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第十五話β:巨人達の咆哮

ユージア南西部 17:02
(作戦は順調に推移・・・壊滅も時間の問題か・・・・)
刹那は地上の施設の破壊率を調べていた。ヴァイパー・オメガ隊が敵地上施設への攻撃を順調に進ませている。制空権も殆ど此方に傾いていた。
≪ヴァイパー4、シーカーオープン!FOX2!!FOX2!!≫
≪グッキル!レイピア4!≫
≪ダルモエード3、リリース!≫
≪YAAHAAHA!!!エルジアの奴等が逃げてくぜ!!良い様だ!!≫
≪メビウス1OWN SHOT DOWN!!≫
≪クソッ!ケツに付かれた!振り切れない!!誰か助けてくれ!!!うああああ!≫
≪ブルー2が食われた!!・・・ッッ!!しまった!正面上!?≫
≪遅いんだよ!レイピア2!Fire!≫
≪グッキル!レイピア2!≫
≪クソッたれ!!迎撃隊損耗率65%!援軍はまだか!?≫

南の目標α上空空域では今も空戦が行なわれている。そっちはもう直ぐ制圧できそうだ。目標ブラヴォーはクレーター内に集光用のパネルと操作タワーがまだ残っている程度だ。そっちも後五分もあれば任務完遂できるだろう。その時、IRSTに反応が出た。
「・・・・・!此方ブラックデスサイズ、各隊に警告。機影1、ベクトル360より650ktで接近中だ。余力があれば攻撃しろ」
≪たった一機?偵察機か?≫

僚機の反応を聞いてIRSTで再度確認する。
「ネガテイブ、速度、赤外線反応から見て戦闘機だ。しかも何かデカイのを主翼かにぶら下げているのがIRST上に出ている。長距離ミサイルと見て間違いない」
≪了解、留意する。・・・が、攻撃隊の安全確保の為に貴機に迎撃を頼みたい≫

少し考えて、答えを出した。
「・・・・Roger、迎撃体制に移る。・・・・・ヘッドオン、マスターアームON。距離40nm、140秒後に交差する。」
武器は機銃、増槽、そして"自分"。十二分すぎる。例え相手が核ミサイルでも自分の五体満足であれば良い。それが刹那にとって全てだからだ。言葉も、思想も、ドラッグも、戦争も、殺しも、全てが刹那にとっては暇潰しの遊びなのだから。
「・・・・30・・・・25・・・ッッ!・・・・フェニックスミサイルか!!」
敵機がミサイルを発射したようだ。警報音と上昇するミサイル、距離から言ってAIM-154フェニックスらしかった。刹那は落ち着いて敵のミサイルの機動を見極める。
(急降下しながら突っ込んでくるって事は・・・ギリギリでかわしても間に合わない・・・だったら!)
操縦桿を左に倒し左フットバーを蹴っ飛ばす、180度ロールしたら左フットバーから足をどかし、操縦桿を手前に引きスロットルレバーをA/Bに叩き込む。・・・・つまりはパワースパイラルダイブをしたのだ。機体が急降下を始める。あっと言う間も無く900ktを超える。高度15000で水平に戻し、エンジンをスクラム・エンジンに切り替える。エンジンフィンを折りたたみ、超音速で吸気される空気を直接燃焼室送りながらに徐々にスペース狭めながら圧縮し、液体水素を液体窒素から分離させてから気化させ、燃焼室に送り込み、圧縮空気と共に燃焼。その間にも敵のフェニックスミサイルは頭上から迫っていた。命中まで後5秒まで待ち、敵機に向けて急上昇する。するとミサイルもちゃんと付いてきた。後は敵機に突っ込むのみ。もし相手が正面攻撃を避けてもバルカンで仕留めるし、ミサイルを使ってきても後ろの敵のフェニックスをデコイ代わりに避けるつもりだ。
≪成程・・・中々出来る奴じゃないか・・・≫
敵機はミサイルを連射する過ちは犯さなかった。此方を仕留めてから後ろをやるつもりだろう。その声は刹那には聞き覚えはあった。
「南雲・・・か。成程、やはり裏切り者だったか・・・・お前も私も同じ穴の狢って事だな」
≪刹那一佐!?・・・・まさかこの戦争に参加しているとは・・・・≫
「此処で会ったが百年目ってな・・・・・死んでもらうぞ。私は今迄裏切り者を一人も許した事など、無い」

奴がアナトリア人で妻子だって事は仲間だった頃既に知ってはいた。それでも利用したのは面白そうな奴だったからである。一度助けた事はあったが、ここは戦場。敵は殺すしかない。
≪くっ・・・ロック・オン!FOX2!≫
正面からIRミサイルR-73が飛んでくる。
「甘い」
ヴァアアアア!グワッ!!!

刹那は機銃でミサイルを撃墜した。ミサイルの破片が正面から当たり、機体のあちこちに被弾した。それでも突っ込む。スホーイの弱点、それは機関砲の弾数が少ない事と多目的処置能力が低い事だ。もし今の破片でこっちの機関砲がいかれても、特攻すれば良い事だ。
≪クソ!何て奴だ!喰らえ!!≫
「堕ちろ。FOX3」
ヴァアアアアアアア!!!!!ヴーーーーーー!!!!!

