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大会開きまーす!!&物語が詰まりました・・そこでお願いです。

大会は10月1日から20日まで!!舞台はB7R制空戦!!機体は架空機以外!!大会の種類にはあります!!ランキングは大会の種類にカウントされます。カウントの仕方は撃墜数を最優先にタイム、被弾率を見ます!
俺はアメリカ原産の機体が大好きだ!!!!って言う方は押し合わずに大会名「メイド イン アメリカ」
何おう!?ロシアの格闘戦重視orスピード番長が一番だと言う方は大会名「ロシアン、ウラーーー」
馬鹿言え!!欧州の美しいクロースカップルドデルタ、デルタ翼&変態戦闘機が最強に決まっているだろう!!って言われる方は駆け込み乗車はせずに「ヨーロピアンアサルトファイター」
ハン!十年の空白を埋めて世界最高の航空技術を持つ日本製が一番だろうが!!と言っている方は「ハイスペックジャパニーズ」

そしてお願いです。小説の主人公はこの後裁判を受ける予定です。そこで彼の裁判を受ける場所(国名と都市の名前)、刑罰(無罪も良し)を投票して下さい。多かった物を小説に出します。(今後の物語にも影響しますので慎重にお願いします)もし意見がないのであれば、物語が進みませんので・・・
では!!
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メダルオブオナー最高の売れ行きを記録した。「ヨーロッパ強襲」のムービーです

Medal of Honor: European Assault

http://www.youtube.com/watch?v=l_JN4v8EFME&mode=related&search=

http://www.youtube.com/watch?v=BnhliuDwAII&mode=related&search=

http://www.youtube.com/watch?v=CK2-7s9cq50&mode=related&search=

プレイ動画 ※注:難易度普通でこうゆうプレイは即死しますよ

http://www.youtube.com/watch?v=L0USVLDy9cQ&mode=related&search=

第二十九話:極秘広域核発射阻止作戦:オペレーション・レクイエム③

デインズマルク 上空 08:25
「こんな事が・・・有り得るのか・・・」
シゲネダテは周りを見て愕然とした。首都防空隊40機中全機被弾、内15機被撃墜と言う大敗北だ。たった20機の日の丸を付けた新型ステルスによってだ。キルレートは15:0・・・よっぽどの性能差がある戦場位でしか有り得なかった数字である。しかも精鋭ぞろい、最新鋭機の筈の首都防空隊がたった20分で、だ
≪クソ・・なんて化け物だよ・・・≫
友軍機は憤りを露にしている。
≪あの飛び方何所かで・・・・!!!!・・・ま、まさか・・・そうか!これなら辻褄が合う!!≫
パトリオットは何かに気付いたようだ。
「此方アルセム1!アドラー!一体如何したんです!?」
ダテはパトリオットに聞いてみた。
≪あの飛び方・・白鳥のように飛び、隼や大鷲のように鋭く、速く、確実な攻撃・・・あの飛び方は・・NASDF、防衛省直轄空戦技教導隊[コブラ]隊の飛び方だ。畜生・・何で気付けなかったんだ・・勝てる訳無いじゃないか・・・≫
悔しさがひしひしと伝わって来る声。過去に戦った事のあるのだろう。
≪此方イーグル・ネスト、アドラー。どう言う事だ?≫
僚機が聞いて来た。
≪俺は・・あいつ等と戦った事がある。第1教導隊の時に向こうに遠征に行った時だ。ACM訓練で、コブラ隊はF-4E、こっちはF-16Cblock50、俺も、部隊員全員勝ったと思っていた。だが・・・完敗だった。相手に油断してた訳じゃない。でも一回も後ろを取れずに・・2手、3手先読みして来て・・機数の多かったこっちがだぞ!圧倒的な強さで・・・4機相手に僅か10分で、6機とも撃墜されたんだ。2倍の戦力で勝てる訳が無い。・・・その時思い知ったよ・・・とんでもない奴がこの世に居るって事を≫
悲痛な声が聞こえて来る。どれだけ屈辱だったか容易に想像できる程に
≪だが、何でこんな奥地にNASDFが?それにノースポイントはまだステルスは導入して無い筈、何であんなに高性能なステルスを持っているんだ?≫
確かに浮かび上がる素朴な疑問。二つ目は大体想像できた。
「もしかして・・ほんの少し前に全世界の航空誌を騒がせた、ノースポイント・サウスポイント共同開発のステルス[心神]って奴では?」
ダテはこう言うと、少し反応を待った。
≪確かに・・だが、あれは実証機の筈だろ?すぐに実戦機ってのは違うかも知れないんじゃないのか?≫
部隊員が答える。それにすぐに反論したのが居た。
≪いや、最近防諜体制がかなり強くなってるからな、極秘開発ってのが可能性高いぜ≫
次の瞬間、防空司令部から緊急電が入った。
≪総員!!緊急事態だ!20分ほど前から首相官邸が占拠され、謎の武装組織が立て篭もっている!!奴等は・・囮だ!基地で機体を交換!早急に制空権を確保せよ!!既に武装憲兵隊、陸軍第2歩兵大隊の3個中隊が全滅している!!!≫
この命令を聞いた途端全員がザワッとした。
「な、何だって!!??」
≪じゃあ・・俺達の敵は・・≫
≪≪≪≪ノースポイント!!!!????≫≫≫≫

デインズマルク 首相官邸 08:30
「厳しいですね・・・奴さんに包囲されています・・・」
隊員の一人がぼそりと言った。
「ああ・・・だが、もうじきだ・・総員に残弾を再分配!!」
副長は無線に叫んだ。
≪ハッ・・ですが、残弾がもう少しで・・後二、三回しか分配出来そうにありません。如何しますか?≫
無線から厳しそうな声を出す隊員。
「構わん、これで最後だ。突破用の弾丸だけ残しとけ!」
副長はそう叫ぶと無線を切った。
「さあて、次は何で来るか・・・」
チラッと鏡で敵を見る。敵は入り口で立ち往生して居る。
「まあ、良いさ・・どの道、我々は生き残る。敵機が一時撤収したからな、そろそろ彼等が来る筈だ。」
ニヤリとしながら北の空を見るそこには、「心神」20機が入れ替わる所だった。そして――
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
地上の敵に十機が機銃掃射。敵兵が血を噴き出し、内臓を散らせて死んで行き、敵車両も破壊されて行く。
「馬~鹿!こっちばっかりに気を取られるからそうなる。少しは学習しろっての」
またもや敵軍は壊滅に陥った。対空警戒を怠れば死ぬのがバトルフィールドの定石だ。
「流石はNASDFの対地攻撃の精鋭達、殺る事が違う」
にっとしながら、空を仰いだ。最新鋭のステルス「心神」は小さいながらも、高い戦術遂行性があり、両主翼の付け根の機関砲2門だけでも1000発搭載可能だ。航続距離は4500km。エンジンはⅩ-5エンジン改(大きさをそのままに馬力を2倍近くした物)コストも最新のCFRPを使ってコストを抑え約85億円と安めで、操縦性は最新CCV技術で素直で非常に良好。別名は「"零式艦上戦闘機71型"」とまで言われるほどの運動性、機動性を確保した。まさに化け物戦闘機だ。
「ゼロに敵う敵無しってか?まったく強いよなあ」
おしゃべりの隊員は笑って味方機がバンクを振っているのを見た。
「あれでもまだ改造計画が在るらしい。もっと強い戦闘機が出来そうだよ」
副長も感嘆とした声で言った。
「良いねえ。我が自衛軍が始まった時はオーシアのお古だったからなあ。こうして純国産の世界最強の武器を持ってると嬉しくなるよ」
ニヤッとしながら空を占拠する味方機を眺めた。
≪・・・・ザザッ・・此方バタリオンリーダー、間も無くそっちに着く、撤退準備をしてくれ≫
そんな時地下のセツナ一佐から連絡が入った。
「Aye Sir!!総員撤退準備!!!第一、二、三分隊は装輪装甲車に分乗!!第四、五分隊はヘリを待て!!行動開始!!」
副長が無線に叫ぶと兵士が移動し始めた。
「・・・セツナ一佐・・・作戦通りで良いんです・・ね?」
副長はセツナに五回目の台詞で聞いた。
≪ああ・・・覚悟は・・出来ている・・・行け!
その声を聞くと少しだけ言った。
「Aye・・・Sir・・・最高でしたよ・・セツナ一佐・・・来世で・・またお逢いしましょう・・さようなら」

