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うん、無理ゲーだったわ・・・

資料が足りないわ、時間が足りないわ、お金が足りない(資料購入費)わじゃ無理です

来週末まで待って下さい・・・
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かるーくグロイ動画や欝な動画を集めてみる。苦手でしたら見ないほうが・・・













見る方は自己責任でお願いします。(クレームは受け付けませんのであしからず)一つだけグロも欝でもないのが入ってますが気にしない方向で(オイ)

当ブログお気に入り動画・作業用BGM集




















第十話:

9月20日 ノースポイント 那覇統合自衛軍基地 04:52
「ふう・・・着いた着いた」
キャノピーを開けながら刹那は呟いた。愛機からタラップを使って降りる。
「お待ちしてました。刹那准尉」
ISAF軍の制服を着た男が敬礼をして迎えてくれた。
「これから厄介になるな。ISAF空軍SAF(スペシャルエアフォース)フォースリコン001認識番号1344253。刹那准尉、只今着任した」
SAFとは傭兵、若くして退役をした空自自衛官で構成される特設空軍の事だ。フォースリコンとはかの有名なオーシア陸軍特務偵察隊とは違い、戦闘機による偵察又は輸送機からパラシュートによる空から強行偵察する為に作られた新設部隊だ。その募集要項は陸戦、空戦、言語に長けてなければならない。
「では此方に。既に003と008は到着しています」
その士官は兵舎に向けて歩き出した。この士官の階級は中佐だが、SAFはどんな階級にも縛られない独立部隊だ。例え将軍クラスが声を掛けようにも敬語でなければならない。
「まだフォースリコンは3名しかいません。ですが質を保つ為には何としてもこうでなければならないのですよ」
フォースリコンは余りにも任務内容が危険なためサイファーの様な傭兵でも敬遠する程だ。殺気を感じて反射的に手元の64式小銃を構える。兵舎に着いて中に入ると二人の男女が銃を此方に向けていた。
「誰だ?てめえは・・・」
「こいつじゃないのか?俺等の部隊に配属されるのは」
二人がこっちから目をそらさずに言った。
「お察しの通りだウォルター少尉、レヴェッカ准尉」
此処まで言っても相手は銃を下ろさない、銃身から左手を離し特徴的な蒼い模様の描かれた小刀を取り出す。
「ふうん・・・ダマスカス刀・・・か」
すると相手は銃を下ろした。
「あんた中々やる方だね。このまま発砲したってその刀で防がれて7.62㎜弾を喰らうだけだ。それにパイロットスーツの袖の中にSIGが格納されてるし、相当実戦を知ってるようだ。あたしはレヴェッカ、レヴィでいいわ」
女から自己紹介をした。直ぐにもう一人の男が自己紹介をする。
「ま、ここに入れるんだから相当の腕前だろうな。私はウォルター、かつては死神と呼ばれたが、左足が逝っちまったんでね・・・・鉄脚とでも呼んでくれ」
刹那はようやく此処で小銃を下ろした。
「私は刹那、と言っても偽名だがな。お前等揃いも揃って同じ臭いがするな。血と臓腑の臭い、戦の臭いがプンプンしやがる」
クククと笑いながらも刹那は言った。
「此処にいるのは皆同じ様な奴さ。ISAF正規軍のやつらは腑抜け揃いだ。実戦では役に立ちはしない。皆簡単に死んでいく」
ウォルターはニヤリとしながら体験談を始めた。
「そうだな、今ひとつ今の戦場は緩い」
レヴェッカも笑いながら言う。刹那は自分と同類の人間が居る事に心地良さを感じていた。
「私は数多の戦場を歩いてきたが、今回の戦争ほどつまらん物は無い。あっさりISAF軍は後退するし、調子に乗っていたエルジアも秩序は守れていないと聞く」
「ヤー、そうさ。どっちもどっちなんだよ。所で、お前の愛機は何だ?」
「私のか?私のはF-4ファントムⅡカスタムだ。貴官は?」
「あたしのはF-22カスタム。ウォルターはS-32カスタム。つーか、あんたは敵のレーダーに引っ掛かりたいのか?」
「そっちの方が楽しいんだよ。敵に追撃される時は気持ちがいい。んでもって敵を殲滅するのさ」
身振り手振りを交えながらも楽しく会話をする。そんなウォーモンガー(戦争狂)達に任務内容の書かれた紙が配られた。
「んー?何々?・・・・早速任務か。リグリー飛行場の敵の防衛網を弱体化させるために戦闘機により敵地の弾薬集結所に強襲を掛けよ・・・だってさ」
レヴェッカは苦笑しながら命令文を読み上げた。
「所詮、俺等は消耗品さ。Lets do it」
ウォルターがヘルメットを持ち、外に歩き出す。当然ながら既に当該空域の情報は紙に書かれ彼等の愛機のコックピットに張られている。
「結構敵は多いんだな・・・。事前情報でCAP機は4、中規模対空陣地が6、小規模対空陣地は12、最寄の基地には50機・・・・」
刹那は愛機のエンジンを回しながらも、その事前情報を見る。
「増槽2、爆弾と機銃弾をありったけ頼む」
整備員にオーダーを出して、後はそれの完了を待つ。
≪武器搭載完了しました。いつでもどうぞ≫
整備員が無線に言った。彼等もSAFで様々な訓練を受けた整備員だ。ほぼ全ての機体の整備マニュアルを頭に叩き込まれている
「OK!Lets move it!」
機体のエンジン出力を上げて、タキシングを開始する。
≪フォースリコン001、あんたの腕前を見せてもらおうか!≫
≪001了解、003、008怖気ついたらさっさと帰っていいぞ≫
≪まさか!≫
笑い声が無線に響く。兵士は消耗品である事を証明するかのような感じである。彼等は死ぬ事を恐れない。皆笑って死んでいく。何故なら彼等は闘う事でしか自分の存在を感じられないのだ。
≪行くぞ前線豚ども、フライト時間だ≫
三機の戦う為に生まれた戦闘機と三人の戦争狂が死の臭いがプンプンする空に向かって飛んでいった。