ファントムのM61A2バルカン砲とスホーイのGSh-301が火を吹く。だがどちらも当たらないまま、通過した。
(今見えた曳航弾は、45発、90発は使っているな・・・弾数の多いこっちが有利なんだ)
刹那は敵が使った機関砲弾を正確に割り出しながら、エンジンを通常の奴に戻し左ハイG旋回に入った。Gが心地よく感じられる。このときだけ刹那はソラを飛んでいるという錯覚に陥る
スー・・・ハー・・・スー・・・・ハー・・・・
呼吸とGで軋む機体の音、そしてエンジンの音がコックピット中に聞こえる。Gは既に7.9Gを数えている。視界が黒ずんでいくが、あくまで刹那は落ち着いていた。向こうは比較的機体に無理をかけていないようだ。何故なら対空ミサイルが満杯の状態なのだから投棄しない限りは負荷はかけられない。やがて敵機の背中を捉えた
「ケツを取った・・・・・」
≪今だ!喰らえっ!!≫
ドシュ!シャアアア!!

敵機がHMDを使ってR-73を撃ってきた。R-73は少しだけ直進し、母機が指示する方向急ターンした
ビイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!
「!・・・」
刹那はそれでも尚落ち着きながら、チャフ・フレアデイスペンサーからフレア全放出と耐G増槽全パージを一瞬でおこないながらさらに追跡する。ミサイルは増槽に向かっていって爆発した。
≪何!?≫
「捉えた、FOX3!」
ヴァアアアアアア!!ガンガンガンガン!!!!

旋回している敵機は被弾面積が増えるため非常に狙いやすい。あっと言う間に機首からストレーキ、左主翼に命中した。その直後敵機からパイロットが脱出したのを確認すると止めを刺すために旋回を開始した。もう既に敵の施設は沈黙したようだ。その瞬間
≪・・・ザーザザッッザッ!アルファ6よりアルファ1!STNが発砲!至急退避してください!≫
「!チイイ!!ブラックデスサイズよりスカイアイ!ストーンヘンジが発砲!各隊に警報を出せ!」

そう刹那は言いながら機体を急降下させた。
≪2千フィート以下!?地下にはもぐれないぞ!≫
≪峡谷だ!峡谷に入れ!≫
≪そんな狭い所を!?自殺行為だ!≫
≪死にたくなければ黙って行け!≫

刹那はスカイアイのカウントが始まる直前に峡谷に突入した。と同時に砲弾の威力を確かめるために遅れている僚機を見た。
≪着弾まで後10・・9・・8・・7・・6・・5・・4・・3・・2・・・インパクト!!≫
ズガアアアアアアアアン!!!ギュバアアアア!!!!ズギャアアアアアアアン!!!
≪ヴァイパー2墜落!≫
≪オメガ1墜落!!≫
≪第二派来るぞ!≫
ズガアアアアアアアアン!!!ギュバアアアア!!!!ズギャアアアアアアアン!!!グバアアアアアア!!!!!
≪レイピア7墜落!≫
≪オメガ8墜落!!≫
≪チェックシックス!!敵戦闘機!!峡谷内に侵入!!≫

AWACSの無線で後方を振り返ると敵機が送り狼のように引っ付いてきた。前にはダルモエード3が低速で飛んでいる。その理由は搭載された爆弾だった。今落とせば峡谷が土砂崩れを起こす。
「ダルモエード3へ此方ブラックデスサイズ。後ろの敵機を振り切りたい。2マイル先に急なS字カーブがある。」
≪まさか!?そこに爆弾を落とせとおっしゃるんで御座いますですか!?どうかしているので御座いますですか!?≫
「構わん!!やるんだ!!」
≪りょ、了解!・・・・・・・・・・リリース!!≫
ヒュウウウウウゥゥゥゥ・・・・グワッ!!!!!ドザザザザザ!!!!!
≪ブルー3、FOX2!≫

ダルモエード3がハイG旋回しながら投下した爆弾は切り立った崖に命中した。上はSTN、左右は崖、前は崩れる崖、後ろからはIRミサイル・・・敵も上昇は出来ないなら勝ち目はある。
「突っ込む!!上手くいってくれよ!」
そう呟きながら崩れる崖のど真ん中に突っ込んでいった。微妙に開いた所を通っていく。一つ間違えれば土砂とキスするのだ。冷や汗が背中全体に噴出した。そして
「よしっ!抜けた!!」
≪んな!?うわああああああああ!!!!!ザーーーーー・・・・・・≫

峡谷から飛び出ないように機体を安定させながらSTN射程外へと逃れた。

今作戦でエルジアは軍事用の電力を6割失った。だが、この作戦の損害はISAF上層部の想像以上に多かった。だが、SAFによるデータ収集により正しいSTN射程と威力が確認されたのは大きな収集だった。

Fin
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第十五話α:巨人たちの咆哮・・・・前編

ノースポイント 入間統合自衛軍基地地下5階会議室 12月16日 01:45
「この戦争の折り合いはどうつけるのだ!?」
「やはり、武力介入でしか・・・」
「しかし!UNFの戦力は割けられん!!各国もPKOは出せないと言っている」
「では国連総会に提訴してみるか!?腐った利権の亡者共、しかも灰色の息の掛かった奴等が大使等が我々の言う事を素直に聞くか!?」
「し、しかし!!このままでは・・・」