デインズマルク 上空 08:50
「ど、如何言う事だ?」
パトリオットは驚きの声を上げた。
≪敵が・・居ない!?そんな馬鹿な!!≫
何所を見ても白い雲が点々とある紺碧の空と首都のビル群と町並みしかない。
「一体、どうなってんだ・・・!?」
無線の雑音に気付いた。僅かに声が聞こえる。無線周波数を合わせてみた。
≪・・・・此方、バタリオンリーダー、一度しか言わん。[レクイエムの演奏は無事終了した、全員家に帰って眠りにつけ]・・・・また、来世でな。楽しかったよ。OVER!!≫
そこでぷつっと切れた。発信地はごく近くだ。
≪中佐!今の声は!?≫
ダテが声を荒げた。何度か聞いた日の丸ファントムのパイロット――コバヤシ・セツナ三等空尉の声。
「あいつ・・・一体何者なんだ?」

fin

第二十八話:極秘広域核発射阻止作戦:オペレーション・レクイエム②

デインズマルク 首相官邸 07:59
「うわお・・5機くらいかな?・・・迎撃用ー意。ついでに死に方用ー意・・・うわっち!」
鉄帽の上からぶん殴られ、かがみこむ隊員。
「勝手に死ね!このドアホ!迎撃用意、パイロットを上手く狙え!」
副官は大声で下令した。早速、ほぼ全ての銃が敵ヘリに向く。
「撃ち方始めー!射ぇーーーッッ」
ドン!!ドン!!ドン!!パン!!パン!!パン!!ドドド!!ドドド!!!!
一斉に火を吹き、敵ヘリはパイロットを撃ち抜かれ、あっと言う間も無く地上に落下した。
「撃墜確認、良し、警戒態勢に移行!」

ベルカ領海深度10M 08:05
「良し、浮上。戦闘用意」
狭い潜水艇の中には5人の完全武装した兵と操艇している士官がいる。隊長は89式小銃改(カービン銃)に初弾装填した。
ザバア・・・
潜水艇のすぐ傍に航行中の重巡洋艦がある。その後ろにピタッと付いた。傍にもう一隻浮上した。
「行くぞ!」
フックを掛け、甲板を駆け抜けて一気に艦内に突入した。
「第一分隊はCIC、第二分隊は艦橋・通信室を制圧しろ」
隊長はすぐに指示を出すと、目を配った。それを合図に一気に皆、駆け出す
この艦は第二艦隊所属「ハインリヒ」、もう一つの重巡洋艦「ヴィルヘルム」にも二分隊が突入した。
所々で、ナイフが一閃、サイレンサー付の小銃が火を吹き、相手に気付かれる事無く、制圧していく。
≪此方第一分隊。CICの敵を殲滅、破壊活動を開始します≫
≪此方第二分隊、通信室、艦橋制圧、破壊活動を開始します≫
無線で報告が入る。それとほぼ同時に隊長も艦底に突入、5箇所ほどC4を仕掛けた。
「自沈用意良し。総員撤収!」
指示を出すと、すぐに艦後部に走った。
「艇内で点呼!急げ!」
潜水艇に飛び乗り、味方が戻るのを待った。5名全員帰ったのを確認するとすぐに潜行した。
6分後、この二艦は突然味方に発砲し、空母「ニヨルド」以下ほぼ全ての第二艦隊所属艦を沈め、自爆した。核兵器「V1」は起爆せず、海の藻屑となった。後に謎の第二艦隊行方不明事件となる。一説では積んでいた核でイカレタ乗員の反乱や、一説では第二艦隊に沈められた連合の艦艇の怨念。と後にオカルト話として語り継がれる事となる。それがNMSDFと海上保安庁の精鋭中の精鋭がした事とは知らずに・・・。
他にも第三潜水艦隊の一隻が僚艦に魚雷を全門発射し全艦沈め、自沈した。「Ⅴ1」は起爆する事は無く、海の藻屑となった。

デインズマルク 首相官邸 08:15
「さあて・・こっからが正念場だ・・・」
副長は正面官邸入り口を睨んだ。他の出入り口は対戦車地雷や接触爆弾が大量に設置され、正面入り口には・・・
「敵軍が来ました!約一個機動中隊!200名です!正面に集中!」
隊員が叫んだ。
「カールグスタフ!用意!射ッ!!!」
84mm砲が火を吹き、砲弾が敵装甲車を破壊した。
「次ッ!LMAT!!用意!!射ぇッッッ!!!!」
副長はすぐに下令した。対戦車ミサイルは確実に敵装甲車の燃料タンクを撃ち抜き、起爆。3台が爆発した。10台中4台が爆発した為、車両での突入を諦め、歩兵が約120人程がジュラルミンの盾を持って突入してきた。
「まだだ・・引き付けろ・・」
副長は味方の射撃を待たせた。それは・・・
グワッ!!グワッッ!!グワッ!!
「地雷原だ!止まれぇ!」
敵兵の一部が一気に吹き飛んだ。C4を起爆させたのだ。敵兵は止まって射撃をしてくる。だが全員隠れていたため、当たる筈も無い。
「止まったぞ。殺れ
副長は冷静に言った。すぐ傍の喋り屋の隊員が何かを何度も握った。
ボボボボボ!!!!
敵兵は何も言う間も無く、蜂の巣になった。
「C4で足止めさせて、20個のクレイモアの同時点火、避けられるなら避けてみろっつうの」
ニヤリとしながらその地獄絵図を眺めた。僅かに生き残って重態の敵兵が蠢いている。それをまるで虫の様に、狙撃して楽にしてやった。
「頭か心臓をぶち抜け、彼等とて好き好んでああなりたいのではない、速やかに撃ち殺してやるのが奴等の為ってもんだ」
副長は冷淡に言った。
≪sir!yes sir!!≫
無線からは普通に応答が帰ってくる。初めて人を殺したが最後、その後は殺人に何の罪悪感も出ない。そう言う物だ。

