7月26日 ランバート山脈とアンバー山脈に挟まれた平野 通称ウィスキー回廊 16:40
「・・・・まさか不時着する破目になるとは思わなかった」
厳しく照りつける太陽、酷くなびく熱風。砂漠のど真ん中に刹那の操縦系統に損傷を負ったファントム改は不時着した。彼はウィスキー回廊に集結中の敵部隊の集結状況を偵察していたのだがSA-2の至近弾を受けて操縦系統を掌っていたコンピューターに大きな損害を受けてやむなく不時着した。偵察した写真や情報データは既に送っていて、たった今それらの消去も終わった。
「何がウィスキーだ。酒が大量にあると思ったら、敵が大量にいただけじゃないか・・・・ったく」
砂漠に機体のギアを取られないように胴体着陸したのは不味かった。コンピューターの入っている整備用のドアが開かないのだ。これではジャッキかなんかがないとお手上げだ。流石に自分の愛機は持ち上げられない。愛機の座席のケースに入っている64式小銃とSIGP220に砂が入らないようにビニールを被せてキャノピーを閉める事で精一杯だった。不幸中の幸いかエンジンは生きており、馬鹿でかい推力もあり砂中から脱出は可能だ。だが、燃料が少ないのでそれほどA/Bも焚けない。それ以前に此処は敵中だ。いずれ敵兵がやってくる。応戦の為にC4プラスチック爆弾を機体を軸に全方位30m離れた所に投げておいた。
「任務は終わらせたし、後は・・・・友軍が此処まで来るのを待ちますかな?お客さん」
後部座席でGと着陸の衝撃でノビている記者に目を向けた。彼女は戦場カメラマンで強行偵察に出る自分に対し空からの敵陣を撮らせてくれと頼んだのだ。あまり無茶な機動が出来なかったのは半分彼のせい、もう半分は胴体下で砂に埋まっている偵察ポッドのせいだった。いずれにしても貴重品なのは間違いない。彼女の為に機体に常備されている計器飛行訓練用のフードで後部座席を覆った。自分はウィングレットの小陰で休む事にした。食料は機体には3週間分、真水も砂漠中で使用するなら2週間分ある。元から愛機は墜落する事を刹那は前提にしている。空戦の腕前が良くても、下手をする時は落ちてしまう。そう言った理論から彼は常に大量の食料と真水そして銃器と振動に強く被弾しも爆発しない安全な爆発物に弾薬を機体に詰めている。空中給油の管を部分を削り、そこに緊急用の食料などを詰めている。その他にもバッテリー式の緊急用電池や、ラムエアタービンなども備えている。
「ところで、敵部隊が来ないのは何故だ?もう視界に入ってもおかしくないんだが・・・・・」
64式小銃に取り付けてた狙撃スコープから覗いても敵がやってくる気配は無い。ただ砂嵐が吹くだけだ。
「・・・・まあ、いいさ。その内CSAR(〔通称:シーサー〕コンバット・サーチ・アンド・レスキューの略、戦闘地域での捜索救助の事、代表例としてJASDF救難隊所属のUH-60Jがその任務の為に海洋迷彩や赤外線ミサイル妨害装置、FLIR前方多機能監視装置を搭載できるよう改装されている)が来る。それまで耐えればいいか。飛べないことはないし・・・・給油機でも要請すれば良いな」
スコープをビニール袋に入れていつでも取り出せて使用できるように備えておく。それが終わると、砂をスコップで掘り下げて、緊急時野営設営用テントの機材で機体をある程度固定する。操縦コンピュータ〔FBLの制御装置〕整備用の小型ハッチとランデイングギアを手動で出す為の作業を始める。
「くそ・・・、風で砂が飛んでくるな。これじゃ鼬ゴッコだ、クソッ」
風で飛んでくる風を防ぐ為個人用のパラシュートの予備を広げ、盾にする。幾分か砂嵐が流入するのが止むと突貫的に作業を行なった。日が沈む前までに左主輪を手動で開けて下ろし、安定させる。さもなくば長い事風と砂に当てられた機体は脱出不能になる
「・・・・暑い・・・高地に降りればよかった・・・・」
今の最大の敵は40度を超える暑さ、そしてそれに伴う体力、水分の大量浪費だ。早急に作業を進めなければ機体を安定化させる前に自分が萎れてしまう。かと言って休む事などできない
「よし、ハッチだ・・・・」
30分かけて手動でようやくランデイングギアを下ろす事に成功した。これで幾らかは作業しやすくなった。緊急時野営設営用テントの機材を移動させ、つるはしの様に砂を切り崩し始める。
「・・・っく・・・・」
ようやく胴体の半分そして今回の不時着の原因の一つで既に用無しの偵察用ポッドを露出させるとそれをハードポイントから外し始める。しかし、工具が無いので簡単に外せるものではない。
「反対側からやるか・・・・」
諦めて砂風から盾にしていたパラシュートを外し、反対側に回る。不時着地点は右はなだらかな丘、左はなだらかな斜面なので手っ取り早く進める。
「・・・・あの・・・手伝いましょうか?」
「!!・・・なんだ、気が付いていたのですか」
後部座席でノビていた戦場記者が気が付いてこっちに声を掛けた。
「その必要ならないです。それより周囲の監視をしててくれませんか。今機体を安定させようとしているんです。後部座席の後ろには暗視ゴーグルがあるから暗くなったらそれを使ってください」
「分かりました」
砂を少しずつ掘り下げていき、とうとう車輪展開用のハッチを見つける。そのカバーを外してレバーを重いレバーを回せば素直に主脚は出てきた。砂に軽く埋もれるように車輪が砂と接地する。
「・・・・困ったな、ポッドが邪魔で整備用ハッチまで手が届かない」
ハードポイントは簡単に投棄できないようにがっちりとポッドの上両側を止めていた。ハードポイントのアクチュエーターを動かすにはエンジンを動かすか、ラムエアタービンを回して電力を確保しなければならない。しかし、今エンジンを回せばエンジンフィンが一気に傷つく。ラムエアタービンは空を滑空中じゃないと意味が無い。〔ラムエアタービンは飛行中エンジンが切れたときに出る飛行に影響のない程度の小型の風車で、風圧により回転し発電する。操縦に必要な電力をまかなう装置。だが、デジタル計器や空調等といった電力を喰うものには供給は出来ないもの。ナショナルジオグラフィック[Mayday!]の常連。旅客機は基本装備だが使用目的上バックアップも多く、脱出や墜落制御が容易な軍用機にはかさばるので不要とされている。しかし、この小型の風力発電機が航空機の最期にして究極の砦である事は間違いない。これがなければあんな事故やこんな事故で生存者は無かったとも言われている程だ。エアカナダ143便、全エンジン停止事件。通称ギムリーグライダー〕