もう議論が始まってから10時間は経つ。彼等は刹那同様にUNF第一機動連隊所属の各国の軍人達だ。階級は大体尉官から~佐官クラス、彼等の部下には特殊部隊出身者で編成されている。
「・・・・」
刹那はこの議論は聞いてはいたが発言はしなかった。実質リーダー格の刹那だったが同じ所から抜け出せない議論に厭きれていたのだろう。
(軍人ではこれぐらいが限界だな・・・・政治家でもマフィアでもそうだろうが・・・・)
そう刹那は考えていた。
「中佐!あなたはまだ発言してませんぞ!!何か意見はあるのでは!?」
周りの視線からそろそろ限界かなと思い、重かった口を開いた。
「・・・・貴官らは未だに同じ議論で争っているようだな。・・・・・・君達は特殊部隊だろう?だったら非公式にエルジアを苦しめ灰色の計画を妨害できる作戦を練ったらどうだ?こんな議論聞いているよりかゴミ袋と話してる方が10倍は建設的で効果的だよ」
「うっ・・・・」
相手が皆ひるんだ隙を付いて一気に畳み掛けた。
「まったく・・・飢えからの命令が無ければ何ら動けないのか?そんなのだから何時まで経っても軍人は軍人なんだ。たまには自分で大規模な作戦立案や部隊編成を考えてみろ。それが出来なければ狗に変わりは無い。銃を取り、頭を振り絞って考えて見ろ。それが出来なければ第一機動連隊から外されるのだからな・・・・先に失礼する。私の部隊の指揮権も君等に預けよう。当分の間はSAFとして活動するよ」
そう言うと席から立ち上がり、会議室のドアを開けて上に通じるエレベータに向かった。エレベータに乗った後に衛星携帯で自分の部下に指揮権が他に預けられた事を告げた。地上に着くのと同時に、愛機に向かった。これから"暇つぶしの殺し合いに"大陸内部の太陽光発電所を爆撃する為に・・・・

ユージア南西部 16:45
≪此方AWACSスカイ・アイ、目標は大陸深部の太陽光発電所と付随する建物だ。作戦開始!≫
≪ダルモエード3、了解で御座いますです≫
≪此方ツクヨミ、了解≫
≪此方レイピア5了解≫
≪ブラックデスサイズ・・・了解。・・・・っとIRSTに感。エルジアの歓迎委員会だ。機数15・・・大型双発機6・・・小型単発機・・・4・・・可変翼機・・・5・・・各機BVRスタンバイ≫

正面IRSTに捉えた敵機の数を読み上げながら僚機に合図を送る。
≪此方スカイアイ、中間誘導は任せてくれ。10カウント後に発射≫
≪レイピア5よりレイピア各機へ、了解か?≫
≪レイピア2了解≫
≪レイピア6了解、ミーテイア、スタンバイ!≫
≪ツクヨミ了解、AMRAAMスタンバイ≫
≪シグマ1了解、シグマ2へ、直ぐに格闘戦になる。カバー頼むぞ≫
≪シグマ2了解≫
≪メビウス1AMRAAMセット・・・マスターアームON!≫
≪オメガ11よりダルモエード3、ヴァイパー1へ、我々は高度を落として攻撃速度に上げる!≫
≪カウントダウン開始!10・・9・・8・・7・・6・・5・・4・・3・・2・・・・Now!≫
≪≪≪≪≪≪FOX3!!!≫≫≫≫≫≫

呼吸を合わせて味方機からミサイルが発射される。だが敵機からミサイルが発射されたのを見逃さなかった
≪ブラックデスサイズより各機へ、敵機もミサイルを発射。これより当機が特殊ECM戦を開始する。此方側のミサイルを除きレーダーが無効になる為、有視界戦闘で対処されたし≫
≪此方スカイアイ、了解。暫くは管制が効かなくなる。無線での連絡は可能なんだな?≫
≪当然だ。それで戦況を判断して欲しい≫

そこまで言うとECM戦と書かれたスイッチを押す。C4I(通信・指揮統合システム)を直接弄くってコントロールを乱す電波とある一定の周波数とIFFを判別し、それを妨害する電波を発信させる。敵機のミサイルが僚機を追尾しなくなり、直進するのがIRST上に見えた。此方のミサイルも敵機に迫っていく。
≪3・・2・・1・・着弾、Now・・・・スカイアイへ戦果報告、撃墜5、撃破2、残りはドロップタンクとチャフを使って避けた様だ≫
≪了解ブラックデスサイズ、そのまま高みの見物と洒落込んでくれ。レイピア5!エンゲージ!≫
≪メビウス1エンゲージ!!アフマドさんには負けませんよ!≫
≪言ってろ!レイピア2エンゲージ!!≫

各機が前進を開始する。刹那の任務はデータ収集だった。まだ彼等攻撃隊は知らないがこれはストーンヘンジの射程を見極め、特殊砲弾の威力を確かめる為の囮なのだった。刹那の機体は高度35000フィート上空で敵地施設上を飛んでいた。敵のレーダーはとっくの昔に反応していたが、ミサイルを5~6発放っても高速で回避される為に沈黙していた。
≪此方オメガ11・・・間も無く目標αに突入する。全機上昇!!≫
オメガ隊以下敵施設攻撃隊が一気に上昇していくのがIRST上で確認できた。その次の瞬間・・・
ズガアアン!!
≪うわっ!?オメガ11イジェクト!!イジェ―――≫
≪各機気をつけろ!!対空砲火だ!!≫