エルジア軍燃料弾薬集積地 周辺監視塔 11:45
「ふあ~暇だなあ・・・・」
エルジアの監視兵は敵襲も何も無い為もう一人の監視兵と話をしていた。
「だよなー。あーさっさと家に帰りてぇ」
一応周囲を見ているこの兵士だったが次の瞬間の目に映った映像が最期となった。
「え?て・・き?」
ヴァアアアアアアアアアアアアアア!!ガンガンガンガンガン!!!グチャ!べキョ!
エルジア側のレーダーにも、監視役の兵士も気付かないところを一気に飛んでいく三機。そこは所によっては戦闘機一機分の非常に狭い渓谷の中。途中にある監視塔は徹底的に破壊していく。
≪後もう少しだ。001クラッシュしてくれるなよ!≫
≪分かってるウォルターいや003≫
≪ここまで無傷ってのも驚きね。001あんたが隊長だ。指示に従うぜ≫
≪Roger!008、003へ。此方でミサイルの誘導を行なう。全機攻撃用意。生きて帰れよ。じゃないと敵に継続的な損害を与えられんぞ≫

SAFの交戦規定は"どんな犠牲を持ってしても敵に多大な損害を与える事"だ。それに背く奴は即座に通常部隊に回される。だが、フォースリコンはこの交戦規定にさらにどんな犠牲を持っても帰還せよが混じっている。
≪ターゲットインサイト!ガンホー!ガンホー!≫
≪003ライフル!≫
≪008ライフル!≫
ゴゴゴゴン・・・・シャアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアア・・・・ズガアアアアアアアアアン!!!!
ミサイルベイから放たれたマーベリックは確実にロックした敵の弾薬庫や燃料集積地に命中した。
≪奇襲成功。次だ。爆弾投下アプローチ体勢に移行。ブレイク≫
散開を指示し、各機の機体の腹、ミサイルベイと主翼に搭載されたクラスター爆弾を用意する。
≪敵CAP機接近、如何するか決めてくれ。隊長≫
敵のMig‐29UBが背後に迫ってきた。
≪当機が一番ターゲットに近い、投下後に援護する。アプローチ続行≫
刹那にはちょっとした自信があった。今敵がミサイルを放てば機体の残骸と爆弾がそのまま基地に落ちるからである。
≪目標上空、ベイブウェイ≫
ゴンゴンゴンゴンゴンゴン・・・・・・・パパパパパパパン!!・・・・グワッッグワッグワッグワワン!!!!
クラスター爆弾の小爆弾が敵の対空陣地と余っていたトラックなどに命中して爆ぜた。刹那は節約していて燃料がまだ少し余っている増槽を落としそのまま敵機に進路を向ける。
≪003、008行け。援護を開始する≫
≪003スタンバイ・・・・スタンバイ・・・・・・・・ベイブウェイ≫
≪008スタンバイ・・・・スタンバイ・・・・ベイブウェイ!≫
二機の機体から爆弾が切り離され、一気に地上に向かう。そして大規模対空陣地3つが小爆弾で文字通り吹き飛んだ。その瞬間敵機からIRミサイルが放たれる。目標は爆撃直後の無防備の僚機だが、その間に刹那のファントムがいた為、IRミサイルはファントムをロックした。
≪エースブレイカー02You have≫
刹那は1機当たり4発、4機全機で16発の迫り来るミサイルを見てAIに自機のコントロールを預けた。電子パネルに[I have]と出た。
≪グッ・・・≫
突如自機は急旋回をして爆撃直後の燃え盛る敵対空陣地に機首を向けた。かなり強いGで刹那は危うくブラックアウトする所だった。
≪さて・・・お前ならどんな機動を見せるのかな?≫
急降下で息が詰まりそうな所でも余裕を見せる刹那。僚機は既にもと来た道を戻り始めていた。
≪う゛あ゛!!≫
恐ろしいほどのGが機体と刹那の肉体に掛かる。急上昇に機体が転じたのだ。すると16発全弾がその炎に突っ込んだ。そのまま自機はもと来た道である峡谷へと機首を向けた。敵機もその峡谷へと突入してくる。さらに最寄の空軍基地から上がって来た敵機も峡谷に突入する。
≪大した歓迎振りだ。エースブレイカー02、I have≫
AIに指示を出す刹那。この峡谷は先程も言った通り、戦闘機一機分の広さしかない所がある。誤差は2m以内と余りも厳しい所だ。
≪振り切れるか?いや、やるしかない≫
HUDを睨み、その先の風景に集中力を増させる。そして最大の難門の最も狭い所に接近した。
≪GUNセット・・・FOX3≫
ヴァアアアアアアアアアアア・・・・・バスッゴン!ビシッ!メキッ!
刹那はその狭い所にバレルロールしながら機銃弾を撃ち込んだ。さらにアフターバーナーを吹かして、さらに加速する。操縦桿をギリギリまで微調節させて叫びながらその穴をくぐった。
≪イイイイイヤッホォオオオウ!!!≫
元々そこの地質は岩状で硬いが、20mm炸裂弾曳航弾ミックスの直撃で脆くなった所を戦闘機が高速で通過したのだ。その穴はあっと言う間も無く崩れ去った。それに敵機が交わす術を持たずに突っ込んだ為に敵機は全滅した。
≪此方001、003、008無事か?≫
≪此方003、損傷無し。008も損傷は無いようだ≫
≪こちら008大した度胸だなお前さん。気に入ったぜ≫