オーシア オーレッドから東に50kmの陸軍基地 現地時間07:20
「さて、行くぞ!」
偽装された軽装甲機動車10台は一気に地雷原を突破、基地に乱入した。上空ではAH-64DとOH-1がオーシアの主力戦車、ヘリ、装甲車を壊していく。
特殊なECMを使いオーレッド全域を通信不能にしての奇襲攻撃等と言う物は想定外だ。敵は混乱し、重火器を使えずにいた。ここには核を搭載したMRBMが20基ほど在る。
「敵兵を掃射しろ、撃て」
タタン!タタタン!ダダダダダン!!!
合図と同時に車上のM249やM2の機銃掃射が始まった。敵兵は反撃できずに、射殺されて行く。何といっても速度は70kmで走行しながら手当たり次第撃っているのだ。場所を知った時には既に撃ち抜かれていた。
「その調子だ。基地を一周して掃射したら、散開しろ」
隊長は此処でも落ち着いた命令を出した。彼等ラストバタリオンには2つだけのルールがある。それは
――死に押れるな――どんな時でも自分を忘れるな――
たったこの二つのルール、これが彼等の強さだ。そう、死に押れる事、つまり殺す事に慣れる事は自らを死へと追いやる行為。自分を見失うという事は初心を忘れた時だ。例え、罪悪感は消えても敵の命を絶ったと言う事実を忘れてはならない。昔の一介の武士が何度も何度も戦で生き残って得た教訓だ。悟りの境地と言っても良い。
「今だ!ブレイク!!」
隊長は無線に言った。車両が一気に散開する。そこに砲弾が飛んできた。
「甘いんだよ、狙いが!」
バン!!
隊長は扉を少し開け砲弾を放った敵兵の額に89式の5.56mmを叩き込んだ。
≪此方ニンジャ、外は制圧した、敵は見えん。中に突入せよ≫
OH-1から報告を受け、各車両は建物のすぐ近くで停車した。
「良し、後は作戦通りだ。突入!!」
隊長はそう叫ぶと、隊員の一人を踏み台に小銃の銃床で窓を割って突入、敵兵を射殺していく。そして小隊の一部隊員と共に地下へと向かった。
10分後、軽装甲機動車が基地を出た瞬間、基地は大爆発を起こし、跡形も無く文字通り吹き飛んだ。

セレス海 現地時間05:04
「良し、まだ敵とは気付いてない様だな・・・対水上戦闘用意!!対艦ミサイル、目標入力開始!」
IFFを偽ったミサイル高速艇の中ではレーダーに捉えた、敵艦――ユーク巡洋艦「アドミラル・カニエーク」、「アドミラル・ラストーニャ」に照準を合わせた。
「目標、トラックナンバー2-6-4-5,2-6-4-6。SSM-3、撃ち方始め!続いて!127mm主砲!敵艦橋、主砲を狙え!!!」
「SSM!発射ァ!!Salvo!!」
バン!!バン!!
最新の対艦ミサイルは白煙と轟音と共に敵へと向かう。迎撃の暇を与えない、奇襲攻撃。敵艦のレーダーに直撃、二隻のCICを消し飛ばした。
「127mm主砲!撃ちー方始め!!」
「撃ちー方始め!!」
ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!
速射砲が火を吹き、今度は敵艦の艦橋と主砲に命中、指揮系統と攻撃方法を失い、艦は停止した。だがそれだけでは済まなかった。
ズグワアアアン!!!!!!
主砲弾庫に火が回り、爆発。轟沈する結果となった。核ミサイルを抱いたまま・・・。

ベルカ デインズマルク 首相官邸 08:20
「こりゃスゲえな・・・敵二個中隊接近・・・っと、突っ込んで来ないな・・・ヘリもいないし・・地中から来るつもりなのかな?」
お喋りの隊員はこういった。
「いずれも無いな・・・恐らく心理作戦だろう・・だがそんなのに乗るほど甘くはない。狙撃部隊、射撃用意。一射撃の後、撤収しろ!」
副官はまだ活躍の無いスナイパーにやらせた。
ターン・・ターン・・・ターン・・ターン
M24狙撃銃は敵を撃ち抜いた。
「向こうも狙撃部隊で来る筈だろう・・他の入り口は!!」
隊員にそう言うと鏡で偵察させた。
≪全ての入り口、壁、周囲の建物、異常ありません・・・どうします?≫
部下から報告を受ける。
「奴等はそうは簡単には来れはせんよ。此処はトラップの巣窟だからな・・監視を続行せよ。特に周囲の建物に人影がないかを調べるんだ」
此処は比較的見通しが効く。だから狙撃部隊に警戒しているのだ。
≪・・・・!敵発見!方位2-2-0、距離1200!スナイパーだ!≫
報告を受けるのと同時に、手を上げた。
「殺れ、最高の屈辱を味合わせて殺れ」
ターンターンターンターン
敵は蜂の巣となって斃れた。頼みのスナイパーが殺られ、いきり立った敵が突っ込んできた。
「馬鹿な奴だ。撃て」
ドガガガガガ!!!!!!!!!!!ダカカカカカカカカカカ!!!
ありとあらゆる銃口が、敵を捕捉、斃して行く。敵は少し後退し、小丘に伏せた。
「今だ、怯んだぞ。滅びろ」
ボボボボボボボ!!!!
クレイモアが炸裂し、敵は全滅した。
トラップは何重にも仕掛けられており、接近は不可能で、さらに遠くから狙えば、目の良い隊員に鏡越しでもすぐに解り、撃ち抜かれる。空から行けば良い的になる。さらに首相官邸と言う事もあり、破壊は論外だ。まさに難攻不落の城だ。

fin

第二十七話:極秘広域核発射阻止作戦:オペレーション・レクイエム①

6月6日 ベルカ ガルデンブルク基地周辺 0:00
「バタリオンリーダーよりALLバタリオンへ」
無線機にぽそりといった。
≪バタリオンα、感度良好≫
≪バタリオンβ、感度良好、指示を待機中≫
≪バタリオンc、感度良し、指示を≫
≪バタリオンδ、感度良し、準備完了≫
≪バタリオンε、無線感度良し、どーぞ≫
≪バタリオンζ、準備良し≫
≪バタリオンη、準備良し、指示を≫
≪バタリオンι、準備良し、待機中≫
≪バタリオンμ、戦闘体制良し、待機中≫
≪バタリオンν、間もなく作戦空域に入る、準備完了≫
10個の返答が帰ってくる。それを確認した後、こう言い放った。
「・・・これより、オペレーション・〔Requiem〕を発動する。目標は各国の核戦力を0にする事だ・・・但し、総員の帰還を持って、作戦の成功とする。現在判明してるのは、手元の資料にあるとおり、連合79発、ベルカ13発。不明はベルカ側の7発だ。現状ではその七発は捜索・破壊不可として、除外する。一発でも多く、破壊し。全員帰還せよ。それ以外は許可しない。以上だ。これより無線封鎖を開始する。目標の破壊報告以外は入れるな、OVER!!」
プツッと無線を切る。目の前にはUH-1「ヒューイ」が完全武装の兵士を満載しローターを廻して待機していた。
「見事な演説だぜ。セツナ"一佐"殿」
隊員の一人が笑いながら言ってきた。
「ああ・・・全員死ぬんじゃないぞ。何があっても生きて帰れ」
そうぴしゃりと言うと、ヒューイに乗り込んだ。首相官邸強襲部隊は1個小隊、(10人づつの五個分隊)と制空隊一個航空隊(NASDF教導隊、コールサイン・コブラ。乗機「心神」20機)だ。
「一人でも多く・・・救って見せる・・散っていった戦友・・・散った人々への償いのためにも・・・」
64式小銃を目の前に立てて呟いた。その目には既に迷いも、恐怖も、憎しみも無い。澄んだ藍色と澄んだ濃緑の瞳があった。作戦名〔Requiem〕意味は――鎮魂曲