IRST上に出ていたオメガ11のTNDが爆発した。その周囲では濃密な対空砲火が生み出されていた。
≪ブラックデスサイズより攻撃隊各機、敵の対空砲火が厚い様だな。援護を要請するか?≫
≪特殊戦の手を借りるまでも無い!オメガ2!突っ込むぞ!うわっ!SAMだ!!≫
≪・・・・見ちゃいれないな。不発設定、FOX1≫
直ぐにSAMから発射されたミサイルをロックして零式奮進弾を放った。零式奮進弾が敵のミサイルに直撃し、粉砕した。
≪た、助かった・・・≫
≪ダルモエード3、此方ブラックデスサイズ。敵の高射砲は二基だけか?再度確認しろ≫
≪は、はい、そうで御座いますですが・・・・どうかしたので御座いますですか?≫
≪了解≫

刹那はそのやり取りが終わると、ふと思考に入った。
(新型の対空砲弾、か。成程ストーンヘンジの技術を応用したのか・・・・だったら、簡単に崩せる)
機体を急降下させた。既に音速を超えている。
≪ターゲット・・・・Lock・ON!!FOX1!!≫
胴体下に半分埋め込まれた零式奮進弾の残弾3発を全て使い切り、残りはバルカンと増槽のみ、それで目標α・・・敵のSAMと高射砲に叩き込む。
≪目標沈黙。残りはAAGUNだ。低空侵入時に注意しとけ≫
≪此方オメガ4、助かったよ特殊戦!リリース!≫

機を持ち上げて友軍とバトンタッチするように上昇に転じる。友軍機が爆弾を落としていく。敵の施設や太陽光発電のパネルに当たり、爆発。破片が太陽光を反射し、中々幻想的な世界を作っていた。

Fin

第十四話:灰色の脅威

セレス海 12月2日 15:40
≪中佐、ファントムが借りれて良かったですね。護衛機も無しに此処を渡ってきた時は心許なかったので・・・・≫
「まったくだ。オーシアもユークも万々歳だな」

刹那は中立軍救援任務を一昨日に終わらせてISAF軍指揮下に戻ろうとした時リップサービスとしてオーシア空軍から退役前のファントムを無料で譲与された。一人乗り用にする為の改造と整備の影響で一日出発が遅れたもののユークも空中給油機まで出してくれると言った。まあ、見返りとしては丁度良いくらいだとは思うが。
「出来れば護衛機を付けて貰いたかったなあ。なあミシェル」
≪ええ・・・我々は何時も狙われてますからねえ。特に旧南ベルカ産業廠・・いえノースオーシアグランダーIGの重役達に。ま、貴方一人でオーシア、ユーク軍の総戦力と互角ですから心配はしてないんですけどねえ≫
「おいおい、それを言うなよ。何時でも"拘束術式零号"が解放できるとは限らないんだから・・・・・・!!」

刹那はレーダーの微弱な反応を見逃さなかった。
「噂をすれば何とやらって奴だ・・・・灰色のお出迎えだぜ。ロックンロール」
≪私達は邪魔かしら?≫
「その通りだな。25mmで自衛してくれるとありがたい」
≪了解。では十分ごとに定時連絡を≫

プッと無線が切れる。自機は敵機に向け軽く旋回しAC-130はユークの空中給油機とのランデブーポイントに急ぐ。急いで救援を要請するためだ。ユーク防空識別圏内まであと20km・・・・そこまで気付かない振りをしても良かったのだが、どうも通してくれそうに無い。
(敵機はレーダーの微弱な反応からステルスと分かる・・・・だが、F-22よりも反応がデカイ・・・・Su-50も同じだ。レーダー、機体がよぼよぼの老兵とは言え舐めてもらっては困るな)
内心相手がレーザーを使ってきてでも避けられる自信はある。天性の第六感が動けばどんな敵でも地獄に叩き落せるのだから・・・。
≪敵機反転。交戦体勢に入ったようです≫
≪良し、第一射よーい≫

混線して来た敵の無線。それらの発信源を捉えて敵をでディスプレイに捉える。
(来るッ!)
≪Fire!≫

瞬時に機体を捻って敵機が放った赤い光をかわす。
≪避けた!?≫
(正確ゆえに予測しやすい攻撃だな。問題外だ)