Fin

第九話:死神の予感

9月19日 ISAF軍第一艦隊空母ウィスコンシン 19:00
コンコン・・・
「失礼します・・・・!?」
玲は一応仲間の女性整備士についてきて貰って刹那の部屋に入った。実はこの整備士も刹那に用事が在るらしく、都合が良かっただけだったのだが。だが部屋には誰もいなかった。
「あれ?????」
二人はそろりと一歩ずつ入っていく。すると・・・
「おやおや・・・いつもの会話相手の連れと一緒か」
「「うひぃ!」」
何と天井の幅20㎝の支柱の上で片手腕立て伏せをしていたのだ。そこから頭からぶら下がって目の前に現れたんじゃあ驚くのも無理は無い。
「え・・あ・・その・・・」
何とも言えない状況にいきなりなった。刹那の上半身は裸で、無駄な筋肉、脂肪は全て削ぎ落としたきれいな筋肉質の身体がである
「ん?ああ、別に気にするな。最近体が鈍っていたんでね」
そこまで言うとクルッと体を宙で半回転させて着地した。身のこなしはかなり良いらしい。既に机の上には様々な戦闘機の模型が10個並びさらにISAFとエルジアの勢力図が描かれた藁半紙が十枚ほど重なっている。余程熱心に観察していたらしく、敵味方の戦死した人数、負傷した人数、部隊名がズラッと書かれている。恐らく彼が作り出した独自の情報網があると見て間違いなさそうだ。その机の横には部品数が多くて有名な64式小銃が立てられている。少し前まで分解整備をしていたらしく、工具がその横に置かれている。ベットの上にはSIG拳銃とその弾45口径弾果ては手榴弾が転がっている。
「さて、まずは君の方だ。何の用か聞こう」
刹那は整備員の方を指差した。
「は、はい。あのですね・・・機体の整備ですが・・・その・・上手くいってなくてですね」
戸惑いながらも整備員は言葉を綴った。
「で、来てもらいたいって言っているのか?」
刹那はそんな彼女の言葉を繋げた。
「は、はあ・・・そうです」
モジモジとしながらもどうにか伝えきった。退出しようとする彼女を手を前に出すジェスチャーで引き止めた。
「その点なら問題無い。私の機体には特殊なAI・・・人工知能が積まれている。そいつが戦闘中でも常時自動で整備しているから問題は無い、そう伝えといてくれ。あとは、いつでも発進出来る様に燃料と機銃弾は搭載してくれと伝えておいてほしい」
一応のオーダーを出して彼女を退出させた。
「何故、今から燃料弾薬を積むのですか?直ぐに敵襲がある訳無いと思いますが」
玲は刹那が出したオーダーに疑問を抱いた。何故なら刹那はスクランブル待機でもないし、次の作戦からはノースポイントを拠点に主に強行偵察任務に出る為の休みが取られている筈だからだ。
「私は昼間の空襲は前座だと思っている。私がエルジア軍の人間なら爆撃コース上で邪魔になる本艦隊は放っておけない筈だ」
そう言うと一枚の写真を取り出した。
「リグリー飛行場?」
その写真の日付けは今日。最新の上空からの映像だ。それもかなり空港に近い。
「よっく見ろ・・・此処だ」
刹那は人差し指で駐機場を指した。特徴的な角ばった機体、黒い塗装・・・・
「・・・・・F-117!?その隣はSu-・・35?にF-15・・?」
かなり高い所から撮られたらしく画像の拡大図でも分かりにくい。
「こんな物を何所から!?」
玲は刹那に問うたが、刹那はこう言っただけだった。
「企業秘密だ。それより始めるぞ。じゃあ、まずは1トゥ1でヘッドオン状態でな」

AWACS[スカイアイ] ISAF艦隊より約50KM西、高度10000m 22:15
「今日の空襲は一回だけかな?」
スカイアイの管制官は欠伸をしながらレーダー画面を眺める。何の反応は無くまったくを持って暇だ。
「・・・・・・っとと」
他の管制官も流石に眠気が掛かっている為これ以上は無理がある。
「おい、そろそろRTBを進言したほうが良いんじゃないのか?」
寝ている管制官を起こしながらコックピットに声を掛ける。
「おい?何かあったか?」
その管制官が気になって他の奴にレーダー監視をさせるよう言った後にコックピットに入った。するとパイロット達の視線は右に向いていた。
「ん?・・・・!!」
急いで管制室に戻るが、レーダーには何の反応が無い。再びコックピットに戻る。その視線の先には機影が一つあった。
「ばかな・・・此処まで接近して反応が無いだと!?」
管制官もパイロット達もその機体に目を取られた。敵機ではないのは確かだ。だが、ビーコンも出さないで何の為に?そんな考えが頭に浮かんだ時管制室から無線が入った。
≪機長!上位から強制リンクが!拒否できません!発信源はごく至近!!≫
「「「何ぃ!?」」」

近くには他に機影は無い。友軍機なのかも分からないが、その機体からのデータリンクらしい。直ぐに管制室に戻る。
「!?何だこれは!」
レーダー上に突然ブリップ(光点)が現れた。IFFはENEMYと出ている。その数は10機
≪管制室!国籍不明機が我が機に接近!パイロットから発光信号だ。解読する・・・ワレハ NASDF ボウエイショウチョッカツ ダイゼロチュウタイ ダイニテイサツタイ コールサイン ニンジャ テキタイカンコウゲキタイ ノ ジョウホウヲ タシカニトドケタ・・・?何だこれは・・・・!国籍不明機が北東に進路をとった!≫
コックピットから報告を受けて、すぐさま艦隊に連絡する。
「此方AWACSスカイアイ!第一艦隊へ、敵機らしき機影を捉えた。これよりデータリンクを行う。さらにスクランブルを要請する!」