ベルカ 首都デインズマルク 06:20
「綺麗な朝だな・・・」
隊員の一人がぽそりと呟いた。
「ああ・・・必ず・・またこれを見る為に・・・生きて帰ろう」
他の隊員も呟く。
「・・・そろそろ空軍が気付いてやって来るな・・制空隊、頼むぞ・・」
空を見上げると空を占位する二十機の心神が飛行機雲を作って編隊飛行をしている。
「地上の第二から第五分隊、突入準備完了した模様。作戦開始しましょう。・・一佐」
隣の副官の一尉が促す。全員がこっちを見つめた。
「ああ・・・突入用意、降下準備!屋上に着陸し、3階各所窓ガラスから突入する。地上は1階から来る、同士討ちに注意せよ。地下への突入は私が単身でやる。諸君は全火器を用いて、武装MPを撃退しなさい」
一気に言うと全員の顔が一気に強張った。初の実戦はいきなり補給、援軍無しの突入、防衛戦だから無理も無い。
「落ち着けば大丈夫です。私を信じてください」
セツナはそう言うとニコリとした。いくらか緊張が解れたらしい。
「目標上空!これより下降、ランペリング降下を用意してください!!」
パイロットから報告が入る。信号弾を機体から体を出して上に向け撃った。攻撃開始の合図だ。ロープが一気に下がりそれに捕まった兵士達が降下を開始した。
「行こう・・・守るために・・」
自身も降下を開始する。シュルルルルルと一気に降りて着地した。
地上では装輪装甲車3台が突入してくる。
隊員の一人がロープを引っ掛け、中吊りの状態になる。中の様子を偵察した後、グッドサインが出た。勢い良く壁を蹴った
ガッシャアアン!! ドウ!ドウ!
ガラスを割って突入。2人居た警備兵が驚いている隙に足を撃って、制圧。
「三階、総理執務室、制圧!」
(三階、警備室、制圧!)
(三階、廊下、制圧!)
どうやら完全に制圧したらしい。一階も少し銃声が聞こえただけで、すぐ静かになった。
「後は二階だ。同士討ちに注意!」
すぐに指示を飛ばし、階段を下りる。
「敵兵は見当たりません。・・・味方が来ましたよ」
報告を受け、下を覗くと、味方が駆け上がってきた。
「一階は制圧、被害無し。射殺数ゼロで、今敵兵の応急処置中です」
第二分隊から報告を受け、頷く。
「二階を制圧します。制圧したらメデイックを此方へ。敵兵は、二階会談室に集めて置いて下さい」
すぐに命令を飛ばす。
「Aye Sir!行くぞ・・付いて来い」
第二分隊と第一分隊でクリアリングを始める。まずは会談室。ドアノブに手を掛け、鍵が掛かってないのを確認する。ハンドサインで指示を飛ばし、突撃銃と9mmSMGを構えた。
バンッ!!ドン!ダン!ガーン!
「会議室制圧!敵兵二名、負傷の模様。」
隊員が声を低く言った。もう気付いている筈だから、こっちの戦力を解りづらくするためだ。
次はトイレとプレスルームだ。
「行きましょう・・」
廊下を音を立てずに移動する。またドアノブに手を掛ける。鍵が掛かっていた。手を上げると同時に、長い筒を持った兵が静かに来た。
「30秒前・・・」
時計を睨む。ライフルを構えなおし、その時を待った。
「3・・2・・1・・」
カウントゼロと同時に筒をドアに叩きつけた。と同時にフラッシュ・バンも投げ入れ、少し待った。
バン!!ドン!パパン!!ガウン!
89式小銃、64式小銃、9mm機関拳銃が火を吹き、フラッシュ・バンで怯んだ敵を正確に撃ち抜いた。
「プレスルーム制圧!敵兵五名、負傷!メデイック!あがって来い!」
(トイレ制圧!敵兵一名武装解除!)
ほぼ同時に無線に叫ぶとバタバタと衛生兵が上がってきた。
「良し!総員聞け!官邸は確保した。だがこれからは此処を守り抜かなきゃならん、心して掛かれ!総員作戦通りに配置に付け!」
無線に叫ぶと地下道への隠し扉を開けた。
「頼んだよ。皆さん」
そう言うと一人向こう側へと歩いていった。

デインズマルク上空 07:12
「くっ・・つ、強い!」
シゲネ・ダテは自分の部下とアドラー隊と共に正体不明のステルス戦闘機と戦っていた。
(一体何なんだ!?F-22にしては小さいし、F-35にしても双発ではないし、su-37を上回る旋回性、機動力を兼ね備えるとは・・・!エルジアで開発中のX-01でも、ユークのT-50でもない!一体、一体何なんだ!?)
驚異的な旋回性、スピードを持ち、IRSTじゃないとロックオンも出来ない。今までの戦闘機とは格段に性能違いだ。背中は取れず、ずっと逃げ続けている。
≪アルセム1!此方アドラー!大丈夫か!≫
アドラーはこっちにも気を配ってはいるものの、当の本人も喰い付かれたままだ。
「何とか!くっそ~!振り切れない!!何なんだ!こいつ等は!」
ダテは旋回しながら後ろの敵機を見た。
「!?日の丸!?NASDF!?」
一瞬主翼に日の丸が見えた。
≪何だと!?馬鹿な!日の丸をつけた航空機は敵のはるか後方にいる筈じゃあ!≫
アドラーや他の部隊員達は驚いた。何たって、NASDFは連合の補給作業しかしていないのだから。
「どうなってんだ!一体!!」

デインズマルク 首相官邸地下 07:50
「まったく、50M先から重機関銃の一斉掃射か。やってられんな」
セツナは動けずに居た。地下にエレベーターで250Mまで降りたのは良いが、ドアが開いたとたん、機銃掃射を受けたからだ。
「ま、防衛側としたら、最適の時間稼ぎだな。・・・だが、私には無駄だ」
そう呟くと、両手を前で縦に揃え、盾を作り、身を低くして、突撃した。両手、両足に銃弾が当たるが、強化義手、義足はそれをはじいた。
「シッイイイイイイ!!」
叫びながら、一気に陣地に殴り込んだ。敵兵が驚いている隙に、思いっきり、殴り、蹴り、踏みつけ、内臓を抜き取ったり、撃ち抜いたり、手刀で頭から股まで斬り捨てたりとまさに死神のごとく、敵兵を片っ端から殺して行く。そして敵兵が全滅し、コントロールルームに突入した。
「最低でも5分掛かるな・・持ってくれよ!!」


デインズマルク 首相官邸 07:51
「・・・こりゃ、壮観だな・・・」
隊員の視線の先には、装甲車2台と敵兵約40名が戦闘準備している所だ。
「先手を打つぞ、カールグスタフ!発射用意!」
≪Ayesir!カールグスタフ、準備良し!≫
「良し!射ェッッ!!
グワッ ズガアン
号令と同時に屋上から84mm砲が発射された。その砲弾は装甲車に直撃、二台とも吹き飛び、死傷者が溢れた。
「ライフル分隊!撃ち方始め!面だ!徹底的に面で攻撃!!奴等に顔を上げさせるな!!」
ダガガガ!!ドガガガガ!!ドンドンドン!!!
建物全体から発砲されているようだ。敵兵は遮蔽物を失い、次から次へと射殺される。ほぼ壊滅して敵は撤退した。応射すら許さない攻撃だった。
「撃ち方やめ!対空警戒態勢!次はヘリで来る筈だ!ステインガー!ハンドアロー!機関銃隊!屋上へ向かえ!!敵スナイパーに注意せよ!!カールグスタフ隊はそのまま待機!!」
副官はすぐに指令を出した。隊員は急いで向かう。空ではまだ戦闘が続いていた。
「いいぞ!その調子だ!後30分少々、持ってくれ!」

fin

Iron Maiden - Aces High

http://www.youtube.com/watch?v=VTdbF2K4YsU

[Aces High]に最も合ってる動画じゃないでしょうか。 Dark-Blue と言う映画とコンピューターゲーム「ACESHIGH」の組み合わせた物です。特にフォッケウルフとスピットファイアのドッグファイトは絶対必見です。見ないと多分損します。