手に取る様に頭の中に敵の動きが映る。機龍タイプのはパルスレーザーで命中率よりも連射による面制圧が主になる。こいつはモルガンタイプのレーザーだった。パルスレーザーの面制圧なら確実に撃墜されただろう。こんな"点"を狙うレーザーでは問題外だった。
≪ま、ま、まぐれだ!落ち着け!≫
相手は相当慌てているようだった。そりゃそうだ一秒で地球七周する"光速"で飛んでくる何千度の光をかわすなんて人間では出来ないのだから
(落ち着けって言えば言うほど落ち着けないのが人間なのさ。こいつらに本当の機動戦闘ってのを教えてやる)
ニヤ付きながらあわてている敵機に近づいた。どうやら一撃で何もかも一切合切決すると確信していたようだ。敵機の形状はフランカーにX-29を足して二で割ったような形状だった。資料で一度見た事はある。ADFX-01モルガン・・・・・の量産型のようだ。数は四機
「ついて来れるか!?私のスピードに!!」
一気にアフターバーナにスロットルを倒す。まずは慌てふためく隊長機に接近した。
≪ブ、ブレイク!か、か、囲めば落とせる筈だ!≫
「機銃射程での格闘戦ってのはな、どんなに囲んでも陸戦とは違って攻撃する方は一機でしか出来ないんだ―――ぜッ!!」
ヴァアアアアアアアアアアアア!!!ガン!ゴン!ベキ!ガヒュン!ガキュッ!ギュバアッ!!!!

ヘッドトウヘッドで機銃攻撃を決める。コックピットから後部のエアブレーキまで20発以上の20mm弾が直撃する。ベイルアウトさせずに確実に殺す。さもなくばもう一度自身の命だけを狙うだろうから。
「スプラッシュ1、次はどいつだ!」
≪隊長が落ちた!≫
≪クソッ俺が囮になる!レッド2、3!奴にFOX2アタックだ!≫
≪コピー!!≫

敵機が前に出てきた。明らかにこいつは囮だそれに乗るほど馬鹿ではない。一気に急降下する。
(よーし良い子だ・・・・付いて来いよ。地獄への直行便は直ぐに終点に着くから・・・・な)
敵機も喰らい付いてくる。後ろから機銃弾が襲って来た。それを上手くかわしながら海面を目指す。敵機もスピードが増しているようだ。
(待ってろよ・・今すぐに地獄に送ってやるからなぁ・・3・・2・・1・・Now!!)
海面まで5000フィートでエアブレーキ、スロットルオフで急減速した敵機からは何所に行ったかなど分からずオーバーシュートした。
≪き、消えた!?何所だ!?何所に行った!?≫
「素人め、FOX3」
ヴァアアアアアアアア!!!!ガン!ゴン!ビチッ!ガウン!バキッ!ズガアン!!

反転しようとした敵機の背中部分からコックピットを綺麗に20mm弾が抉り取り、爆発四散した。
≪レッド3!クソ!仇はとる!FOX2!FOX2!≫
≪FOX2!!落ちろ!落ちろ!落ちろぉ!≫

残り二機からミサイルが飛んできたが、角度がかなりある。いくらオフボアサイトミサイルでも正面に撃たないと命中精度は悪くなるのだ。フレアをばら撒きながら後ろに喰い付くミサイルの動きを良く見る。降下している機体をそのまま海面ギリギリで水平に持ち直す。
「本当の機動戦闘ってのは、こうやるんだ!」
ミサイルの信管が作動するかしないかの瞬間に操縦桿を引いた。ハイGで旋回したため旋回角度に切り込むように機体がエッジを書きながらほぼ垂直に上昇し始めた。すると機体の出す排気によって海面がうねり、大きな波が後ろから来たミサイルに直撃した。そのまま機体を敵機に向ける
≪こ、こっちに来る!?た、助けてくれ!!≫
敵機はヘッドトウヘッドは避けて逃げ出した。その瞬間を刹那は見逃さなかった。
「ケツを見せたら負けなんだ。FOX3!」
ヴァアアアアアアアア!!!!!ガンガンガンガンガンガンガン!!!!ボン!

敵機の電子系統が集中するコックピットの後ろ側を中心にエンジン、尾翼コックピットを破壊した。主が即死した為セレス海に敵機は墜落していった。
「ラス一だ。逃げんなよ?」
≪まさか・・・俺だけ!?シュトゥルム!フラウ!キャリントン!・・・誰か!誰か応答を!誰か!!・・・・あ・・・あああ・・・うあ・・・うああああ・・・う゛あああああああああああああああ!!!!≫
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!グワッ!!!!!!!!

最後の敵機を叩き落し、ランデブーポイントに向かう。
「お前、運がなかったな・・・・」
静かな勝利宣言と共に鉄の空を飛ぶ竜に乗った竜騎兵は西のあの戦場へと向かった。

ノースポイント 入間統合自衛軍基地 21:00
「やれやれ・・・くたびれた・・・・・ん?」
彩雲 朱義は乗機から降りると懐かしい機体を見つけた。オーシアの国際表示を付けている機体F-4ファントムとAC-130だ。その近くに自分より明らかに疲れているような表情の人の集まりを見つける。その中で知ってる人を見つけた。
「よう・・・元気だったか?彩雲 朱義大尉?こっちはくたびれたよ」
「刹那さん・・・こっちもこっちで迎撃任務が多くて疲れますよ。何があったんです?」

刹那は今迄あったことを彼に全て伝えた。
「灰色が・・・直接ですか・・・・我々はまだ?」
「当然だ。奴等の動きが活発じゃない今攻勢に出るわけにはいかん」

刹那は機体をコンコンと叩いた。自分の愛機と比べると凄い差ではあるもののまだ頑張れる機体と判断したようだ。少し満足げな表情に見える。
「所で、エルジアはどうだった?X-01の件についても聞きたい」
「此処で立ち話でもあれでしょうけど。まさかあの人が亡くなられるとは予想だにしませんでしたが・・・まあ、何はともわれ基地内部に来てください。とっくに許可は取ってありますよ」
「了解だ。部下全員に休暇を申し入れたっていいはずだろう。彼等は十分働いた。有給休暇3年は貰ったって良い」
「まったくです。本部は我々に休暇を与えませんからね」
「ハハハ・・・良し全員集合!今日は君等の戦果を称えて上官に休暇を申請してみるぞ!」

