機・部隊名

・友人・交際関係

宜しくお願いしますm(_ _)m


用語集

AWACS
Airborne Warning and Control System
早期警戒管制システム

JSTARS
Joint Surveillance Target Attack Radar System
統合監視目標攻撃レーダー・システム

AOA
  Angle Of Attack
  迎え角。機体の基準軸と空気に対する機体の進行方向のなす角

CAP
Conbat Air Patrol
戦闘空中哨戒、一定時間指定空域に留まり敵機がいないか捜索する事。発見次第邀撃・撃破する

CAS
  Close Air Support
  近接航空支援。戦場で味方地上軍に対峙する敵地上軍に対して航空攻撃を行うこと。

CSAR
Combat Search And Rescue
戦闘捜索救難
戦闘地域への捜索救難部隊のこと

DCA
Defensive Counter Air
防勢対航空

FOX1
セミアクティブ・レーダー誘導ミサイル(AIM-7、R-27等)発射時のコール

FOX2
赤外線追尾ミサイル(AIM-9、R-73等)発射時のコール

FOX3
アクティブ・レーダー誘導ミサイル(AIM-120、R-77等)発射時のコール

HAVCAP
High Value Asset Combat Air Patrol
高価値資産防護戦闘空中哨戒
AWACSなどの高価値目標の護衛

SAM
Surface to Air Missile
艦対空・地対空ミサイル、射程5000m(有効射程2000m)の短距離から20km~200kmの中・長距離・対弾道ミサイルSAMまである。主に前者は赤外線、後者は中間慣性誘導・最終セミアクティブ・アクティブレーダー誘導である。
  ACE COMBATのように「旋回で避ける」事は困難で、少しでも被弾する可能性を減らすならバレルロールでミサイルの運動エネルギーを奪う事と欺瞞行為を効率的に行なう事である。だが世界一確実な回避方法は「撃たせない」事だけである。最新の艦対空SAMはマッハ3、50Gの重力加速度に耐えられる性能を持っており、戦闘機単体にミサイルを避ける事は不可能に近くなっている

AAM
  Air to Air Missile
  空対空ミサイル、射程2nm(ノーチカルマイル)~20nm(有効射程1.5~5nm)、射程5nm~50nm(有効射程20nm~10nm)主に前者は赤外線、後者は中間慣性誘導・最終セミアクティブ・アクティブレーダー誘導が主流
  ACE COMBATのように「旋回で避ける」事は困難で、少しでも被弾する可能性を減らすならバレルロールでミサイルの運動エネルギーを奪う事と欺瞞行為を効率的に行なう事である。だが世界一確実な回避方法は「撃たせない」事だけである。最新の短距離AAMは一度避けても、もう一度確実に追ってこれる程のシーカー首振り角を持っている

SEAD
Suppression of Enemy Air Defence
敵防空網制圧
敵の対空火器を制圧する任務、同義語にDEAD(防空網破壊任務)がある

アプローチ(コントロール)
Approach(Control)
地上基地または空母に帰還の為に接近している航空機の管制を行うセクションのこと

ウェーブオフ
Wave Off
着艦やり直しの指示

ゴーアラウンド
Go Around
着陸・着艦に失敗した際、再度着陸態勢に入ることを促すコール

シンガー
Singer
目標照準レーダー発信源を示す無線符丁
マッドと違い、敵の火器管制レーダーが走査モード(捜索)ではなく照準モード(捕捉・攻撃)で作動している場合にのみコールされる。
自機へSA-19から攻撃された場合、≪○○○○○(コールサイン)、シンガー19≫とコールする

ストライク(コントロール)
Strike (Control)
空母から数十キロ以遠でヘリコプターを含む航空機の任務を管制するセクションのこと

タキシー
Taxi
航空機による地上走行のこと

タワー
Tower
地上基地の航空管制セクションの中で特に滑走路上を管轄する部署のこと
小規模な基地や飛行場ではタキシングの管制も行う。

デパーチャー
Depature
出発している航空機の管制を行っている管制セクションのこと

ボルター
Bolter
着艦時、機体のアレスティング・フックが空母のアレスティング・ワイヤーに引っ掛からなかった場合のコール。

マーシャル(マーシャル)
Marshall(Control)
航空機の空中待機を管制するセクションのこと

マグナム
AGM-88 HARM(ハーム)発射時のコール

マッド
MUD
RWRが電波をキャッチした時のコール
通常はその後に種類と方位が付く。
自機が11時方向のSA-19の電波を捉えた場合、「○○○○○、マッド19、11時方向」と言われる