第二十六話:火焔 力の暴走

6月1日 ベルカ ガルデンブルク基地 ハンガー 23:00
「急げ!敵が来るぞ!」
「街を守り抜くんだ!早く離陸しろ!」
基地は騒然としていた。何といっても敵の爆撃目標がスーデントールでは無くホフヌングであり。さらに爆撃機が接近中だからだ。
「まだエンジンはどうにかならないんですか!?」
セツナは焦っている。
「無茶言うな!こんなんで出撃したら、離陸直後に堕ちるぞ!」
整備員は言い返した。エンジンはもう限界が近づいていたのだ。
「向こうで戦えるまで持たせられるだけで構いません!早く!!」
セツナは手を動かしながら叫んだ。
「先に行ってます!三尉も急いで下さい!!」
他の隊員が声を掛けてきた。
「ああ!すぐ行くから!!」
手を動かし続けてもう4時間は経過している。こんな言葉は互いに嘘だとわかっていた。
「クソッ!クソッ!動けこのポンコツ!頼むから動いてくれ!」
応急処置を終え、どうにかエンジンを動かせる状態になったが、中々唸りを上げなかった。
「畜生!動け!・・・・貴様ァ!!私にホフヌングの人間を見殺しにさせる気かァ!
叫ぶのとほぼ同時にエンジンがいつも通り唸りを上げ始めた。
「よし・・良い子だ・・そのまま回転数を上げろ!」

ホフヌング 23:10
ギャアアアアァァァァ!!あ、熱いぃ!!
既にホフヌングは爆撃が始まっていた。
「誰か手を貸して!子供が家の下敷きになってるの!!」
「腕が!腕がアアア!」
「誰か!助けてえ!」
「目が見えない!誰か!」
「運河だ!運河に飛び込め!!」
「馬鹿!運河はもう酸欠状態で水は沸騰してるぞ!!おい!聞いてるのか!」

運河には人が殺到していた。だが、爆撃による火災で酸欠状態になっており、さらに熱湯状態になっていた。その影響で運河に飛び込んだ人間はどんどん死んでいった。軍の一部や警察、消防が処罰覚悟で決死の消火活動と誘導を行っていた。
「畜生!!畜生!!当たれ!堕ちろよ!!」
学徒団の一部はまだ爆撃機に対して必死の対空弾幕を張っていた。だが、ウステイオの傭兵や護衛のオーシア・ユーク・サピン空軍に蹴散らされている。だがそんな彼等を絶望させるような命令が入ってきた。
[ホフヌング市は完全放棄。但し、撤退は全施設の破壊後とする]

ベルカ ガルデンブルク基地 滑走路 23:20
「何だと・・・ッッ!?」
ようやく飛べるようになり、離陸しようとした瞬間だった。
≪全軍に繰り返す、[ホフヌング市は完全放棄。但し、撤退は全施設の破壊後とする]だ≫
管制官から重い一言が飛んできた。
「クソッ!何てこった・・・!ええい!こうなったら一人でも行く!」
スロットルをマックスに入れ、離陸を開始した。
≪おい!三尉!一人で行っても!≫
管制官が止めようとしたが、構わず離陸した。
(頼む!まだ間に合ってくれ!!)
そう願いながら・・・

ホフヌング 23:40
「あ・・・・あ・・・ま・・ち・・が」
最大戦速で駆け付けたが、そこには爆撃が終わり、街が燃えている様子だった。
「ま・・に・・あ・わ・・な・・かった」
愕然としながら街を見下ろす。運河には人の形をした物体が、道路や建物には黒焦げの物体が軽く8000以上あるだろう。セツナの中で何かがプツンと切れた。
「・・・はー・・・はー・・・許さ・・ない・・肉片も残さず、滅ぼして・・やる」
機体を方位1-8-0に向けた。

ホフヌングから南に100㎞ 23:45
≪≪≪≪≪・・・・≫≫≫≫≫
護衛機隊は誰一人として喋らない。ただの虐殺を目の前で見たからだ。
「・・・相棒・・大丈夫か?」
ピクシーは専用の無線でサイファーに問いかけた。
≪なんとか・・ね≫
辛い様子で答える。
≪やれやれだな・・・こんなのに付き合わなきゃいけないなんてな・・・≫
フェンリルも苦虫を噛み締めたようにぽそっと言った。
≪だが・・避けられない事を恐れても意味が無いだろ。それが早まるってだけの事だしな・・・≫
サピン空軍非公式戦闘飛行隊のセレスティアもぽそっと言った。
≪!?此方イーグルアイ!全作戦機へ!後方から敵機一機が追跡してくるぞ!!全機ブレイク!≫
イーグルアイが叫ぶのとほぼ同時に、オーシア軍のF-22の部隊と爆撃機がが全機吹き飛んだ。
「んなッ!!な、何が起きた!!AWACS!状況を!!」
ピクシーは上昇しながらイーグルアイに情報を求めた。
≪馬鹿な・・此方イーグルアイ、敵機は一発のミサイルを発射・・被撃墜数が・・1・・9だと!?≫
残っていた爆撃機10機と護衛の9機の戦闘機が固まっていたとは言え一気に落とされたのだ。慌てるのは当然だ。
≪これって・・まさか!あのミサイル!?≫
トライデント1が叫んだ。これは紛れも無くあの日の丸が持ってこさせた零式奮進弾だ。
≪此方ローレライ!全機固まらずに、後方の敵を落としてください!≫
アクセルも必死の声で叫ぶ。
≪コ・・ロ・・ス・・最後の肉片も絶滅せん・・・≫
無線から僅かに聞こえた声。次の瞬間、ユーク空軍のsu-30、5機が吹き飛んだ。ベイルアウトは確認できないまま・・・
≪何て・・奴だッ・・・化け物ッ!≫
この無線が聞こえた次の瞬間、敵機の後ろに付いたサピン空軍のラファール4機は上手く敵機にオーバーシュートされ、4機共堕とされた。
≪この・・飛び・・方は!≫
イーグル1は相手の動きを良く見ていた。何度か見かけた、踊るように追い詰めていく飛び方。
≪そ、そんな・・また裏切るなんて・・・≫
ロイは愕然とした。
≪クウッ!強い・・!≫
相棒ですら苦戦している。こっちの方が圧倒的有利な筈なのに、心理的にどんどん追い詰められていく。チカッと敵機のコックピットが光ったかと思うと、衝撃が走った。
「!?!?な、何だ!!??」
良く機を見れば右主翼の半分が消えていた。
「な、何だ!?何所から!?」
周りを見るが爆発などではなかった。
≪クッ・・駄目だ!一旦退きましょう!!次元が違いすぎる!!≫
アクセルが被弾したらしい。どうやら俺と同じ攻撃で被弾したようだ。インテークの一部がぼろぼろに崩れている。友軍はそれに同調するかのように、撤収を始めた。
≪全機固まるなあ!!まとめて撃ち抜かれるぞ!!≫
クロウ1が叫んだ。クロウ1は垂直尾翼が半分吹き飛んでいた。
≪ば、化け物め!≫