「機体も安定したし・・・まあ、良いかな。・・・・記者さん、ええと・・・あんたの名は何だっけ?」
「ブレットです。ブレット・トンプソン、OBCの記者ですよ。とあるドキュメンタリーのプロデューサーに任命されたんです」
「そんなあんたが私に何の用だ?わざわざ下手すりゃ遺骨も残らない危険地域まで出張る意味が分からん。あんたが見て来たとおり、多忙で通常時はインタビューは受けれないというのに?」
一通りの作業を日が沈む前に終わらせた刹那が記者・・・・ブレットに聞く
「それは、あなたに頼みごとがあるからです」
「ほう?護衛か?情報か?それともライバル社の五月蝿い連中を殺って欲しいとか?その様子だと、多少は私を探って来た様だな」
目の色を変えた彼にやはり、とブレットは思った。上司からベルカ戦争の様々なエース達に当たるならこの男が良いと指名したのが彼だった。少々脅されつつ調べれば表向きは世界初の"隕石を戦闘機で撃墜した男"だが、裏では相当の悪事(主に殺人、拉致、監禁、拷問など)やノースポイント自衛軍での極秘作戦、非合法任務、超法規的任務を指揮や遂行しており、さらに表世界、裏世界ともに非常に手が広い。情報はまるで餌に掛かる魚のように集まるらしい。その他にも特殊な機関に所属しているという匿名情報も入っている。まさにフィクサーのような男だ。
「・・・・ええ、まあ・・・結構危ない橋は渡ってますよ。あなたを調べる過程で」
「・・・・だろうな、良くもまあ無事だった。下手すればこの世から貴様の血族が滅びている。どうやら貴様にも悪運はあるようだ。SA-13や19、SA-2を15発かわして、至近弾一発。御陰でこんな敵中におちてしまったがな」
ガシャッと彼は小銃のコッキングレバーを引く。ビクッとした。いつの間にコックピット前席に入って小銃を取り出したのか・・・。殺されるかもしれないと思い十字を切っておいた。
「神に祈る前に弾に当たらないように頭を下げて耳を塞げていろ。交戦する」
「え?わっ!」
ドンッドンッ
突然彼が小銃を此方の目と鼻の先に向けると直ぐに発砲した。既に日は暮れている。どうやって見つけたのか、軍用トラックが直ぐ近くに来ていた。今のは牽制射撃だったようだ。それでも十分正確である。まるで[ブラックホークダウン]のデルタの狙撃手だ。複数の発砲炎が見えたと思うと、銃弾が機体を叩き始めた。
カンッ!チュン!キュウン!ブオンッ!ヒュンッ!
「うわわっ!」
「黙っていろ。そこっ!」
ドンッ!タタタッ
奴が放った銃弾は敵兵の火線の一つを潰した。どうやら引金を引きながら倒れたらしい。
「こ、これが・・・戦場か・・・・」
「おいおい、まだ序の口ですらないぞ。これから敵の増援が四方八方からやってくる。そいつ等と渡り合わなきゃな」
ドドドッ!ドドドッ!カンッ・・カキンッキキンッ
奴はバイポッドで機体に銃身を固定して、銃座として撃ち始めた。まるで軽機関銃でも扱っているようだ。別に移動をしている訳ではないので良く当たっている。
「装填する。記者さん、私がリロードしている間に奴等が迫ったらそこのリボルバー拳銃で応戦してくれ」
「え!?私は銃なんて握った事しか・・・」
「死にたくなかったらやれ。この死地から抜け出せたらあんたの依頼を考えても良い」
そんなこんなやっている間にも彼の手は止まる事を知らないようだ。2〜3秒で再装填・コッキングレバーを引くと直ぐに撃ち始める。その作業はベテラン・・・・いや、機械と形容した方がいいだろう
「・・・やってやるよ!ああやってやるさ!!Fuck!!」
「それでこそ漢だな」
奴は初めて私に微笑みを見せた。余裕の表情だ。本当に死ぬ気は無い様である。私は座席の側面に付属しているDANGERと赤く書かれた箱を開けた。中にはローダーと呼ばれるリボルバー用の再装填器具(回転銃倉後部と同じ様な形状のプラスチック製または金属製の装填器具、銃弾と銃によりサイズを製品ごとにあわせる)5連発の38口径リボルバー、どうやらダブル・シングルアクション切り替えが可能のようだ。ズシリと重みが伝わってくる。
ドンッ・・・カキッ!
「チッ、ジャム(作動不良、射撃時の衝撃で空薬莢が薬室に張り付く、熱膨張で空薬莢が排莢口から出なくなる、排莢のタイミングがずれてスライドが空薬莢を噛む等の「排莢不良」や次弾装填時に薬室内で弾丸が引っかかる等の「装弾不良」など様々。ここでは「排莢不良」である)った。記者さん、5秒間援護を頼む」
「わ、わかった!」
彼はコッキングレバーの所で挟まった空薬莢を取る為に銃を片手でを持ち上げた。私は適当にシングルアクションに設定したリボルバーのトリガーを絞った。
パンッ!ガチッ・・パンッ!ガチッ・・・
「オーケー、もういい。任せろ」
ドドッ!ドドッ!チンッカキンッキンッ
ダブルタップ射撃(2連射で急所〔主に危険度が低い急所から股間、肝臓、足の動脈、肺、心臓、前頭部、後頭部、側頭部〕を即座に射撃する事で標的の生命維持行動を完全に停止させる高等射撃技術、特殊部隊などの瞬間交戦能力が求められるCQBで標的を完全に無力化する際に良くする。基本軍隊しか訓練をしない)をする所を見るとかなり銃撃戦に慣れているようだ。ますますこいつへの興味が湧いてくる。と同時に、死への恐怖が湧いてきた。時折7.62×51mm通常弾が機体の外壁を弾く時は恐怖で足が竦む。敵の撃っている銃は音からG3A2のようだ。
「・・・記者さん、あんた死が怖いか?」
「当たり前でしょ!死にたがる奴なんて余程の自殺志願者か、厄介者くらいでしょ!」