ISAF第一艦隊 22:20
「敵機接近!スクランブル機は即座に離陸せよ!」
スピーカーがけたたましい音を出す。刹那と玲はまだ空戦のイメトレの講義の真っ最中だったが、刹那はスピーカーが音を出した瞬間には、椅子から立ち上がって部屋を出ようとしていた。
「そうら、来なすった!玲!お前は此処にいろ!こっちの方が安全だ!」
有無を言わさない声で玲に命令した。
「えっ・・・でも・・・」
「お前はまだ完璧じゃない!邪魔だ!!」
強い命令口調に反論を妨げられた。
「・・・・」
刹那は飛行甲板への階段を全力で駆け上がる。アイランドから飛行甲板に出たときには既に一機が離陸体制に入っていた。
「馬鹿な奴等だ。この前の教訓を生かせてない!長距離ミサイルをたんまり積んでいやがる!!」
刹那は歯軋りをしてそのF-14を見た。レイピア4の機体だ。他の機体も皆同じである。
「まわせ!」
整備員に怒鳴り、エンジンを回させる。全計器チェック。各装備、油圧、燃料、機体ALL OK、直ぐにIRSTとAI・・・エースブレイカー02を起動、さらにローレライシステムも直ぐに起動させる。整備員に離れろと指示を出すとそのままカタパルトに向かった。
≪Brack-Death-Size!離陸許可は出てないぞ!おい!ええい、くそ。そいつも飛ばせろ!Brack-Death-Size Cleared for TAKE OFF!≫
バン!ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
カタパルトで射出されてそのまま2-7-0に機体を向ける。
≪・・・・・捉えた。F-117にSu-27UB、そしてF-15Cか。距離50000、高度50m≫
自分の頭の中にIRSTで捉えた敵機の形状が映る。脳に直接干渉するローレライの能力だ。
≪飛ばすぞ、相棒!≫
咄嗟にA/Bを使用して加速する。マッハを越えた瞬間スクラムジェットに切り替える。
≪800kt・・・・900kt・・・・1000kt・・・1100kt・・・1200kt≫
マッハ2になり次第、そこで出力を安定させる。マッハ2になると低空での自身の出すソニックブームの被害がなくなる為、自身のソニックブームで自機が破壊されるのを防ぐ為にとっていた高度、1000mから降下させて、敵機と同じ50mに下げた。後は正面から挑むのみ。
≪ネガテイブコンタクト!敵機が見えんぞ!≫
≪こっちもだ!何所だ、何所にいる!?≫

僚機はこっちの事は気付いていない様だ。
≪此方ブラックデスサイズ!これより全機に敵機の位置を常時送信する。敵攻撃機はステルス!繰り返す!敵はステルス!護衛機はその後ろに隠れている!不意打ちに注意!≫
コンソールを叩きながら無線に叫んだ。送信を完了すると、再びHUDに目を向ける。するとAAM警報が鳴り響いた。
≪!AMRAAM!!それにR-33か!≫
チャフをばら撒きながらも増槽投下を準備する。
≪被弾まで後20秒!≫
上空からのミサイルが飛来してくる。AMRAAM等の特有の機動だ。
≪よし、NOW!≫
増槽を捨ててインメルマンターンをした。するとミサイルは増槽を目標と信じてそのまま増槽に命中した。すると増槽の中身が一気に周囲に広がった。
≪!?レーダーに霧が!?いや、チャフ!それも量が多いぞ!≫
増槽の中身はグラスファイバー片、つまりチャフだった。敵機の目は確実にこっちを見失った。
≪今のミサイルで敵機の位置が丸見えだ。ブラックデスサイズに感謝する!FOX3!!≫
≪FOX3!!≫
≪FOX1!AWACS、誘導頼む!≫

僚機が一斉にフェニックスやスパロー、アーチャーなどのBVRミサイルを放つ。
≪!敵にこっちの場所がばれた!≫
≪護衛機!援護してくれ!≫
≪くそ!振り切れん!グアアアアア!≫
≪ブルー6が・・・・!!・・うわあああ!≫
≪くそ!チャフだ!チャフ!交わすんだ!≫

敵機の断末魔が聞こえても尚も敵攻撃機は無傷。護衛機は殆ど消えたが、敵攻撃機の位置は友軍のレーダーには映らない。
≪全機、こっちのデータリンクを信じてその目標に近づけ≫
≪レイピア6、了解≫
≪バイパー12、コピー≫

友軍機が敵攻撃機に近づいていく。
≪捉えた・・・GUN OPEN FIRE!≫
ヴァアアアアアアア!!!!

先頭のF-117に機銃を仕掛けるとあっと言う間に爆散した。
≪敵機確認!≫
それに僚機も続いた。曳航弾が黒い特徴的な機体に吸い込まれまた爆発する。
≪よおし・・捉えた。バイパー12、Fire!≫
また一機が爆発を起こす。その爆発の光がまたF-117の機体を照り返す。
≪鴨撃ちだぜ!オメガ4、FOX2!≫
ミサイルの直撃を喰らい、4機目が吹っ飛んだ。
≪最後は私が貰う、FOX3≫
ヴァアアアアアアア!!!ガン!キュン!ガキュン!バキャ!!
最後の敵機が爆発して、敵の反応が全滅した。
≪良くやってくれた。あの国籍不明機がいなければ艦隊は壊滅していたよ≫
AWACSから賞賛の声が上がった。
≪国籍不明機?≫
≪ああ、そいつが敵襲を知らせてくれたんだ。そいつはNASDF機と名乗っていたが≫
NASDFのワードに刹那は反応した
≪そいつはNASDFの中でも最精鋭の偵察隊だろう。恐らく、第零中隊の第ニ偵察隊だ≫
≪偵察隊?NASDFにステルスで編成された偵察隊があるのか?≫
レイピア4が隣に寄ってきながら言った。
≪いや、機龍のレーザーを偵察ポッドにとっかえただけの機体で、敵地偵察は得意の部隊だ。別名ブーメラン隊だよ≫
≪ブーメラン隊・・・中々良いネーミングじゃあないか≫
僚機が笑っている。後何回この様な風景が見られるか、刹那にとってちょっとした楽しみになった。