ライフル
AGM-65 MAVERICK(マヴェリック)発射時のコール

RWR
  Radar Warning System
  レーダー警戒受信機の略称。レーダー波の発せられている方位、脅威度、種類(機種の断定も出来る)を示す

MWS
  Missile Warning System
  ミサイル警報装置、飛来するミサイルが発生する熱源放射の紫外線を探知して警告を発する。この小説の世界では技術の進歩で30km先まで探査可能(現実は15km)

IFF
  Identification Friend or Foe
  敵味方警報装置、質問信号を相手のIFFに送って応答信号を決められた時間までに規則通りに返す事で敵味方識別する

ミュージックON/OFF
  ECM(Electronic countermeasures:電子攻撃)のON/OFFに関するコールです

EW
  Electronic Wafare
  電子戦。 ECM・ECCM等が主な兵器となるが事前調査が特に重要である

TEWS
  Tactical Electronic Warfare System
  戦術電子戦装置、ECM・ECCM等の電子機器が詰まった装置、戦闘機・電子戦機・攻撃機などに取り付けられる

ECM
  Electronic countermeasures
  強力な電波を発信して目潰しを掛けるバレージ(弾幕)妨害、実機と同様なドップラーシフトを打ち返しての速度欺瞞(Doppler Gate Stealer)、反射波の位相を変化させる角度欺瞞(Angle Gate Stealer)、反射波を時間差をもって打ち返す距離欺瞞(Range Gate Stealer)等がある。だが、最近のARHAAM(アクティブレーダー誘導)にはECMの発生源〔HOJ(Home On Jamming)〕に向かう性能があるので実際は正面戦闘だと使いにくいと思われる。

「でもそんなの関係ねえ!」

対抗手段にECCM(Electronic Counter-Counter Measures:対電子妨害手段)がある。

ECCM
  Electronic Counter-Counter Measures
  対電子妨害手段、ECMを打破し、通信・索敵を確実にする為の手段(ECMと技術でイタチゴッコしてます)

BVR
  Beyond Visual Range
  目視外距離、現代航空戦闘ではこの範囲で敵機を索敵、攻撃する事が基本(SAHR・AHRAAM〔セミアクティブ・アクティブレーダー誘導空対空ミサイル〕や中距離~対弾道弾SAMの類、「トマホーク」や各種長距離対地・対艦ミサイル等のスタンドオフ兵器等が「BVR専用」兵器となっている。これ等の最終誘導の多くにはアクティブ・パッシブの索敵装置がミサイル本体に備わっている)

戦術空中発射デコイ・戦術空中曳航デコイ
  前者はレーダー防空網にわざと突っ込ませ、敵側に弾薬の消費と混乱を作り出す囮。後者はARHAAM/SAM(アクティブレーダー誘導対空ミサイル)を電波でデコイに引き寄せ攪乱させる。デコイは破壊されるが戦闘機は無傷にできる。だがアフターバーナーを焚くとデコイを牽引するワイヤーが切れて効果が無くなる。後者が普及している

EO
  Electro Optics
  電子光学機器。FLIRやIRSTに代表される赤外線センサやTVセンサ、レーザー等光を電子的手段で利用することの総称。精密対地攻撃には欠かせない装置

FLIR
  Foward Locking Infra-Red
  前方赤外線(画像装置)、目標及び外界等の赤外線画像を得る装置。主に夜間における航法及び対地攻撃に用いられる。専用ハードポイントか中距離AAM用ハードポイントを使用する。最近のものはEOとして統一されており、F-35やF-22等のステルス機は機内にそれを搭載する

IRST
  Infra-Red Search and Track
  赤外線捜索追尾(装置)。相手のエンジンや空力加熱により放射される赤外線を画像センサで受動的に探知し、追尾する装置。

FAE
  Fuel Air Explosive
  燃料気化爆弾。Thermobaric爆弾とも呼ぶ。可燃性液体の霧を爆薬で広範囲に散布し、着火することによる高温と衝撃波で目標を破壊する爆弾。しかし、戦車等の密閉空間と高い強度を持つターゲットには効果が無い

FBW
  Fly By Wire
  従来の操縦索やロッドの代わりに電気信号をアクチュエータに送り、舵面を制御すること。反応速度が速い

チャフ
  chaff
  アルミコーティングされたグラスファイバのようにレーダー電波を良く反射する物体を機体から放出することにより、相手のレーダーや、レーダー誘導ミサイルを欺瞞する。周波数ごとにカッティングされており、適切な周波数に合わせて撒く必要がある(自動コンピューター化されているので無問題だが)