「・・・戦場に5年位居るとまったく怖くなくなるよ。まるで、ヴァーサーカーのようにね」
「何が言いたいんだ?」
「あんたが追っている奴は、そんな奴だ。誰一人として、戦場で死ぬとは思わない。ただ、やり残しが無いか心配で仕方が無い奴等だ。ここは荒れ果てた舞踏場、如何に長く死のロンドを踊っていられるか・・・・戦場に長く居た奴にはそれしか目が無いんだ。」
「・・・・」
「そして、娑婆に入ると渇いて仕方が無い。理想郷を、金を、スリルをってね。そんな酷い連中が勢ぞろいしている。だが中には歳を喰い過ぎて戦場に戻るのを諦めた奴も居るし、威厳を傷つけられて戦意を失った奴や命令や規律を嫌って傭兵になった奴、逃げ出した奴も若いが故に面倒臭くなって抜け出した奴も居る。理想を追いかけ、最後は投獄された馬鹿も居るし、それに付いて行って今も逃げるように働く奴まで居る。あんたはそんな奴等から一欠けらの情報を得る為に命を賭けている。要は理想郷を、金を、スリルを求めるような、そんな連中とどっこいだと言いたいんだ。引き返すなら今の内だ。私は既に戦場に飲まれた。お前は馬鹿みたいな情報に飲まれたいのか?」
私は返答に困った。奴はもう戦場と言うパズルを構成するパーツの一つに過ぎず、それから逃げる事は出来ない。奴が言いたいのは私にメディアと言うパズルの一つになって欲しくないのだろう。
「メディアは一辺倒な事しか出来ない。だから、それには飲まれて欲しくない。第一気に入らん」
奴は小銃弾が直ぐ傍をビュンと通過してもビビらない。落ち着いてエルジア兵に向けて照準を向けて撃ち続けている。私は何となく聞いてみた。
「あんた・・・身内は?」
「いる。だが余計な事は考える暇が無い。殺す事で24時間365日精一杯だ」
「戦場に入る前には何を?」
「・・・・ずっと戦場に居るのさ。戦場でしか生きていけない。娑婆の空気なんて腐っている。それに対し戦場は"空気の鮮度が良い"。混沌と怒号と悲鳴と炎とかが交じり合う。純粋な暴力の空気、死合いの空気が充満している。草原も活気ある市場も海も空も・・・・そして宇宙も一瞬でそんな空気が入る」
「いつから戦場へ?」
「物心付いたころには戦場に立っていた。一時は娑婆の空気に慣れ親しんだが、どう足掻いても此処の空気には叶わない」
敵の銃撃はかなり弱くなっている。よっぽど敵兵を撃ち殺したのか、満足げだ。
「止めといくぞ」
突然彼がコックピットから飛び出した。そして砂漠だというのに軽快に走り出す。
「お、おい!危ないぞ!おい!」
心配する私だったがそれは不用だった様だ。あっと言う間に敵兵に近づくと一瞬で腕の仕込みナイフで頚動脈を刺して殺した
「ア、アサシン?・・・・・いや・・・ニンジャだ」
思わず呟いた。奴は空戦ではエース、射撃の名手でありながらマーシャルアーツ(総合格闘技)の達人でもあるらしい。踊るように敵の攻撃を避けて、一撃で殺す。飛行用ブーツにもナイフが仕込まれているようだ。サマーソルトキックを食らわせただけでエルジア兵はのぞけって倒れ動かなくなった。腰から短刀を出すと敵のG3を持ち上げ、投げ飛ばした後に敵兵の股間から脳天まで一気に切り裂いた。さらに片手で重そうな小銃を撃っている所を見るとひ弱そうな細い体とは裏腹に相当の力を溜め込めているらしい。飛び出たときには5人散開して居たのが30秒と掛からず全滅させられていた。
「・・・凄いものを見させてもらったよ。やっぱり貴方で正解だったようですね」
「なに、それぞれ違う者から教え込まれただけだ。さほど大した物ではない」
「アサシン教団にでも入っていたのか疑ったくらいだ」
「・・・・両親を亡くした後、幼少期一時期入ってた。途中で抜け出したよ。師範級を得てからだが。規律なんてクソだったし、殆どPMCとやっている事が一緒だ」
「うえっ!?」
彼は敵の銃の弾倉を抜き取り、弾を自分の小銃の空弾倉に入れた。銃をちょっと弄くりながら弾倉を入れてコッキングハンドルを引き、セーフティに戻す。
「SASやSEALとかも回ってた頃がある。8年前の基地防衛教導隊の時の話だが」
「・・・・」
もはや開いた口が塞がらないというレベルでない。8年前といえばこいつは20の筈だ。若い内から鍛えに鍛えていたという事か。
「今は一介のファントムライダーさ、どんな経歴も金の足しにしかならない。言語学問関係は独学に近いな」
「それで・・・・奇妙な訛りがあるのか」
「それに空戦に関しちゃ、今だ向上途中・・・超一流なのは暗殺と情報収集そして隠密行動くらい・・・・まだまだだよ・・・もう、"蒼い無限の輪を持つ英雄"や"鬼神"は私を抜いている所がある」
「・・・なんですか?それって・・・」
「コ コ ロ・・・・だ」
「は?」
思わず聞き返した。どうやら旧日本語(ノースポイント・サウスポイントの分断(WW暁埓鏤において民族浄化と言う名分で民族の言語をオーシアが奪う前の言語、現実の日本語と一緒だがこの世界では名前以外は殆ど英語(オーシア語)やロシア語(ユーク語)と旧日本語のチャンポンかそのままになっている。これを本来の言葉で喋るのはもう殆ど居ない)らしい
「精神的な支え、とでも訳すかな・・・私は10年前に無くして見つからない物だよ。もう壊れているんだ」
「・・・そうは見えませんが?」
「例を挙げるなら普通だったら誰もが血を嫌う、私はその真逆・・・・他のものを壊したり喰ったりしないと生きていけない。つまる所、野性の性が剥き出しになった状態」
「そうかい?現にアレや私は壊されたり喰われていない」
「それは利用価値があるから。無ければ殺すし、壊す。邪魔をするならば即座に肉片や破片も残さず殺し、壊す。それが何であれ、喩え神であれ、魔王であれ、"自分"であれもだ」
「・・・・」
「話はそれだけか?」
「ああ・・・・仕事の話は救助されてからにするよ」
ブレットはこれ以上深入りするのは危険と判断し、聞くのをやめて、彼の装備を機体に戻して寝ることにした。刹那は曇りなき星空を眺めて無限とも思えるほどの砂に身を委ね、何も考えずにその星の海に浸った。