疲れ切った彼等に刹那の一言はまさに戦場と言う砂漠に浮かび上がったオアシスのような台詞だった。もしかしたらそれは幻かもしれないが見えるだけで十分なオアシスだ。

??? ??? ???
「何!?また攻撃が失敗しただと!?」
男は口があんぐりとしたまま言った。
「ハッ・・・キャリントン少佐以下全員が未帰還いたしました。ノースポイントに奴の姿が確認されたようです。」
部下の声は鎮痛だったADFX-01のレーザー装備さらに対ミサイルECM装備の量産型4機が退役前のファントム一機に全滅させられたのだから驚くのも仕方ない。しかもADFX-01に乗っていたのはこの元ベルカ空軍の奴を含めノースオーシアグランダーIGきってのトップエース・・・・・
「な、何て化け物なんだ・・・・奴は・・・・・・・」
「・・・・・・・如何致しますか?」
部下に下がれと言うと。会議を開くために男はホットラインを開いた・・・・・。

Fin

第十三話:たくらみ

サンサルバシオン空港 屋外駐機場 第一機動連隊第一特務分隊コールサイン[カオス01](カオスは純粋なる混沌を意味する) 同所属第五援護航空団(エメリア空軍第二航空団からの借り物)AC-130[ウォーピッグ](戦争の豚の意) 11月23日 23:40
「今日も街の灯は灯らず・・・・か」
刹那は空港から異様に暗い新旧市街を見た。灯火管制などしなくても普通の戦争なら電力には困らない。つまり灯火管制してまで電力を確保しなければならず。さらに本来はUNFのこのAC-130にはもっと質の良い燃料が使われる筈なのにエルジア軍の燃料はかなりオクタン価が低く時折エンジンが咳き込むほどだった。
「やっぱり今日の昼のエイギル艦隊壊滅の影響が大きいのでしょうね。タンカーまで全滅に近かったらしいし燃料タンクまでやられたそうで・・・・基地が潰されて帰れなかった空軍機が湾外でベイルアウトまでしたそうですよ。海軍機も半数以上やられましたからね・・・・」
部下の一人が機体をコンコンと叩きながら言った。この第一機動連隊第一中隊通称[カオス特戦中隊]は殆どが他国からの部隊からの引き抜きの兵士だ。その為か軍レンジャー・ミリタリー特殊部隊出の隊員が多く練度が異様に高い。市街から此処に来た刹那は自分の私兵にアクイラ中隊とストーンヘンジの監視を命令してUNF本隊に合流した。新たな命令はノースポイントに早急に帰還することと言う帰還命令だった。彼等に情報が届くのは何所のマスメディアよりも諜報機関よりも早い。世界各地の軍内部に精通若しくは所属している奴等揃いで上層部の命令は5分後には最下層の兵士に伝わり作戦が下令から15分後には始まるよう戦闘待機している。彼等の通信手段は衛星電話若しくは暗号無電で直接各分隊に伝えられる。その為指揮系統は各分隊→CIC→本部と酷く横長いピラミッド型をしている。そのお陰ですぐに命令や指示が来てすぐに状況報告が出来るといったメリットがあるが、その内のCICか本部が壊滅すると一切命令が来なくなるデメリットがある。しかし、国連という大きな袈裟が味方している為、"当分の間"はその心配は無い。刹那はいずれ国連の効力がなくなると予想していた。それも遠い未来などではない、と
「まあ、我々が戦闘を行なう相手はベルカでもエルジアでもオーシアでもユークでも無いですからね。殆どテロリストか狂信的な何処かの宗教の原理主義者共ですからね。それほど燃料や武器弾薬に気を使う必要は無いでしょう。動いて撃てて敵を殺せるか負傷させるか程度の武器、装備でいいんですから。何ならF-5でF-22と格闘戦でもしてみましょうかね?99%練度が上の方が勝つ」
「残りの1%は?」
「当然"運"ですよ」

ドッと笑いが起きる。言いだしっぺは刹那の最も信頼し最初の戦友で今も両想いに近い感情を抱くが唯一刹那の格闘術と射撃能力が互角だった銀長髪の多民族の血が混じった女性・・・ミシェル・アルフィーノだった。彼女と刹那には共通点が多い。容貌(顔、髪の束ね方)・各国の言語を喋る時の独特な訛り(標準語に限りなく近いが微妙に発音がおかしい)・使う武器(刹那は基本装備小刀+SIG SAUER P250拳銃。ミシェルは銃剣+H&K USPヴァリアント9)戦闘術(二人とも殺人のみに特化した総合格闘技を体得、射撃も殆ど同じ様な構え方で命中率も似たり寄ったり)が主な共通点である。この事から二人は双子とも噂され部隊員はどちらが姉か兄かで賭けていたりする。実際は同じ傭兵の元で殺戮マシーンとして育てられて刹那はノースポイントにミシェルはエメリアに売られたのだった。今は分隊長と副分隊長として行動する。因みに彼女も刹那の計画に参加している為、刹那が何をしても咎めず、ミシェルが何をしても刹那も咎めないという関係で成り立っている。
「まあ、そりゃ戦場で生き残るのに必要なのは第一に練度、第二に優れた直感、第三に運だからな」
刹那もフッと微笑みながら言った。その直後パイロットから間も無くテイクオフだと聞いて全員が配置についた。