Fin

第六話:黒き死神の戦い方

ISAF海軍第一艦隊 9月16日 15:00
「敵襲だ!全機要撃用意!」
空母の飛行甲板にスピーカーの声が響く。急ぎパイロット達が機体に乗っていく。
「連日これか?こんなんじゃ肩がこるな!飽きないから良いが!」
愛機のF-4カスタムに乗り込む刹那。
「敵編隊ベクター0-7-0!高度25000!600ktで本艦隊に接近!!これは演習ではない!敵対艦ミサイル射程まで10分!」
スピーカーが正確に敵の位置を報告してくる。機銃弾のみを積んいる機体でキャノピーを閉めてカタパルトに向かう。周りを見てもF-14やF/A-18、ラファール、Su-33といった現役の筈の艦上戦闘機は少ない。機をカタパルトに載せて最終確認と離艦準備を済ませる
≪Brack-Death-Size Cleared for TAKE OFF!≫
射出指揮所の指示で出力を最大にまで上げる。まだ戦闘を体験させていないこのファントムの戦闘能力は未知数で、本物の亡霊だ。
≪行くぜ・・・相棒!!≫
バン!!ギュアアアア
アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
A/Bオンの機体はカタパルトによって射出された。直ぐに70度のハイレートクライムに入る。
≪良し・・この感触だ・・・これなら、行ける≫
後続の傭兵や海軍の機体が続々と上がってきたが、長距離ミサイルを積んでいる様でのろのろとしている。
≪馬鹿な奴等だなあ・・・遠くから狙おうっても、そんなにとろかったら敵が攻撃する前に必中圏内に入れる訳無いだろう≫
X-00エンジンのA/Bは最大出力が178kNのF-135よりも高い190kNで、しかもそれを二基備えているこの機体はスーパークルーズなど余裕で出来る。垂直でもA/Bだと速度は落ちる事は無い。むしろ軽量化を徹底させたこの機体には垂直で音速を超えられる事すら容易なのだが、機体の耐用年数から大きなリミッターをかけられている。ノース・サウスポイントではこれをF-15改やSu-30MKIに搭載する予定だ。軽量だが生産・集中整備に難があることが唯一の弱点だ。高高度高速度(高度15000m以上、マッハ1.5以降、上空では空気が薄くなるので音速の速度が遅くなる)ではスクラムジェットエンジンが作動する様にこの試作型はなっている。その為、スクラムエンジン燃料である液体水素用のタンクを胴体と主翼に増設して大型化している。タンクは電気系統、稼動部分から離れているが、曳航弾が被弾したら即爆発する為にパイロットに超絶な負荷を掛けると言う理由で量産型では外される事になった。これは刹那自信の覚悟でもある。
≪速度980kt・・・・990kt・・・・高度36000≫
とてつもない速度で飛び続けるF-4カスタム、ミリタリー推力のままで飛んでいるのでそれほど大きな音もしない。
≪ターゲット確認!行くぞ!≫
複数の攻撃機を下方IRSTに捉える。護衛戦闘機も混じっているらしいが、200KM以上の距離を発進から僅か5分でやって来たのは意外すぎて護衛戦闘機が追って来れない様だ。護衛戦闘機のAMRAAMやR-33はことごとく外れた。1000ktで90度のスパイラル急降下に移る。
≪敵攻撃機の針路をずらす・・・一番機に一射撃!≫
ヴァアアアア!

バルカン射程外だが、海上に向けて直角で発射された20㎜弾は地球の重力に引かれて加速して行く。
≪二番機に一射撃!≫
ヴァアアア!!
≪三番機に一射撃!!≫
ヴァアアア!!

同じ様に微妙に機の角度を調節して放たれた20ミリ弾は正確に敵攻撃機・・TNDの主翼の付け根を撃ち抜き、そこにマッハ1.5の刹那のF-4戦闘機が編隊のど真ん中を通り過ぎ、主翼が根っこから綺麗に折れて3機ともバランスを失って搭乗員が脱出した。
≪ブルー1と4、12がやられた!≫
≪何だあれは!ISAFにあんな高速で尚且つ正確な射撃が出来る奴がいたなんて!≫
≪護衛戦闘機!優先して奴を狙え!敵のエースだ!≫
≪クソ!速過ぎて追えない!IRのミサイルロックすらさせてくれんのか!?≫
≪攻撃第二派はまだか!?≫

敵が混乱しているようだ。第二派と言うフレーズに舌打ちしながらも、下からの突き上げ体制に入った。敵はまだ任務を放棄しないらしい。もう直ぐバルカンの射程に入る時に――
≪諦めろ!散開するんだ!≫
パパッと敵機は対艦ミサイルを放棄して散開した。
≪優柔不断なやつらだな!だがそれが正しい!≫
スロットルを下げて、エアブレーキを最大にし、AOA(機体の角度による空気抵抗の大きさ、AOAが大きいと失速しやすい)を最大限利用して450ktまで下げて、再び出力を上げ、操縦桿を左手前に引いた。70度の突き上げから0度に戻して右旋回に入った。敵機と同高度に並んだのだ。比較的鋭い動きをする敵攻撃機Mig-25にA/Bで加速しながらロックした。
≪落とす!FOX3!≫
ヴァアアアアアア!ヴォン!ガン!バン!ギャウン!バキャ!

敵機の主翼に上手い事直撃させてその背後からマッハコーンを出しながらコックピットスレスレを飛んでいった。
≪ば・・・ば、ば化け物・・・・ッッ!!≫
その敵機のパイロットは恐怖にまみれながら反射的に射出レバーを引いた。死神の哂うエンブレムが見えたのだ。
≪撃墜!次!≫

この戦闘空域より西に130KM 15:20
≪何!?第一陣が!?≫
三枝 虚空はAWACS[ゼルダ02]の報告を受けてショックを受けた。
≪ああ、とてつもなく速い敵のエース単機が第一陣の中心を叩っ壊してくれて、現在混戦状態だ。空母からも多数敵機がやってきているし、ノースポイント本土からも5機程敵援軍が来ている。いずれもレーダーの反応の大きさからISAF機と思われる≫
三枝は舌打ちをしながら直ぐに下令した。
≪ワイバーンより全機へ!攻撃機は全て一時撤退!護衛戦闘機のみで第一陣を援護する!!≫
次々と了解が帰ってくると対艦ミサイルを抱いた攻撃機は全機撤収していく。
≪ノースポイントでもサウスポイントでもない、ISAF軍にそんなパイロットが!?≫
彩雲 朱義ことコールサイン、ツクヨミが驚きの声で言った。
≪判らん・・・友軍第三陣も同じ様にしてくるはずだ。思いっきり戦う。それだけだ≫
どんな敵のエースか、面を見てやると言う気持ちで機を巡航状態からさらに加速させた。