(綺麗な夜空・・・しかし、私らしくないな。嘗ての余韻に浸るなど)

かつて、5年ほど前か・・・・長期休暇を貰って広大なこの大陸を旅した時に荒野のど真ん中の名も無い詩人が書き残した石碑の歌を思い出して口ずさんだ

煌く星空は 夢の随に
漂ってる私へと語りかける

さざめく風の韻は扉の開く韻
いま始まる物語の開く韻

羽ばたく鳥たちも陽を浴び飛んで行く
さあ旅立つ時が来た
迷わずに行け

大丈夫と朝焼けの空は言った

揺らめく心の奥に
隠れては見える
溢れる思い出を抱えて

振り返るな朝焼けの空は言った

はてなき山の向こうに
隠れては見える
かすかな光まで歩いて

はてなき空の向こうに
隠れては見える
確かな未来図を求めて

「確かな・・・未来図か・・・・こうしていれば見つかる気がするな・・・世界の・・・未来図が・・・・」
5分後、彼はまた機体を砂の海から脱出させる為に砂を掘る。

3時間もの時間を費やして機体は修理が終わり、それから1時間で帰還した

fin


 
撤収中の黄色中隊 00:18
≪・・・損耗2機、残存3機・・うち一機は被弾機か・・・・まったくやられたな、6≫
「ああ、隊長・・・4が生きて居て、12と3が引き抜かれなかったらこんな事にはならなかった」
≪・・・・・≫
「気にするんじゃない、ジャン・ルイ。初陣だったがお前は良くやったよ・・・!」
6は後方警戒レーダーの反応に気付いた。IFF(自動敵味方識別装置)は・・・反応あり。つまりは友軍
「隊長、7時方向に友軍機がいます。」
≪進行方位と距離、目的は?≫
「待って下さい。・・・・・対象機BRAA方位2-0-0、進行方位1-6-0、エンジェル22000コールド。450kt!(対象機、自機を軸に南西方向に居る、南東方面へ進出中、高度22000フィート、離れつつあり。速度450ノーチカルマイル)機数・・・10以上!新市街に進んでいます。機種は・・・・戦略・・・爆撃機!!」
≪13、了解、上層部は何を考えてる?AWACSルークアイ、進出しているのだろう?聞こえているか?≫
13は事実を確認する為にAWACSの呼び出しコールを入れた。
≪アクイラ1、此方ルークアイ、聞こえている。確かに爆撃隊は確認できている≫
「此方6、なら何故残存部隊の連中に伝えない?。近くの空港で補給を受ければすぐさま援護できてISAF軍を追い出せるというのに?」
≪上位のコマンドからの命令だ。貴官が口を利いて良い立場ではない≫
「では、爆撃隊の目的を伝えろ。友軍の行動くらいは聞いても文句は無いだろう?」
≪上層部から緘口令が敷かれている。貴官には説明できない。・・・すまないエーリッヒ。これは命令なんだ≫
≪13、了解した。・・・"6、直接確かめるぞ"≫
「Roger」
≪隊長!?何所へ行―――≫
ブツッ!
隊長機は6の個別無線で言うと左旋回を始めた。6も落ち着いて付いていく。新人がギャーギャー喚いてるので無線機を切る。
≪13よりルークアイ、現在無線とGPSが効かない、発光信号で友軍部隊に位置を聞いてみる≫
≪何だと?おい、エーリッ―――≫
ブツッ
隊長機は冷静に爆撃隊に針路を取る。明らかに尋常じゃないこの嫌な空気。友軍が何をしようと言うのか確かめなければならない。

国営放送ビル 00:15
「・・・戦闘機の姿は見えませんが、エンジン音が聞こえます。時折軍用無線が無線から聞こえてきます。あのリボンのエンブレムの戦闘機が、この中にいるのでしょうか?」
アンドレイはいたって冷静だった。国営放送ビルは砲撃を受けていなかったのだ。
「爆発の瞬間だけ、飛行機が見えます。」
アンドレイは上空を良く見ていた。もしかしたらメビウスのエンブレムが見えるかもしれないと思ったのだ。
「我々の真横を、ISAFの戦車が通過しました。国道に戦車が集結しています。炎がここからもよく見えます。」
≪・・・ファシストめ!焦土作戦か!≫
無線機からISAF軍兵らしき声が響いた。エルジアが何を考えているかを容易に想像できた。
「エルジア軍が市街を爆撃をするようです!人口が集中する地区での避難は終わっていますが、中央地区から離れた地域にはまだ多くの住人が居ます!この放送は録画ではありません!」
≪ブラックジャックを撃墜!メビウス1!て・・・≫

00:17
「くっ・・・黄色中隊機!?」
メビウス1は一機のフランカーF[テルミナートル]に気付き、急旋回をした。Tu-160をもう一機落とそうとした瞬間にだ。空戦エネルギーは減っていたので今迄ドックファイト中に焚き続けていたA/Bを再度焚いた。下降して振り切ろうとしたのだ。
≪援軍か!?・・・った!!≫
(!?追ってこない?)
メビウス1はRWRの反応が外側のリング(RWRは外側、内側のリングと呼ばれるゾーンで照射されるレーダー波の脅威度・方向・レーダーの種類を示している。この場合照射はされているが、追跡・攻撃状態ではないことを示す 参照フライトシュミレーターLOMACのRWRの紹介[非公式サイト])で留まっている事に気付いた。しかし、攻撃しようにも他機は護衛戦闘機にかかりきり、自機は弾薬に余裕が無いのだ。敵機の無線に周波数を合わせながら機を水平にする
≪此方イエ・・13、そこの爆撃機隊へ。作戦、および攻撃目標を伝えろ≫
≪此方オレンジ5、我々の目標はサンサルバシオン一帯に対する無差別爆撃だ。より上位のコマンドから命令を受けている。援護しろ!≫
(無差別爆撃!?させるか!)
メビウス1は機体を急上昇させて爆撃機に向ける。だが、黄色の僚機が立ち塞がった。
(クッ・・・構ってられないのに・・・・!)
≪行かせるかよ!≫
メビウス1はそいつからのガンレティクルをバレルロールで乱してかわした。しかし、敵爆撃機を逃してしまう。市街地への突入を許してしまったのだ。
(ダメッ!追いつかない!)
ミサイルは切れて、30mmGunのみ。しかし、相手はアフターバーナーで此方の速度を振り切っていた。その時
≪死ね≫
≪え?なn―――≫
上空から黒い影が、音速の3倍以上で突っ込んで来た。それは20mm機銃弾をエンジン・コックピット・そして爆弾庫に向けて発砲し、ブラックジャック乗員全員を一瞬で地獄の業火へと叩き込んだ。
ガンッ!
「わっ!なん・・・ひっ!?」
メビウス1は、キャノピーの正面にぶつかった"何か"を見た。それは一瞬で後方に吹っ飛んだ。キャノピーに異常は無かったが、メビウス1に一生のトラウマモノとして残るような何かであった。それは――

航空用ヘルメットをつけた敵爆撃機乗員の生首

目は上を見た状態で、首から下は綺麗に千切れていた。何億分の一の確率だろうが、それはキャノピーにあたった。間違いなくコックピット上面が吹き飛んでその風圧で捥げた首だった。
≪スプラッシュ1。脱出は確認できず。次≫
≪な、何だありゃぁ!?≫
≪下から突き上げてくるぞ!回避しろォ!アプローチ中断!中断だ!≫
敵爆撃機の搭乗員らしき奴の声が聞こえる。彼等はもう爆撃する意思は無かった。だが・・・・

≪誰が逃がすと言った?街を燃やそうとするリスク程度、負え≫

≪ひっ!?た、たすけ・・・≫
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!ドンッ!
「うぷっ・・・・」
メビウス1はGをかけている訳でもなく吐き気がした。コックピットを正確に射抜いているのだ。アレでは内部の人間はズッタズタになり、全身のパーツがバラバラになるだろう。それを想像してしまった。敵機に容赦なく20mmの炸裂弾を当てた機体が何か分かっていた。さっきまでずっとJ-STARS代理をやっていた機体だ。何故なら自分達迎撃隊を除いて高高度にいる友軍機はそいつしか居なかったのである。
≪スプラッシュ。さてお次は・・・!・・・ほう・・・私の活路に立ち塞がるか、黄色≫
≪味方が"虐殺"される現場は見たくない・・・・俺はお前を殺す!≫
≪・・・・プッ・・・クフフフ・・・虐殺?それは自分たちの事を言っているのでは?違うか?"坊ちゃん"≫
≪ッ!貴様・・・・≫
≪貴様と言いたいのこっちの方だ、この腐れ餓鬼め。そっちが"我々"の警告を無視してやりすぎたのが悪い。だから私はお前等を殺す。一片の後悔も無く、一塵の躊躇も無く、"我等が世界に誓い"・・・・・親切で言っている。さっさと失せろ。この世の摂理も知らん図体がデカイ餓鬼め。それともあの女のようにバラバラ死体にされたいか?私は一向に構わん≫
≪・・・・くっ・・・・≫
そいつの台詞は相手を恫喝し、震え上がらせるのには十分だった。奴の言葉は黄色を圧倒した。
≪さて・・・喰わせて貰うとしようか・・・・おい、リボンの。付いて来い≫
「・・・・は、はい」
≪お前が残りの内の2機をやれ。あの1機は念入りに私が殺る≫
「は、はい!」
奴は別次元の戦場に居た。既に暗黒の世界より暗い闇に全身を漬かせていた。そこに日の光が届く事は絶対にない。