ノースポイント 入間統合ノースポイント自衛軍基地 11月24日 12:30
ブルフィンチは昨日の攻撃から帰還して満足そうな顔だった。エイギル海軍イージス艦レイヴンを爆弾で沈められたのはこの上なく良いものだったし、Mig-29を7機撃墜と満足した結果になった。ISAFもかなり士気が上がってきたようだ。部下もかなりの好成績を挙げて撃墜マークを書くのが楽しいとハイドラことナシナも喜んでいた。センチネルことミハエルもまだノースポイントの連中に自身の活躍を誇らしげに話していた。だが、彼等の練度にはまだ追い付いてはいない。彼等の話では訓練の際に使うドローンに鬼神や片羽の妖精、ハードリアンラインの怪鳥といった飛行データを参照にしてそれをさらに強化して訓練し、一部は既に全ての面で鬼神を超えている者も多数いるという恐ろしい面もある。そんな事を5年も前からずっとやっているからこんな力がつくのかも知れない。一度自身は鬼神のCPUに挑んだが手玉にされたのだ。まるで赤子の手を捻るように落とされたのだ。その時ばかりは流石にへこんだが。
「やれやれ・・・何時までこんな間の長い戦争が続くのだか・・・・」
他のISAF空軍パイロットも愚痴をこぼす。まあ当然といえば当然か。ずっと戦争が続きようやく一つの区切りって所なのだから。そんな時国際連合のマークが国際識別のマーキング部分に描かれたAC-130が降りてきた。被弾形跡も発砲形跡も無い機体だった。
「何だ?あれは・・・・」
屋外駐機場までタキシングを終えて機から搭乗員が降りてきた。その中にはSAF所属だった筈の刹那准尉が中佐の階級章が付いた見慣れぬ戦闘服を着ている。SAFでもISAFのでもないようだ。と思っていたら黒服の男達が刹那達と何か話している。その言語はオーシア語でもFCU語でもないようだ。そして一緒に歩いていった。
「見慣れない男達だな・・・・なんなんだ?」
「ついてってみるか。基地の内部くらいは見せてもらっても文句は言うまい」

アフマドが提案を出して全員が賛成した。もう此処に来て暫くになるし、もう見せてもらっても大丈夫だろうとの勝手な判断からだった。
気付かれないようにその兵士達を追跡し続けてとうとう地下5階まで来た。勿論警備兵には軽く会釈して通る。彼等もSASに派遣されてかなり戦闘能力があるから怪しまれない様に進む。すると会議室の一室に入っていくのを確認した。中で何かを話している。
「・・・・・ユーク語で御座いますです。ええと・・・・」
ニーダヴェリールがそれを聞き取り始める。
「・・・・多分あの男達の声でしょうけど・・・・・"また君らに新たな任務が加わった・・・場所はオーシア大陸南部、レサス・・・・現地の首相が殺害され、クーデターが勃発した。現在オーレリア正規軍以下エメリアSAS、オーシアデルタフォース、ユークスペツナズが交戦中、しかし敵の猛反撃の前に苦戦中との事だ。急いで援護に向かってもらいたい。"・・・・・・今度は刹那准尉の声ですね・・・・"AC-130でこれを救援せよって事ですね?大使"・・・・・またさっきの男の声ですわ"ああ、既に敵は首都を押さえてさらに軍も関与深いらしい。急いでくれ中佐。ああそれとX-01の開発者は死んだぞ。詳しくはレポートを読め"」
ニーダヴェリールはそこまで聞いてドアから離れた。
「もしかしたら准尉の本当の姿って何処かの国の非正規戦闘を常套とする特殊部隊って事か?しかもAC-130まで所持してるとなるとかなり大きな国家か、組織だぜ?」
ブルフィンチがボソボソと部下と言い合っている。とその時だ
ガチャッ
見事にはちあわせた。すぐ近くに居た刹那の部下らしい奴がM16A4を向けてきた。此方が逃げる暇を与えずに
(((((ヤバッ!!!)))))
今回ばかりは全員の考えている事が一致した。
「なにやってんだ?お前等・・・・・」
左手を上げて部下に止めろと指示しながら言った。
「・・・・え・・・あ・・その・・・・」
「刹那中佐、こいつ等は我々の会話を盗聴していたものと思われます。即刻射殺許可を」

こっちが返答に困っていると相手はAK-103を向けながら普通に言った。
「いや、口止めすればいい。二、三発殴って記憶を飛ばさせれば良いだろう。それに任務前だ、無駄な弾薬消費は極力避けろと言いつけてる筈だ。軍曹、Do It(やれ)」
「Yes Sir コマンダー」

明らかに屈強そうな兵士がパイロット達にずんずんと近づいてくる。その目は飢えに飢えた獣そのものだった。気付けば医務室のベットに全員寝っころがって居た。勿論殴られた衝撃で何があったかは記憶には無い。