ノースポイント近海上の公海 戦闘空域 15:24
≪監視衛星より報告!敵機の第二陣、第三陣が接近中!警戒せよ!≫
刹那は敵機をまた一機落としながらそれを聞いた。
≪おもしれえ・・・・最後の一機までやってやる≫
後続の友軍機が長距離ミサイルを放ち、敵機に喰らい付く。必中圏内まで刹那の抜け駆けによって安全に接近出来た為、確実に一機ずつ落としていった。敵機第一陣は既に逃げの体制に入っていた
≪ありがとよ!新人!≫
≪その調子で頼むぞ≫
友軍機の声が無線に響く。それを刹那はもう聞いていなかった。
≪逃すかぁ!≫
戦闘スイッチの入った刹那にはもう敵は獲物にしか見えなかった。
≪た、助けてくれえ!≫
≪死神だ!死神が来る!助けてくれえ!!≫
敵の悲鳴に近い声を聞きながらも容赦なく一機一機落としていく。白旗を揚げなければ敵は敵としか見えない状態だ。
≪これ以上はさせん!FOX3!≫
そこにレーダーミサイル警報がなった。放った敵機は20KM西にいる
≪必中圏内からミサイルか・・・それでも俺にとっては脅威じゃない≫
A/Bで急上昇に移る。ミサイルもそれにあわせて上昇する。
≪新人!死ぬ気か!?≫
友軍機のパイロットが必死に叫ぶ。この場合チャフを大量に放って運動・位置エネルギーをいかに失わずに左右上下に急旋回し、敵ミサイルを惑わすかが問題なのだ。刹那のやり方は死に急ぐやり方と言った方がいい。
≪マッハ1.6・・・高度45000・・・作動しろ!≫
刹那は一つのレバーを引いた。と同時にコックを液体窒素タンクに切り替える。エンジン出力がグンと桁違いに上がり、機体がさらなる急上昇に転じた。
≪マッハ1.7・・・1.9・・・2.0≫
ミサイルが燃料切れになって追い付かなくなったのを確認すると機を急降下させて、レバーから手を離し燃料コックを戻した。そう、スクラムエンジンを作動させたのだ。
≪たいした上昇力だ。・・・・新型機なのか?≫
敵は関心と驚きの声をあげた。
≪その声は、三枝・・・か≫
擬似記憶に間違いなければこの声は三枝 虚空だ。機体を20度の緩降下を維持しながら、速度を1200ktで維持させる。
≪!?その声は・・刹那!ノースポイントで自衛官をやっていたんじゃないのか!?≫
三枝はまたも驚きの声を上げた。
≪・・・・立ち塞がるのなら、落とす!≫
エースブレイカー02が敵と認知した為、戦闘体勢に入る。
≪まさか、お前・・・待て!お前はそのAIに・・・クソッ!≫
三枝は機を傾けて刹那の第一撃を交わした。
≪戦場では機械と自分の直感を絶対信頼する事を俺は信じている≫
刹那は最大Gを掛けたインメルマンターンで速度を落とし最小半径で三枝のX-01に喰らい付いた。刹那は三枝の言いたい事は大体分かっていた。
≪三枝さん!!≫
その刹那に横から攻撃を仕掛けたのは彩雲 朱義のF-16XL改等が率いる編隊だった。
≪邪魔だ!≫
彩雲の攻撃を交わしてその編隊に攻撃を仕掛ける。コックピットのキャノピーを開けて13mm拳銃の銃口を少しだけ出して発砲した。
≪うわあ!≫
F-16Cの一機のエンジンに炸裂弾が直撃した。すぐに射出座席が射出される。
≪どうしてもやると言うのであればやるしかないな!≫
すると機首を空に向ける。
≪コブラか。いやクルビットだな≫
刹那は落ち着きながらその機動を見極めた。機体がオーバーシュートしたが落ち着いてある操作を行なった。
≪やったか!?ッッお!?≫
三枝は驚いた確かに敵機はオーバーシュートしたが、視界が白煙で何も見えなかったのだ。
≪何だこれは!?ぅあっ!≫
ガンガンガン!!!

機銃を喰らったようだ。ダメージを即刻確認する。
≪左主翼中破!?くそ!≫
機体を即座に基地に向ける。
≪逃がしたか・・・さっきの編隊は何所だ!?・・・・!・≫
刹那は此処で残弾数と燃料が危険なのに気が付いた。
≪ち・・補給の為に帰還する!≫

結局この後もISAF軍の強力な迎撃によりエルジア軍はISAF艦隊を撃滅できなかった。この戦闘での損害はエルジア側作戦機40機中25機が撃墜、大破。6機が中破、小破した。ISAF側が迎撃機15機中6機が被弾、本土から援軍で来たメビウス1が被弾し艦隊近くで不時着、機体と共に救助された。エルジア側の34名のパイロットが捕虜になった。