フレア
  flare
  強い赤外線を放射する物体を機体から射出することにより、相手の赤外線追尾ミサイルを欺瞞する。 最近のミサイルには通用しにくいが、高熱化、広範囲化、赤外線周波数をケロシン燃焼の周波数に近づける等改良が続けられている

DIRCM
  Directional Infrared Counter Measures
  指向性赤外線妨害装置。輸送機や大型輸送機・大型ヘリには自機に接近する赤外線追尾ミサイルのシーカーに、赤外線ビームを照射して無力化する機器を搭載する場合がある。 この小説ではIRジャマーの名称にしている
  他にも中型ヘリや追加装備で輸送機の場合は赤外線ランプを高速回転し、周りのミラー型反射装置で赤外線を乱反射させてIRシーカーを撹乱させるモノがある

JDAM
  Joint Direct Attack Munitions
  GBU-31等、爆弾の尾部にGPSとINSを組み合わせた誘導装置を組み込んだ次世代誘導爆弾。低コストが売り

RCS
  Radar Cross Section
  レーダ断面積。レーダの受信アンテナの方向に対する目標の有効反射電力と等価な反射強度を有する球の断面積で表され、値が大きいほどレーダに探知され易い(しかし、小さくてもステルスにはなりえない。さまざまな要因をクリアしなければならない)

TWS
  Track While Scan
  捜索中追尾(モード)。レーダーモードの1つで捜索中のレーダビーム走査の度に得られる目標の反射信号による位置データを、計算機にてα-βフィルタ等を用いた処理を行うことにより、目標の航跡を求める。追尾精度はSTTに比べると粗いが複数目標を同時に追尾可能であるため最近の戦闘機のレーダには必ずこのモードが備わっている。ACE COMBATの様な同時発射も出来る(最新ので最大8基~12基を誘導できる、敵1機あたり2基ずつ時間差を置いて放てばほぼ100%命中する。しかしCAP・HAVCAPでは推奨されない。有用な火器が余分に減るからである。その為、最大射程のおよそ半分以下が「ミサイルの運動エネルギーが高く、通常では回避不能の距離」として「有効射程」として設けられ、この距離で発射する事が推奨される。

STT
  Single Target Track
  単一目標追尾。レーダビームを連続的に目標に向けて角度及び距離を正確に測定する。(STTを開始する前にレーダービームを目標に合わせるることを捕捉(acquisition)と呼ぶ)

WP(ウェイポイント)
  waypoint
  自機が飛行すべき経路上の進路変更点又は航法上の参照地点

軍事研究第12回:日米印関係について及び武器輸出について

今回はインド洋におけるパワーバランス及び日本製武器輸出に関して言及したい

現在アフガンのタリバン掃討作戦支援のために補給艦及び護衛艦が派遣されているインド洋で、大きな力が動いている

インドはインド洋の制空・制海権をかなり欲しているのだ(あまり表ざたにはなっていないし、誰も無理に取ろうとはしていないが)

さらに接近しているとは言えどインドがアメリカと同一歩調を取ると必ずしも言えない(大国意識が強く、外交において独自性を打ち出す傾向が強いと見られている。また、ネルー大統領の時代から反米意識が強い国だとか)

これの何所が日本に脅威となるんだ?と思われる方も多いだろう。しかし、2つの点で大きく問題がある

インド洋・英国領のチャゴス諸島中の一環礁であるディエゴ・ガルシア島には、米軍の航空基地がある。実は第7・第3艦隊に匹敵するほどのアジア~中東間の戦闘抑止力となっているだけではなく、アメリカの軍事戦略上の要衝でもある。(日本のタンカーが常日頃から護衛なしで航行できるのはひとえにこの基地のお陰とも言えよう)

そして、この基地への主な補給は日本の沖縄に頼らざるを得ない立地なのだ

インドに制空・制海権が渡ると起きる事は、以下の通りだ

・沖縄からの補給が不透明となり、この基地は補給を受けづらくなる(もし補給の為の通行を許可しなかった場合、補給は受けられなくなる)

・基地がその価値を失えば、抑止力を失った南アジア~ペルシャ湾岸にわたるインド洋地域は覇権争いの舞台となり、その地域の航行は極めて危険なものになる可能性がある

そう、日本は当然だが、それ以上にインドネシアなどをはじめとするアジア各国は、中東地域に多くの出稼ぎ労働者を送っており、経済的に見て日本とは比較にならないほど中東への依存度が高い。つまり彼らが最もダメージを受ける可能性があるのだ。さらに米国の対外政策も大きく転換せねばならなくなる

アメリカがディエゴ・ガルシア基地の空軍によって、インド洋に対する制空権を持つという今の状態があればこそ、アジア諸国は安心してこの地域を通行できるというのが現実的な考えだろうと推測される