国営放送ビル
ドォン・・・・
「また爆発音が・・・どうやら爆撃機が撃墜されたようです」
≪・・・・・・ゲットの破壊を確認した≫
アンドレイは自分の耳と軍用無線を拾っていた無線機が静かになった事から、終わった事を確信した。

ゴォォォォォォ・・・・・・

「終わったな。良くやった皆。犠牲者は出なかったし、作戦も終わったようだ」
自分達の護衛の兵士達が言った。それを聞いた後彼はカメラマンに向けて大きな声で言った。
「・・・爆撃機を撃墜した戦闘機が、上空を通過していきます。放送を検閲していた将校もさりました。今、私たちは声を大にして言えます。「勝利した」と。共同放送、アンドレイ・ペチェルスキィがお伝えしました。」

サンサルバシオンの解放において、エルジア・ISAF両軍の犠牲者は膨大な数に膨れ上がった。中には白兵戦でがっちり組み合ったまま死んだ両軍兵士の遺体もあった。特にエルジアの地下を利用した攻撃により、ISAFの死者はエルジアの死者を超えた。しかし、作戦自体はISAFの完全勝利、エルジア側もある程度作戦は成功した。
 
新市街 0:09
(市街突入から4分で官庁街に侵入。これまでは損耗無しで来た。あとは・・・どうやって中の奴等を追い出すか)
コリンズは陸軍部隊の一部に再編成されていた。ベテランのベルツ中尉は上陸中に狙撃兵によって死にこれまでの間に沢山の仲間が戦死した。病院で俺たちが帰ってくるのを待った居る奴等も居る。そんなこんなでコリンズの海兵隊B部隊は陸軍の奴等に実質取り込まれていた。
「ホビー、あのビルに侵入してヘリを撒こう!」
「無茶だ。危険すぎる!」
「じゃあ此処でヘリの30mm砲にぶち抜かれるか、ロケットの破片でくたばるか!その二択しかない!分かったなら走るぞ!!俺の合図で行け。ホビー、マイケル、レイ。まずはお前等だ。先行して一階を掃討しろ」

「・・・ッ。分かった。分かったよ、軍曹。頼むぜ!
彼等は官庁街の制圧が任務。目標は市役所ビル。今それは目の前にある。だが、敵ヘリが邪魔をして侵入できない。コリンズはタイミングを計り始める。
「スタンバーイ・・・・スタンバーイ・・・・・・・Move Now!!GO!GO!GO!GO!GO!
敵ヘリが別の部隊に機首を向けた瞬間コリンズは彼等を走らせた。彼等はヘリに気付かれる事無く道路を渡りきり市役所ビルに突入した。直後遠くから響いていた銃声が、直ぐ近くでした。敵と交戦したのだ。
「俺たちも行くぞ!・・・・Go!GO!GO!
「!軍曹!!ヘリが気付いた!!」

部下のゼウ伍長が叫んだが、気にせず走る。たった10mちょっとなのに100m・・・いや1000mを走っている様に感じられた。
「伍長急げ!!」
「クソッ!」

対岸に辿り着いたコリンズは少し遅れて走り出した伍長に向かって叫ぶ。ヘリは旋回機銃を此方に向けていた。
ドドドドドドドドドド!!!!!ガンガンガンガンガンガンガン!!!!!!
「滑り込め!!」
二等兵がビル内部に着いた瞬間ヘリからの銃撃が始まった。コリンズは反射的に叫んだ。伍長はミシン目が出来つつある道路から一気に転がり込んできた。
「大丈夫か!!」
「はい!」
「レーイ!応答しろ!!」
「Sir!何でしょう!」

どうやら先行した奴等も生きているらしい。彼等と合流すると灯火管制が解かれ明るくなったロビーの中心で部隊を集めた。敵の死体は処理が面倒なのでダストシュートに投げ込む
「一階はクリアしたな。此処は10階建てのビルだ。後九回同じ様に制圧をする!」
「我々だけで、ですか!?」
「当然だ。此処じゃ空軍も呼べんし中隊とも連絡が取れん。行くしかあるまい。ホビー!」
「Sir!」
「先程と同じチームに分かれて、我々は東側の階段から、貴様等は西の非常階段から行け。同士撃ちに気をつけろ!Move Up!!」
「「「Sir Yes Sir!」」」

早速、6名の分隊は3名の分隊に分かれて行動を開始する。コリンズは東の階段を先頭に立って登っていく。
「行くぞ。静かにな」
「ya」
さっきまで居た所とは違い、ここは静かだった。外は大声で叫ばなければ何も聞こえないような戦場に対し、此処はまるで音響室だ。
〔ホビーだ撃つな〕
〔了解。・・・・止まれ。此処から行くぞ〕
ハンドサインで互いの位置を確認すると最も近い部屋のドアノブに手を掛けた。
〔内部に音響あり。敵兵・・・・2〜3名。フラッシュバンを投擲後に突入。殺るぞ。ホビー、レイ、そちらは?〕
〔音響あり。敵兵・・・2名程度の模様。フラッシュ投擲後に突入〕
〔同じく音響あり。敵兵・・・1、2名。此方もフラッシュ投擲後に突入します〕
〔了解、3・・・2・・・1・・・GO〕
バンッ!ヒュッガチャンッ!・・バァン!!
炸裂音の直後、彼等はドアを蹴破った。ツー・マン・セルで2階の3つの部屋に同時突入する。
ババッババンッ!ババンババンッ!ドドッタタンッ!
M4カービンやAK-74suのダブルタップの軽やかな音と共にぐらりと斃れて逝く敵兵。死亡したのを確かめると命令を下した
「二階、クリア!」
「次行くぞ。分隊散開!」


旧市街 スカイキッド 00:10
「負傷者だ!こいつを頼む!」
「分かった!」

かつての活気ではない喧騒が響く酒場は野戦病院となっていた。
「・・・クソッ!死んだ!エルジアのクソが!クソッ!畜生ッ!」
「静かにしろ!敵はかなり近いところに居るんだぞ!」

「痛ぇ!痛ぇよおッ!俺は何所を撃たれたんだ!」
「右足、太股だ!大丈夫だ!動脈は外れている。だが、弾が抜けてない。今から弾を抜くぞ。モルヒネを!」
「俺は・・・もう・・・持た・・な・い。せめ・・・て楽・・・に逝・・・かせ・・・てく・・・・れ。モルヒネを3本・・・刺して・・・くれ・・・・」
「馬鹿言うな!撃たれてのは右の脇腹だ!肝臓は外れてる!まだ大丈夫だ!」
「・・・そいつはもう駄目だよ。肝臓は外れていても、動脈が抉られてる」
「・・・・・・」
「また一人・・・死んだか」