6月2日 ウステイオ ナイメーヘン空軍基地 野外駐機所 02:00
「はあ・・はあ・・何とか帰ってきたな」
周りをぐるっと見渡すと、帰還機は作戦機の半分以下だった。生きて帰ってきたものの全ての機体は被弾している。全てあの謎の襲撃機による物だ。
「ラリー・・大丈夫?」
相棒が声を掛けてきた。
「ああ、酷い作戦だったな・・・一応の成功って所だ・・・」
何とか答える。が随分と疲れてしまった。と言ってもそれは皆同じだ。

fin

第二十五話:特攻作戦

5月27日 ベルカ ガルデンブルク基地 ハンガー 0:00
「ふむ・・・・厳しい情勢だな」
さっきから引っ切り無しに最新情報が入ってくる。30秒に一件位で。その全ては各国の情報部に居る、内部協力者の情報だ。コードネーム「Letzte Bataillon」指揮者には最大で10個大隊と一航空隊の指揮を求められる。その情報はこうして届けられるわけだ。
「連合側は計79発、ベルカは20発の核が存在し、その内連合79発、ベルカ13発の場所を特定し、防衛戦力は約一個小隊~2個小隊・・か。・・・ん?これは・・・」
核戦力を大体まとめてみれば、かなりの戦力だ。いくら一個旅団あるとは言え、厳しいものだ。そして判明しているものでも興味を引いたのは、「Ⅴ2」のプロトタイプがベルカ公国首都、デインズマルク首相官邸地下250メートルに配備されている物だ。
「首都となれば一時的に制空権を確保してヘリで行かないと無理か・・・」
他には艦艇に搭載されたものや、偽装してある基地にある。これらは艦艇はSSTや特別警備隊に任せりゃ良い、基地はSAT、レンジャーにやらせる。装備品は個人用携帯火器はニューナンブリボルバー、SIG-P220、9mm機関拳銃、89式小銃、64式小銃、M26A1破片手榴弾、M249ミニミ軽機関銃、M24対人狙撃銃、新式の小銃てき弾。
通常の分隊に付き一つ以上ある兵器。84mmカールグスタフ、FIM-92スティンガー、新式対空ミサイル「SAM-2」、新式多目的ミサイル「LMAT」、軽装甲機動車、又は新式装輪装甲車、又は高機動車、各種戦闘・偵察・輸送ヘリ。
ステルス試作戦闘機「心神」の武装はM1A2バルカン、ASM-1、2、AAM-5、AAM-4、60mmロケット、500ポンド誘導爆弾、クラスター爆弾、そして零式奮進弾。
SST、特別警備隊の所属の隊員の部隊は5人乗り高速潜水艇と高速ミサイル艇を所持している。
「・・・何所までやれるか解らんが・・・やるっきゃないな」
自分を鼓舞し、気合を入れ直す。自分の双肩に、この世の行方が掛かっていると言っても過言ではないほど非常に重要で困難で簡単な任務内容。
「失敗は許されない・・・戦い抜くしかないか」
失敗すればベルカ側から核が20発発射され、報復に何十発の核が叩き込まれる。犠牲者は数億人に昇るであろう。そして世界の大半が風に乗った死の灰によって汚染される可能性がある。そうなれば破滅するのは目に見えている。防衛省と総理大臣宛にメールを作り出した。
≪此方Letzte Bataillon総隊長、ブロークンアロー作戦発動準備良シ、指令ヲ≫

ベルカ ガルデンブルク基地 談話室 05:00
「・・・・・」
周りは静かだ。何の音もしない。電気もついておらず、まるで無だ。
「・・・今日・・か」
電子時計は5月27日と表示している。
「オペレーション、バトル・アクス・・・・」
随分前から聞いていた円卓への侵攻作戦。戦斧とはよく言った物だ。
「さて、と・・・準備するか」
行く先はハンガー、オペレーションバトルアクスの迎撃とは別の独自の作戦に出る事にした。
「これが上手く行けば・・・何百人かは助かる」
機体には既に零式奮進弾と機関砲弾が搭載されていた。
「第二次天一号作戦、これより開始する・・・征くぞ、相棒」

オーシア ハイエルラーク基地 12:00
「さっさと砲弾積め馬鹿野郎!」
「それはサイドワインダーだろーが!こいつはアーチャーだよ!」
ハイエルラークは騒然としていた。バトルアクス作戦の発動により、戦闘機が引っ切り無しに飛んでいく。
「爆撃機が邪魔だ!さっさと移動させろ!!」
この後の作戦に備えたB-52H爆撃機は約40機が集結していた。
「ん?おい・・なんだよあれは・・・」
整備員の一人が空を指した。その方角には、白煙が見える。
「雲・・・じゃないぞ・・・今日は雲なんて無い晴天の筈だ・・・」
すぐ傍の奴もそれを見上げた。
「ま・・さか・・・敵機来襲ーーーー!!!!!!!!!!!!!
整備員達の声はそれで最期になった。零式奮進弾が炸裂し表に居た機体も肉体も蜂の巣、血だらけになり、火焔地獄となった。

ウステイオ クレスタ基地周辺上空 12:40
「さあて、がら空きの基地を攻めてやるか」
≪アタック、レデイ≫
エースストライカーの攻撃準備完了の合図を聞くとほぼ同時に、AIを抜き取った。
「さてと、逝くぞ」
一気に愛機の高度を下げて、レーダーの死角を付く。
「もうちょっと・・・あと少しだ・・・」
ようやくレーダー網から抜けると着陸態勢に入った。
今度は敵地強行着陸して敵の爆撃機を可能な限り潰すのが目的だ。
「タッチダウン!」
ギュッ
着陸し周りを見る、どうやら味方と思い込んでるらしい。
「これならどうかな?」
フットバーを蹴り、機首を野外駐機所の爆撃機に向けて動かしながら、トリガーを引いた。
ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・
ズウンズウンズウン・・・グワッグオッ
ようやく気付いたらしい。相手は動揺している。
「さて出るか!」
キャノピーを開けて外に躍り出る。両手に13mm拳銃を持って飛び出た。敵の警備兵がライフルを撃って来る
「邪アア魔アアアをォオオすウウゥるウウゥゥなアアアア!!」
セツナは常人のスピードではない速度で突っ走った。その速度90km/h。無論強化義足のお陰だ。あっと言う間も無く警備兵との間を詰めると肘を喰らわせた。警備兵の頭が破裂し、血を噴き出しながら、斃れた。
「ば、化け物めええ!撃て!撃つんだ!!ギャハアッッ!!」
13mm拳銃が火を吹いた。13mm炸裂弾によって敵兵達は成す術も無く、体の一部ごと吹き飛ばされ、死んで行く。
「クハッ・・クハハハ!脆い・・脆すぎる!この程度か!!」
そう言いながら爆撃機を壊し始めた。爆薬など必要なかった。思いっきり殴れば、装甲は凹み、エンジンや燃料を13mm焼夷弾で撃てば爆発した。
「ククク・・・」
ニヤッと笑いながら壊し続ける。
ガガガッタタタッ!
「チッ敵の増援か・・退くぞ!」
増援部隊が現れ、撃って来た。愛機に飛び込み、牽制射撃しながらエンジンを再動させ、離陸して退いた。