さらに沖縄にこのディエゴ・ガルシア基地の補給基地を設けている以上は日本も直接攻撃を受ける可能性は0ではない。(インドは軽空母も保有している上に核戦力もある)

この基地を巡って紛争や米印が緊張関係に入れば日本も巻き込まれるのは必至なのだ

そういう事をさせない為にも、日米同盟を堅持してこのアジアの生命線におけるパワーバランスを維持し、日印関係を悪くせず、米印間の緩衝材としても日本がこの問題に取り組むべきなのだ

これが出来なければ、アジアへの経済的ダメージは防げず、自衛隊の護衛無しではタンカーがこの海域を進むのは危険となり得る

逆に言えば、だ。中国・パキスタンは共に関係が良い。しかし、パキスタンとインドは関係は例のテロ事件で悪化している。インドに関しては中国は傍観している。日本の主な仮想敵国は中国・ロシアである事に変わりは無く、敵を増やしても意味は無い。インドと軍事・民間両面の協定を結びつつある今、保険の一つとしても日本は早く経済を安定させて、インドとの経済的関係良くしておき、接近する必要がある(ロシアはパキスタンの戦闘機事業には積極的ではない。中国の戦闘機計画「FC-1」の輸入をすると決定した際にロシアは手を引いている。しかし、結局はF-16に主力を譲りそうだ)


もう一つ、日本製の武器・兵器輸出に関してだ

日本は武器輸出3原則により、武器を諸外国には売れない。それだけではなく、さらに制約が掛かっているという

それは海外での演習にて、修理する為の部品がない!といった事態でその時送られる部品一つですら「輸出」扱いになるという(射撃の選手が外国の競技場に銃を持っていくときにも「輸出」、そこから持ち帰るときも「輸入」になる)

さて、ここで輸出入審査を受けねばならない。当然「輸出入品」にはさまざまな制約が掛かるが、武器輸出3原則で「武器」に当たるものはさらに制約が掛かる為、余計に金がかかったりするとか

元はといえば共産国には売らないと言うものだったのが変化してこうなったのだが、この所為で国産兵器は高騰している

さらに別問題として、実戦における性能をチェックできない事も上げられる(試験ではなく「武人の蛮用」に耐えらるかどうかや、問題性の指摘も難しくなる)

兵器・武器は血で洗われ・磨かれてこそ、その能力は上がるものだ

さらに輸出する事でその相手に良い印象を抱かせる事にもなる

武器輸出での全体的なメリットを纏めると

1・相手国用に大量生産する必要が生じ、一つあたりの設備投資額が減って兵器・武器の額は下がっていく(量産効果により安くなる)

2・相手国が紛争国なら実戦での問題点が必然と浮き上がり、実用性が上がる

3・ハイテク兵器であれば、相手国は技術仕官を輸出国に派遣し、技術を学びに来る。その士官が自国に戻ればその技術・知識を元に輸出国の兵器・武器の利点をあげ、結果的に追加投資による経済効果や関係良好化にもつながる

以上が主なメリットだ。加えてデメリットも存在する
1・兵器のデータを輸出国にある程度開示せねばならなくなる

2・捕獲された場合や、相手国との関係が悪化した場合に仮想敵国にそのデータが漏れる可能性がある

しかしながらデメリットはモンキーモデルやブラックボックス化させれば相手国はそのデータを全て知る事はない。その上、ブラックボックス化させれば部品整備は輸出国頼りになる(現に空自F-15Jの一部もブラックボックス化されている。ブラックボックス化された部品は無理に解析出来ない様にされている物も結構ある)

その為、メリット1・2による見返りが圧倒的に大きいのだ

因みに、あまり知られていないが大手銃器メーカーの削り出し器の多くは日本製という噂を結構聞く。
それを採用する理由は「正確に削れるから」だそうだ

豊和製のAR-18も他のAR-18よりも弾が良く当たったとも聞く

日本製武器は対外的な輸出において高い評価を得ているのにも拘らず、輸出がされていない

そこで提案である。不景気の時は防衛産業の輸出事業を許可してはいかがだろうか

我が国は、第一次・第二次産業に支えられた輸出・サービス産業によって栄えているのだ。それが危機に陥っている今、いつまでもキレイな手のままでは傷が癒えるのに時間が掛かる。少しでも傷を早く治癒させる為にも多少は手を汚すべきだろう。経済大国の経済が落ち込んでいては、世界の経済も落ち込むというものだ。

当ブログ「SS」及び「防衛研究」には著作権があり、無許可転用を禁ずる

 

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