彼等の目は死んでいる。衛生兵はずっと死体を見なければならない。此処に運ばれてくる兵士は大半が再起不能な傷を負っている奴等だった。
「ご主人、二階を借りても良いですか?死体をどかしたい」
「あ、ああ・・・それにしても、酷いな」
「まったくです。此処で寝ている奴等の何人が、故郷に帰れるか・・・・」
「う゛あ゛あ゛あ゛お゛お゛お゛ぁぁっ・・・・」
「どうした!」

「バーンズ二等軍曹が傷口がかゆいと言って、此方が目を離した隙に引っかいたようです!御陰で大出血ですよ!今傷口を押さえています!手伝ってください!!」
「了解!直ぐ行く!」


旧市街 国道7号線 00:13
「小隊長、あの戦車を破壊するのに航空支援を要請しますか?」
「いや、制圧射撃後にウェイドのカールグスタフで叩く。合図をしたら飛び出せ」
「Roger」
国道7号線の東側には地雷が仕掛けられ、進めば進むほど敵の戦車の数が増えていく。それを一つ一つ空と共同で潰していた。
「今だ。制圧射撃!!」
「撃て!!」

ダララララララララララッ!!!ドドドドドドドドドドッ!!!!
「ウェイド!撃て!」
「Fire!!」

バシュッ!!!シャアアアアアアアッドンッ!!・・・グワッ
制圧射撃の中、ウェイド一等兵が放った87mmカールグスタフ無反動砲は真っ直ぐ敵戦車に命中した。そして、信管を作動させると、HEATタンデム弾頭の新型対戦車砲弾は敵戦車内部に向けてそのエネルギーを装甲をぶち破りながら進めた。そして、中の人間と機器類を"グッチャグチャに壊しまくった"結果、弾薬に誘爆し、砲塔を吹っ飛ばした。
Holy Shit!ざまあ見ろこのクソが!」
「頭下げてろ!敵兵は生きてるぞ!」
「大丈夫だ!上を見ろよ」

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!ドドドドドドドドドドド!!!!!
友軍のA-10が他の戦車や歩兵を30mmアヴェンジャーガトリング砲でメチャクチャにしていく。敵兵は30mmという破格な口径の劣化ウラン弾を受けて内臓を10mから20m飛ばし、上半身や下半身が消滅し、戦車は吹っ飛んだ。
「友軍機に感謝!本部、こちらタンゴ3。国道7号の目標16は航空支援により壊滅!!」

新市街 00:15
≪本部、こちらタンゴ3。国道7号の目標16は航空支援により壊滅!!≫
≪アーチ周辺の地域を制圧した。≫
≪本部、こちらブラボー7。目標2、議会議事堂を占領!≫
≪作戦本部、こちらブラボー2。敵の抵抗がなくなった。突入する。≫
「コリンズ、聞いたか?」
「ああ・・・勝ったな」

コリンズ達は市役所ビルの屋上に立っていた。攻撃によって燃えている所もあったが、後はただの夜景だ
「此方ブラボー10、市役所ビル制圧完了。良い景色だ」
≪作戦本部、了解。暫くその景色を堪能しててくれ。敵軍は後退を始めた≫
「ブラボー10了解」
≪こちらスカイアイ。航空攻撃により空港付近の脅威はなくなった。≫
≪ブラックデスサイズより各機、引き続き他のエリアの支援に向かえ・・・・と言いたい所だが、黄色の残存機2機が撤退。他の敵機も殆どがトンズラしている。脅威レベル0。街は解放された。全軍に通達。街は解放された。弾薬が切れた機体は空港に向かって補給を受けろ。アルファ部隊は前進し、捕虜を取れ≫
≪アルファ1、了解≫

ブラボー10の兵士は全員屋上の上で座った。その時だった。
≪ん?・・・・ちょっと待て。 TU−160が多数、北西より侵入した。現在、新市街へ接近中。
ただちにこれを撃退せよ。≫
「何だと!?ファシストめ!焦土作戦か!」

fin
 
まずは軍隊とは何ぞやって方は、書くのが面倒なので。原理と定義を上げておきます。
存在意義
まずは"自国による国防"です。国防だけなら外人部隊を雇うなり、在日米軍のような外国の軍隊の手を借りるのもありです。
しかし一独立国であり、他国と同等の外交を振舞うのであれば他国の手を借りるのはナンセンスであり非常に外交的に不利です。(自国に常駐する軍隊が属する国に従属している事を示すからである。つまりは格下と見られる。※在日米軍は駐留〔一定期間の滞在〕なので、従属しているとは言い切れません。日米安保も建前上、期限はあります。つーか、何でいつの間に同盟扱いになっとるんねん。マスコミの頭を疑う。それだったらNATO所属並の扱いをして欲しいですな)

機能
侵略や防衛などの安全保障政策のために運用される。

自己完結性 造兵能力
作戦行動の遂行に必要なインフラ(制服、武器弾薬、兵器、装備品、部隊編成)を自分たちで開発、生産、編成し必要数用意する能力である。


以上

・・・・いや、マジっすよ。この3つは要点挙げりゃこれしかないって事('・ω・;)

その他(運用面)

用兵能力
部隊を編成。または損耗した部隊を再編成し、作戦において有効且つ最大の戦果(遊撃、奇襲、強襲、急襲、突撃、防御戦闘における敵部隊撃破、後方兵站の確保、部隊の確実な指揮など)を最小の損耗を持って達成する能力

練兵能力
兵士達の専門的な能力(銃撃、狙撃、CQC、CQB、破壊工作、空挺降下、戦場・大衆心理学、レンジャー資格、専門兵器の操縦等)の養成。


以上

簡潔且つ正確に挙げるにはこんなものです。

問題
今のアメリカ軍は最強(またはトップクラス)でしょうか?

"チッチッチッチッチッチッチッ・・・・・・・チーン"
さあ答えをどうぞ

誰もがこう答えますね。
「当たり前だろう?アメリカ軍を超える軍隊が何所に居る」
・・・・・と

まさしくその通り。続いて次の問題です

問題
では、何故最強なのでしょうか

"チッチッチッチッチッチッチッチッチッ・・・・・・・・チーン"
では答えをどうぞ

大半の初見の方はこう答えるかと思います

「昔から強いから?('・ω・;)」

では、軍事をちょっと齧った人の答え

「量も予算も潤沢、兵器や兵の質も最高だからに決まってんだろ。m9(゜д゜♯)」

では、軍事評論家。または現職の軍人・元軍人のお偉いさんの答え

「一線級の部隊の練兵は素晴らしい。一線級の部隊の用兵も上手い。予算もある。でもトップクラスは確かだけど最強かは微妙だろうな。(‐_‐)」


どうでしょう、私は一番下が正解だと思います。そう、最強・無敵という軍隊は存在しません。米軍はでか過ぎるが故に失敗する場合が多々あります。さらにブラックラグーンを読む方なら知っているNSAとCIAの争いのような物も少なからずあります。さらにピンからキリまで部隊があるので予算もあるにはありますが、潤沢とは言い切れません。確かに多いけど・・・・

どんな優秀な兵器を持って居て北朝鮮や中国のように100万単位の兵隊を持っていても、それを使う人間がへタレではお話にもなりません。

昔から強いのであれば大日本帝国陸海軍のほうが当時の米軍よりも練兵で勝っています。では何故勝てなかったかと言えば、"単純な数"ではなく"味方兵士達をどう言う具合に、効率的に殺していくか"と言う用兵の点です。つまり、一人の兵士が死ぬ又は負傷する間に何人の敵兵を殺せるか、と言うことです。

何だそりゃ!そんなの唯のチェスや将棋の駒じゃないか!