Fin

本編に繋がるアナザーストーリーズNO.3BA・KE・MO・NO

11月24日 ノースポイント 入間即応司令部 拷問室 13:44
「いい加減くたばったらどうなんだァ!?エエッ!?このカスがぁ!!!!」
そう言うと複数の若い自衛官等が一気に拘束された男に殴りつける。彼等の訓練で溜まりに溜まったストレスの発散時だ。
「おーお、相も変わらずやってるわねえ?刹那一佐殿?」
殿付けでその暴行を眺めてる刹那に声を掛けたのはナスターシャ・ヴァシーリエヴナ・オベルタスユーク陸軍情報部少佐。かつて刹那一佐と敵対していた一大勢力の一つの対ノースポイント戦略での重要人物だ。だが、今となってはこうやって不要になったテロリストを引き渡されたり。情報交換をする仲だ。
「仕方ないだろう。私やベテラン自衛官と違って彼等はまだ"人間"だ」
無表情のまま暴行が終わりボロ雑巾のように死んでいるテロリストだった人間の死体を見ていた。
「流石はノスフェラストゥ(不死者)流石はミディアン(化物)流石はヴァンパイア(吸血鬼)ね。言う事が凄いわ」
ナスターシャが言ったこれらの言葉は全て各国が俗称する刹那一佐の事だ。事実彼は銃弾をかわせるほどの反射神経と痛覚を犠牲に究極まで磨き上げられた第六感(直感)と第七感(此処では殺気を感知する能力)を持ち合わせ、はっきり言えば人間の出来ない事を簡単にこなせると言うことだ。
「フッ、ヴァンパイアは無いだろうが、な。流石にかつては血を吸って生きていた事はあったが今は無いよ。何せ不味い。・・・所で、こっちが用意して貰いたかった奴は?」
刹那はそう言うと懐から葉巻を取り出した。金色のライターで火をつけてフー・・・と白煙を吐く。
「それならもう沢山あるわ。もう直ぐ射撃訓練の"標的"が届く頃ね。」
刹那から葉巻を受け取り火を付けて貰う。その頃表には三台のトラックが停車していた。通行許可証を見せて敷地内に入る。
「んで?何か面白い情報は?例えばテロリストが何かやろうとしているーとか、アジトの場所が分かったーとか、裏でなんか面白そうな事が起きているーとか、さ」
刹那は落ち着いた物言いでナスターシャに聞いた。ナスターシャはフフッと哂っただけで何も言わない。
「何の要求だ?こっちの情報か?それとも・・?」
刹那はナスターシャに振り向いて聞いた。するとナスターシャは一枚の写真を見せた。
「・・・・・こいつを殺れって事か・・・ま、やってみようじゃないか・・・ナスターシャ少佐殿」
そう言うとナスターシャの頬に軽く口付けをした。
「頼んだわよ?ミデイアン」

11月31日 FCU国内 高級ホテル 11:54
「最上階を予約していたものだが」
刹那は実業家の格好で最高級ホテルに堂々と入ってきた
「中島 刹那様ですね?予約を承っております。どうぞ此方へ。」
フロントは何の疑いも無く彼を最上階へと案内した。刹那の手には大きなスーツケースが握られている。それを女性の案内人が預かろうとした時。
「必要無い・・・」
と、相手の目をギッと睨んだ。
「は・・はい・・・」
案内人は恐々としながらもちゃんと最上階の最高級の部屋に案内した。
「では、御寛ぎ下さい。」
案内人が居なくなった後、スーツケースを開ける。そこには13mm対物拳銃改があった。弾丸に水銀弾頭または劣化ウランを使用、飛距離は2000mと完全に人間では扱えない物になっている。その異様に重い拳銃は並みの兵士では撃てない代物だ。それ所か持って構える事も叶わない。実は二日後この部屋でターゲットをも含む裏世界の連絡会が行なわれる事になっている。刹那はその中の一人・・・ヤクザの山口組の幹部として出席する。その時にFCUの三合会、オーシアのノーザ・コストラ、ユークのバラライカの主要な幹部を纏めて殺害すると言うシナリオだ。無論周りは自らの部下で固め、地元警察への手入れも済ませている。彼等マフィアも灰色の計画に肩入れしている可能性が高いから殺すのだ。勿論交戦規定はサーチアンドデストロイ(見敵必殺)

12月2日 09:58
「全員揃ったな?じゃあ始めるぞ」
三合会の趙が仕切るように声を出した。
「んじゃあ、早速本題に入ろう。・・・さて、最近我々の元に得物が届かないからどうも怪しいと思っていたんだが、ようやくどんな理由かが分かった。」
趙の言葉にピクッと刹那が反応する。
「へえ・・・どんなのか聞かせてもらいたいもんだな」
バラライカのアリーシャは趙の言葉に興味深々だ。ノーザコストラのジョンもかなり気になっている様だ。
「どっかの正義の味方気取りがどこぞの国に情報を売っているのさ」
そう言うとパチンと指を鳴らした。すると血が垂れているドラム缶が運ばれて来た。
「ノースポイントに洗脳された馬鹿な奴さ。磔刑にしてやったがね」
無表情のまま言う趙。その目は刹那の方に向く。
「・・・・冗談は止せ。そんなんだったら連絡会なんかには出んよ」
同じく無表情のまま答える刹那。葉巻を取り出し火を付ける。
「確かにその通りだ。ヤクザごときに船を沈める何ざ、不可能だからな。それよりなんか掴んでねえのか?」
ジョンが趙と刹那に向けてこう言った。
「さあ、な。やったとすれば自衛軍以外は無いだろうが?」
「ああ、俺もそう思う・・・・だが、あんたが情報を漏らしていたとすれば?」

趙は懐に手を突っ込んで刹那に問うた。一気に緊張が走る
「おいおいおいおいおい!!!趙待て!!今ここで殺りあって如何するんだよ!!」
アリーシャが二人の中に割って入る。バラライカにとって今は割れて欲しくは無いのだからだ。
「殺り合おうってのか?上等だ。小便はしたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はオーケー?」
タタタタタタタタタタタタタ!!!!!!!!!!!