ベルカ ガルデンブルク基地 ハンガー 16:00
愛機のチェックを終えたセツナはどんよりとした空気に気が付いた。
「さて、戻って来たのは良いけど・・円卓陥落しちゃた見たいだねえ・・・」
場の空気を読み、あえて触れない様にした。噂では増援に来た第六航空師団によって円卓から追い出され、この基地の戦力は2/3になってしまった。その代わり連合軍も作戦機の45%損失と痛い目にあう事になったが。
「まあ、いい気味だよ。どっちも潰し合うが良いさ。お陰で動き易いからな。」
ちょっと声を低くしてぽそりといった。

fin

第二十四話:マモルモノ

5月26日 ベルカ ガルデンブルク基地 11:00
「あーようやく出れた・・」
独房から開放されたセツナは大欠伸をした。
「外の空気は気持ち良いね~!」
自由になった身は思う存分体を伸ばした。
「・・・さて、そろそろかな?銃撃戦でもやってなきゃ良いが・・・」
滑走路に目をやる。そこには何も無かった。だが遠くからかすかに爆音が聞こえた。
「・・・来た来た。武器が無けりゃ何も出来んからな」
爆音のほうに目をやる。そこにはC-Xがゆっくりとやって来た。
ギュッ
滑走路に着陸するC-X。何事かとわらわらと整備兵がやって来た。
「三佐ー、大丈夫でしたかー?」
コックピットに声を掛ける。
「何とか半分だけ確保できた。残りは爆破処分だ。人的被害はこっちには無いからいいがな。これで一つ借しだぞ。生きて帰ってきたら全員に奢れよ」
コックピットの人間はそう言うと貨物室を開いた。中から疲れ切った完全装備の男女達が出て来た。装備している89式小銃や64式小銃、M249MINIMI、機載の62式機関銃からまだ硝煙がくすぶっている。
「ああ、皆さんは休んで良いですよ。戦闘でお疲れでしょうから」
そう言うとコンテナを運び出すセツナ。周りが慌てた様子で、なだめようとする。
「良いんですよ、WAIRと第一空挺団の皆さんにはこれからもお頼み事があるんですから、今は休んでください」
ニコリとしながらもコンテナを移動させる。それでようやく諦めた。ベルカの警備兵2,3人が小銃を持ってきたが、一斉に完全装備の兵から様々な銃を向けられ、銃を構えられなかった。反応が早すぎるのだ。構えた瞬間、原形を留めないほどに蜂の巣にされるのがオチだ
「銃は向けないでくださいね、死にたくなければ」
セツナはベルカ兵士に言った。その声で兵士は銃を下に置いた。
「ほい、これで最後ですね」
最後のコンテナを運び出すと格納庫を閉めるようにジェスチャーした。と同時にエンジンが唸りを上げた。タキシングを始めるC-X。離陸するまで見送ると、コンテナを運び出した。その先はエンジンが不調の愛機の場所だ。
「さて・・・と、久しぶりに様子を見てやるか」
連合軍の後方支援を行っているNASDFの輸送機が何事も無く来れると言う事は、防空体勢に問題があると言う事だ。由々しき事態に基地は騒然となる。だが実は、連合軍が完璧だと信じ込んでいた連合国各国のレーダーサイトも死角だらけだという事に、ノースポイントと同盟国のサウスポイントも気付いていた。その上、この事実は第三国には届く事はあり得ない防諜体勢だ。つまり、この戦争はこの二ヶ国に命運を握られた状態になった。たった一つの情報が、戦争の勝ち負けすら決めてしまう。情報戦ノ冥利、之ニアリ

ベルカ ガルデンブルク基地 ハンガー 14:30
「う~ん・・・やっぱ交換した方が良いなあ」
愛機のエンジンを分解した結果、様々な所にガタが来ていた。
「っても、此処じゃあ無理だな」
この基地の予備のエンジンなんて殆どポンコツだ。
「本国に持ち帰らないと、無理か」
はあ、と溜め息をついた。今のエンジンはF-100-PW-220の初期型を改造したF-100-PW-220Nだ。元々F-15のエンジンだが、改造シータ型は整備性向上と性能向上の為にこのエンジンをつけている。だが、25年以上使われて、あちこちにガタがで来ていた。最近はF-Xまでのつなぎとして、アップグレード型のF-100-PW-220NⅡに変わってはいるが、こいつだけはまだだった。
「・・・このまま通すしか・・・」
仕方ない、という顔つきで組立作業を再開した。

ベルカ ガルデンブルク基地 ネーヴェル隊宿舎 16:00
「あ~、疲れた・・・まったく、一人でやるんじゃなかった」
愚痴りながらも、椅子に座り力を抜く。
「・・・まったく、三佐に持って来させるべきだったなあ」
目を閉じて疲労を取るために寝た。
「・・・・寝ましたよね」
ぽそりと声がする。
「・・・・ええ、寝たわ」
どうやら男女が話している様だ。こっちの様子を見ているのだろう。
「今の内に行きましょう」

寝たふりで様子を見ていた。静かに足音が過ぎ去っていく。
「・・・何してるんですか?少尉、大尉。コソ泥見たく」
通り過ぎた所で声を掛けた。
「「うひゃぁ!!」」
二人はいっぺんに驚いた。
「私の部屋に何か御用で?」
続けて言うと相手は急いで退出した。
「・・・な~るほど、スパイでもやろうって事か。まあ、どうでもいいがな・・・」
ぽそっと言うとまた眠りについた。

ベルカ ガルデンブルク基地 ネーヴェル隊宿舎 18:00
「ん・・・ああ良く寝た・・・!」
部屋の異変に気が付いた。連絡用の携帯が無い。
「あんの野郎!盗んだか!」
怒りながらすぐに駆け出した。あるとすれば基地司令室、情報部だ
「仕方ない・・・こいつを使うか」
緊急用の最新軍事用超短波無線機と起爆装置を取り出し、基地司令室に向かった。
バンッ
「司令!貴様!俺の携帯を何所にやった!!」
扉を荒々しく蹴っ飛ばすと叫んだ。まだ着任したばかりのデトレフ・フレイジャーは狼狽した。ただならぬ殺気。目を見れば殺されそうな殺気だ。
「し、知らんよ!私は何も知らん!!」
そう言うとセツナはすぐに引き返した。
「携帯が一体どうしたというのだ・・・」
ポカーンとしたフレイジャー。
今度はリザの個室。鍵が掛かっているので、叩き壊した。
「大尉!貴様!携帯を何所にやった!」
例え、ベルカ公室の公女だろうと容赦はしなかった。
「ひ!ご、御免なさい!」
素直に謝るリザ。その手には自身の携帯があった。
「次、こんな事やったら本当に殺しますよ!」
目一杯脅しを効かせて言った。
「ったく・・・」
セツナは頭を下げるリザを残して退出した。
「暗号があったから良かったけど・・・危ない危ない・・・漏れたら大変だなこんな情報・・お!来た!」
pipipipipi!
≪力強き者の剣は、ホフヌングに堕ちるなり・・・・北の騎士団は、最後に矢を放ち、力強き者を殲滅するであろう・・・貴官はブロークンソード、ブロークンアローをせよ。此方はラストバタリオンを編成中なり。之を指揮し、ブロークンアローを達成せよ≫
暗号にはこうあった。
「クク・・・ククク・・・クハハハハ・・・なんてこった」
哂いながら、顔を覆いかぶさった。
ラストバタリオン――ノースポイント自衛軍、防衛省直轄の特殊部隊、特殊作戦群の暗号。こいつが出動する際は国が最悪の危機に直面に帰した場合だけ。つまり、本当の意味でのラストバタリオン(最後の戦闘集団)である。全員がSAT(特殊強襲部隊)、SST(海保の対テロ船舶制圧部隊)、第一空挺団、特殊警備隊(海自の対テロ艦船制圧部隊)、WAIR(西部方面普通化連隊)、若しくはレンジャー部隊の所属であり、ステルス試作戦闘機「心神」20機、UH-1A15機、OH-1偵察機5機、AH-64D10機、ミサイル艇10隻、潜水艇15隻と世界の中小国並の武力を持ち、尚且つ、現地で指揮官を編成する部隊。その指揮を出来るのは二佐以上の人間だが、自身は三尉だ。それでも防衛省は自分に指揮官になれということだ。そして任務内容も非常にシビアなものだった。