言いたい事は分かります。ですが"軍隊と言う言葉を還元していけばそれが現実なんです"そう、金品や家具も還元していけばただの"モノ"と言うのと同じ原理で

用兵とは、部隊の損耗を押さえつつも敵部隊を押して行き・・・・究極的には殲滅する為の行為であって、それは補給部隊や兵器の整備にまで当たります。


これまで"実戦で西側の戦闘機に勝てなかった"MIG-29が冷戦崩壊後ライバルのF-16と戦いました。

ドイツMIG-29ラスターチュカ(後にNATO仕様)対ポーランドF-16ファインテイング・ファルコン

結果MIG-29の勝ち

ハア?F-16は実戦で連戦連勝してるのに何で負けるんだ?

といっているアナタ!m9(`д´)

総合性能はMIG-29が勝っています。では実戦では?
実戦のMIG-29:整備は不完全。パイロットはダメダメ。作戦空域に侵入してから無線で敵情報を聞き出す

実戦のF-16:整備万全、パイロットは世界最高峰レベル。AWACS等とデータリンク完備。離陸後直ぐに敵のデータが飛んできて、画面で確認できる。

これではMIGが大敗します。情報の速度、確度。パイロット。今回はミサイルは積んでいない設定ですが、積んでいたとすればMIGはいつやられたかすら分からずに撃墜されます

戦場とはゲームとは違い常に戦況がコロコロ変わり、その度に司令官は命令を出さなくてはなりません。頭が柔軟な司令官でも現場がへタレだったら意味がありません。風一つで何もかも変わってしまったり、狙撃兵一人で一個大隊が足止めされます。何が起こるか解らないのが戦場です。
練兵と用兵がいまいちの民兵が政府軍になかなか勝てないのは、司令官と現場との繋がりが強くて元より様々な状況下で訓練を怠っていないのが正規軍だからです。それに元民間人でようやく銃を分結出来るようになった奴が戦っても勝てるわけがありません。

唯一民兵やゲリラ、テロリストが有利になれるのは緒戦の奇襲だけです。それをテロリストやゲリラは良く知っていてやっています。

ブラックホークダウン(モガンデッシュの戦い)での民兵と米兵(レンジャー・デルタ・ナイトストーカーズ)の死者の比は1000対18(後に19人だが、戦死又は現地での戦病死の人数です)・・・・つまりは55.5:1です。一人米兵が死ぬ間にレンジャー・デルタ・ナイトストーカーズは55名以上の民兵を殺傷しています。たった二つの要素が違うだけで55.5:1というキルレシオが生まれたのです。これは自衛隊の西部方面普通科連隊や第一空挺団が同じ条件下でやっていたとしても多少は違うでしょうがキルレシオは二桁の中盤までは行くでしょう。

つまり、どんな戦争(内紛・紛争)でも軍隊の定義は全て一定以上行かなければ意味が無いと言う事です。
 


サンサルバシオン郊外 7月10日(ファイアフライ作戦決行日) 23:35
「今宵の任務はお前達の運と度胸が試される!貴様等のバックアップは存在せず!NGSDFやSGSDF、傭兵地上部隊は一切居ない!!空挺も、海兵隊、砲兵隊も居ない!ヘリも居ない!!誰がこんなクソッタレな作戦を考えたか!私は今!司令部に対して激怒を覚えている!!それは諸君も同じだ!!」
司令官は数十万ものISAF陸軍の兵士達に向かって拡張期を使い叫ぶ。
「私は怒りを司令部に向ける!!しかし、貴様等は!敵に向かって怒りを見せつけよ!!一人でも多くの敵兵を斃せ!撃たれて!地面にキスしても!!決してトリガーから指を外すな!!敵は徹底抗戦してくるだろう!!しかし、それを突破出来ずして笑い者と成るか!それとも戦友の屍を踏んで敵を打ち倒し、市民達と共に完成を挙げて勝利を祝うか!!我々にはその二択しかないのだ!我々には何がある!?制空権は空軍が確保してくれる!!先行した特殊部隊やレジスタンスが目標を教えてくれる!!それだけだ!他に何が必要か!!援軍か!?味方ごと吹っ飛ばす砲兵隊か!?簡単に落とされるソラの金の切り裂き野郎か!?答えろ!戦友達よ!!」
司令官はそこまで言うと拡張器を下ろした。今迄静聴していた兵士達が口を開いた。
「「「一粒の悪運と諦めの悪さ!!」」」

「「「使命感と戦闘意欲!!!」」」

「「「「「僅かな勇気と度胸!!!!!!!」」」」」

「「「「「「上官命令と戦友の励まし!!!!!!!!!」」」」」」

「「「「「「「「敵を斃す銃弾と手榴弾!!!!!!!!!!」」」」」」」」

「そうだ!我々にはそれだけで十分だ!それ以上何もいらない!!エルジアのポンポン野郎にISAF陸軍の恐ろしさを教えてやれ!!!」

「「「「「「「「「「「「「「Sir Yes Sir!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

「声が小さい!!」

「「「「「「「「「「「「「「Sir Yes Sir!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

「よおし!!前進!!全隊進撃開始!!!」

「「「「「「「「「「「「「「Sir Yes Sir!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」

彼等の士気は異様に高かった。サンサルバシオン出身の兵もいたし、今回は陸軍の独壇場だ。空軍は街の占領に間接的に関わる事になるが、それ以前に今回の主力は陸上戦力だ。市街地ではさほど役に立たない戦車も少なく、装甲車中心で戦う事となる。
「おい、上を見ろよ・・・」
「ん?・・・おお!SEAD任務機か!」
彼等の頭上をHARMを積んだヘイロー中隊が進んでいく。彼等の目的は新市街地手前に見受けられるSAM群だ。
「俺たちにも残してくれよ!」
「お前等!遅れずに付いて来い!」
「「Sir Yes Sir!!」」
ファイア・フライは0時から始まる・・・・作戦開始まであと15分

23:50
「・・・放送時間まであと十分ですぜ?旦那」
「ああ、でもまさか・・・君等の取引相手から直々に取材の以来が来るとは思わなかったよ。ズボフ」
「"中佐"はいつも良い額を出してくれる。アンタの護衛が安い位だ」
「ごもっとも」
アンドレイ・ペチェルスキィは周囲に居る黒尽くめの兵士達を見る。元ベルカ空軍のパイロットやSEAL'sの元隊員などが彼の周りをガードしていた。彼等はとある人間から直接依頼を受けていた。報道員を守れ。何があってもそいつの報道を邪魔させるな・・と
「では、スタンバイ・・・エディ、カメラを此方に」
「Ok、よっと・・・良し固定完了」
「ライト用意、マイクの位置は?」
「Okです。いつでもどうぞ」
「俺たちも配置に付こう。このTV局には誰にも渡さん。ISAFが勝つまでは」
「オーライ」
「衛星をキャッチ。データ送信準備完了」