すると刹那の部下が突然周りの人間に向かって発砲した。小回りが効く01式小銃、さらに超々一流で超人的な身体能力を持つ兵士の動きには誰もついていけなかった。
「中島アア!!!!貴様ぁ!!はかっ!」
ドカッッ!!!!!ドカッッッ!!!!!!ドカッ!!!!!
カッ・カラン・カララン・・・
人間が一回瞬きをするかしないかの瞬間に三人を一瞬で殺害した刹那。フー・・・と硝煙がたなびく中に白煙を吐き出す刹那。
「金の亡者共めが・・・・でしゃばらなければ長生きできた物を・・・・退くぞ」

Fin

第四十一話:決着

エリアB7R「円卓」南に50マイル アヴァロン攻撃隊
≪此方イーグルアイ。これよりエリアB7Rに突入する。最悪の場所だが最速の近道だ≫
イーグルアイから報告を受け全機の緊張がさらに高まる。
「体の震えがとまらねえ・・・」
シンキチはこっから先にいるであろう数多くの敵に身震いをした。
≪此方ローレライ。同じく・・・震えが止まりません・・≫
≪此方クロス・・嫌な場所だ・・・空気すら敵に感じる≫
≪此方サンダー1。クロス、そんなんだったら今頃俺達は死んでるぞ?≫
サンダー1が空気をやわらげようと軽い洒落を飛ばした。が、空気は一向に良くならない。
≪・・・ガガッ!!此方イーグルアイ!!円卓内にて航空戦を確認!!交戦機、両方ともIFF反応無し!!注意されたし!!但し、一方はステルスと思われる≫
イーグルアイが叫び、すぐに各機のマスターアーム、シーカーをオープンにした。
≪敵機?フルボッコにしてやんよ!!オービット1エンゲージ!!2・3援護を頼む!!4は少し遅れて攻撃!!≫
≪一方は国境無き世界だが・・もう一方は?・・いや、そんなの如何でもいい。成せば成るさ!!チェインエンゲージ!!≫
≪チェイン気にすんな!まあ、その時はその時だ!!クロスエンゲージ!!≫
≪こんな所で足止めを食ってるわけには!!ガルム2交戦!!≫
≪・・・そうですね。ローレライエンゲージ!!!≫

各機が即座に散開し、攻撃態勢に入った。

円卓
「・・・・・」
刹那は白のパラシュートを正面に捉え、ヴァルカン砲にセッテングした。空で戦い、尚且つ打ち勝った敵に対しての唯一にて最高の礼儀をする為に。そして約束を果たすために――
(もし・・もし、あいつと私が同じ様な境遇で国籍が同じだったら・・・こんな事には・・・)
そこまで考え、少し先の事を考えてフッと微笑った。
(何、直ぐだ。地獄でまた会える。だろう?友よ)
それを察したように宙に漂うカプチェンコが笑った様に見えた。距離がゆっくりと縮まって行く。
1000・・900・・800・・700・・600・・500・・400・・300・・・・・・
そして、0コンマ1秒間だけ引金を引いた。分間数千発の20MMヴァルカン砲だったが、主の言う事を上手く聞き。1発だけ放たれた。音速の3倍速で放たれた直径20㎜の金属の塊は・・風も気圧も湿度も関係なく。真っ直ぐカプチェンコの脳天を撃ち抜いた。
「・・・・・」
サイレンサーを通して聞こえるかすかなジェット音と機器の機動音だけが機内を包んだ。
≪カプチェンコが落ちたか・・・此方アシュレイ。こっちのジョーカーを取りに行く。ソーサラ1、頼むぞ≫
≪了解だ。役立たずめが・・・・出来る限り踏ん張る≫
その言葉に少々カチンと来た。即座にソーサラ1に機首を向ける。
「・・・貴様・・・」
いや、カチンと言うよりむしろこれは殺意を通り越した殺気を出している。そもそもこいつ等がこんな事を出来るようにしたのは自身が最も尊敬していたカプチェンコだったのだが。それを役立たずと言ったソーサラ1に強烈な怒りを感じた。
≪!?・・・手が震えている!?≫
ソーサラ1が驚きの声を上げた
≪な、何だ・・・この寒気は・・・さ、寒い!≫
その殺気は味方にすら影響を及ぼしている。「円卓」全体がが凍りついた
「貴様に・・空を飛ぶ資格も無ければ、戦う資格も無い・・貴様みたいな蝿はここで地べたに叩き落し翼をもぎ取る・・・」
もう既に戦闘マシーンと化している彼に声にすら感情は無い。余りにも強い殺気を含んだ声で一気にソーサラ1は凍ってしまった。
≪馬・・鹿な・・・体・・が・・動かな・・い!?≫
主が動かなくなり、機体は水平飛行をするだけだった。そこに刹那のファントムがソーサラ1の背後にへばり付いた。
「せいぜい地べたで悔やんでろ。カスが」
ヴァアアアアアアアアアア・・・ヴォンガンガキュンゴンギン!!!ボン!!
F-15S/MTDは全ての翼とエンジンが破壊され、錐揉みになって落ち始める。さらに刹那は敵機のコックピットの真上に自機のコックピットをかぶせるようにしてソーサラ1に対し人指し指を突き上げた。

FIN

ジパング BGM みらい「戦闘」

http://www.youtube.com/watch?v=04FF3uSv5nQ

刹那の国防計画書2

20071102171902
01式小銃ーーー89式小銃をベースにしながらも、銃身の一部をワンタッチで外せる様にし、銃床も伸縮出来る様にし薬きょう排出口は両側にあり、5.56mm弾を30発バナナ弾倉とベルト給弾式を採用、これ一丁で軽機関銃、バトルライフル、カービンライフルの三役をこなせる、システム・ウェポンの中でも万能性と使いやすさを追求したもの。
故障を減らすため、主なパーツ数は8個でAK-47並の安全性・頑丈性を持ちながらも命中精度は89式と大差ない。
「こんな変わった小銃は初めてだ」と、生産者は言ったが、テスト射撃をすると「なんて銃だ。まったく銃身がブレないし、頑丈で、撃ちやすい」と、言った
このライフルの装備品は、フォアグリップ、ダットサイト、スナイパースコープ、銃剣、銃身を外した短い状態だと消音・消炎装置が銃口に取り付けが可能、逆に長い状態だとライフルグレネードを取り付けられる。制退器はオミットされている

 

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