ブロークンソード――大量殺人阻止命令
ブロークンアロー――核兵器の使用阻止命令

fin

第二十三話:再戦

タウブルク丘陵 16:44
「ぐうっ!・・・フッ!・・クッ!・・はあ・・はあ・・」
タウブルクでは激闘が続いていた。敵は増援を呼んだ筈だろうから、出来る限り速く引き上げる必要があった。だが、味方がついて来たお陰で、その時期を探りながら戦う必要と、味方の援護も欠かせなかった。
≪くうっ・・・・≫
相手は初めての時より腕が格段に上がっている。中々背中を取れず、ガルムはネーヴェル隊以外の隊に足止めされ。ブレイズ隊はウェルとヘルマンの前に苦戦していた。
「はあ・・は・・グウッ!・・・フッ!・・・クッ!・・・」
もう愛機のリミッターは出撃前に外しており。8Gを優に超えるGが掛かってくる。自機が空中分解しないようにどうにかするのは至難の業でもあり、さらにそのお陰で集中力がだんだん削られている。
≪はあ・・はあ・・流石に限界なんじゃないの?三尉・・・≫
ネーヴェル隊の一番機、リザが笑いながらも言った。
「そちらこそ・・・相当きついんじゃないですか?・・・大尉?」
まだ余裕を見せる自分。
(空中分解覚悟で奥の手を使ってみるか・・・!?)
いきなりエンジン出力が下がりだした。スロットルはミリタリーパワー最大の所の筈である。燃料もタップリ入ってる。
「なっ!?クソ!・・動け!動けよ!」
何度もエンジンを再始動させる。が、言う事を聞かない。このままではいい的だ。
≪エンジントラブル?・・・悪いけど、恨まないでね?≫
やばい、そう思った。
(駄目だ!・・動かない!このままでは殺られる!・・・そうだ!)
すぐに操縦桿下のレバーを引いた。
≪ロックオン、許してね・・・・!!なっ!?≫
セツナのファントムのドラッグシュート収納口とエアインテーク下から炎と白煙が出た。
(いっけええええ!!)
そのまま上昇に転じた。ロケットを使ったのだ。速度と高度を稼ぎつつエンジンを再動させようとしたのだ。だが、最後まで使えば、機体の外壁が熱に耐え切れず溶けてしまう。苦肉の策だ。
「動け!・・動いてくれ!・・・まだ死ねないんだ!動けええ!」
スロットルをMAXにに入れ、A/B点火も試そうとするが中々動かない。
「クソォ・・・動け・・動いてくれ・・・」
外壁がそろそろ限界になる。ロケットを切って水平飛行に入った。
≪手品はそれで終わり?・・・脱出しなさい・・命だけは助けてあげるから・・・≫
後ろにリザが張り付いた。脱出レバーに手がいった。その時だ。
キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!
「!?・・・まさか・・・は、はは。悪い冗談じゃないか。相棒・・・」
エンジン、再動。エンジン出力が上がり始める。操縦桿を一気に引き、コブラで後ろを取った。形勢逆転。
≪え!?そんな馬鹿な事をしても!≫
リザはまだエンジントラブルでエンジンは動いてないと思っていた。インメルマンターンで背中を取ろうとする。だが背中は取れずに、ファントムはついてきた。
≪そ、そんな・・・!≫
バルカンの射程に入りレテイクルを合わせるが、発砲はしなかった。
(堕とすには・・惜しい人だからな)
リザの機からレテイクルを外して撃った。
≪え・・?な・・なんで?≫
リザは驚いている。
「此方デスサイズ、敵機一機、未確認撃墜」
冷たく言うと機を反転させた。その先はこちら側が有利に傾きつつある戦場だ。
≪こちらピクシー、残弾残余無し、燃料もキツイ。引き上げる。ガルム2より1へ、そっちはどうだ?≫
≪こっちも限界ね・・引き上げるわ。おっと敵の増援も確認。≫
ガルムの二機が撤退を始めた。
≪潮時のようでんな≫
ヨシタはそう呟いた。
≪隊長!早く!≫
ブレイズ隊の隊員も叫んでいる。
≪え?・・あ、ああ!≫
ジンも引き上げていった。
(増援か・・・引き上げは・・無理っぽいな)
燃料残量を見て一番近いタンカーまでの距離を考えたら、不可能だ。ファントムはヴァイパーゼロやイーグルに比べたら。改造でいくらエンジンの燃費がよくなったとは言え、圧倒的に航続距離は足りない。増槽だってとっくに捨ててるし、残弾はあるが帰還は不可能だ。
「此方デスサイズ、食い止めます。急いでください!」
そう叫んで無線を切った。
(・・・仕方ない。降伏するか・・・でも受け入れてくれっかな?)
そう考えると機体を減速させた。特攻なんて真似はよして、此処はいざ清く降伏したほうがいい。そう考えたのだ。
ドオン・・・・
遠くで爆発が起きた。良く見ればネーヴェル隊機が一機、減っていた。
(え?)
何が起きたか。無線を急いで合わせる。その無線には、女性のすすり泣く声が聞こえた。それで場を大体読めた。
「・・・・・」
≪・・・此方シュネー1、遅れて済まん・・・≫
敵の増援の隊の隊長機の声が重く圧し掛かっている様だった。

ベルカ ガルテンブルク空軍基地 独房 20:10
「三尉、面会者です。どうぞおいでに」
警備兵が声を掛けてきた。
「面会?・・どなたが?」
セツナは警備兵に聞いた。
「リザ大尉殿です」
警備兵はそう言いながら手錠をかける。
「ふ~ん・・・」
自身ははたから見れば捕虜だが、旨く行けば解放され、ベルカ軍のもとで戦う事を条件に出すだろうと思った。
「どうぞ此方に」
と言われ。面会室に入る。手錠は外されはしたが。
「お久しぶりですね・・・大尉・・・ヘルマン少尉は残念でした・・・」
セツナはこう声を掛けた。
「・・・なたが・・・した」
リザはポソポソと言った。
「貴方がヘルマンを殺したのよ!!何、知らばくっているの!!絶対に許さない・・・!それに貴方は私に情を掛けた!何で落さなかったの!?」
リザは憤りをあらわに叫んだ。
「・・・」
黙りこくっている自分。
「黙ってないで何とか言いなさいよ!」
リザはさらに怒った。
「・・・・ヘルマンさんが亡くなったのは、誰のせいでもありません・・・それに、情を掛けたのではなく、貴方がすぐに落さなかった借りを返しただけです」
セツナはそれだけをはっきりと言った。
「そんなんで責任逃れするつもり!?絶対に・・・絶対に・・」
だんだん声のトーンが下がる。その内顔を下に向けて口を押さえた。
「貴方は・・弱いのを必死で隠そうと努力なさってはいるが、結局は一人の弱い女の子です・・・一人で背負い込む事はありません。だったらありのまま、親しい者に打ち明けたらどうですか?・・・少なくとも幾分かは気分が良くなる筈です」
そう言うとニコリと微笑んでリザを見つめた。
「・・・・」
黙って頷くリザ。
「実を言えば、私はもう連合軍に愛想がつきました。・・・これからは、本当にベルカの平和のために戦うつもりです。これだけは覚えて下さい」
微笑んだままリザに言った。リザは驚きと喜びが混ざった顔でセツナを見た。
「本・・・当・・に?嘘じゃ・・ない・・の?」
リザはその言葉を出すとほぼ同時にコクリと頷いた。

fin

 

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