ユージア中央標準時 0時04分
03分に陸軍は迫撃砲を発射、04分に着弾。と同時に主力航空隊と装甲車が市内へとなだれ込んだ。と同時に街の明かりが一斉につく
「3・・・2・・・1・・・GOだ!」
「・・・爆発音と戦闘機の爆音が聞こえます。街の光が、一斉につきました。ユージア中央部標準時、午前0時5分・・・・・・日の出を待たずして、戦闘が開始されました。一部画像と音声が乱れていることを、おわびします。」
アンドレイは緊張した面持ちで喋り出す。此処は戦場。数グラムの弾丸と数百グラムの手榴弾、数キロの迫撃砲弾や数十キロのミサイルの爆風や破片で人の命が奪われる場所。
≪たった今、灯火管制がレジスタンスによって解除された。作戦開始。旧市街、新市街、ならびに空港の敵を掃討せよ。≫
≪国営放送ビルが見える。あそこは中立だ。撃つなよ!≫
≪こちらタンゴ4、各自の判断で交戦を許可する。≫
≪メビウス1より各機、交戦を開始します!黄色はレイピア中隊第一小隊で、その他のレイピアとオメガは対地、ヴァイパーは黄色以外の敵機を≫
持ってきた無線機より混信が激しい。それにもマイクを向けておく。
「歴史上、幾度となく戦場となってきたこの都市で・・・」
≪右翼に地下から来た敵特殊部隊が侵入した!気をつけろ!≫
≪負傷者を絶対に見捨てるな!生きてる奴は全員つれて帰るんだ!≫
≪アーチ付近に強固な陣地がある。増援を要請する。≫
≪タンゴ1、アーチに当ててかまわんから撃て。≫
「・・・サンサルバシオンが再び戦火に包まれています。・・時折、軍用無線が・・・」
無線内容は戦争の雰囲気を漂わせるのに十分だった。
「この放送は録画ではありません。現地の生中継である事をお断りしておきます。そしてこの放送は検閲されて居ない事もお断りしておきます」
≪今のうちに着剣しろ!≫
≪ここの通行料は高いぞ!絶対に通すな!!≫
「曳光弾の軌跡とエンジンの炎、そして爆発だけが見えます。上空の方は光と音からして、かなりの数の戦闘機です!」


≪メビウス1が黄色と交戦開始。レイピア、ツクヨミも交戦開始した。グエン、ツクヨミを援護しろ≫
「バラード1、ダルモエード。二機は旧市街地国道7号線の戦車群を狙え。ヘイロー隊は換装後に旧市街の制空を担当。役立たずなA-10をやれ。オメガ11からオメガ20までは空港へ」
≪こちらタンゴ3。国道7号、アーチ付近で交戦中。上空援護を頼む。奴等戦車で方陣を作ってやがるぜ≫
刹那は高い、高い上空からそれを見ていた。しかも、画面と無線越しに敵地上部隊の砲火と居場所はオレンジ、敵機と敵ミサイルの曳航跡は赤、友軍地上部隊の居場所とその砲火は緑、友軍戦闘機と友軍のミサイルの曳航跡は青で表示される。それだけを見ると、何と美しいものだろうか。まるで流れ星のようにそれは流れる。そして、シグナルの一つを吹き飛ばすか、何処かに消える
「タンゴ4、近くに敵部隊。4時方向。3階建て建物の2階、そちらから見て右から4室目に5名。回り込んで攻撃」
≪タンゴ5、それは友軍だ!射撃中止!≫
「タンゴ5、敵は2時方向。それはタンゴ1だ。」
≪りょ、了解!≫
≪ブラボー1、こちらブラボー3。捕虜を連行して後退せよ。≫
「ブラボー3、此方JSTARS代理管制機。そこから8時方向に500m、そこにレジスタンスの臨時司令部が置かれている。」
≪本部、こちらブラボー8。航空機にヘリをやらせてくれ。≫
「ネガテイブ、ブラボー8。開いている戦闘機が一機も居ない。後方から接近するチャーリー10と合流、ステインガーを使え」
≪ブラボー8よりJSTARSへ、議事堂と中央銀行の近くにヘリが張りついている。近づけない≫
「Copy。AWACS開いている機体は?送れ」
≪スカイアイよりブラックデスサイズ、ヘイロー中隊が対空兵装で急行中≫
「Roger That。ブラボー8、間も無く航空支援が行く。ヘイロー中隊、第三小隊を新市街地のCAPに当てる」
≪ブラボー8、Roger!あわてるな、まもなく航空支援がくる!≫
≪ヘイロー1、Roger!4!5、6を連れて新市街地官庁街へ。ヘリを消せとのお達しだ≫
≪メビウス1、黄色を撃墜≫
「メビウス1、対空兵装で余裕はあるか?送れ」
≪あります≫
「宜しい、敵のヘリ・・・特に、官庁街のハインドを殺れ」
≪Copy Sir!≫
≪ブラボー10、気をつけろ。ビルの合間に対戦車ヘリ!≫
「現在対処中、ブラボー10は遮蔽物確保」
≪本部、こちらブラボー12。平和記念公園まで前進する。≫
「Copy、敵性勢力は平和記念公園周辺に集中している。再編成中の模様」
≪了解JSTARS、迫撃砲用意!≫
≪航空機の到着まで陣地を死守しろ!≫
「ブラボー8、10へ。航空隊ETA二分三十秒。それまで持ち堪えろ」
≪了解!!≫
≪此方タンゴ7、国道東側は地雷だらけだ。≫
「タンゴ7、そのままだと釘付けになる。5時方向にある路地に移動しろ」
≪Copy Sir!≫
≪こちらタンゴ2。200m後退する。≫
「タンゴ2、6時方向には敵特殊部隊が来ている。7時方向が手薄だ。そこから6時に隠れている敵特殊部隊を片せ」
≪タンゴ2、Roger!≫
≪もっと引きつけてからだ・・・・今だ、撃て!≫
「タンゴ10、2時方向に重装部隊。警戒しろ。タンゴ14、左側面の戦車は友軍だ。」
≪了解!側の戦車は味方だ!撃つなよ!!≫
≪目視で敵を確認しろ。見えるか?≫
「タンゴ6、1時方向距離50mに敵部隊。それ以上前進するな。格好の的だ。ダルモエード3。タンゴ6の2時方向、50mの五階建ての建物にアヴェンジャーで攻撃。周辺の敵対空砲は生きている。警戒して当たれ」
≪ダルモエード3、了解で御座いますです≫
≪航空支援により敵戦車撃破!TOW用意!JSTARS、敵戦車の位置を送れ≫
「了解、その撃破した戦車を基点3時方向、15m。砲塔旋回中だが、そっちには気付いてないようだ」
≪Copy、Fire!・・・・敵戦車撃破!≫
「良くやった」
(まったく・・・口と目が忙がしいったらありゃしない)
刹那はハアと、溜め息をつきながら思った。だが、解放戦はまだ始まったばかりなのだ。

fin

今刹那が眺めている世界はこんなもんです・・・


綺麗だろ?人が沢山死んでるんだぜ?これで
 

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