レサス民主共和国 首都アレンダル 11月25日 18:45
既に暗くなっていた首都だったが対空砲と航空爆撃そしてマズルフラッシュで茜色に空が染まっていた。
≪此方デルタ1!ブラヴォー4!聞こえるか!?ブラヴォー4!!敵に囲まれた!救援求む!≫
≪此方ブラヴォー4!了解!オーレリア軍の部隊は何所に行った!?≫
≪此方HQ、奴等は後退し、部隊を再編成中だ。持ち堪えろ。間も無く救援のAC-130が到着する。それまで持たせろ。HQ Over≫
≪クソッたれが!今すぐ呼び戻せ!先行したユークのスペツナズが包囲されてる!!オーシアのフォースリコンもデルタフォースもだ!畜生!それと誰が救援だって!?ブラヴォー4 Over!≫
≪此方HQ、救援はカオス01。各隊に繰り返す、救援はカオス01。HQ Over≫
≪何だって!?あの黄色い奴等か!また借りができるな!デルタ1 Over!≫
≪アルファ6Roger!良し皆聞け!救援部隊はAC-130でここら辺を銃弾で耕すそうだ!誤射されない様にビーコンをつけろ!アルファ6 Over!≫

銃声と怒号と遠くから聞こえる悲鳴が絶えない無線内容、友軍各隊は分断包囲されて孤立救援部隊が急遽ノースポイントから派遣された。この戦闘でUNF中立軍のスかーフェイス隊数機が超が付くほどの濃密な対空砲でやられてワイルドヴィーゼル隊のコブラやハボック、F-35、Su-50といった中立軍の航空機が多数撃墜された。空からの接近はほぼ不可能になっているのだ。救援部隊は地上ではなく空からやってくるとの情報も舞い込んできた。だが高空・・・・対空砲火が絶対届かないような所から砲撃を加えれば反撃も可能と考えていた。
≪此方カオス01、ウォーピッグを解して無線を通している。各隊とSAM・AAAの位置関係を確認。40mm砲の射撃を開始する。その間に市街より撤退し再編成せよ≫
≪アルファ6了解!やってくれ!ウォーピッグ!≫
≪デルタ1了解!吹っ飛ばせ!!≫
≪ブラヴォー4了解やっちまえ!ファッカー!≫
≪フォースリコン02了解!希望が見えてきたよ。救援感謝する!≫
≪ウォーピッグ。交戦を許可する≫
≪ウォーピッグ了解、Open Fire、但しストロボが光っている友軍は撃つな。監視員確認しだい撃たせろ≫
≪了解、確認した。発砲を許可する≫
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッ!!!!!!・・・・・グワッドカッキュバッ!!!!

赤外線のTVからはただの白煙がのぼってるにすぎ無いが、地上の敵兵にとっては何所から撃たれたかすら判らない。敵は一気に恐慌状態に陥った。
≪此方デルタ1!敵が逃げてくぜ!奴等を105mmで吹っ飛ばせ!≫
≪OK~捉えた・・・・Fire!!≫
ズドオン!!!!・・・・グワッッッ!!!!!

105mmが逃げ行く敵兵群の真ん中を撃ち抜いて炸裂殆どが体をバラバラにしながら吹き飛んだ。その光景を見て敵は建物内に逃げ込み始めた
≪Get Ready!≫
≪此方アルファ6!撤退可能になった!敵が・・・・あーU字型の建物に逃げ込んだ。25mmでミンチにしてくれ。Over≫
≪此方ウォーハマー、何所のだ?Over≫
≪あーこっちから見て北東約300mだ。Over≫
≪了解、撃て!≫
ダララララララララララララララララララララララララララララララララ!!!!!!!ガン!キュン!コン!チュイイイン!カキュン!

毎秒30発の25mm砲が火を吹き敵を壁越しに殺していく。勿論彼等はそんな事は知らない唯のターゲット以外でもなんでもないのだ。
≪静かになったな。援護に感謝するアルファ6、Out≫
≪此方HQ、敵性戦力が壊滅した。これより殲滅戦に入る。各隊は一度本隊と合流のちに再編成し再度首都に侵攻せよ。HQ、Out≫
≪スカーフェイス、ガーゴイル、ワイルドヴィーゼル隊を回してくれ制空権の確保を行なう。ウォーピッグ、Out≫
≪現在、敵性脅威レベル半数に低下、首都奪還も時間の問題だ。ミラー隊進撃開始≫
≪レサス現政府支持派の部隊が前進する。UNF中立維持軍、進撃開始せよ。奴等の退路を断て≫
≪ストーム1、2前進する。後は奴等のねぐらを叩くだけだ。レンジャー5、4は側面サポート≫
≪レンジャー5、4了解≫

UNFの地上・航空隊が進出しレサス反乱軍を追い詰めていく。ここではクーデターは時折起こるその度に各国の特殊部隊などが進出してくる。まあ、ずっと内乱が続いていればこんな事も良く起こるのだが・・・・。刹那はそんな彼等の救援のみを担当している。わざわざ此処まで来たのもその為だ。何にまして刹那の計画にとってこの様な戦争は限りなく邪魔な障害なのだから

 

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